メモ ロバートフィスク アラブでの新しい真実の日の出
2011年02月01日10:55
≪田中宇の国際ニュース解説 無料版 2011年1月30日 より≫
1月27日には、中東専門家の英新聞記者ロバート・フィスクが「民主化」を好む英国(英米)の戦略の偽善性を指摘した。歴史的に英国はエジプトに「民主化しろ」と求めてきたが、1910年代からエジプトで民主化運動が起きて(英傀儡の)王政を転覆しようとすると、英当局は運動家を投獄し、その後で再びエジプトに民主化を求めることを繰り返してきたと。英米はムバラクの独裁を容認しつつ、エジプトに「民主化しろ」と圧力をかけることで、英米の傀儡であり続ける状態を作ってきた。今、エジプトで起きている反政府運動は、そうした英米覇権の偽善的な戦略自体に対する、国民の反乱だ。エジプトが真に民主化されてイスラム主義の政権ができたら、英米はそれを「イスラム独裁」と非難するだろう(イランのイスラム政権を非難したように)。だが英米の覇権の力は下落傾向にあり、非難は「小言」にすぎなくなる。
1月27日には、中東専門家の英新聞記者ロバート・フィスクが「民主化」を好む英国(英米)の戦略の偽善性を指摘した。歴史的に英国はエジプトに「民主化しろ」と求めてきたが、1910年代からエジプトで民主化運動が起きて(英傀儡の)王政を転覆しようとすると、英当局は運動家を投獄し、その後で再びエジプトに民主化を求めることを繰り返してきたと。英米はムバラクの独裁を容認しつつ、エジプトに「民主化しろ」と圧力をかけることで、英米の傀儡であり続ける状態を作ってきた。今、エジプトで起きている反政府運動は、そうした英米覇権の偽善的な戦略自体に対する、国民の反乱だ。エジプトが真に民主化されてイスラム主義の政権ができたら、英米はそれを「イスラム独裁」と非難するだろう(イランのイスラム政権を非難したように)。だが英米の覇権の力は下落傾向にあり、非難は「小言」にすぎなくなる。