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2010年12月25日土曜日

タイ族とダイ族と近況。 (mixi05-u459989-201012252018)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
タイ族とダイ族と近況。
2010年12月25日20:18
日本人が果敢族の事をコーカンと呼ぶのは、コーカンという言葉がビルマ語だからみたいだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Kokang

同じ民族なのに、中国の文脈だと「傣族(ダイ族)」って呼んで、タイの文脈だとタイヤイ族って呼んで、ビルマの文脈だとシャン族って呼ぶところに、ものすごく強い悪意を感じる。 これでは同じ民族のことを指す言葉なのだ、ということが外部の人から見えなくなってしまう。 これは、意図的に事情を知らない者を撹乱していると言わざるをえない。 その隙にイギリスが入り込んで、ダイヤイ族と果敢族に軍事訓練を施してビルマ族(ミャンマー政府)との衝突を煽動している。

おそらくだが、日本はミャンマーという国を国家として認定するという立場をとっているから、中国の呼び名である「果敢」という呼び方を避けているんだろう。

日本は、ミャンマーを国家として認めていながら、ミャンマーの非民主主義を強く誹謗し、日本人記者銃撃事件の時には火が付いたような大騒ぎをしていながら、何故かミャンマーへの経済支援は続けている。 これは日本が敗戦国だからだろう。 イギリスは、シャン族こと果敢族とダイヤイ族に軍事訓練を施し、日本にはビルマ民族を支援させる事で、結果的に両方に油を注ぐ状況を作り出しているのだろう。 これはつまり作り出された軍事衝突ではないか。 飽くまでも想像の域を出ないが...。


今調べて知ったのだが「傣族」って 正確に発音すると dǎi zú らしい。 ダイズーだ。 タイ国を表す泰国 は tàiguó で タイグオだ。 つまり中国語では 傣=タイダイ族と 泰=タイ族はきちんと分化されている。 でも「傣族」を 日本語の辞書を見るとタイ族と訳されている。 これは明らかな混同だ。 タイダイ族はタイ族の一派ではあるが、いわゆるタイ族とは異なる。そういえば「地球の歩き方」に「中国南部のタイ族は...」と書かれていた覚えがある。 思えば、これも間違いだ。

つまり、日本語は t と d の区別がないので、タイ族と ダイ族が すっかり混ざってしまっている、ということだ。

日本語には 有気音 t と無気音 d の区別が無い。 日本人にとってこれらの子音は両方共タ行にしか聞こえない。 これは紛らわしい。 そこで僕は便宜上、無気音の d を「ダ」と、有気音の t を 「タ」と置き換える決まりを自分で考案し、自分で使っている。 これは、発音記号上は、無気音を d と 有気音を t と区別することに由来する。

これはとてもとても、頭が痛い問題だ。 僕は、日本人のタイ民族の認識は根本から間違っている、という結論をどうやっても否定できない。 僕はシロウトで中卒で何の発言権も持たないのに、どうしたものだろうか。



タキレックに行こうと思っていたのだけど、噂によるとタキレックは今、戦争状態らしい。 ニュースにならないのがムチャクチャ不思議だ。 これははっきりいってムチャクチャ危ない。 見てみたいけど、あまり面白半分で行かない方が良さそうだ。

取り敢えず来年どの大学に行くか考えないといけない。 中国は巨大だ。 どこに行くか。 行く大学によって運命は大きく変化するだろう。 未来の事など誰が知ったことか。 でも取り敢えず、大学を見に行ってこようと思う。

という訳で、西安行きのチケットを買ってきた。 最初に西安で大学をいくつか見て、時間が間に合えばの話しだが、最終的に北京に行って大学を見てこようと思う。 天津も見たい。

真っ赤っ赤な建物: 場所は、天津天下一武道大会会場

「デケテケテンテン・テンテンテーン! 」
「ナー! シェンザイ、カイシュィー! 」
「グォワァーーーーン! (ドラの音)」
「ハイ!トウ! (挌闘家の掛け声)」
「ヒィ~~~~ヤ~~ァ~ァ~ァァァ(京劇の歌声)」

あの世界。 あの世界に行きたい。



昆明に来てから住民の顔や習慣に二種類ある事に気がついていた。 この話しを昆明の日本人にしたら、爆笑されて「んなワケあるか!」と言われたが。 中国語では、この違いを指して「外地人 wàidìrén 」っていうらしい。 言われてみれば、昆明の人と、外からやってきた人、顔が全然違う。しゃべり方も全然違う。 これを表す言葉が「外地人」だ。 もっとも、外地人 も 内地人 も一緒くたで「中国人」の「昆明日本人連合」には無用な言葉だろうが。



