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2011年1月11日火曜日

もう二度とこねぇよ! (mixi05-u459989-201101112111)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
もう二度とこねぇよ!
2011年01月11日21:11
決めた。 もう昆明には戻らん。 (おかあつは現在中国南部の雲南省昆明で漢語勉強中。)

銀行に行って「トイレどこですか?」って聞いても誰もわかってくれない。 何度も聞き返された挙句、「トイレはない」と言われる始末。他の人に聞いたら二階にあるって教えてくれた。 そんな些細な用事すらすませられない。 明日で学校の宿舎は閉まる。 だけど次の学期まで荷物を預かってくれるとか、そういう説明も一切ないので準備のしようがない。 さっきラオの子に聞いたら、来学期まで荷物を預かってくれるらしいことを知った。 そんな些細なことくらい教えろよ! というか荷物を預かるということを断られたことすらある。 そんな問題を山ほど経験してきた。もうこの学校に入って3ヶ月を過ぎるというのに、僕は未だに洗濯を頼む正しいルールを知らないくらいだ。 やつら、説明する努力すらないし、聞いても話がサッパラパーで、どうもならない。 そんな初歩的なコミュニケーションすら取れない。 生活に非常に支障を来す上、誰もそのギャップを埋めようともしない。僕の事など、ほったらかしである。

僕は中国語が話せないのか。 否。 大学周辺にいけば、片言ながらも、きちんとコミュニケーションが取れる。 みんな少なくとも何を言おうとしているのかわかるし、こちらがいうこともきちんと聞いて教えてくれる。 筆談も対応してくれるので、最悪時間をかければなんとかなる。 ここの人は筆談すら無理だ。 字知らないんだもん。 先生すら字しらないことあるし。 先生が字しらないのに、宿舎のおばさんが何故字を知っていようか。ノレンの腕押し。 何を言っても反応が無い。

みんな何を言っているのかサッパリ聞こえない。 僕は聴力がないのか。 否。

テレビとか見るといきなりスラスラ聞き取れる。 もちろん何を言っているのかまではわからないけど、少なくとも聞き取ることくらいは出来る。 ここの人は何言ってるのか聞き取ることすらおぼつかない。 中国語を喋っているとは到底思えない。 サッパリワケワカメだ。

タイの子とか、ラオの子とかは、雲南方言に多分耐性があるんだと思う。 彼らが普通語を勉強すると、雲南の子と同じような訛りかたをする。 例えばである。 トイレは、本来、ツォスオだ。 だけどここに居てツォスオって言って通じた試しが無い。 最悪だ。 タイの子に聞いたら「チュオスオ」って言われた。 違うよ! 西安は本来シーアンだけど、ここの人はみんなスーアンになるし。 僕は案外器用な人間なので、間違ってるなら間違っている方に合わせてる事が出来る。 そっちならそっちで合わせるよ。 だけど、そう変化する人と変化しない人がゴチャゴチャだ。 これじゃ合せようがない。 街中で話すなら普通語で統一しないと、どうにもなんない。

僕等は普通語≒北京語を勉強している。 思うんだけど、北京語と雲南語と日本語とタイ語と比べると、日本語と北京語は、タイ語ラオ語雲南語よりも発音構成が似てる。 だから、日本人的には、北京語は割と聞き取りやすい。 だから僕はツォスオって言う発音にかなり親しみを感じている。 だけど、それを言っても通じない。 なら何て言えばいいのか。 さっぱりわからん。

さっき宿舎のおばさんに、雲南語でツォスオって何て言うの?って聞いたら、ラーンツォスオだ、って言われた。 ラーンって何やねん。 ラオ語か?(タイ語だとラーンっていうのは家屋のことだ) わからん。 謎だ。 多分通じていないんだと思う。

つかね。 僕は 「あつし」という名前だ。 「つ」も「し」も生まれたときから喋ってきている。 だけどこの辺の人は「アスシ」とか「アスス」とかになってしまう。 中国語にはね。本来「あつし」という発音があるんだよ!

