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2010年12月24日金曜日

タイダイ国の秘密 (mixi05-u459989-201012241456)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
タイダイ国の秘密
2010年12月24日14:56
左:タイダイ国の国旗
中:タイダイ国の領土
右:タイダイ族全流派の民族衣装

僕が今までにタイダイヤイの人から聞いた話を箇条書きにまとめると次のような話が浮かび上がる。 もう少ししたら、まとまった文章にして、ミクシじゃない場所にアップしようと思う。

タイダイ族というのは、中国南部に住むタイ民族のことである。 同時にメーサイ周辺によく出没する貧しい売春婦の多くもタイダイ族である。タイダイは、ミャンマー国内の国境に住む無国籍の少数民族である、とされるが、これは事実ではない。 歴史的にはチェンマイとほとんど同じような国を持っていた。タイダイは、数百年前、数あるタイダイ族の各流派で結託し、チェンマイをしのぐ巨大な国を持っていた。 それが戦後どういう訳か亡国の民として国境付近をさまよう人々であると考えられるようになった。タイダイ族は、基本的にタイ人だ。タイ語に極めて近い言葉を話しタイ語も苦手ではない。文化的にもタイ北部のチェンマイ人とかなり似ている。 何も問題が無ければチェンマイと同じようにタイ(バンコク)の一部として併合していた筈だ。 それが一体どういう経緯で亡国の民となってしまったのか。

以下箇条書きでわかった事を並べてみる。

・ミャンマーという国は、ビルマ族をはじめとしたたくさんの民族が住んでいる。ミャンマーは多民族国家である。
・ビルマ族以外のほとんど全ての民族は、ビルマ族を強く憎んでいる。
・実はミャンマーという国は、かつて複数の小さな国にわかれていた。
・複数の国に分かれていたところにイギリスが侵攻し占領した事によってひとつの国にまとまった。 後にイギリスはこの地を開放した。
・イギリスの開放によりミャンマーは混乱し、内戦になった。 ビルマ族の国に他の小国が統合する形でひとつの国にまとまったという。
・現在ミャンマー国のシャン州と呼ばれている地域は、実は元々ビルマ族ではない異なる民族の土地だったらしい。
・ビルマ人によると、シャン州にはシャン族と呼ばれる民族が住んでいると言う。
・シャン州にはシャン族が住んでいるという見解は、飽くまでもビルマ族の意見であり、実際にはシャン州にはシャン族という民族は存在しない。
・ミャンマーのシャン州に住んでいる民族は主にダイヤイ族である。 他に果敢族やルン族?等の民族が住んでいる。
・ダイヤイ族は国家的に見ればミャンマー人であるが、実際にはミャンマー語(ビルマ語)は、まったく話せない。
・ダイヤイ族は、タイ族の一派である。
・ダイヤイ族が住むシャン州は、ダイヤイ族の言葉ではタイダイ国と呼ぶ。
・タイダイ国は、現在のミャンマー国シャン州だけではなく、かつては、現在のタイ西部からミャンマー東部・中国南部の雲南省全域まで広がる広大な領土を持っていたらしい。
・中国南部に住むタイ族は、実はタイダイルー族と呼ばれ、タイダイ族の一派である。 これはつまりこの地がかつてタイダイ国の一部だった事の名残りであるらしい。
・ダイダイルー族は、ダイヤイ族が話すダイヤイ語を理解できるという。 一方、タイダイヤイ族は、タイダイルー語を理解する事が出来ず、多少慣れが必要らしい。
・タイダイ国内だった、タイダイルーの住む地域は、毛沢東の時代に中国に割譲されてしまったらしい。
・このタイダイルーが住んでいた土地を、中国語では「西双版納(シーサンバンナ)」と呼ぶ。この呼び名はそもそもタイ語が語源であり、タイ語では สิบสองบ้านนา(スィップソンバンナー) =「12の村と田畑」と呼ぶ。
・ダイヤイ族は、シャンという言葉を嫌っている。 ダイヤイ族が、シャン族・シャン州という呼び名を使うことはない。
・シャンってひょっとすると中国語の「山岳民族 (shān yuè mín zú)」が語源では?


