リズムが縦乗りでも何も問題はありません。縦乗り自体は問題の本質ではないと私は思うのです ─── 問題は縦乗りの人が、感情的になって人間関係トラブルを起こしたり、強権的になって派閥を組んで結託して横乗りを追放しようとしたりというような暴力行動をおこしやい事です。
日本ジャズとイジメ
縦乗りの人がそこに入ると結果的にそこにいじめと同じ様な構造が生じて、暴力を振るっているにも関わらずそれを認めず、暴力を正当化したうえで居直り続ける様な現象が起こるのです。
いじめは百歩譲って赦すこととしても、そもそも、もしも本当にリズムに対して何のコンプレックスもなければ、そういういじめ行為にも出なかった筈ではないでしょうか。
問題の本質はそういう縦乗りの方々が実は自分自身の縦乗りに気付いており、彼ら自身がその事を快く思っていないという『リズム・コンプレックス』ではないか…と私は思います。それは縦乗りの人がしばしば主張する縦乗りの正当性に関する意見からも観察できます。
- 『縦乗りは日本文化だから仕方ない。』
- → 実は日本在来系文化は縦乗りではない。
- 『縦乗りを否定するのは違う。』
- → 実は横乗りは縦乗りを否定しておらず両方あっても良いという前提で進んでいた話が、いつの間にか縦乗りの自身の劣等感から自己否定にすり替わり、対象の存在しない反撃として横乗りを攻撃し続ける。
- 『別に横乗りである必要はない。』
- → 縦乗りの彼は、横乗りと同時に演奏すると演奏地点をロストしてしまう問題を認識しているが、それを認めたくない。
- 『岡敦はアクが強い。』
- → 自分自身の欠点を的確に指摘されて心が痛いのだが、飽くまでも他人の前でそのことを認めたくない。
こういう縦乗りトークは全て縦乗りコンプレックスからやってきます。そう、これは列記としたコンプレックスなのです。 もしそれがコンプレックスでなければ、こんなに否定する事もなかった筈ではないでしょうか。
ニッポンジャズ界の最大のタブー『リズム』
リズムの話題はジャズ界隈で最もタブーな話題で、セッションなどで話題として出してしまうといち早く修復不能な人間関係トラブルになることがしばしばあります。
その原因は、縦乗りの方々がしばしばその縦乗りを指摘されると過敏に反応することです。
「何でそうやって自分の意見を押し付けるんですか!?」「人によってリズム感が違うのは当たり前じゃないですか!」「そういうあなたは、出来ているんですか?」「みんなが楽しんでいる中でひとりで強情張って恥ずかしくないんですか!?」
─── こういうリアクションと出会った時に私が思うのは、私が放浪中に出会った中国人の人々のリアクションです。中国人も日本人と同じく縦乗りの人が多いですが、中国人の人にリズムの話題を出しても何の問題もありません。
「えぇー?違いがあるかなぁ? ごめん!僕にはわからないや!」
終
制作・著作
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私 ─── そんなことないよ! ここが違うでしょ!
「駄目だ!俺には理解する能力がない!」
終
制作・著作
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ⓃⒽⓀ
中国の人々は、リズムが違うということに何の劣等感もないので、違うということをすぐ認めます。
その代わり判るための努力もしません。
これを見た後で日本の縦乗りの人のリアクションを見ると、私は思うものがあります。
「そういう、あなたはできてるんですか?」「できてないじゃないですか!」
こういう言い訳がましい縦乗りの人々の逆切れのリアクションを私が見ていると、これが「日本人的な責任感の現れ」なのではないか…と思うのです。
縦乗りの彼は、実は心の中では自分が縦乗りだとはっきりと気付いており、その事実から必死に目をそらしている。 しかし同時に人知れず縦乗りを克服しようと努力もしているのです。しかしどうやっても克服できないのです。それでいながらグルーヴしている自分に酔って自慢したいという強い願望も持ち合わせています … しかし全く出来ていないのです。 そして彼は自分自身が出来ていないことにはっきりと気付いています。とはいえ、どうやったら克服できるのかもよくわからない。
しかし責任感が強く粘り強さもあるので、克服出来ないということは認めたくない。しかしとはいっても、どうやって努力すればいいのかもわからない。そしてどう努力をすればいいか、わからないということ自体も認めたくない。
こういう人は実はむしろ、縦乗りを克服する素地があるのではないか ─── と私は思います。
***縦乗りの正体はただの「裏拍認識の向きの違い」です!***
それはオフビートカウント練習法で簡単に矯正出来るのです。
終わりに・縦乗りはオフビートカウントで誰でも克服出来ます
縦乗りの持っているリズム認識の偏りはオフビートカウント練習法で簡単に矯正出来ます。
たかが裏拍なのです。
縦乗りの原因は日本語の正しい発音にある。日本人は縦乗りにならなければ日本語を正しく発音することができない。 外国の人は縦乗りになろうとしても縦乗りにはなれない。 ─── このことについて正しい知識を身に付けて正しく努力すれば、誰でも縦乗りは克服できるのです。
縦乗りを克服することは、英語(や多くのヨーロッパの言語や、アジアの多くの言語)の発音を新たに習得することと同じなのです。
「そういうお前はできているのか!」
そんな暴言を放つ元気がある責任感が強く粘り強い人なら、絶対に克服できます。
縦乗りを精神論ときちんと分離して、非暴力的に、合理的な練習を行うだけで、それははっきりと認識できる『色』として認識出来る様になります。
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(Sun, 19 Nov 2023 13:53:01 +0900) 公開しました。