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2020年6月28日日曜日

MIDI制御ソレノイドで作るロボットミュージシャン(oka01-oikiqimnkdwzlxol)

ソレノイド(玄関の呼び鈴で使われている電磁石)をMIDIで制御して楽器を自動演奏するロボットを作った人がいるので簡単にまとめた。


ソレノイドとは

ソレノイドは何かを押したり引いたりするよう電磁石で作った装置だ。ソレノイドは身の回りのあらゆるところで応用されている。自動洗濯機の水道バルブや玄関の呼び鈴などにも入っている。


ソレノイドを使った楽器演奏

これを使えば楽器を自動演奏することができるだろう。


ここではレコードプレーヤーに物を乗せて回して上部に取り付けられたスイッチを押す様に設置、スイッチによって動作するソレノイドでシンバルを演奏している。

ソレノイド+コンピュータでロボットドラマー作成



このソレノイドをMIDIで操作できたらロボットドラマーを作ることができる。このサイトでは Ardunomidiusb.h を使ってMIDI信号の送受信を行い、信号に基づいてソレノイドを駆動することで演奏を実現している。Ardunoデバイスはadafruit製 を使用。詳しくは https://learn.adafruit.com/midi-solenoid-drummer/ を参照。

MIDI信号でリレー制御しソレノイドを動かす専用装置

つまりMIDI信号を決まった規則でソレノイドを動かす電気信号に変換すればよいだけなのだが、なんと日本でこの変換する為の専用デバイスを作成しているメーカーがある。 necobit だ。


これを使えば Arduno などの知識がなくても簡単なハンダ付けを行うだけで ソレノイドのMIDI制御を実現することが可能だ。

余談だが僕はあまりにも天才的で初めて見てからしばらく開いた口が塞がらなかった。あまりに凄い。凄すぎる。恐らく個人による独力開発だ。凄い。necobitは決しては世界的に有名という訳ではないが、日本人ならこれを使えということだろう。

通信販売で入手可能だが 明和電機 秋葉原店 ラジオスーパーで実機を販売も行っている。



これはブロワを電子制御して鍵盤ハーモニカを演奏している。これも凄まじい。

これまでも電子制御はあった。だがMIDIで制御することによってこれまでの電子制御とは全く違った可能性を与えてくれる。楽器の演奏だけでなく、音楽のタイミングに合わせて照明を付けたり消したりすることが可能になる。

MIDI信号を使ったステージ制御

実はMIDI信号を使って照明やスモーク・火炎・上昇装置等々のステージ効果を制御するということは何十年も前から一般的に行われている。だがMIDIだとノート番号が128しかないという制約によって、拡張性に限界があり、今では使われないのだそうだ。ステージで利用される照明の数は数万に登るため、今では照明制御をMIDIで直接行うことはなく、DMXと呼ばれるステージ装置を操作する専用の規格が利用されている。

だがそのDMXに対していつ処理を始めるのかを知らせるキューを送り出す目的でMIDIを使うというケースは今でも多いとのこと。恐らく他の自動演奏楽器との連携の簡単さなども関係しているのだろう。詳細は次の記事がとてもわかりやすい。


大掛かりなステージ機器の世界では使われなくなってしまったMIDIだが、中小規模のステージであればMIDIでも十分対応出来るし、また数千円の投資で簡単に自作できるというメリットは限りなく大きい。

結論

MIDIによるデバイス制御は無限の可能性を秘めている。

特殊なドライバなしで操作できるというのは嬉しい。MIDIデバイスはUSBシリアルポートよりもずっと古い歴史がある。対応デバイスもドライバも対応していないものは絶対にないと断言できるほどに桁違いに普及している。

またタイマーが高性能というのも特徴だ。なんせ出身がミュージシャンなのでタイミング制御の精度が違う。産業用のシーケンサでも44.1K/秒の超高精度のタイマーで動作するシーケンサはなかなかないだろう。だがLinuxで動作するMIDI/Audioフレームワーク・JACKAudioの一般的な分解能は44.1k/s だ。これが無料で手に入る。

音楽ソフトを使って制御できるというのも良い。Linuxで動作する無料の音楽ソフト Ardour/QTractor/Rosegarden 等々を利用すればプログラムを書く作業すらも省ける。

