FLAGS

NOTICE

2018年1月17日水曜日

何故、日本人は縦乗りなのか ─── 縦乗りを克服しようシリーズその1 (oka01-qioaafwfeykuqiuj)

日本人は、何故、たてのりなのか。ロックやってもたてのり。クラシックやってもたてのり。ジャズやってもたてのり。バンドやってもたてのり。かっこよくダンスしたつもりでたてのり。手拍子打っても、たてのり。ステップ踏んでもたてのり。歩いてもたてのり。走ってもたてのり。 何をやってもたてのり

日本人はどうやってもたてのりから脱出できない。

日本人が何故たてのりになるのか ─── これを正しく理解して日本人がわかるように説明することに成功した人はいない。

今回はひとつの試みとして様々な実例を譜面に起こし具体的に見えるような形で説明してみたい。


バダムツーという英語の表現がある。これはドラム音を模した擬声語だ。コントショーなどでのオチが飛び出した直後にバックバンドのドラマーが叩くドラム音をあらわす。特に決まったスペルはないが、普通は Ba Dum Tss と綴る。

このバダムツーは日本人には理解しにくい面があるのかもしれない ─── バダムツーは英語圏の表現だが、欧米だけでポピュラーだというわけでは決してでなく、中国やタイほかのアジアの国々でもとても一般的な表現だ。日本の外ではさほど珍しいものではない ───  だけど日本だけで何故かあまり認知されていない。

この様な音だ。

これを何か面白いことが起きた時に、演奏する。


 これは、日本語でいうところの「チャン・チャン」のようなものだ。



※ チャンチャンをバダムツーと訳したセンスが素晴らしくないだろうか。英米人がチャンチャンを見てバダムツーと訳すことはあっても、日本人がバダムツーを見てチャンチャンと訳すことはなかっただろう。

弱起(アウフタクト・アナクルーシス)が聞こえない日本人

今回僕がこの記事で書きたかったことは 日本人は何故かこのリズムを正しく聞き取ることができないということだ。

この音を譜面に書き表すと次のようになる。



だがこれを読む皆様はひょっとしたら次のように聴きとったのではないだろうか。


だがこれは間違っている。

ここに日本人とそうでない人の大きな感覚の違いが見つかるのだ。

(※ この譜面は2019年1月20日に訂正された。訂正についての詳細をこの記事で説明した。)

外人のリズム感覚の違い


日本人と外人はリズムの解釈が違う。

次のビデオを見てほしい。

Human Nature (Live At Wembley July 16, 1988)

マイケル・ジャクソンのヒット曲・『ヒューマン・ネイチャー』だ。これのイントロでマイケル・ジャクソンが「チーチキ・チーチキ」と歌っているが、これを一般的な日本人は次のように聞き取るのではないだろうか。


これが間違っていることは曲が始まればすぐに明らかになる。

本来は次のようになっている。


譜面に書き表すとわかるように8分音符1つ分ずれた形でリズムが始まっている。

このことを弱起(独語:アウフタクト・英語:アナクルーシス )と呼ぶ。


ここからわかることは、日本人は何か音を聞いた瞬間、当然のようにそれを8分音符の表拍として認識しているのだが、外人は当然の様にそれを8分音符の裏拍として認識しているということだ。 

『リズムの解釈の違い』 ─── 僕は海外の僻地で語学武者修行し10年で4ヶ国語(英語・タイ語・ラオ語・中国語のそれぞれ方言)を学んだのだが、この『リズムの解釈の違い』は、日本語から離れていく過程で常に念頭にあった事柄だった。その人の母国語が音楽の聞こえ方にも大きな影響を与えている。これは数ある日本人が外国語が苦手になる原因でも最も大きな要因ではないかと僕は考えている。

