久しぶりにスマホのプレイリストを入れ替えた。新しいプレイリストは、エチオピアン・ポップスやラオス南部のラム・シーパンドーン・モータウンゴスペルなどで構成されており、ジャズ中心に聞いてきた僕のなかではとても新しい試みだった。早速定例の散歩コースである羽田空港国際ターミナルにでかけた結果、思わぬことに気付いた。
早速散歩に出かけてまず気付いたのだが、周りがあまりよく聞こえなくなった。何故かというとジャズはあまり低音が出ないので、かなり大音量で聞いていても周りの音は比較的よく聞こえるのだ。ところがポップス系・ゴスペル系(特に90年代以降)の音楽は低音が非常に強く出ており聞いていると周りの音が聞こえない ─── だが新鮮で面白かった。
コンビニでパックの野菜ジュースを買って飲んだ。本当は牛乳が良いのだが空港のコンビニは僕が好きな牛乳が売っていないので、野菜ジュースにした。それで買って待合ロビーに上がって飲んでいた。
音楽を大音量で聞いていたので飲み終わってズズーと音が出ていたのに即座に気付かなかったのだが、大した音量でもないので気にせず飲んでいた。だがその時、向かいに座っている2人の女の子の1人がチラッと僕のことを見たことに気付いた。音が気になっているのだ。
周囲はフィリピン人や中国人でごった返していたが、僕はこの目線でこの人が日本人だと気付いた。顔的には中国人と見分けがつかない系統だったのでイヤホンを外して喋っている言葉を確認したらやはり日本人だった。関東弁をしゃべっていたが、彼女らは特に西日本人だと思った。
─── 何故か。
何故かというとタイ人も中国人も韓国人も、それくらいの些細なことを意識に止めたりしないからだ。この点、日本人は圧倒的に神経質だ。
だが思うのだが、うちの親類を筆頭とするネイティブ関東人は、この人たちよりずっとはるかに細かくはるかに物凄く神経質だ。だが他人に文句を言うことはまずない。
何故か。実はネイティブ関東人はしばしば神経質過ぎる人はむしろ他人に迷惑だと熟知しているので、何かを思っていてもそれを表情として表出することがほとんどない。
中途半端に神経質な人ほど他人に露骨に文句をいう…という風に僕には見える。
僕はタイで暮らしてから他人にほとんど文句を言わなくなった。人によって感覚が違うのは仕方がない。いくら不注意で他人を避けず、人の鼻先でウロウロノロノロしようが、それはその人の個性だ。仕方がない。
冷静になって考えてみると、恐らく日本人が他人に文句を言うときはしばしば、自分が不愉快だからいうのでは決してなくて、自分が我慢しているのだからお前も我慢しろ、という我慢の押しつけであることがほとんどではないか、と思う。
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■■■ 現在縦乗りを克服しようシリーズを大規模再構成/加筆訂正中です ■■■
2022年5月29日更新: 末子音がない日本語 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその22
2022年5月15日更新: 裏拍が先か表拍が先か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその3
2022年5月11日更新: 頭合わせと尻合わせとは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその2
著者オカアツシについて
小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。
特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々
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