MIDIによるデバイス制御は実はさりげなくゲームチェンジャーだ。

アイデア次第で無限の可能性を秘めているのがMIDIデバイス制御の世界だ。


余談

僕は拙作だが Lambda Music Sequencer というソフトをライフワークとして開発している。これは Scheme という Lisp言語の方言を使ってプログラムを書くことでJACKAudioを操作して音楽を演奏するソフトで、JACKAudioを操作して音楽を演奏するフレームワークからSchemeを編集するためのエディタまでの統合環境を提供するプロジェクトだ。



これは、もともと自動作曲プログラムの為のフレームワークとして作ったシステムで高度な条件分岐を含むMIDI送出を得意とする。もともとジャズのリズムセクションの自動演奏プログラムを作る為に作った。ジャズはアドリブなので即興で気ままに曲進行が行ったり戻ったりする。これを実現したかったので作った。

だからこのLambda Music Sequencer は非直線的な処理(条件によって行ったり戻ったり)が得意だ。

無意味に凝り性な性格が災いして、shebangで指定してシェルプログラムとして実行できるようにしたり、クライアントサーバーモードで実行できるようにしてあったりする。僕自身は使わないのだが、どうしてもスケーラブル設計にしたかったので大分時間かけて作った。

それが Lambda Music Sequencerの特徴だ。

ふと気付いてしまったのだが、これをnecobitと組み合わせて応用したら、恐ろしく開発が簡単かつポータブルなMIDIデバイス制御フレームワークに化けるではないか…。

いままでちっとも気づかんかったぞ…。


2020年6月27日土曜日

普通をいうと人は普通に縛られる (oka01-jlkpbpgkomzkikme)


日本でもBlackLivesMatter をいう人が増えてきた。だがそれは結果的にそれがそれを言っている人自体が持っている差別心を浮き彫りにした。日本ではアメリカとは差別の形が大きく違う。それは差別だとはっきりわからない様に違う名前で呼ばれている。

関西とBlackLivesMatter (oka01-atgbutcwfkyxgtce)

日本人はとても閉鎖的で差別的だ ─── 都心部以外では。そういう国で BlackLivesMatter を唱えたらどうなるだろう。


2020年6月25日木曜日

目に見えるものを信じてはいけない (oka01-qvvtzmgdrubqpfvj)



目に見えるものを信じてはいけない。自分の味方が全体の1%程度いたとする。すると日常生活にであう人の大半は敵だ。つまり大半の人から嫌がらせを受けたり足を引っ張られたりする。 これを見て不貞腐れてはいけない。全体で見ると100万人中1万人も味方がいる。味方が1万人もいたらそれは充分過ぎる数だ。 見えないその人に向かって語りかけなければいけない。

2020年6月15日月曜日

桃太郎さん症候群と日本的自己否認 (oka01-vjzrxbxxasepbcha)

ジャズやってもロックやってもクラシックやってもヒップホップやっても日本人はいつも縦乗り『トントコトンのスットントン』と無意識にリズムを取ってしまう。彼は『トントコトンのスットントン』とリズムをとっているのに『トントコトンのスットントン』の存在を認識できない。僕はこの現象の事を【桃太郎さん現象 Momotaro-san Syndrome】と呼んでいる。


2020年6月13日土曜日

東京人は歩くのが遅い (oka01-vuvapfggkhfreryk)



僕は江戸っ子だ。東京の江戸っ子は実は少数派だ。東京にいる人のほとんどの人は東京出身ではない。…と同時に僕は関西人だ。東京人の大半(特に都心)は関西人だ。 僕の親族は関西と関東の両方がまざっている。江戸っ子であり関西人でもある僕は『東京は歩きにくい』と毎日思っている。みんな流れを見ていないので、すぐに人混みで立ち尽くしたり人の鼻先を横切ったりする。

ブログ『大阪で標準語使うと嫌われるとゆーこととエスカレータの棲み分け

大阪には、街中の人の流れは、川の水と同じく、滞らせてはいけないという共通認識があると思う。街中で歩くとは、その流れに乗ることだ。その流れが、大阪の場合、至ってランダムで未整理である。複数の流れが渦を巻かないぎりぎりの線で錯綜している。だから、街を歩く行為は、自分がその中のどの流れに乗るか見極めることから始まるので、他都府県の方々が、大阪の街は歩きににくいと言うのも無理はない。でも、慣れればかえって歩きやすい街だ。