僕は黙っていると、中国人に見えるらしい。 よく中国人と間違えられて話しかけられる。 話しかけられて僕が中国語が話せないということが明らかになっても、なおのこと中国人だと思われて話しかけられる。 僕は中国人っぽいのだろうか。 だけど、不思議な事に、タイ語を話し始めると一発で外人扱いに変わる。 タイ語を話している時と、話していない時で、明らかに周囲の対応が違う。 黙っている方が扱いが丁寧だ。 僕が、タイ語を話している時の印象は、何故か非常に良くない様で、みんな非常に感じ悪くなる。

これがどういう意味なのか、まだよくわからない。



こんな年の瀬押し迫ってから旅行に出なくてもいいんじゃないか、と僕も思うのだけど、タイミング的にこうなってしまったのだから仕方がない。 これが幸と出るか不幸と出るか、わからん。 それも人生だ。

前は国境で奇跡の様な出来事が起こって大変な冒険になったが、今回はそういうことがあるかな。 そうやって期待していると、何も無かったりするもんだしな。

つか、年末に大学って開いているモンなんだろうか。 旧正月ほど大きな休みにはならないと聞いているけど、実際どうなのかわからん。

年の瀬を独りで過ごすのは辛いものだ。 だけど、友達がたくさんいる華僑学校でウロウロしていても、タイ語が上達するだけで、どうしようもならないしな...。 ラオ語はもっと上達したいと思うけど...今やるべき事ではないしな...。

しかし、英語・タイ語・ラオ語・中国語・日本語が話せる様になったはいいが、これでどういう仕事に付くのだろうか。 さっぱり見当がつかん。 しかも「タイ語検定○○級」とか「HSK○○級」とかそういうの何にも持ってないし、受ける気もさらさらないしな。 うーむ...。

バンコクに行ってモーラムシン(ラオ伝統音楽の歌手)でも目指すかな...。 今はラオ語が話せるから、これも夢では決してないのだよな...。 しかし...うーむ...。

それとも、意表を付いて、大阪に行って船場言葉でも学んでみようかな...。 仁鶴師匠のフルコンプリートDVD ... 欲しい...。




僕は本業はプログラマで、かつお金にならない本業はジャズギタリストだ。 (語学と政治の研究は趣味で本業じゃない。) いずれにしても、最近何かちょっと中途半端だ。 最近思うのだけど、何をやるにせよ、最後まで極めなければいかん、と思う。 中国にいようが、タイに居ようが、ラオに居ようが、自分に妥協しない自分が納得出来るレベルを維持する事って大切だと思う。

どこに行っても、求められるのは「本物の技」であって「そこそこの技」じゃない。 そこそこの技でも最初のウチは珍しがられてうまくいくのだが、すぐにバケの皮が剥がれて、相手にされなくなるもんだ。

アジアの義理人情と妥協と付き合いの世界...と同時に誰も立ち入らせる事のない妥協が皆無な究極の技の世界を持ちつづけないとイカンと思う。

コメント一覧
ナム   2010年12月26日 00:15
>ミャンマーの非民主主義を強く誹謗し、日本人記者銃撃事件の時には火が付いたような大騒ぎをしていながら、何故かミャンマーへの経済支援は続けている。

これは、日本の戦争体験世代がミャンマーが好きだったからだと思いますよ。
今は、もう戦争体験者が高齢になりすぎて減少していますが、少し前までは、ミャンマーの観光客の大半は戦時中ミャンマーで過ごした人たちでした。
戦時中ミャンマーで過ごし、ミャンマーが大好きになってしまった人たちです。
戦争中にミャンマーの人たちに大変世話になったから、恩返しをしたいというお爺さんの話もよく耳にします。
日本人とミャンマー人はとっても親和性が高いんです。
憲兵隊やビンタはミャンマー語になっていますが、それでも、ミャンマー人は非常に親日的です。
ミャンマー解放の父、アウンサン将軍が日本で訓練を受けたという経緯もあるでしょう。

英国が利用していたミャンマー人は、おもにキリスト教化したカレン族です。
宗教を先兵にした侵略がお定まりの方法ですね。
現在、タチレイ付近で散発する軍事衝突はカレン族とビルマ軍によるものです。

カレン族は英国に重用されて、植民地時代、さんざんおいしい思いをしていたので、
独立後、うまく融合できないのは当然です。
ビルマ族はカレン人がきらいです。


> 僕が、タイ語を話している時の印象は、何故か非常に良くない様で、みんな非常に感じ悪くなる。

中国人じゃないことがはっきりするからじゃないんですかね?