アジア人はみな英語が苦手だろうか ─── 必ずしも苦手ではない様だ。タイ人・ラオス人・ベトナム人・中国人はしばしばさほど勉強しなくても英語が話せるようになる。日本人以外のアジア人は、どんなに田舎に住んでいる人でも、見様見真似で多少の英語を話すことができる。英語はもともとそんなに難しい言語ではない。だが日本人だけが英語を見様見真似で話せない。日本人はアジアのなかでも特に例外的に英語が極端に苦手だ。

何故日本人だけ英語が苦手なのだろうか。以下でその理由を考えてみよう。

アジア人のなかでもかなり変わっている日本

次の曲は2014年頃にタイで流行していた曲だ。


この曲は世界的にヒットしていたという訳では決してなく、マイナーなDJが作った曲がタイ人の感覚に受け入れられてタイで局所的に流行していたようだった。

僕はこの曲を聞いた時「ウォカ・ウォカ・・・」と言っているように聞こえたのだが、この曲をタイ人が聞くと「カウォ・カウォ」と聞こえるらしいことに気付いた。

この曲についてタイ語で「ウォカ・ウォカ」と検索しても全く見つからなかったのだ。大分時間を掛けて調べてわかったことは、この曲がタイ語で「カウォ・カウォ」と呼ばれているということだった。

この曲の作者の名は ウォカ( Mc Jair Da Rocha )という。この曲中で連呼している言葉は恐らくDJ本人の名前ではないかだろうか。つまり解釈としては恐らく「ウォカ」の方が正しい。だがタイ人は当然のように「カウォ」と認識していた。僕にとってこのタイ人の聞き間違いはとても興味深かった。

日本語で書くと「ウォカ・ウォカ・・・」となるが、それを日本人が読み上げた時タイ人はそれを「カウォ・カウォ」と聞き取る。日本人とタイ人は同じ音に対して違った音として解釈している。

民族音楽はそれを演奏する民族の言語と深く結びついている。実は日本の民族音楽(音頭や演歌)には弱起(アナクルーシス/アウフタクト)がない。だがタイの民族音楽には弱起がある。

─── 世界を広く見渡して見ると、むしろ弱起を持たない民族は大変に珍しい。日本に住む人たちは日本以外に住む人たちが演奏する弱起が理解できない。

日本人の聞き間違い

次のビデオは日本の1960年代のコメディー・クレージーキャッツのオチの音楽だ。




これを譜面に起こしてみた。


始まりの音は弱起で始まっているが、終わりの音が弱起になっていない。本来は次のようにならなければいけない筈だ。


この2つを比較して見よう。


要約すると
  1. 8分裏からメロディーが開始する点だけ理解しているが、ずれまでは理解していない。
  2. 4分音符1つ分早くメロディーが始まっている点を聞き逃しており、全体が4分音符1つ分ずれている。
  3. 8分音符1つ分早くメロディーが始まっている点も聞き逃しており、全体が8分音符1つ分ずれている。結果として小節頭でメロディーが終了している。

※この部分は2018年2月3日に訂正された。訂正理由は、上記2019年1月20日の訂正とほぼ同様だ。訂正についての詳細は1月20日の訂正理由を説明した記事を参照のこと。

このフレーズは、もともと40〜50年代のジャズのメロディーを模倣したものだ。



もともとのオリジナルはこの様に裏拍を強調した音楽だった。それを日本人が模倣するとリズムの形が変化する。このことを理解するために、次のゴスペルミュージシャンの演奏を聞いて欲しい。


このミュージシャンはエディーハワードという教会(ゴスペル)のミュージシャンだ。

彼が冒頭で弾いたメロディーを譜面に書き起こしてみた。

この様に全てのフレーズが必ず裏拍で終わっている。

海外のメロディーはしばしばこの様にかならず裏拍で終了する。

それは欧米の音楽だけではなくしばしばアジア各地の民族音楽でも見られる特徴だ。

日本のミュージシャンだけが何故か執拗なまでに表拍で始まり表拍で終わる。

何故日本の音楽は裏拍がないのだろうか。
 

言語と音楽 

俳句が日本語の上で成立する最大の芸術であることは異論の余地がない。

俳句のリズムを譜面に表すと次のようになる。


俳句のリズムは必ず表拍から始まり表拍で終わる。これは日本語が持っている基本的な発音規則のひとつだ。日本語が母語だと気が付かないものだが、世界の言語を広く見渡してみると、全てが表拍から始まり全てが表拍で終わる言語はそう多くない。日本語のリズムは日本語以外の言語と大きく違う。この日本語の発音リズムが日本人のリズムの認識に大きな影響を与えている。