基本的に僕も同感だ ─── 同感なのだが僕は東京を歩く人を見ていて、歩くのが下手糞な人の大半が関西人であることも思うのだ。僕は関東人・関西人・東北人の全てが混ざっているので、関東人・関西人・東北人の区別が大まかにつく。だからわかるのだが都内でボケっと歩いている人はしばしば関西人だ。関東人は基本的に漁師なので運動神経・視力は基本的に良い。また非常に気が短く歩くのも速い。

─── 僕は何故こういう矛盾が生まれるのか考えるのだが、こういうことではないかと思っている。


2020年5月27日水曜日

アホ関西人が日本中から嫌われる理由www (oka01-vwievbiskrsfirlg)


人は何故弱いものをいじめるのだろうか。 本田圭佑氏のツイートの中に潜む関西的な暴力性について説明してみた。
─── 弱いものいじめは良くない。だが果たして強い奴ならいじめてもいいのだろうか ─── その考えかたは結果として更にいじめを助長する。その理由について以下で説明した。


2020年4月17日金曜日

コロナ後の世界 (oka01-ptciobbdtpdmndxd)

少し気が早いけどコロナ後どうなるか考えてみると、実はもうコロナ前に戻ることはないのではないか、という説がでている。僕は日本語のテレビ/ニュースをほとんど見てなくて英語のニュースやテレビばかり見ているけども、このところ『もう頃名前には戻れない・戻らない・戻りたくない』という論調が主流になりつつある。
 


・車が少なくなって空気が綺麗になった。
・路駐がなくなった。
・渋滞が無くなって通勤時間が減った

等々のメリットが挙げられており、アメリカはもう元の世界には戻らないのだ、ということが言われている。また戻る(再度経済活動を再開)としても来年の夏以降までに段階的に行うという話が出ている。

我が身を振り返ってミュージシャンもライブハウスもあと1年以上この状態を続けなければいけないとしたら、みんなどうするだろう。

クラウドファンドが大分普及してきたけども、どこもチケットの前売りという形を取っている。だけどもし1年間活動停止するとしたら、1年分の家賃を支払ったあとで無収入で家賃を払い食材を購入しなければいけない。しかもその頃までにはお客の方もみんな大分お金を使い果たしているだろうから、急にライブハウスに人が戻ってくるとも考えづらい。

みんなどうするのだろう。

引き篭もりが馬鹿にされて飛び歩いている人が尊敬される時代から、飛び歩いている人が馬鹿にされ引き篭もりが尊敬されるという真逆の時代に突如入れ替わってしまった。

それを絶望的に厳しい時代の到来と見るか、絶好のチャンスと見るかは、その人の新しい世界に適応する真剣さ次第ではないか。

2020年2月8日土曜日

Bashのリダイレクションの書き方について (oka01-mrzjgivvrnlmzbyc)


とてもわかりにくい Bashのリダイレクションの書き方をとてもわかりやすく説明した『よくわかるリダイレクション・チュートリアル』という良い英語の記事がある。Bashでスクリプトを書く方々がいつもきまって悩む部分をとてもわかりやすく説明してくれる記事だ。しかしこの件について日本語で説明している記事がネット上にほとんど見当たらなかったので、今回大雑把にざっと訳してみた。

2020年1月30日木曜日

頭合わせと尻合わせの違い ─── 縦乗りを克服しようシリーズその18 (oka01-zhlhyqlvjslsecmo)


今回は裏拍の叩き方で説明した裏拍の演奏の順番の違いが最終的にメロディーの発展する方向を全く逆向きに変えてしまうということを説明する。

2020年1月27日月曜日

裏拍の叩き方 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその17 (oka01-ahgvuswipchmzqyp)

リズム感と裏拍に関する理論的な背景を説明する。リズム感とは、分割された時間を認知する(乗る)能力と、時間を一定間隔で分割する(叩く)能力のことを指す。これは音楽を演奏するときにとても重要な役割を果たす能力だ。しかし人間はクオーツではないので色々な制約がある。

