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2016年2月27日土曜日

チャカ・カーンのバックで演奏していたベーシスト=ボビー・ワトソン (oka01-roqhruyeedobssih)

こういうビデオを見つけた。


"CHAKA KHAN / RUFUS ~ 1974" とあった。 チャカ・カーンの歌も素晴らしいが、僕はこのベーシストが『ちょっと只者ではない』と感じた。

よく見ると、この演奏は実際に演奏している訳ではない。「口パク(lip sync)」だ。だが演奏自体は、素晴らしい。この演奏について、少し調べてみた。

ワンス・ユー・ゲット・スターテッド

このビデオを更に観察してみると、恐らくアメリカのテレビ番組ではないことがわかる。何か違う国の番組だ。 恐らくだがこのビデオは、もともと違う番組で使われていた録音を元に、新たに録画したものの筈だ。

この曲中、チャカ・カーンがワンス・ユー・ゲット・スターテッドと連呼しているので、恐らく曲名だろう。調べてみたら、実際にそうであるらしかった。検索してみたところ、違うバージョンのビデオが見つかった。


最初のビデオと違って、チャカ・カーンが大分老けているので、後年の映像ではないか、と思われる。この映像も口パクかも知れない。しかしひとつだけ思ったのは、このベーシストの手の動きと映像は、一致している。恐らく実際に演奏していると考えられるが、もし仮にこのビデオが口パクだったとしても、恐らく演奏した本人によるものだろう。

チャカ・カーン&ルーファス

このバンドは、1972年から1983年まで活動したアメリカの『ルーファス』というバンドだ。当時はまだ無名だった歌手『チャカ・カーン』を前面に押し出して『チャカ・カーン・アンド・ルーファス』として活動していた。チャカ・カーンが有名になるきっかけを作ったバンドで、当時の1970年代のファンク・ミュージック・ムーブメントを形作った。

Rufus (band) - Wikipedia, the free encyclopedia

ファンク番組・ソウル・トレイン

前述の演奏は、ソウル・トレインというアメリカのテレビ番組でのものだ。

Soul Train - Wikipedia, the free encyclopedia

1971年から2006年まで続いた長寿番組で、Don Cornelius という巨大なアフロヘアーの司会者が名物だった。 ソウル・トレインは、ブラックミュージックを牽引する極めて大きな存在感を持った番組だった。

Don Cornelius - Wikipedia, the free encyclopedia

ソウル・トレインの番組全放映内容リストがウィキペディアで公開されていた。これは、ブラックミュージックに興味がある人にとって、必見の記事だ。これをキーワードとしてオンライン上を検索することで、貴重な映像を見つけることができる。

List of Soul Train episodes - Wikipedia, the free encyclopedia


ルーファスに『ソウル・トレイン』というキーワードを加えて検索したところ、前述の映像のオリジナルと思われる映像が見つかった。こちらの方が画質が良い。





名ベーシスト=ボビー・ワトソン


ルーファスで演奏しているベーシストは、ボビー・ワトソンという。調べてみたのだが、同名のサキソフォン奏者がいたりするなど大勢の同姓同名の著名人が多く存在する。ベーシスト・ボビーワトソン氏は、オンライン上で埋もれており、音楽家としてもほとんど注目されていない。調査は難航したが、なんとか見つけることができた。

ボビー・ワトソンは、現在でも音楽活動を続けている。

ボビー・ワトソンの公式ホームページ

Bobby Watson Bassist

ベーシストのボビー・ワトソンに関するオンライン上の情報は、極めて限られている。公式ホームページ上の「ビデオを見る」リンクは2008年以来「工事中」のまま変化がない。

 唯一見つかったのが、これだ。



隠れたプロフェッショナルの生き方に注目したインタビュー番組を作っているチャンネル Camera Conversations が作ったインタビュー映像だ。

また、ルーファス解散と再結成の経緯について語っているインタビュー映像があった。



ルーファスが有名だった当時、ルーファス内のチャカカーンをめぐる恋愛関係のいざこざによる人間関係トラブルの酷さは、有名だった。時は過ぎ去りメンバーも齢を重ねて成熟した。 当時のメンバーがこの様に再び席を並べているというのは、当時を知る人にとっては、大変な驚きらしい。


ルーファスの素晴らしさ


ボビー・ワトソン名義のビデオは極めて少ないが、ルーファス時代チャカ・カーンと一緒に演奏しているビデオは、オンライン上にたくさんある。




YouTube上でチャカ・カーン&ルーファスと検索すると色々な興味深いビデオが見つかる。

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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