英語の文章の聞き取りをしているとよく気がつくものだが、英単語には先頭シラブルにアクセントがくる単語はあまり多くない。多くの単語は2つめのシラブルにアクセントがくる。1つ目のシラブルは、ごく短く弱くしか発音しない。

このことは、外人に日本語の名前を読ませることでも観察することができる。


これは日本のアニメ「アキラ」の英語吹き替え版だ。 アキラを欧米人に発音させると「アキーラ」と2つ目のシラブル(音節=英単語での発音上の単位)にアクセントが来る。2つ以上の音節を持つ単語は、大抵2つめのシラブルにアクセントを置くのが慣例だからだ。 だから「カネダ」は「カネーダ」、「タカシ」は「タカーシ」になる。このアクセントの置き方は日本語としては間違っているが英語のアクセントの置き方としては正しい。この様に世界的に見ると日本語のように全ての単語のアクセントが必ず先頭にくる言語はあまりないため、外人はしばしば日本語の表拍強調のリズムを正しく再現できない。

これが日本人の縦乗り(表乗り)の由来だ。

※ 実際には英語のアクセントのルールは『2つ目のシラブルにアクセントが来る』というようなシンプルなルールではない。詳細については、ネット上にたくさんの解説があるので、参照して欲しい。 英語のアクセントの10の法則シラブルとアクセントグーグル検索

外国のリズムの正体

では外国語のリズムとはどういうものだろうか。それはスコッチ・スナップスと呼ばれている。スコッチ・スナップスとは『タンタ・タンタ・タンタ』というリズムを演奏する時、裏拍の「タ」と表拍の「タ」を「タラ」とくっつけて『タン・タラン・タラン・タ』と順序を変えて演奏することをいう。このリズムがジャズのリズムの原型となった。次のビデオがとても参考になる。


これは元々はケルト民族ゲーリック語と呼ばれる言語から英語に取り込まれた発音のリズムで、これが英語の発音方法に影響を与えている。英語だけでなくゲーリック語の影響を受けた諸言語はしばしばこのスコッチ・スナップスを持っている。このスコッチ・スナップスが中世以降に成立したクラシック音楽に影響を与えている。

日本語の発音は、海で隔てられていた環境で長い年月にわたって発展してきた。日本語は、それぞれ相互に影響を与え合ってきた欧米・中国・東南アジアとは全く違った形で別個に発展してきた。日本語を話す人はこの様な海外の発音習慣に対して全く慣れを持っていない。

スコッチスナップスはロンバーティックリズムとも呼ばれている。

縦乗りの何が問題か

言語が表乗りであることは個性的な特徴だ。他の言語と違った発想で世界に貢献することができるだろう。そのこと自体は決して問題ではない。

ただひとつだけ問題が起こるとしたら外国起源の文化を模倣するときに大きな支障となるということだ。 ─── 例えば、外国語を勉強しようとした時、或いはジャズやロックなどのリズムが強調された音楽を演奏しようとした時には問題となる。

縦乗りは英語上達の邪魔をする

縦乗りは日本人の英語の聞き取りが苦手になる原因のなかで最も大きいものだ。

英語の単語によくあるような2つ目のシラブルにアクセントがくる単語を日本人が聞き取ろうとすると、日本人はしばしば先頭のシラブルを聞き漏らしてしまいその後の音節が解釈できなくなってしまう。結果として全文を聞きもらしてしまう。これは日本人独特なとても強い癖で、語学を学ぶ時に最も苦労させられる部分となる。