  •  制約1・一定周期で叩くことしかできない
  •  制約2・あまり速く叩けない
  •  制約3・ほとんど正確に叩けない
  •  制約4・但し手や足など2つの可動部分を組み合わせ倍速度で叩ける
  •  制約5・乗ることにも叩くことと同じことがいえる

これをここでは人の時間分割能力制約 (the limitation of the human sense of subdivision)と呼ぼう ─── 人間をリズム演奏装置としてみると、とても単純な装置だ。人間が音楽を演奏するためには、これを工夫して組み合わせてだましだまし使うしかない。人間が複雑なリズムを叩くことには根源的なアルゴリズムの問題が含まれる。 この装置を使ってどのように音楽を演奏すべきなのか考えてみる。

そしてそれがこそが、アフリカ系アメリカ人の音楽、即ちゴスペル音楽・黒人教会音楽やR&B・ファンク・ヒップホップ・そしてジャズのリズムの取り方の本質であることを見ていく。


2020年1月25日土曜日

オフビート乗り換えについて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその16 (oka01-xtjayjkcepoxfaat)

ジャズでもっとも多用されるリズムテクニックはオフビートだ。オフビートを多用した演奏はとてもスリリングだがそのスリルの根源は先が読めない予測不能さだ。その予測不能さを生み出すもの ─── それがオフビート乗り換えだ。

この記事ではオフビート乗り換えとは何か、どうやったらオフビート乗り換えを実現できるのかを説明した。



2020年1月24日金曜日

正しいメトロノームとカウントのつかいかた ─── 縦乗りを克服しようシリーズその15(oka01-exdwjncpazylicpm)


私が考案したグルーヴする為のカウントの使い方を説明しようと思う。ここで挙げた練習方法は、海外の人がみな当たり前の様に感じているリズムを、日本人である私が演奏しようとしたときに、必要だった訓練を体系化してまとめたものだ。

ここで私が考えだしたメトロノームの使い方とカウントのやりかたを説明する。自分の演奏にあわせてメトロノームを鳴らすとき人しばしばメトロノーム音を1拍目に鳴らすだろう。しかしそれ以外にもたくさんの鳴らし方がある。特に欧米起源のポップス音楽を演奏するとき2拍目4拍目で鳴らすことがとても大切だ。メトロノームをどの拍で鳴らすべきか、その考え方とやりかたを説明する。

カウントは以下3つのカウントがある。
  • オフビート・カウント(黒人カウント)
  • オンビート・カウント(普通のカウント)
  • 後出しオフビート・カウント(日本式オフビート・カウント)
この3つのカウントのやりかた・考え方・応用方法を説明する。

2020年1月20日月曜日

ジャパメロ病とは (oka01-qjcyklxxgpcyxmtj)

ラオメロ病という病気がある ─── 最近知ったのだが似た病気で『ジャパメロ病』というものもあるようだ。

実はラオメロ病とは僕が作った造語だ。ラオスに行ってラオ人にメロメロになって精神的に駄目になってしまうことを指す。これは戦争中にビルマに渡った日本人がビルマ人の優しさにメロメロになってしまい精神的に駄目になってしまうこをとビルメロ病と呼んでいたことにちなむ呼び方だ。
  ─── それで僕も最近知ったのだが、『ビルメロ病』『ラオメロ病』と似た病気で『ジャパメロ病』というものもあるようだ。

2019年12月31日火曜日

僕の音楽は新しいステージへ (oka01-neroxjznxdgfzuhq)

この2〜3日、都心部のあちこちの『一見さんお断り』的な上級者が多いジャムセッションで演奏したら、また感覚が変わってきた。僕は新しいステージに入った様だ ───


2019年12月30日月曜日

ラオのリズムとジャズ (oka01-sdotvwlqfzxesigr)

僕は今リズムが非常に良くなった様だ。何故良くなったのだろうか。それに関して僕は基本的に声出しカウントをしたからと思っている。それは間違いなくそうだ。声出しカウント訓練後、ロストしなくなった。 だがそもそも、僕が声出しカウントができるようになった理由自体がひょっとしたら僕がラオ語が話せるようになったことからなのではないか。