・ダイヤイ語は、タイ語(タイ標準語=バンコク語)と非常に近い言葉を話している。 多くの場合タイ標準語を話すことが出来る。
・ダイヤイ族は、ミャンマー側に住んでいるが、タイダイヤイ族と同じタイダイ系の民族であるタイダイノイ族は、タイ国内側に住んでいる。
・ダイヤイ語は、ラオ語よりもタイ語に似ている。 ダイヤイ語はラオ語にはあまり似ていない。
・ダイノイ族が話すダイノイ語や、チェンマイ語(カムムアン)はどちらかというと、ラオ語に似ている。
・チェンマイもダイヤイ族と同じようにかつて国を持っていた。チェンマイはバンコクと併合する事でタイ国の一部分となった。
・タイダイ国も本来であればチェンマイと同じようにタイ国に併合するのが自然だった筈だ。

・実は、タイダイ国には、イギリス人がたくさん住んでいるらしい。
・タイダイ国のイギリス人の多くは、ダイヤイ語を学習していると言う。
・タイダイ国には、実はイギリス人の兵士がたくさん住んでおり、ダイヤイ族に軍事訓練を施しているらしい。 これは、驚くべき事である。
・ミャンマー国内(であるとされる)タイヤイ族のタイヤイ国軍の写真
 http://www.google.com/images?um=1&hl=en&safe=off&q=tai+state+army&biw=1364&bih=607
・タイヤイ族とワ族の戦争の話 (最下部にタイダイ国の領土が赤い色で示されている。)
http://www.globalsecurity.org/military/world/para/wa.htm
・タイダイ国に住むイギリス人は、おそらく工作員として送り込まれた民族学者だろう。
・驚くべき事に、イギリス人はタイダイ族に対して数年以内のタイダイ国の樹立を約束しているらしい。
・実は現在、シャン州へのビルマ族の人の立ち入りが禁止されているらしい。シャン州は、実は、人知れず、国境紛争地帯であるらしい。
・国境紛争地帯なので、噂では、外人がビルマのビザを持っていても、シャン州に入ることは出来ないらしい。
・外人は、シャン州に合法的に入ることは出来ないらしい。 結局のところ、内緒で入る以外方法がないらしい。
・一方、シャン州に、内緒で入るのは、実はさほど難しいことでは無いらしい。 川を歩いて渡るという噂である。

・タイダイ国(シャン州+α)に住む少数民族として、果敢族という民族がいる。
・果敢族は中国語の方言を話す。果敢族は漢字を使うらしい。 多くの人は普通語も堪能であるらしい。 彼らは文化的に中国人である。
・ホームページ 最后的明朝遗民---果敢人
http://hi.baidu.com/whyh3126/blog/item/8304e2efc384b5f2b3fb95ed.html
・日本ではコーカン族と呼ばれるらしい。 果敢族という日本人にとって極めてわかりやすい漢字があるにも関わらず、何故か日本人はカタカナでコーカンと呼ぶ。
・果敢を、普通語ではグオカンと発音する。
・果敢族は一般的にミャンマー国内に住む華僑と考えられているが、実は華僑ではなく、元々この地方にすんでいた民族だという説がある。
・もしも上記説が本当だとすると、彼ら果敢族は雲南省の「昆明人」と同じような立場であり、基本的に中国人である。つまり、ミャンマーはかつて中国の文化圏だったとも見ることが出来る。

・実は、つい最近、ビルマ族と果敢族との衝突があり、果敢族は軍事的に制圧されたらしい。
・果敢族とビルマ族との衝突を報じているのは中国の政府だけで、中国以外の国の報道は一切黙殺しているようだ。
・ホームページ「缅甸华特区果敢发生战事」
  http://news.ifeng.com/world/special/miandiandongdang/
・ビルマ族とダイヤイ族との衝突も散発しているという、極めて新しい未確認情報がある。(2010/12/23現在の情報) この情報が本当だとすると、ビルマは現在内戦状態である。
・タイミングが良すぎる。 北朝鮮と韓国の緊張激化や、日本と中国の緊張激化と、シンクロしている印象がある。 イギリスの煽動が入っているのではないか。