>タキレックに行こうと思っていたのだけど、噂によるとタキレックは今、戦争状態らしい。 ニュースにならないのがムチャクチャ不思議だ。 これははっきりいってムチャクチャ危ない。 見てみたいけど、あまり面白半分で行かない方が良さそうだ。

ミャンマー語のローマ字システムでは、日本人がタキレックと発音したくなる表記で、
タチレイと発音します。

kyはチ(ch)の音、最後のkは声門閉鎖を表す符号です。

タチレイは今平和ですよ。
大丈夫です。
タイ語もまあまあ通じるし、通貨は基本バーツだし、おかあつさんには過ごしやすいと思います。
おかあつ   2010年12月26日 14:52
> ミャンマー語のローマ字システムでは、日本人がタキレックと発音したくなる表記でタチレイと発音します。

僕がタキレックと書いているのは、読んだからじゃなくて、聞いたからです。 タイヤイ語では、タキレックと発音するみたいです。 ラオ人もタイ人もタキレックと発音します。 だから僕もタキレックと書いています。

> これは、日本の戦争体験世代がミャンマーが好きだったからだと思いますよ。今は、もう戦争体験者が高齢になりすぎて減少していますが、少し前までは、ミャンマーの観光客の大半は戦時中ミャンマーで過ごした人たちでした。

僕は「ビルマの竪琴」という映画がものすごく好きで、これこそが僕が20年に渡ってギターを弾いてきた理由でもあります。 どういう偶然か原作者の家に遊びに行ったこともあります。 僕にとって極めて大切な映画のひとつです。 だからこういう考え方があるのは、よく知っています。

ビルマ語と日本語が親和性が高い事もよく知っています。 ミャンマーから日本に来た友達がいて、実際にいくつか言葉を教えてもらったこともあります。

...ただ、ミャンマーにはびこるイギリス人が作ったウソがゴロゴロしている状況を見ると、充分に眉にツバをつけてかからないといけません。 日本がミャンマーを援助しているのは日本がミャンマーを愛しているからだ、という風に考えるのは危険だと感じます。 目の前で見たもの以外(実際に語学を勉強して直接耳にはいった事以外)信じられないです。

考えてみれば、僕が今まであったミャンマーの人は(ほとんどの人は口にしないですが)ビルマ族の人ではありませんでした。 僕が今まで見たミャンマー人は、ダイヤイとコーカンと華僑の人です。 みんな口々に「自分はミャンマー人だ」と言いますが、それは飽くまでも建前で、彼らは本音ではそう思って居ません。

僕は今まで一度もビルマ族の人にあったことがありません。 タイに5年も居て、これだけたくさんのミャンマーの人が学校に来ていてビルマ族の人が一人も居ません。 それで、今僕は、ビルマ族っていう人たちが本当は存在しないんじゃないかって疑っています。(ひょっとしたら居るのかな...ひょっとしたら自分がビルマ族だっていう事をかくしているだけなのかも...今まで僕が聞いた話を総合すると、ビルマ族の人はミャンマー全土で嫌われているそうなので、自分がビルマ族だという事を人前では言わないかもしれません。)

> カレン族は英国に重用されて、植民地時代、さんざんおいしい思いをしていたので
独立後、うまく融合できないのは当然です。

これもイギリスが言っている臭いがプンプンするので、おそらくビルマ族を煽動する為のウソでしょう。 カレン族はそうやって思われてものすごく苦労しているかもしれません。

僕が何でこれがウソだとわかるかというと、民族単位で善人・悪人を定義しているからです。 現実を顧みると、どの民族にもいい人もいますし、わるい人もいます。 それなのにひとからげで「○○民族は悪人だ」って言うのは、現実と一致しません。 こうやって善悪感を演出するのは、イギリスが民族を煽動するときに使う基本テクのひとつです。 信じるに足りません。



僕が言うことが幻滅的であることは、重々承知しています。 でも現実は夢と違います。 こういう幻想と現実の隙間にイギリス人の人情を知り尽くしたヤクザばりの巧妙なウソが入り込んでくるのです。