2019年12月28日土曜日

何故縦乗りではいけないのか ─── 縦乗りを克服しようシリーズその14(oka01-qtqgtomvlkhazmmg)

縦乗りを克服しよう! ─── この言葉を聞いて『余計な御世話だ!』と仰る方も多いのではないでしょうか。人の演奏スタイルなど人好き好き、他人がとやかくいう話ではない ─── それは私も知っているつもりです。しかしそれでも私は縦乗りは克服しなければいけないと思っています。

何故でしょうか ─── それは縦乗りは聴く人になにも訴えかけないからです。私は海外で演奏活動をするという最終目標を持っています。これまで10年以上海外で暮らしてきましたが、そこでとにかく痛いほど感じたのは、海外で日本の縦乗りリズムが悲しくなってくるほど理解されないということです。

そして私はその縦乗り音楽と横乗り音楽の違いを知って日本に帰ってきてからふと気付いたのですが、実は縦乗りが嫌いなのは日本人も同じ ということです。日本人はただ単にそれを表情に出さないだけ ・・・ この点に関して以下でもう少し詳しく説明してみたいと思います。


縦乗り辞めますか? それとも人間やめますか? ─── 縦乗りを克服しようシリーズその13(oka01-dvnzrnxjatmcyxnu)

縦乗りを辞める勇気をくれる画像をあつめてみました。
あなたは、まーだ御自分の縦乗りが認められないんですか?ドーーン!
あなたは、まーだ御自分の縦乗りが認められないんですか?ドーーン!

 

以下、宜しければ御笑覧下さい。

2019年12月22日日曜日

助けてサイン (oka01-qizrvmtfvhhpgvdb)


今日僕は、週末夜の山手線の車内でギター背負って瓶ビールを飲みながら歩いているというマナー最悪な状態だったところに、椅子に深く座って邪魔な少女に足を踏んだとケンカを売られ、『マナーが悪いのは貴様だ!』大声で文句言い返して、完全に状態巻き返して周りの乗客を味方につけるという離れ業をやってのけた。

これには流石に自分でも驚いたが、そのなりゆきはこんな感じだった。

2019年12月4日水曜日

縦乗りの何が問題なのか (oka01-iocawsuudphuqkle)

 ─── 『縦乗り』とはリズムの種別ではなく、人間が限界状態に追い詰められた時に取る行動そのものである ─── 

日本人の演歌的なリズムのことを縦乗りと呼ぶことがある。僕は縦乗りが大嫌いなのだけど、一方で演歌が好きでもある。いろいろ思い起こしてみると、この縦乗りと演歌は実は全く違うことを言い表しているのではないかと思う。

基本的にその人が縦乗りかどうかはその人の自由だ。その人のリズムの感じ方を他人がとやかくいう理由はない。だけどジャズをやっているなら話は別だ。ジャズは横乗りの音楽だからだ。激しい横乗りのリズムでアドリブ演奏するジャズ…その醍醐味の源泉こそが横乗りだ。みな横乗りに憧れてジャズを始めたのではないか。少なくとも僕はそうだった。 縦乗りを極めた音楽である演歌や音頭を演奏するならともかく、ジャズに縦乗りは合わない。

縦乗りジャズはダサい。それは誰が聞いてもダサい。だがそれをダサいと思わない人がいる。リズムの感じ方について他人がとやかくいうのは失礼だ、だからそれをダサイというのは失礼だ、そういう論理でそれをダサくないという。

だが僕は10年以上に渡って東南アジアを放浪した結果として、妙な特技を身につけたようだった。それは全く同じメロディーを縦乗りと横乗りで弾き分けるという特技だ。この特技はどうやら、縦乗りの本質を鮮やかに暴きだす様だった。それも非常に残虐な形で ───

2019年11月25日月曜日

Led Bootsのアイデア (oka01-fgkqsxdfhkurwsyj)

アレンジのコンセプト

 これは僕が2019年11月頃に考えたアレンジです。

これは元々はアレンジではなく僕がこの曲を採譜した時にリズム解釈を勘違いしていたものでした。しばらくたって改めて聞いた時にその間違いに気付いたのですが、敢えてその方が面白いと思いそのままアレンジとして僕が使い始めたものです。

