ゴリ押し
2009年01月27日06:36
今日シーロムサウナに行った帰り、日本人街を歩いていたら、繁華街の夜のおねえさん方が3人歩いてきて「どこいくの?」と話しかけてきた。 明らかに僕がタイ語が話せないと油断してる話し方だったのでちょっとむかついて「どこにもいかねーよ」って返事をした。 そうしたら、聞き間違えられて、片言しかタイ語が話せない日本人と勘違いされた。 しかも、それをタイ語でベラベラしゃべっているのが全部きこえた
もう通り過ぎていたんだけど、かなりむかついたので、戻って「なんだよ」と言った。 そうしたら「あ、タイ人だったんですか?」っていわれた。 「そうだ」と言った。 「遊びに来てるのか」と聞かれたので「仕事だ!」と答えた。 「でも顔が日本人みたいだ」っていわれたので「たまにこういう顔のタイ人もいるんだ!悪いか!」と言った。 信じた顔だった。 いい気味なことに、何も言い返せないみたいだった。 そのまま通過してきた。
◇
その後腹が減ったので、ナナ駅の方に歩いていったら、今日は何か歩道の工事をやっていていつものお気に入りの屋台が全部出ていなかった。(いちおう今日は月曜で屋台お休みの日なのだけど、ナナではあまり気にせずに屋台が出てる。) ソイカウボーイを通って、テーメーカフェを抜けた辺りに、なかなかいい感じの東北屋台が出ていたので、そこで食べることにした。
注文して席につこうとおもったら、何だかいかにもお金をたくさん持っている感じの服装をしたタイ人に話しかけられた。 「キミはタイ語がうまいからいい。 タイ語が話せればタイ国内どこにいっても生きていける。すばらしい。一緒にメシを食おう。」 っていわれた。 席についたらご飯をご馳走してくれた。 話を聞いたらこの人はタクシーの運転手だった。 要するに、日本人を相手にボッタクリをやっているおじさんだったのだ。 すごい豪華な時計を持っていて、「すごいですね。」っていったら「時計だけじゃないぞ」とかいって、いろいろみせてくれた。 よくみたらポロシャツを着ていた。 (これはタイではかなり高級なシャツだ。) 「タクシー運転してこれだけ稼げたらいいですね。」っていったら、何か気に入られたみたいだった。
このおじさんは、僕が住んでいたウドンタニーの隣の県、ルーイからきたんだそうだ。 話が上手な人だった。
帰り際、名刺をくれた。 「日本人の友達が来たら是非紹介してくれよ。」 ここはちょっと説明が必要だと思う。 普通だったら「今度お前がタクシー使う時は俺を呼べよ。」っていうはずなのだ。 でも、そう言わなかったところが、このおじさんのいい人さがにじみ出てる。 いい人だなと思った。
でも、僕はこういった。 「実は僕、あまり日本人の友達居ないんですよ。 話が合わないから。 僕もね、タイに長く住んでタイ人のことはよく知ってるけど、日本人と話しをしてるときタイ人のことを説明しても絶対理解しないから気分が悪いんですよ。それでタイ人を見下して 『いやータイ人頭悪いよね』とかいわれると、僕も正直あまりいい気持ちがしなくてね。」
「... そうか。 だが、そういうことはな、心の中にとどめていわなければいいんだよ。」
「そうなんですけどね...。でも、僕も日本人だから、日本人からそうやっていわれると、ときどき我慢できないんですよ。」
そうしたら、このおじさん、下を向いてすごく神妙な顔をしていた。 それが凄く印象的だった。
◇
この辺には、外人を狙った娼婦がたくさん居る。 だけど、ここ数ヶ月は世界的な不景気で明らかに外人の姿が減った。 見ていると売春も楽じゃないと思う。 見ていると、鼻の下を伸ばした男の数より売春婦の数の方が圧倒的に多い。
ここら辺の売春婦は僕が住んでいた東北の人が多く、僕は東北に住んでいたので、この人たちがどういう暮らしをしているのか、ものすごくよく知っている。 この辺で売春をやっている人は、十中八九、病気の親を持ってる。 この国には生活保護も保険もない。 しょっているものの大きさが違うのだ。
何か変な言い方だけど、さっきまで客が付かなくてぶらぶらしていた娼婦が、西洋人と腕を組んで明るい顔で立ち去るのをみると「あぁ客が付いてよかったなぁ」と思う。 僕は女性を蔑視しているだろうか。
彼女たちの窮状を日本人をはじめとする外国人男性に説明したところで『絶対に』 理解しない。 理解できない。 理解したくもないのだ。 そんななか、僕は思う。 彼らは、お金を払うだけ、ましなのだ。 理解できないことは大した問題じゃない。 嘘で上手に理解困難な真実を隠して、彼らが満足するように振舞ってあげることが大切なのだ。
いや、むしろかわいそうなのは娼婦を買う彼らだ。 彼らは不器用な人間だ。 彼らにとってはお金だけが女性とコミュニケーションをとる手段の全てだ。 彼らは小さい頃から厳しく教育されてきたため精神的に大人になり損ねているのだ。 決して女性にとって魅力的な存在ではない。 そういう不器用な男性ですら、少なくともこの国には、やさしく接する女性が居る。
