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2009年1月18日日曜日

今日の出来事 (mixi05-u459989-200901180754)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
今日の出来事
2009年01月18日07:54
仕事がひと段落着いて、あとちょっとで公開できる段まで来ているし、ちょっとロングランだったのでけっこう疲れていて何か夕方から眠くなってきてしまったので、今日は遊ぶことにした。 歓楽街でビールを飲んでかえってきた。 しかし、前はお酒を飲むと眠くなったものだけど、普段ほとんど飲まないからかオヤジになったからか、お酒を飲むと目が冴えるようになった。 もう寝たほうがいいんだけど、ちょっと思ったことをかこうと思う。

ケンカの件で、ひとつだけわかったことがある。 僕がケンカした人は南部人だったのだ。 加えて他の従業員はみんなイサーン人だということもわかった。

今日、ぐうぜんこのマンションの管理をしている人たちのマネージャーとばったりあったので、先日の日記にも書いたようななりゆきを話した。 そうしたら、なんというか、驚いてなかったというか、なんか変な雰囲気だった。 そうこうしているうちにケンカになった本人とばったり会ってしまって、また何か変なイヤミをいってきて、僕も最初我慢したけどしつこいので言い返したらまたいやーな雰囲気になった...だけど、なんというか、たまたまそばを通ったほかの従業員の雰囲気がおかしかった。 みんなが僕が悪者だと思ってたら、ちょっと冷たい視線をあびると思うんだけど、なんというか、なんとも説明しがたい暖かい白い目線を感じた。

(タイの常識的には誰かひとりだけに肩入れするのは、よくないことだとされているので、「よしお前が正しい」「お前は間違っている」とはっきり断言できない。 だから誰かのことを正しいと思っても、間違っているとおもっても、それを絶対にいわない。 だけど、目つきとかが違うので、うっすらとそう思っていることが観察できる。 ) それで、なんともいえない「あぁやっぱ」という感じが漂っていたので、みんな言葉にはしないけど、暗黙の了解的に知ってはいることみたいだった。

ただ、ひとつだけ、僕の家賃の滞納の原因が僕のタイ語力不足や不慣れから来たもので、従業員が迷惑している、という話の流れだけは、僕は認められなかったので、それだけは、いった。

...だけど、僕はイサーン好きでイサーン語も多少わかるし、従業員の人はみんなイサーン人だし、それで従業員といつもイサーンギャグのネタで話をしたりして関係は非常にいいので、それも必要なかったみたいだった。

で、彼女はタイ南部人で、この南部人というのが、またぜんぜん文化も習慣も言葉もタイとは違うのだということを、改めて思い知った。

イサーン人はタイの田舎者でバカにされているけど、イサーン地方は巨大で、イサーン人も大量に住んでるので、イサーンに染まると異様に便利だ、というところがある。 なんというか、アメリカでスペイン語が話せると、実は異様に便利だ、ということとかなり似てる。 英語の先生って実はスペイン語が話せるととたんに人気急上昇でくいっぱぐれがなくなる、みたいなところがあるけど、タイもそれと似てる。 イサーン語が話せる語学の先生は人気急上昇になる。

そこくると、南部人というのは、真のマイノリティーで、イサーン人と違って、かなり暗さがある。 またけっこう怒りっぽい。 イサーン人って温和なので他人をののしることは99.999%ない。 だけど南部人はそれよりは多そうだ。 実際、これまで僕がののしられたことがあるのは、南部人だけだ。

実はタイでは罵るというのはもの極めて悪いことだとされているので、めったなことでは罵らない... ただし遠まわしに敬語でイヤミをいうことはある。だけど罵ることはないのだ。 でも、僕は南部でいちど罵られたことがある。

で、彼女が南部人なのだ。 それで、僕も「あぁ」と思った。

ただ仕事を間違えているのを人のせいにして怒りはじめる、っていうのは、とりつくしまがない。 僕も人間関係まるーくいきたいほうなので、あまり誰が正しい、誰が間違ってる、とかやりたくない。 だけど、彼女が「あー日本人は迷惑だ、迷惑だ」と言いふらすから、僕は面目丸つぶれなので、反論しないといけなくなる。