この曲は元々の弱起がないリフで構成されていますが、僕は最初の16分音符3つを弱起と聞き違えていました。僕の想像ですが、むしろオリジナルのリフを作った人が恐らくブラックミュージックでよく利用される16分音符3つの弱起を頭拍と聞き間違えて解釈しており、その解釈に基づいて曲を作っていたのではないでしょうか。

オリジナルのLed Boots


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更新記録:
作成した。記事作成日はビデオ作成日に準じた。(Sat,22 May 2021 16:24:55 +0900)

2019年11月23日土曜日

尻合わせ乗りトレーニングメソッド・ブルース編 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその12(oka01-lvndesglruodbirz)

以下で『尻合わせ乗り』 『頭合わせ乗り』の違いについて触れつつ、尻合わせ乗りの練習パターンを紹介したい。


2019年10月11日金曜日

奇数音数フレーズ=日本語の四字語呂合わせ洗脳を解け! ─── 縦乗りを克服しようシリーズその11 (oka01-juvohhharxqzeqyu)


 

弾くこと自体は誰でもできる簡単なフレーズだが日本人のアドリブには絶対に出てこないリズム ─── 伝統的なジャズの基礎リズムパターンだけど、日本語がネイティブなジャズマンの大半の人ができていない…という現状がある。弾けないだけでなく、メンバー内の誰かがこのリズムを多用したときに正しく小節数を数えることができなくなってしまい、演奏がずれてしまう。


これは日本人にとっては数えること自体が非常に難しいリズムのひとつだ。

では、どうやったらこの苦手を克服できるのか、そこを考えてみた。

2019年9月22日日曜日

メトロノームが鳴る前に歌いはじめよう ─── 縦乗りを克服しようシリーズその10(oka01-zephynxzkddvxpgy)


日本でジャズを学んでいるとしきりに『裏拍が大切だ』と言われる。しかし黒人の名人の演奏を聞くとしばしば表拍を強調したメロディーを歌っていることに気付く。だが全くスピード感を失っていない。

日本人が彼らを真似して表拍を強調すると、どうしても『音頭臭い』感じになってしまい洗練されていないモッサリとしたスピード感に欠けた演奏になりがちだ。では日本人の表拍強調と黒人の名人プレーヤーが奏でる表拍強調の何が違うのだろうか。

実は、アフタービートとは決して裏拍を強調することだけではない。
  • メトロノームを表拍に合わせて演奏する。
  • メトロノームを裏拍に合わせて演奏する。
この2つは表裏一体で、どちらか片方だけを訓練すればいいというわけではない。以下そのことを見ていきたい。

2019年9月4日水曜日

いい音楽に必要なこと(oka01-fibvdoqqtscnxean)

日本には良い音楽を作る土壌がない。それは誰もが漠然と感じていることではないか。


でも何故そうなってしまうのかは誰もわからない。

そんな日本の息苦しさの理由について少し考えてみた。

2019年8月23日金曜日

#わざとぶつかる人 (oka01-xeltjrdhvcpmlxgp)

最近の日本には、雑踏でわざと人にぶつかる人がいるのだそうだ。とても日本らしいことだ。何故かというと、外国ではわざとぶつかろうとしてもみんな避けてしまうのでぶつかれないからだ。外国にはボーっと歩いている人がいないので、ぶつかろうとしてもぶつかれない。わざとぶつかる ─── ぼーっと歩いている人がたくさんいる日本ならではのことだ。日本人は常に『ぶつかろうと思えばぶつかれる』ような歩き方をしているのだ。


僕は2005年から12年間タイ〜ラオス〜中国南部で過ごしたが、ぶつかる人は何故ぶつかるのかについてすこし思う所があるので解説してみたい。

2019年8月22日木曜日

中途半端に神経質な人ほど苦情が多い (oka01-yudmzeocxaojnvmv)

久しぶりにスマホのプレイリストを入れ替えた。新しいプレイリストは、エチオピアン・ポップスやラオス南部のラム・シーパンドーン・モータウンゴスペルなどで構成されており、ジャズ中心に聞いてきた僕のなかではとても新しい試みだった。早速定例の散歩コースである羽田空港国際ターミナルにでかけた結果、思わぬことに気付いた。


2019年8月14日水曜日

強情さとは (oka01-uqzfovsuyrzwrxqq)