こういうウソがあふれる中で真実をつかむ為には、自分が目の前で見たもの以外一切根拠にしないという考え方が大切です。

ただ僕が知るかぎり、ミャンマーにはたくさん外国人の立ち入りが制限されている区域があるんだそうで、僕みたいな鼻が効く目障りでチョロチョロするヤツに、出来る限り直接見せないつもりなんでしょう。
おかあつ   2010年12月26日 14:54
>タチレイは今平和ですよ。大丈夫です。

これは事実じゃない疑いがあります。 実際にそこに住んでいる人が危ないって言っているのに、ニュースが平和だと言っているわけで、目の前で見るまで、まったく信じられません。果敢族とビルマ族の衝突すら(ドイツ以外の)報道は黙殺しています。 日本の報道は完全に無視です。 タイは政府としては当然知っているでしょうが黙殺しています。

ダイヤイの居住地域にイギリス人が入り込んで軍事訓練をしているというのは、事実でしょう。 実際に耳にする話とも一致します。 この事実は「イギリス統治時代・カレン族はおいしい思いをした、ビルマ族は冷や飯を食った」という話と真っ向から矛盾します。

もしもナムさんが言っている事が、目の前で実際に見たことを根拠にしていないなら、騙されている可能性があります。

こっちはまだ直接聞いていないのですが、果敢族が武装決起したのもおそらくイギリスの煽動によるものでしょう。 これは確認がとれていないですが、今まで聞いた話の流れからするとおそらく事実でしょう。 これもナムさんの見解と真っ向から矛盾します。

# ちょくちょく果敢族の人と話をするので、聞いてみたいのですが、かなり突っ込んだ話なので、聞きにくいのです。
ナム   2010年12月27日 00:02
>僕がタキレックと書いているのは、読んだからじゃなくて、聞いたからです。 タイヤイ語では、タキレックと発音するみたいです。 ラオ人もタイ人もタキレックと発音します。 だから僕もタキレックと書いています。

そうなんですか。
タイ語やラオ語のローママナイゼーションもKはカ行の音を表すからしかたがないのでしょうね。
でも、少なくとも最後のKは発音しなさそうですのにね。そこがちょっと意外。

あと、タキレックと発音するタイヤイはタイの教育を受けたタイヤイではないでしょうか。

ヤンゴンを英国人がラングーンと発音していたのと同じで、外国人が自国流に他国の地名を勝手読みしてしまうのはある程度しょうがないのでしょうね。

ちなみに、逆にミャンマー人は東京(TOKYO)のことをトーチョーと発音するんですよ(笑)
彼らがキョの音を発音できないわけではなくて、ミャンマー語のローマナイゼーションの約束では、kyoはチョの音を表すからなんです。



> 日本がミャンマーを援助しているのは日本がミャンマーを愛しているからだ、という風に考えるのは危険だと感じます。 目の前で見たもの以外(実際に語学を勉強して直接耳にはいった事以外)信じられないです。

これはわたしが実際にミャンマーとかかわってきて感じたことで、こういうことは、
書物からは得られにくい実感ですね。


イギリス統治時代に英国人に重用されておいしいおもいをしたのは、カレン族に代表される、英国の宣教によって改宗したクリスチャンたちです。
カレン族ばかりでなく、ビルマ族にもクリスチャンはいて、やはり、ビルマではおいしい思いをしています。
今もプール付きの家や自家用車を持っているクリスチャンビルマ族は多いです。
カレン人に代表されるクリスチャンは英国人に重用されたということでしょう。
英語が堪能な人が多いので、便利だったということもあるでしょう。
ビルマ語と英語の最初の辞書は英国人宣教師が作ったもので、今も使われています。ヤンゴンの主な建物は今もイギリス統治時代のものがそのまま残っています。
英国の影響はとても強いですね。

タイヤイの居住地のゴールデントライアングルと言われる地域は、わ族というのがいて、麻薬の密売で得た資金で大きな軍事力を持ち、クンサという人が実権を握っていて、独立国のような状態でしたが、10年くらい前にビルマ軍と和解しました。
カレン族は今でもビルマ軍と交戦状態ですね。カレン族にキリスト教を伝えて、今も宣教活動をしているのは主な国は英国ですが、政治利用をたくらんでいるかどうかは自分には不明です。
少なくとも宣教師たち自身は、純粋にキリスト教の伝道しか考えていないと思います。