例えば『フォトグラフィー』 という単語は、ファターグラフィー という様に、タにアクセントが置かれる。すると日本人には「ターグラフィ」というように聞こえてしまい、「ターグラフィとは、なんぞや」と悩む結果になる。

他にも「ダーナルド(=マクドナルド)」「リース(ポリス)」「ヴァーナ(ニルヴァーナ)」などなど、よく知っている単語なのに、それがそれとすぐに同定できずにしばらく頭をひねる。

これは『ある音符を耳にした時、外人はそれを裏拍と感じるが、日本人はそれを表拍と感じる』という感覚の違いに深く根ざしている。最初の音符を裏拍と考える外人は、ある音符を聞いた時に裏拍がそこにはっきり聞こえなかったとしても「そこに裏拍があった筈だ」という推測が働く。それと同じように『ターグラフィ』と耳にした時も無意識のうちに『ターの前にフォがあった筈だ』という推測が働いている。

日本語が、英語・中国語・タイ語・その他の多くの言語とは全く違った特徴を持っているので、日本人が外国語を話すと、知識の十分・不十分ということとは無関係に、外人から理解できるかたちで発音できないことが多い。訓練の十分・不十分ということとは無関係に、外人から理解できる形で文章を構築できないことが多い。

それぞれの母国語によって発音に癖が生じてしまうということは致し方のないことだが、日本人の場合それが癖というものを超えて全く理解してもらえないという状況に陥ってしまう。

縦乗りはジャズ上達の邪魔をする

同様にして音楽の演奏を行うときにも大きな支障が表れる。ジャズ・クラシック・ポップス・ロック・ファンク・R&B… 等々、現代の人が好む音楽はしばしば裏拍を強調するリズムを前提としてメロディーができあがっている。

これらの音楽は裏拍からリズムが開始する。これを日本人が演奏しようとすると、その最初に聞いた裏拍を表拍と聞き違えてしまうことにより、常に1拍ずれた地点を演奏してしまうという非常に迷惑なクセとなって観察されることになる。特にこれは日本人が外人と演奏した時に顕著に起こる。これを外人から見ると、その場にいる日本人全員そろって1拍ずれていることに気付いていない恐怖の大迷惑軍団が出現することになる。

そしてこれが全ての音が執拗に表拍から開始して執拗に表拍で終了するというリズム的になんのおもしろみもないジャズという結果となって現れる。

外国起源の裏拍から始まる音楽を日本人が演奏すると、日本語がもっている表拍から始まるリズムと衝突してしまい、外国起源の音楽がそもそも持っているリズムの面白さを損なってしまう。 

日本の音楽に『リズムのおもしろさ』がない理由

ジャズやロックのように弱起(アウフタクト・アナクルーシス)がある音楽では、ある音を聞いた瞬間、その音が何小節目の何拍目の属しているかは原理的に確定できずその可能性は何通りか存在する。だから音を聞きながら音感上でいくつか仮説を立てて音感を使って考える必要がある。これが独特な緊張感を生む。

アウフタクトがない音楽は、アウフタクトは必ずないので推論する必要がない。推論する必要がないので緊張感がない。これが日本人のリズムが外人に退屈感を与える根本的な原因だ。

音感上でその音が小節上のどの音か推論するとき、アウフタクトがある音楽ではアウフタクトが必ずあることを前提として推論する。アウフタクトがあることを期待している。アウフタクトがないということは絶対にありえないことであり、推論にあたっては『アウフタクトがない』という可能性は完全に除外して考える。これが外人が日本人と演奏すると演奏がずれる根本原因だ。