論理は人を幸せにしない。
もう通り過ぎていたんだけど、かなりむかついたので、戻って「なんだよ」と言った。 そうしたら「あ、タイ人だったんですか?」っていわれた。 「そうだ」と言った。 「遊びに来てるのか」と聞かれたので「仕事だ!」と答えた。 「でも顔が日本人みたいだ」っていわれたので「たまにこういう顔のタイ人もいるんだ!悪いか!」と言った。 信じた顔だった。 いい気味なことに、何も言い返せないみたいだった。 そのまま通過してきた。
◇
その後腹が減ったので、ナナ駅の方に歩いていったら、今日は何か歩道の工事をやっていていつものお気に入りの屋台が全部出ていなかった。(いちおう今日は月曜で屋台お休みの日なのだけど、ナナではあまり気にせずに屋台が出てる。) ソイカウボーイを通って、テーメーカフェを抜けた辺りに、なかなかいい感じの東北屋台が出ていたので、そこで食べることにした。
注文して席につこうとおもったら、何だかいかにもお金をたくさん持っている感じの服装をしたタイ人に話しかけられた。 「キミはタイ語がうまいからいい。 タイ語が話せればタイ国内どこにいっても生きていける。すばらしい。一緒にメシを食おう。」 っていわれた。 席についたらご飯をご馳走してくれた。 話を聞いたらこの人はタクシーの運転手だった。 要するに、日本人を相手にボッタクリをやっているおじさんだったのだ。 すごい豪華な時計を持っていて、「すごいですね。」っていったら「時計だけじゃないぞ」とかいって、いろいろみせてくれた。 よくみたらポロシャツを着ていた。 (これはタイではかなり高級なシャツだ。) 「タクシー運転してこれだけ稼げたらいいですね。」っていったら、何か気に入られたみたいだった。
このおじさんは、僕が住んでいたウドンタニーの隣の県、ルーイからきたんだそうだ。 話が上手な人だった。
帰り際、名刺をくれた。 「日本人の友達が来たら是非紹介してくれよ。」 ここはちょっと説明が必要だと思う。 普通だったら「今度お前がタクシー使う時は俺を呼べよ。」っていうはずなのだ。 でも、そう言わなかったところが、このおじさんのいい人さがにじみ出てる。 いい人だなと思った。
でも、僕はこういった。 「実は僕、あまり日本人の友達居ないんですよ。 話が合わないから。 僕もね、タイに長く住んでタイ人のことはよく知ってるけど、日本人と話しをしてるときタイ人のことを説明しても絶対理解しないから気分が悪いんですよ。それでタイ人を見下して 『いやータイ人頭悪いよね』とかいわれると、僕も正直あまりいい気持ちがしなくてね。」
「... そうか。 だが、そういうことはな、心の中にとどめていわなければいいんだよ。」
「そうなんですけどね...。でも、僕も日本人だから、日本人からそうやっていわれると、ときどき我慢できないんですよ。」
そうしたら、このおじさん、下を向いてすごく神妙な顔をしていた。 それが凄く印象的だった。
◇
この辺には、外人を狙った娼婦がたくさん居る。 だけど、ここ数ヶ月は世界的な不景気で明らかに外人の姿が減った。 見ていると売春も楽じゃないと思う。 見ていると、鼻の下を伸ばした男の数より売春婦の数の方が圧倒的に多い。
ここら辺の売春婦は僕が住んでいた東北の人が多く、僕は東北に住んでいたので、この人たちがどういう暮らしをしているのか、ものすごくよく知っている。 この辺で売春をやっている人は、十中八九、病気の親を持ってる。 この国には生活保護も保険もない。 しょっているものの大きさが違うのだ。
何か変な言い方だけど、さっきまで客が付かなくてぶらぶらしていた娼婦が、西洋人と腕を組んで明るい顔で立ち去るのをみると「あぁ客が付いてよかったなぁ」と思う。 僕は女性を蔑視しているだろうか。
彼女たちの窮状を日本人をはじめとする外国人男性に説明したところで『絶対に』 理解しない。 理解できない。 理解したくもないのだ。 そんななか、僕は思う。 彼らは、お金を払うだけ、ましなのだ。 理解できないことは大した問題じゃない。 嘘で上手に理解困難な真実を隠して、彼らが満足するように振舞ってあげることが大切なのだ。
いや、むしろかわいそうなのは娼婦を買う彼らだ。 彼らは不器用な人間だ。 彼らにとってはお金だけが女性とコミュニケーションをとる手段の全てだ。 彼らは小さい頃から厳しく教育されてきたため精神的に大人になり損ねているのだ。 決して女性にとって魅力的な存在ではない。 そういう不器用な男性ですら、少なくともこの国には、やさしく接する女性が居る。
論理は人を幸せにしない。
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