>僕が今まで見たミャンマー人は、ダイヤイとコーカンと華僑の人です。

それはおかあつさんが今雲南省にいらっしゃるからではないでしょうか?
ヤンゴンでしたらビルマ族が一番多いです。
ミャンマー人にあなたは何族ですかと聞くと、即座に答えが返ってきます。
でも、前にもかきましたが、ミャンマー、特にヤンゴンでは、中国系、インド系、ビルマ系の3分類が一番意味のある分類かと思います。3者の差異に比べたら、他の族間の差異なんて小さいものに思えます。

ミャンマーに興味がおありであれば、一度ミャンマーに入国されることをおすすめします。おそらくアジアで最も治安のよい国でしょう。ほんとうにホットできます。
タチレイはミャンマーの中ではタイ経済圏に入っている特殊な地域ですから、
最初に行かれるなら、ヤンゴンの方がおすすめかもです。

おかあつ   2010年12月28日 13:01
なるほど ... よくわかりました。

>ちなみに、逆にミャンマー人は東京(TOKYO)のことをトーチョーと発音するんですよ(笑)彼らがキョの音を発音できないわけではなくて、ミャンマー語のローマナイゼーションの約束では、kyoはチョの音を表すからなんです。

僕は、日本語で話すとき、タイ語の「クルンテープマハナコーン」と呼ばれる街のことを素直に「バンコク」と呼びます。 それに特に理由は無く、日本語では通称でバンコクと呼ぶからです。 タイ語かじっている人に、ミクシの日記とかでバンコクの事を「クルンテープ」って書く人多いですが、タイを知らない人が読むと何の事だかわからないし、あまり良くないと思うのです。

それに僕はミクシーの事をアメリカ読みでメクセイとは呼びません。 それも何故かというとそれが日本語読みだからです。 だからオーストラリア人が、東京の事をタッキャーと読んでも特に感想を持たないです。

だって、マクドナルドの事を「あれは本当は、マクダーナルドゥって発音するのが正しいんだ」って強情はって友達にそう発音することを強制させてたら変じゃないですか。 突然、アメリカ人がやってきて「ミクシーっていう発音は、正しくない! メクセイだ!お前もメクセイと発音しろ!」とか言われても結構イヤな感じです。

おかあつ   2010年12月28日 13:18
>>僕が今まで見たミャンマー人は、ダイヤイとコーカンと華僑の人です。
>それはおかあつさんが今雲南省にいらっしゃるからではないでしょうか?

僕は今まで、どういう訳か国境ぎわにばかり居ました。 タイとラオスの国境ぎわ・タイ側のウドンタニーに住んで言葉を勉強して、国境タイ側のノンカイと国境ラオス側のビエンチャンを何往復もしました。 それで思ったのは、国境っていうのはとても面白い場所だということです。 国境は、国家が考え出したウソがバレバレになっている場所なんだと思います。 だから僕は(どういう偶然かわからないですが)色々言われている事柄の、事実が実際はどういう事なのか、よく知っています。

国家が考え出したウソが一番見抜きにくい場所が、その国の「首都」ではないかと思います。 僕は国境ぎわに何年も住んだので、バンコクに行くと、そこにいる人のほとんどの人が実はイサーン地方から来たということを見抜くことが出来ます。 彼らは自分がイサーンから来たということを『絶対に』人に言いません。 彼らがそれを言わなくても、僕は発音のクセとか言い回しのクセとかから、出身を当てることが出来ます。

僕は、だからタイの「裏事情」をよく知っています。僕は普段「裏事情」という言葉を使いません。 僕は「裏」っていう言葉が好きでないのです。 裏といわれている事柄のほとんどの事柄は、ほとんどの人にとって「表事情」だからです。 みんなそれを言い出さないだけです。 それを知っているので、日本語で「裏事情」という言い方がとてもわかりやすい言い方だということを知っていても、「裏」という言い回しをしたくないのです。


日本も、例外ではないと思います。 沖縄とか、福岡とか、北海道とかに住む人は、東京の人とずいぶん感じ方が違うと思います。 沖縄の人に「沖縄は日本だから、沖縄に軍がいるのは当たり前だ!」とか言ったら、沖縄の人はニコニコして「そうだね」とはいうでしょうが、それは本心ではないでしょう。
おかあつ   2010年12月28日 13:27
> イギリス統治時代に英国人に重用されておいしいおもいをしたのは、カレン族に代表される、英国の宣教によって改宗したクリスチャンたちです。カレン族ばかりでなく、ビルマ族にもクリスチャンはいて、やはり、ビルマではおいしい思いをしています。