─── つまり日本人の作るアウフタクトがない音楽は、外人を激しく落胆させる。



日本のポップス音楽は外人を失望させる

また日本のポップス音楽は、世界的にもすこぶる評判が悪い。



この方は日本オタクで、日本アニメ好きが講じて日本語までマスターしてしまった方だ。日本オタクで日本を極めても、日本の音楽だけは理解が難しいという。特にリズムが理解できない、という ─── 彼は基本的に、僕がこれまで書いたことと全く同じことを言っている。これは彼個人の意見というよりは、日本人以外の人が日本人の音楽を聞いたときに誰もがしばしば思うことでもある。

次の記事を見てみよう。

日本人は何故ジャズが好きなのか (アメリカ公営放送NPRの記事)
日本のジャズ(英語版ウィキペディアの記事)

どちらの記事も日本ジャズに強く批判的な意見が書かれているのだが、そのことに日本人だけが気付いていない。

日本のポップス音楽は日本人をも失望させる

日本人はそういう日本人のジャズを楽しんでいるのだろうか。否。日本人の演奏は、日本人が聞いても面白みを感じさせない。日本語の訛りが外国から来た音楽に影響を与え、それが日本独特の音楽文化として育っていくなら、それはひとつの新しい文化と言えるが、日本人の演奏を日本人の批評家が両手を挙げて賛同することは実際のところあまりない。

何故なら、日本人は必ずしも縦乗りではないからだ。

縦乗りの分布には地域的に偏りがある。


これは秋田の民謡だ。聞いてみると縦乗りのリズムが少なく裏拍から始まるリズムが多用されていることがわかる。





これは津軽三味線の演奏だ。この音楽にはジャズと同じアフタービートを織り交ぜた手法が駆使されている。3連符や16分音符のポリリズムなど複雑なリズムも多用されている。4拍目で間を空ける縦乗りのリズムは出てこない。


このビデオは福島県(伊達市)の太鼓まつりの様子だ。鳴り物が8分裏でチキチキと鳴りつづける軽快なリズムが心地よい。また「あそーれ、あそーれ」2拍目4拍目(アフタービート=裏乗り)に入るアウフタクトが特徴的だ。それぞれ先行する8分音符によって装飾されている。4拍目で間を空ける縦乗りのリズムは出てこない。



これは『鹿児島三下り』という鹿児島の民謡だ。縦乗り2拍子を基調にしつつもアフタービートが折り重なる複雑なリズムを持っている。



この『鹿児島小原節』は東京音頭の原曲となったことでも知られる。しかしここには『どどんがどん』の縦乗りリズムは出てこない。 一説によると『どどんがどん』は京都の花唄が起源だとも言われており、この鹿児島小原節と京都の花唄を混ぜたものが東京音頭となった、という説がある。(参考:大石始『お祭り好きの日本人なら知っておくべき、夏〜秋の風物詩「音頭」について』


宮崎県の民謡『正調刈干切唄』・・・全く異なる非常に複雑なリズム構成を持っている。


熊本民謡『おてもやん』・・・2拍ごとに8分音符先行して始まるアナクルーシスが使われている。これは南米のリズムと同じ手法だ。これも『どどんがどん』の縦乗りリズムとは異なる。


富山県の民謡。4拍子を基調にしつつ非常に複雑なリズムパターンが出てくる。これも2拍子上のアフタービートが多用されている。
 

新潟の佐渡おけさは、2/4拍子を基調にしており民謡のなかでは「縦乗り」リズムに近い。だが非常に複雑な変拍子で6小節+8小節+10小節+間奏10小節の繰り返しでコーラスが作られている。歌詞の節目で切り替えているのかも知れないが詳細はわからない。



このように民謡のリズムはしばしば非常に複雑で、決して単純な『縦乗り(2拍子オンビート)』ではない。一般的に、民謡が盛んな地域ほど裏乗り(オフビートや変拍子)が強く、演歌/盆踊りが盛んな地域ほど縦乗り(2拍子固定オンビート)が強い傾向がある。