ここにいるとすると、僕が今ぶち当たっている問題にもっとも正しく対応する為には、雲南語を学ぶ必要がある。 これこそが、僕がタイ東北イサーン地方でやってきたことだ。 しかし、そんなことをしたら本末転倒だ。 僕はここに普通語を勉強しにきたわけで。

ラオ語やタイ語は遊びと割り切って勉強していたし、遊びと割り切るに相当する価値も見出していた。 バンコク住民の90%はラオ語話者だ。 だから、タイでイサーン方言であるラオ語を勉強すると、実はものすごくよく通じるのだ。

だけど、雲南語は、最悪にローカル言語でまさにこの省でしか通じない。 他の省でもまぁ何とか笑われつつも通じる、ということはありえない。これらは、ひとつの違う言葉だ。 ここで雲南語を勉強したら、僕の人生ここで行き止まりである。 僕は、腐ってもプログラマとしてのキャリアを持って生きている。 このキャリアにも生かせない。 遊びとしても正直あまり価値を見出せない。 ラオ語やタイ語には、非常に重厚な音楽文化がある。 これは音楽好きな僕としてはライフワークとして続けるに相当する価値を感じている。

一方、僕は京劇や漢詩も嫌いではない。 あれは非常におもしろいリズムを持ってる。 しかしアレは北部の文化だ。ここにはそういう文化は存在しない。 もちろん田舎に行って少数民族の文化を研究するのも、僕としては非常に興味があるところだけど、僕は既にライフワークとして研究している少数民族文化を持ってしまっている。 これ以上増やせない。

ここでダイヤイの人とたくさん出会った。 ダイヤイ語を勉強するのも非常に興味深い。 だけど、僕は北京語を勉強しにきたのである。 これは僕の今後の人生に取って非常に重要な意義があるのだ。

漢詩も四文字熟語も京劇もひっくり返しの福の字もまっかっかなボンボリもカンフーも禅も、ぜーんぶ、昆明の文化じゃない。 そのよさを説明しても誰も理解しない。僕はね。 こう見えても昔、少林寺拳法を習っていたのだよ。 これなんて、思いっきり中国文化だ。 なのに、誰もその事を理解しないし、そのよさも理解しない。 ここに居る人は中国人ではない。 つきつまるところ、彼らはタイ人だ。

これだけ社会が大きいと、どれかひとつの民族文化を研究することで、全体を推測するっていう技も使えない。

昆明語を話す人は、僕は嫌いではない。 ニーハオガー、シェシェガーって感じで、ガーガー弁だ。このガーガーノリは結構最高だ。 だけど、昆明なのに、昆明語を話す人って、案外とマイノリティーであるようだ。 外地人っていって、他の省から来た人に押しのけられて、結構意地悪されている。 僕が、ここに来て最初に見たのは昆明の人だった。 何言ってるかさっぱりわけわからなかったけど、少なくともコミュニケーションは成立していた。

昆明人は、昆明の文化に誇りを持ってるので、自身を持ってガーガー言ってる。 だから何を言っているのかつかみ所がある。 でも外地の人は、さっぱりだ。 心を閉ざしているんだと思う。 はっきりいって、普通語は上手じゃない。 それをさとられない様に、心を閉ざしているんだと思う。


日本人とこの辺の人くらべたらね。 日本人の方がずっと北京人に近いと思う。 なのに、それを否定されている。 これじゃ普通語の勉強になんない。

矛盾だらけだ。 こんなのどうしようもない。

合わん!

もうこねぇよ!