バンコクに華人は無数に住んでいます。 華人はお金持ちで、タイを乗っ取っているんだ、と多くの人は思っています。 ですが、現実的に、お金持ちな華人はごくごく一部で、残りのほとんどの華人は、目も当てられない位貧乏です。 それに「華人はタイを乗っ取っているという」幻想は、タイ人がそう演出しているだけで、事実ではありません。 タイ人は見えないところで華人を徹底的に叩きのめしています。 だから、華人は、ものすごく苦労しています。

だけど、華人は金持ちだと思われているので、イサーン人からもタイ人からも外人からも突き上げを食っています。 一生懸命働いてるのに税金によって、全部タイ人にお金を持って行かれてしまう華人って実に損です。

そういう「華人=金持ち」っていうイメージを作り出している人たちこそが、本物のタイ人(多分タイ族シャム人=華人でないバンコク人)です。 タイ人は実にしたたかです。

僕はそういうのを目の前で見ているので、カレン族がおいしい思いをした、っていう話を真に受けられません。 カレン語かそれに近い言葉がわかるようになって、カレン族の人が本音を語ってくれない限り、信じられません。

今僕が語っている事は、まさに民族問題です。 民族問題は理解が難しいです。 理解が難しいので、そこにウソを滑り込ませると、ほとんどの人は、考えることなしに信じてしまいます。
おかあつ   2010年12月28日 13:45
> タイヤイの居住地のゴールデントライアングルと言われる地域は、わ族というのがいて、麻薬の密売で得た資金で大きな軍事力を持ち、クンサという人が実権を握っていて、独立国のような状態でしたが、10年くらい前にビルマ軍と和解しました。

これも信じられません。 僕はナムさんが、それを直接見ることなしに信じてしまっているという点を、はっきり指摘できます。 何故かというと、ビルマの多くの地域は外人の立ち入りが制限されているからです。 外人は、直接見ることが出来ないのです。


ここにも「裏事情」がある筈です。 無いかもしれないですが。 外人の立ち入り制限を突破する強力な方法こそが「方言語学」です。 「方言語学」とは、語学を学ぶといっても、標準語を学ぶのではありません。 HSKとか TOEICとか いった定形が定められ教科書が用意された標準語を学ぶのではなく、どこにも中心が無い教科書もないその地域の方言を学ぶ技術です。

標準語で語られる事の多くは、ウソです。 方言を学ぶとそれらのウソの裏側が見えてきます。 (もっとも複数の国の標準語を学べばその限りではありませんが...何故かというと、複数の立場からの発言内容を比べることが出きるようになり、結果的に本当の事をあぶり出す事が出来るからです。 しかし、恐らくですが、ビルマ語と英語だとプロパガンダのベクトルが、同じ方向なので、比較しても、ほとんど何もあぶり出すことが出来ない筈です。 その点、中国標準語って面白いです。)

昨日もダイルー語を勉強する機会があって、ショックを受けたのですが、それについては日記で書きます。
おかあつ   2010年12月28日 18:34
カレン族
http://www.google.com/images?um=1&hl=en&safe=off&q=karen+people

この人たち、本当にイギリスの元で甘い汁吸ってたのかなぁ...
あまりそういう風には見えない様な気が激しくします。


> カレン族にキリスト教を伝えて、今も宣教活動をしているのは主な国は英国ですが、政治利用をたくらんでいるかどうかは自分には不明です。少なくとも宣教師たち自身は、純粋にキリスト教の伝道しか考えていないと思います。

グリーンピースとおんなじですよね。

日本の捕鯨船に放水している例の船長の顔は嬉々として幸せに満ちてますよね。 あれも恐らくは、オーストラリアと日本の、経済海域に関する政治問題な訳で、国としてはそれを大きな声で言えない訳ですよね。 そんな中、彼らグリーンピースとかを扇動すると、彼らは無償で大喜びで海域問題に飛び込んでくれる訳で、国としてはとても便利ですよね。