─── どうやら豪快に揉み手リズムをやりながらしたり顔で『これがジャズのスイングだ』とうそぶいて日本全国から集まる東京のジャズマンに揉み手を強要し逆らう者を次々に血祭りに上げている人たちは、日本のある特定の地方に偏って存在している様だ。

日本人はリズムが縦乗りでなければ乗れないという前提自体が正しくない。日本人のジャズマニアはしばしば裏乗りと縦乗りを非常に敏感に聞き分け、日本的な縦乗りジャズを「本格的ではない」として避けている。

縦乗りの弊害

日本人のジャズは、日本人も聞かない。そして外人も聞かない。日本の縦乗りジャズは、単なる演奏者の自己満足でしかない。

音楽と言語は密接に結びついている。日本語の持っているリズムはあまりにも独特なので、他の言語が持っているリズムと相容れない。

この日本語の『縦乗り』は、自分の考えを日本から外に向けて発信するためには、打破しなければいけない壁なのだ。

縦乗りを乗り越える為の具体的な方法については、以下の記事で考えてみた。

関連記事:65536

更新履歴:
「ノリ」を「乗り」に表記統一した。(Tue, 06 Mar 2018 05:11:38 +0900)

タイトルを『何故、日本人は縦乗りなのか』から『縦乗りを克服しようシリーズその1・何故、日本人は縦乗りなのか』に変更した。(Sun, 18 Mar 2018 21:11:50 +0900)

『リズムの解釈の違い』について追記した。(Mon, 25 Jun 2018 21:42:04 +0900)

『アナクルーシス』について追記した。(Mon, 25 Jun 2018 21:45:08 +0900)

ビデオのリンク切れを修正した。 『フォトグラフィー』の記述の前後を若干加筆訂正した。(Thu, 01 Nov 2018 23:17:36 +0900)

スマホ対策の為、静的に関連記事を追加した。 (Fri, 02 Nov 2018 16:44:53 +0900)

ビデオのリンク切れを修正した。(Mon, 07 Jan 2019 07:41:02 +0900)

縦乗りを克服しようシリーズのタイトル全面見直しを行った。(Tue, 08 Jan 2019 06:20:28 +0900)

冒頭のバダムツーの譜面を訂正した。(Sun, 20 Jan 2019 15:45:34 +0900)

最終章『表乗りの何が問題か』を『縦乗りの何が問題か』に変更した。若干の加筆訂正を行った。(Sun, 03 Feb 2019 11:40:33 +0900)

クレージーキャッツのオチの音楽を採譜しなおした上で加筆訂正を行った。(Sun, 03 Feb 2019 14:24:05 +0900)

章題レベルを変更した。(Sun, 03 Feb 2019 16:10:30 +0900)

『アジア人のなかでもかなり変わっている日本』の結論分を若干加筆訂正した。 (Tue, 05 Feb 2019 12:56:49 +0900)
 
『リズムのおもしろさ』がない理由/『日本のポップス音楽は外人を失望させる』『日本のポップス音楽は日本人をも失望させる』の3章を追記した。(Tue, 09 Apr 2019 22:34:08 +0900)

後半で民謡のビデオを3つ追加した。音頭の由来へのリンクを追加した。(Thu, 11 Apr 2019 07:19:13 +0900)

福島県の太鼓祭りのビデオを追加した。(Thu, 25 Apr 2019 12:11:03 +0900)

カシワデ・ファンクのビデオを追加した。(Wed, 19 Jun 2019 16:58:55 +0900)

スコッチスナップスに関する記事を追加した。(Sun, 02 Feb 2020 17:01:30 +0900)

句読点を修正した。ビデオのリンク切れを修正した。(Sat, 27 Feb 2021 15:54:00 +0900)

Human Nature (Live At Wembley July 16, 1988) という引用元を表示した。(Mon, 03 May 2021 19:27:39 +0900)

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語・Java8 C++11・Qt・Scheme・Lilypond・Delphi・Ubuntu・Node.js等々




おかあつ日記メニューバーをリセット


2020 オカアツシ All Right Reserved