今日は珍しくビールをたくさん飲んだので、若干酔っ払っている。 それはともかく、前、バンコクのスクンヴィット通りを歩いていたら、夜のお姉さんに声をかけられたことがあった。 かわいらしい女の子だった。 「あたしを連れてって」 僕はこういうときにむげに断るのが好きではないので、丁寧に断った。 「君はすごくかわいいし、僕も是非ともご一緒したいけど、残念だけどお金がないからゴメンね。」 「そんなこといわないで、つれてってよ」 「ごめんね。」 「そんなこと言わないで。」 とちょうどこういわれたとき腕をつかまれたのだった。 その瞬間、僕はハッとした。
「この子...男だ...(-_-;;; 」 ...どんな美人なオカマの人でも絶対ごまかせないものがある。 手の大きさだ。 オカマの人は、どんなに美人でも、どんなにリアルに女性になっていても、手が大きいのですぐわかる。 この子が僕の腕をつかんだ瞬間、その手が普通の女の子の平均から大きく上回っていることを感じ、電光石火のごとく状況をすべて理解した。 でも、言うに言い出せず、そのまま去った。