自分だけが意見が違っていて大勢が「お前が間違っている」と言っているときでも、実は間違っているのはみんなで、自分が言ってることが本当に正しいということは、しばしばある。


2019年7月23日火曜日

英語のオヤヂギャグ(oka01-vsoxieceqnwsgxrt)

語尾に呼びかけの名前をつけるのは、日本語以外の言語では一般的な文法だ。英語にもあるが、僕が学んでいるラーオ語にもある。それを目的格として考えるか呼びかけとして考えるかによって文全体の意味が変わるため、ジョーク(通称オヤジギャグ)の種としてよく使われる。

今回は、英語でのジョーク集を見つけたのでここで紹介してみたい。

2019年7月13日土曜日

既に老害になってしまった30代 (oka01-fpjonnkwqealgcxq)

僕は、日本を出た2005年以降外国を放浪し『世捨て人』の様な生活を送ってきた。日本に帰ってきたのが2016年。その間に起こった大変化といえば2011年のスマホの爆発的普及だ。スマホの普及によりそれまで一部のマニアが使うだけだったネットが、爆発的な勢いで一般社会に普及した。結果として世の中は過酷な変化を迎えた。

特にユーチューブの普及は世の中に残酷な変化を起こした。 

『百聞は一見にしかず』という。ユーチューブがない状態で10年かかった学習が、ユーチューブがある状態だと1年位で終わってしまう。

1年で10年分の知識に追いつく。

2年で20年分の知識に追いつく。

3年で30年分の知識に追いつく。

これははっきりいって残酷だ。

 ─── 中年にとって。

2019年6月23日日曜日

タイ語の助動詞 ได้ と เคย の違い (oka01-kiecvuzolucjverw)


昨日、高田馬場にあるミッキーハウス という外国語カフェにタイ語をしゃべりに行ってきたのだけど、そこで ได้ไป(dâi pai ダイパイ) と เคยไป(khə̂ːi pai クーイパイ)は何が違うのか、という話題が出た。どちらも意味は『行った』だ。常駐のタイ語の先生は非常に優秀な方で日本語も上手だった。しかしこの文法的な理由の説明にはとても苦労されている様だった。

ネイティブスピーカーがこういう文法的なことを外人に説明するのは、実は非常に難しい。日本人も「は」と「が」の使い分けはどうするのか質問されて、曖昧さなく答えることができる人はごく稀だ。外人に対して、自分の母語の文法を具体的に説明するというのは、実は非常に高度な訓練が必要なことだからだ。

僕は ได้ (dâi) と เคย (kə̌ːi) の使い分けを、ほぼネイティブの方々に違和感を与えないレベルで使い分けることはできている様だ。だが僕のタイ語(ラオ語)は、誰かがまとめた文法やボキャブラリから学習したわけではなく、実地で実際に街中の人が話していることをひとつひとつ拾い集めて、自分でまとめながら身につけたものだ。だから例え僕自身が正しく使いわけることができていたとしても、何故そうなるのかまでははっきりわかっていない。

昨日その会話に参加してから、自分でも気になったいたのでいろいろと考えてまとめてみたので、ここで書いてみたい。

この文章は、タイ語についての学習が一通り終わった人向けの説明になる。発音記号や基本的な単語の意味はここでは説明しないので、各自事前に学習していることを前提とする。

なお現在時刻 2019/06/23 22:22 +9:00 の時点で、この文章はまだ、タイ人のチェックを受けていない。この文章の中にはタイ語の間違いが多く含まれている筈だ。今後、知人友人に頼んでチェックしてもらおうと思っている。 更新した内容は記事末で報告したい。

2019年6月21日金曜日

独奏の『終わり乗り』で自由に弾いてもいい (oka01-ujwozflhuwydjapf)

独奏のままで『終わり乗り』で自由に弾いてもいい。


2019年6月15日土曜日

自国文化に対する客観性〜日本のリズムの単純化 (oka01-gdkjunqqeqheorkh)

タイでこういう画像を見つけた。


タイの女子校生が渡しているのは…

2019年6月10日月曜日

ジョージ・ベンソンのスターダスト・ギターソロのタブ譜つきスコア (oka01-vpbogebejzhcbwav)