たしかに僕が好きなイサーン人も仕事は非常によく間違える...というか仕事にならないくらいチャランポランだ。 チャランポランだけど、ごまかし方が笑えるというか、かわいげがあるので、まあいいか、という気にもなる。 損はするけど。

だけど、正直、この南部のキレ方は笑えない。 看過できない。 かわいげがない。 話できいたんだけど、実際、南部では、トラブルが起きると、いきつくところまでいってしまうらしい。 つまり殺し合いになってしまうんだそうだ。

とはいえ、今回は客観的に見て彼女にかなり非があるので僕があやまっても問題は解決しない。 彼女がなっとくする方向に進むのは難しい。 非常に難しい舵取りを求められてしまう。彼女もまわりに南部人がいなくて、文化習慣が理解されなくて、孤立してきついんだとは思う...だけど、都会に出たら都会のしきたりでやっていかないといけないし、こればかりはどうにもならない。

僕も出来れば、タイ式の解決方法...「出来るだけ悪者を作らないように創作したストーリーをつなぎ合わせて、みんなでニコニコ解決」を使いたい。 使いたいんだけどなぁ...。

===

で、僕は本当に思うんだけど、ケンカをすると語学は激的に上達する。 今回もものすごい上達したことを感じた。 ケンカして腹が立つと一日中、「ああいわれたら、こういおう、こういわれたらこういおう」というようなことをずっと考えてしまう。 これがいいみたいだ。

で、そういうケンカシミュレーションをやっていると、よくわからないんだけど、しぐさとか、言い回しとか、目線とか、そういうものが変わるみたいだ。 わからないんだけど、なぜかタイ語で話しかけられることがすごく多くなる。

それに、タイ語を話すと「あ、タイ人だったんですか?」っていう言葉を聞く機会がものすごく多くなった。 確かに2~3分話すと、知らない言葉が多いので、やっぱ外人かぁ、っていう風に思われるけど、それでも、よくいわれる。 それに、タイ語が上手い、というよりも、はっきりしていてわかりやすいって言われる。 これはすごい嬉しいほめ言葉だ。


あと、怒っているタイ人をギャグでなだめるテクも大分慣れてきた。 日本人同士だと、怒っている人に怒りで対処してしまうので、みんなで怒りっ放しになってしまう。 ところがタイでは、怒りたかったら気が済むまで怒らせる、その後でギャグでフォローを入れる、というのがタイ式のやりかただ。 これも慣れると、非常に人間関係が円満になって、心地よい。 心のケアを第一に考えるタイらしい文化だと思う。

ところで、以前、ばったりあって、一緒に飲んだ人と、またばったり会った。 この人はなぜかばったりあう友達で、これまでも5回はばったり会っている。 でもこのところばったりあってなかった。 今日またばったりあってわかったのだけど、他の県にひっこしたんだそうだ。 で、今日たまたま用があってたまたま来て、たまたま客先の都合で接待が入って休日がパーになって、仕事が終わって、たまたまここに遊びに来て、たまたまばったり出会った、というわけだった。 このバッタリ加減は不思議だ。 なんなんだろうか。


この人は日本の東北人だ。 僕はよく思うのだけど、日本の東北の人は、タイの文化事情を非常に的確に捉えることが出来るみたいだ。 普段、僕は日本人と一緒に居るとイライラしてしょうがないのだけど、この人は一緒に居てイライラしない数少ない人だ。 ちなみに僕にはそういう一緒に居てもイライラしない日本人の友達がもう1人いる。 この人もバッタリ会って知り合った友達だ。 で、この人も東北人なのだ。



そんな感じで、歓楽街を散歩して帰ってきた。

コメント一覧
みゃう   2009年01月18日 09:21
え~先日いらいらしてたんですか?
ねこ☆ミ。   2009年01月19日 01:00
仕事のほうは、もう、公開まで近いようで、おめでとうございます(^-^


南部人の彼女は手ごわいですね。

怒ることによって、彼女自身にどういうメリットがあるのか。
自分の推測では、自分が正当でなければ気が済まないというか、
彼女自身に非があるという事実を認めないために怒っているのかもしれないと想うけど、
よくわからんです。


3月か、4月か、まだ、いつかわかりませんが、そのうち、スケジュールがあったら、焼き鳥を食べにそちらに伺ってもいいですか~。







 
出展 2009年01月18日07:54 『今日の出来事』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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