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2009年1月24日土曜日

ネットが止まった (mixi05-u459989-200901240451)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
ネットが止まった
2009年01月24日04:51
今日起きてネットにつなごうと思ったら、なぜかつながらなかった。 あれこれためしてみたのだけど、どうしてもつながらなかった。 このマンションは全部屋インターネット完備で、外部の業者が管理している。 ネットでトラブルがあったらとにかくこの業者に直接電話をするように言われているので電話した。

僕のタイ語はネイティブに比べると話すのが遅く、特に電話では相手をいらいらさせることが多いのだけど、このネット屋がすごくいらいらしやすい人で、電話するといつもいらいらさせてしまう。でも、しばらく話したら「ああ」という感じで伝わって調べてくれた。 そうしたら「お金を払ってないから止まっている」と言われた。 これはおかしかった。 お金は全部払っているんですが何故でしょうか、といったのだけど、お金の支払いが確認できていないということを言うだけだった。

それで、これは、例のケンカと関連があるらしいことを思った。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1054219963&owner_id=459989

だから、業者には「あぁそうでしたか」とだけいって、とりあえずマンションの受付に行くことにした。 受付に行ったら例の仲の悪いガンコな人が1人で仕事をしていたのが、鏡越しに見えた。 呼ぶのはやめた。 この人を呼ぶと話が余計ややこしくなるからだ。

それで、もういちど業者に電話して、お金はあるしすぐにでも払いたいのだけど事情があって払えない。 直接そっちのオフィスに向かってお金を払ってもいいかと聞いた。 それはダメらしかった。 業者は、「何でお金が払えないんだ?お金がないのか?」という。 事情が飲み込めないらしかった。

仕方がないので、こういった。 「今ある人とケンカしてて、この人は『この日本人はタイ語がわからなくて迷惑だ』とかいっていて僕を嫌っていて、僕も正直これ以上彼女に迷惑かけたくないし、話したくない。 明日になればマネージャーが来るので、明日絶対払う。 お金はある。 ただ僕はプログラマでインターネットがないと仕事ができないので、急いで開通しないといけない。 だから先に開通してくれないか。」 といった。 そうしたら事情をわかってくれたみたいで、「じゃぁそっちの事務所に電話して聞いてやる。」といってくれた。 今事務所には例のガンコ女しかいないんだけど、っていったら、「大丈夫。直接マネージャーに電話してやる。」という。

しばらくしたら折り返し電話が来た。マネージャーは実は用で外出しているだけで、戻ってくるという話だった。 マンションに戻ったらマネージャーがいた。 マネージャーに話して、すぐお金を払った。 マネージャーはすぐ業者に電話してくれて、すぐ開通した。

マネージャーは「こんどピーパー(例のガンコ女)しか居なかったら、話しなくていいからね。 あたしとだけやりとりしてればいいからね。」といった。 どうもわかってくれていたみたいだった。 実は僕もそう思っていたので、業者に直接電話したんですよ、といった。

お金を払っておどろくべき事実を知った。 このマンションは家賃・電気代・ネット代・水道代の支払い日がぜんぶ違うのだ。 僕はぜんぶ月末に払うものだと思っていた。 だからなんだか知らないが問題が多発していたのだ。 それもそのはずだ、と思った。 こんな大切なこと、例のガンコ女は、何故、説明しないのか、と思った。 知らないのだから正しく支払えるわけがない。 からくりが全部わかったので、次からは絶対間違えようもない。 そういうことをマネージャーに話した。

タイ人のいいところは、こうやって問題ばかりひき起こす社員であっても、日本人がやるように問題のある社員を虐めぬいたり、いきなりクビにしたりしないことだ。 きちんと許して一緒に働こうと努力する。 今回の一軒で彼女がクビになっていたりしたら嫌だな、とずっと思っていたけど、そういう気配もなく仕事をしているらしかったので、よかった。

正直、ガンコ彼女は仕事が出来るほうではない。 本人は仕事が出来ると思っているが、彼女は正直、かなり忘れっぽい。

しかし、忘れっぽいだけなら、これもまた問題がない。

「これ何でやらなかったの?」 「あーいやー実は忘れちゃって。」 「えー」「ごめんごめん、明日きちんとやるから...」 そして 明日。 「あれ、昨日やるっていったじゃん。」 「あー実は昨日○○さんが具合悪くなっちゃって、出来なかった」「(あー忘れてたな)あ、ほんとに? じゃぁしょうがないね。 明日やってね。」 という感じのやりとりがあって、許しあうのが普通だ。
たしかに、バンコクの一流企業ではそういうあいまいなやり方はしないが、すくなくともこれはタイの「田舎流」だ。 たしかに「田舎流」では仕事は日本のようにスムーズには進まないけど、みんな気持のゆとりをもって幸せを感じながら仕事をしている。

ところが彼女はそういう可愛らしい言い訳をいわない。 何かしらのミスをしでかすと、「この日本人がタイ語がわからないからダメなんだ」とかそういうことを他人に言いふらす。

彼女はパッとみただけだと、都会的な仕事ぶりをするように見える。 だから、こちらが「それなら都会流で」とおもって、いろいろなミスをきちんと指摘すると、彼女は非常に不機嫌になる。 それで、「あーこの日本人は訳がわからない」とかそういう風に何か別なもののせいにする。 これははっきりいって、仕事をする上で、かなり問題がある。


しかしこう思う。「田舎流」はそういう大きな問題を持っている人でも優しく受け止めることができるのだ。 そういう社会では、能力が低い人でも、それなりに幸せに生きていくことができる。



今日は非常によくないニュースをきいた。 タイに来たばかりの頃、非常に世話になった人が居る。 この人なくしては今はないと言い切れる人で、いつか恩返しをしなければいけない、と思っていた人なのだが、つい先日病気で急に亡くなったとの話を聞いた。 まさか亡くなるとは予想もしなかった。 今こうして元気でいるということだけでも伝えたかったのだけど、先に亡くなってしまった。 恩返しは永遠に不可能になった。

人の人生とは実に短いものだと思う。 人は実に簡単に死んでしまうものだと思った。 誰がいつまで生きているかは誰にもわからない。 自分ですら明日生きているのかどうかはわからない。 未来のことは誰にもわからない。 そういう中でできるだけ後悔のないように生きていかなければいけない、と思う。



コメント一覧
さい   2009年01月24日 06:32
わたしも30過ぎると、残りの時間で何がしたいかを
考えることがたまにはあるね。
でもやっぱり星を楽しく見れれば後悔はないね。
そこのところを静かに極めていく毎日ができれば
幸せかな。
みにまゆ   2009年01月24日 13:18
うちの会社は一応一流らしい、アメリカの会社の日本部門。
そしてやり方はいわゆる「タイの田舎風?」です。
できない人を守る。
日本人を注意すると日本人なのに「聞きたくない」といい
タイ人はその人を守って当然だという。
「なんで守ってあげないの?なんで仲良くできないの?」
という。
そりゃ仲良くもしてますが、仕事では注意することも必要なんだけどな・・
と思ってしまう。
3カ国の考え方が同時に存在するのでなんだかよくわからなくなってしまう今日この頃。
 
出展 2009年01月24日04:51 『ネットが止まった』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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