僕はこのジョージ・ベンソンのスターダストのギターソロが大好きだ。シンプルで非常に短い半コーラスのソロで、次に来るクライマックスに非常にスムーズに美しくつないでいる。無駄のない完璧なソロだ。

僕はこれを2000年頃に音を採った。それ以来弾けるようになるために数限りになく練習したのだが、何故か弾けない。音は全て採れたしテクニックとしては何も難しいことはない。だがどうしても弾けない部分があった。

僕にはこういう『音は採れたのにどういう訳か弾けなかった』曲がいくつかあった。

だが10年に渡る語学修行の旅から帰ってきたら、何故か理解できるようになったのだ。

簡単なのに何故か弾けない・・・ 今回はその理由を譜面上で説明してみたい。

2019年5月12日日曜日

リズムの壁 (oka01-osfafhspyoqskfra)


僕は『リズムにうるさい』のかな。多分僕は、神経質でリズムが少しでも狂うと文句を言う人だと思われている。まぁそう思われるのが当然だろうな、とも思う。

だけど本当はそうじゃない。その見方は本質的に見て、事実じゃない。だってそれは…

2019年5月1日水曜日

和製ジャズの限界点 (oka01-hkhmxirvlqaxyxrv)


習作ブルース(その1)

この演奏で試したのは『ベースのタイミング』だ。ベースをガイドリズムよりも8分音符1つ分早く演奏した。結果として演奏中ガイドリズムが8裏に聞こえてきた。ベースを2コーラス演奏してそれをループにして、それを聞きながらソロをあとから録った。

以下雑感を書こうと思う。

2019年4月23日火曜日

みるみるグルーヴしはじめるリアルジャズのカウント方法 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその9 (oka01-jkjqkssrlamjiovc)


 ─── 激しくグルーヴする熱い演奏がしたい …ジャズを志す人なら誰もが夢見ているグルーヴ。だが問題は『熱い演奏』がなかなか思った通りに出てこないことだ。激しいグルーヴを安定して確実に出すためにはどうすればいいのだろうか  ───  それは『数える』ことだ。

だが演奏中にどうやって数えればいいのかといわれると、なかなかはっきりとイメージできないものではないだろうか。この記事では具体的にどのようにするのが安定したグルーヴを得る効果的な数え方なのか説明してみた。

2019年4月20日土曜日

Decryption (oka01-gosjatekhlwceakc)

ビデオ

コンセプト解説

この曲 Decryptionは、ジャズブルースの定番=ビリーズバウンスをリハモしたものです。

There are four groups of Coltrane change in the modern twelve note scale : E group ( E, G#, C ), F group ( F, A, C#) Gb group( Gb,Bb, D) and G group ( G, B D#). F group, Gb group and E group appear in this song in the meantime Giant Steps belong to B group. I think, there is no jazz standard song which belongs to E group.

コルトレーンチェンジは12音中に4通り存在する。ここで仮にそれを E系・F系・Gb系・G系と呼んでみると、この曲には F系・Gb系・E系がでてくる。Giant Steps は G系だ。よく調べないとわからないけど、多分E系が使われているスタンダード曲は今の所ないと思う。

リード・シート

発展課題

この記事は2021年に作成されました。このリハモが作られたのは2019年です。このリハモが発明されて以降、更に新しいアイデアが加えられたバージョンが複数作成されました。その記事を以下で御紹介致します。

Decryptionで4つの異なる調に転調するアイデア
Decryption を実際に演奏してみた




更新記録:
作成日はビデオ作成日に準じた。(Sat, 22 May 2021 17:01:31 +0900)
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2019年3月27日水曜日

英語の理解力をあげる秘訣 (oka01-xcfkhxifknppgran)

僕はラオ語・タイ語・中国語・英語・日本語の5ヶ国語が話せる。5ヶ国語が話せるようになるために大切な秘訣を説明してみたい。

日本でミュージシャン活動をしているある外国人がフェースブックである告白のようなものをしているのを見た。英語で書かれていた。彼は日米両方に友達がいるので、日本語と英語の両方でコメントが寄せられていた ─── 日本語で書かれたコメントを見て僕は、実に複雑な思いがしたのだ。



2019年2月4日月曜日

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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