コメント一覧
風我   2011年01月11日 21:20
中国は広いあるヨ!
中国人同士でさえ出身地方が違えば話が通じないのは日常茶飯事ですって。!(^^)!
おかあつ   2011年01月11日 21:30
そうアルね ^^

中国って言ってみれば「いきなりEU」なんだよね。 中は、本来ムチャクチャいろんな国で分割されていた筈なのに、EUみたいにバラバラの国からちょっとづつ統合じゃなくて、出来たときからいきなり全部統合。 言葉も統合。 通貨も統合。

無理あるよね。 マジ。


取り敢えず、もうちょっと上の方で勉強しようと思います。

北京語すらおぼつかないのに、これでは互角に戦えないです。
うう   2011年01月11日 22:00
かなり限界にきましたなぁ。
なんか、しっくり来ない土地というのはあるもんですね。
理由はどうあれ、
しっくり来ない場所でがんばってても、
左ひざを痛めて、かばってるうちに右ひざもだめになる、
みたいに、しまいに全身に歪が来そうなので、
逃げるが勝ちですよ、たぶん。
おかあつ   2011年01月11日 22:13
>かなり限界にきましたなぁ。

限界です。 腹も立つし。 しっくり来なくてもいいんです。 イサーンだって最初違和感だらけだったですし...だけど、合わせようがないです。 どれかひとつに合わせれば、どれか他のに合わなくなる。 個人的には昆明人の人に合わせていたつもりなんです。 あったかくていい人たちです。 だけどこれはこれで、ひとつのマイノリティーで、しかも凄く少数派で、他に合わなくなります。

外地から来た人のレベルも低い。 多分、昆明って、地元にいるほどアホでもないけど、北京・西安に行くほどレベルは高くない、みたいな理由で来る人多いんだと思います。 頭わりいんだよテメェ! プライドばかり高いし。 一応こちとら、最先端で働いていた人間でェ! テメェのようなレベルじゃやってけねぇんだぜ! って怒鳴りたくなるような感じの人がえばってて、むかつきます。

おかあつ   2011年01月11日 22:21
レベルが低いのも、方言がきついのも、すべては僕に取ってどうでもよく、合わせられるか、合わせられないかのどちらかでしかないのです。

僕はこの人たちの仲間入りをしたいのか。 この人たちを無下に「アホだ」とあしらって僕は恥ずかしく無いのだろうか。

...いや、というか、僕、普通語勉強しにきたのに、これじゃ、ノイズだらけで、どうにもなんないもんなぁ。
風我   2011年01月11日 23:07
単なる飽和状態なら一旦退けば時間が解決してくれますよね。
無理に詰め込もうとして息切れしてませんか?
おかあつ   2011年01月12日 04:04
学校今日で終わり。 テンション上がりまくりのラオの人とビール飲んで、酔っ払い。
あsdふぁs

単なる飽和状態は、結構好きなんですが、この国は方向性がたくさんありすぎ。
どっちに向かうかは、その人次第。

義理と人情と近代化。 両立は不可能。

お金がない国っつーか、お金を使わない国と、江戸時代からバリバリに経済社会を作ってきた日本と、違いすぎ。

義理人情を取るか。

それとも日本とおんなじ無味乾燥な、近代化を取るのか。

よぱらってキーボード打てん。。

あせfどい;sdじゃf
おかあつ   2011年01月12日 04:06
明日からどこにいくか。

風がふくほうこうにいくk.

あばfdv
おかあつ   2011年01月12日 04:08
明日のばス、間に合わねえ絶対。
おかあつ   2011年01月12日 04:17
北方領土問題を解決。

中国と融和。 北朝鮮も融和。 ロシアとも融和。 (←この人たち、妥協案必死に出してんのに みんな日本に蹴られてん。ざまぁみろって )

日本にパイプライン引こう。

日本の生活費、いっっきに格安に。 少子化もいっぱつで解決。 ロシアも中国も日本もウハウハ。

アメリカとなんか円切っちまえ。

てやんでい。

ビール飲んでんだこちとら。

征次っツーのは、生活かかってんだ。

騙されてるばあいじゃねえんだ、てやんでぇ
 
出展 2011年01月11日21:11 『もう二度とこねぇよ!』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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