つまりこれは利害関係を隠す為の建前としてワークしている訳ではないでしょうか。

こうやって、無垢さや・若さ・善意・信念等々が政治的に利用される訳ですよね。
ナム   2010年12月28日 23:13
おもしろく拝読しました。

自分もアジアの言語を方言まで含めて、もっと勉強して、多くの人と直接その人の母語で語り合って、プロパガンダでない、じかのアジアに触れられるようになりたいと思いました。


>この人たち、本当にイギリスの元で甘い汁吸ってたのかなぁ...
あまりそういう風には見えない様な気が激しくします。

いえ、今はひどい目にあっていると思いますよ。
イギリス統治時代にビルマ族の上に君臨していたので、その仕返しを
受けているからです。

カレン族が英国の宣教を受けてキリスト教徒になったのは、その方が経済的利益が
得られると考えたからでしょう。

わたしの知人はもう20年近く、北タイで、カレン族の宣教師をしていますが、
彼の話によると、国境付近の今のカレン族は貧しくて、ろくに教育も受けられない人たちです。
今、彼らが外国の宣教活動を受け入れているのは、そうすることで、教育や住居が得られるからです。
こんなことを言うと知人は激怒するでしょうが、わたしには、まるで、宣教する方とされる方が、お互いがビジネスのように、「信仰」を売り買いしているように見えます。
ちなみに、あまり貧しいので、若者の多くは、タイ人になりたがっているそうです。
タイで生まれたカレンの若者は、カレン語を学ぶよりもタイ語を学んだ方が幸せになれると考えているそうです。

宣教で思い出しましたが、今、世界に最も多くのキリスト教の宣教師を派遣している国は韓国です。ついにアメリカを抜いて世界一の人数に躍り出たそうです。
アジアの国々での韓国の工場の進出ぶりを見ると、ちょうど、英国がキリスト教の宣教師を植民地化の先兵として送り込んだ図とダブって見えて興味深いです。
おかあつ   2010年12月29日 12:06
>いえ、今はひどい目にあっていると思いますよ。イギリス統治時代にビルマ族の上に君臨していたので、その仕返しを受けているからです。

何という映画だったか...イタリアの戦争映画を思い出しました。 街一番の美人の部屋を、ある男の子がずっと覗き見をしているんです。 彼女は街全員が羨むようなとても幸せな結婚をしたのですが、その後、戦争になって旦那さんは戦地に行ってしまうんですよね。戦災で両親も亡くし、窮地に落ちた彼女は生活苦からやむを得ず進駐軍相手の売春婦に身を落とすんです。 その後アメリカが来てイタリアを解放した際、彼女は裏切り者として、事情を知らない街の一同から石を投げられるんですね。 最初はただのスケベ覗きだったこの男の子は、偶然唯一人その一部始終を全部見ることになり、涙を流すという映画でした。

そうそう「マレーナ」でした... あ、しまった、ネタバレだ。


>こんなことを言うと知人は激怒するでしょうが、わたしには、まるで、宣教する方とされる方が、お互いがビジネスのように、「信仰」を売り買いしているように見えます。

僕はキリスト教好きですが、宗教にはそういう政治的な面が多々あるのは事実だと思います。

そういえば、こないだ見た、リーリンジェイの「霍元甲」という映画に、天津に列強が進出すると同時に、明石家サンマよろしく「あーなたーはかーみをしんじまーすかー」の人たちが来るシーンが描かれていたのが、すごく印象的でした。 布教も婉曲な一つの侵略で、布教している人・布教されている人はそれを知らなくとも、国のレベルでは明らかにそれを意識しているのではないか、と思います。


>宣教で思い出しましたが、今、世界に最も多くのキリスト教の宣教師を派遣している国は韓国です。ついにアメリカを抜いて世界一の人数に躍り出たそうです。

この話を聞いて、とても思い当たる節があります。 そうなんですか。 世界一の人数になったんですか。
おかあつ   2010年12月29日 17:28
今日、何かこういうページ見つけました。
http://tetchan.net/home/lao/index.html

この方のホームページは素晴らしく、しかも自力でラオ語の辞書まで作ったのだそうで、その努力は並大抵のものではなく、感服しました。

ビルマ
http://tetchan.net/laodic/print/print.html

それで「ビルメロ」という言葉があることを知りました。
ビルメロ...^^
ナム   2010年12月29日 23:52
てっちゃんて人えらいですねぇ。



わたしもビルメロですうぅ(笑)
 
出展 2010年12月25日20:18 『タイ族とダイ族と近況。』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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