・アウンサンスーチーは、ビルマ民族を代表しているとはとても言えない。 アウンサンスーチーは、アウンサンスーチーは、幼少期をイギリスで過ごし、イギリスで教育を受けており、旦那はイギリス人であるという点で、一般的なビルマ民族を代表しているとはとても言えない。 アウンサンスーチーは、イギリスのスパイである。
・ビルマはイギリスの工作員だらけであり、アウンサンスーチーを自由にしてしまうと、ミャンマー政府はあっさりイギリスにのっとられてしまうであろう。
・ミャンマー政府はアウンサンスーチーがイギリスの傀儡である事を知っているので、捕まえざるを得ない。
・イギリスは、意図的にミャンマー政府を追い込むことで、アウンサンスーチーを、捕まえさせていると見ることが出来る。
・ミャンマー政府がアウンサンスーチーを捕まえているという事実を、ミャンマー政府を「反民主的」とレッテルを張った上で世界的に報道する事で、イギリスは国際社会の中でイニシアチブを握ることが出来る。
・わざと隙を作りそこに敵を誘い込ませて、自分に有利な形で技をかけて、敵の力を封じるという意味で、まるで政治的な合気道である。
・最近ミャンマー政府がアウンサンスーチーを開放したことは、イギリスにとっては、むしろ不利な出来事である。

・ミャンマー国の人口の70%は、ビルマ族である、という。
・ダイヤイ族の人によると、ビルマ族は非常に貧しいらしい。 普通は、覇権を持っている民族は他の民族よりも豊かである。 これが事実だとすると、不自然である。
・ビルマ語は、タイ語・タイダイ語・ラオ語とまったく異なる言語である。 タイ語、ラオ語、ダイ語は、SVO言語だ。SVOというのは、主語(S)・動詞(V)・述語(O)という順番で並べる言語という意味だ。 一方、ビルマ語は SOV言語と呼ばれる。 これは主語(S)・述語(O)・動詞(V)という順番で並べる言語、という意味だ。 日本語はSOV言語である。 ビルマ語はタイ語・ラオ語とはまったく異なる言語であり、むしろ、日本語に似ている。


田中ニュース 「アウンサン・スーチー釈放の意味」のかかれていない部分、ぴったりと当てはまる感じがする。

アウンサン・スーチー釈放の意味 http://tanakanews.com/101117burma.htmより ─── 選挙が終わりスーチーが釈放されて、ミャンマーが多極型世界に適合していく流れが見えてきたところで、米国から操作されているもう一つの勢力であるミャンマーの辺境少数民族が、軍事政権に対して最後の戦いを挑む動きが始まっている。この戦いが軍事政権の勝ちで終わると、ミャンマーはさらに安定した状況になると予測される。 ───

僕はつまり、この「辺境少数民族の軍事政権に対する最後の戦い」を目の前で見ているということになる。 しかしこれは、最後の戦いなどではなく、イギリスによる民族煽動で発生しているビルマ族との衝突である。 しかもイギリスが煽動しているのは、少数民族などではなく「失われた国家」タイダイ国である。

田中ニュースによると、次のリンクでビルマ族の衝突について触れられているらしい。
Burma's Looming Guerilla War - Junta Prepares to Take on the Ethnic Militias http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,685206,00.html

僕の結論:

・イギリスという国は極めて老獪だ。
・ミャンマーというのは、イギリスがシナリオライターとして活躍する寸劇の舞台である。
・ビルマ族と、ダイヤイ族を、それぞれ援助することにより、衝突を煽動している。
・イギリスは直接ビルマ族を援助したりはしていない。ビルマを援助しているのは、敗戦国である日本でる。 日本も見えない様に、イギリスの片棒を担がされている、という事ではないか。 そう考えれば、日本がミャンマーを強く批判しつつ何故かミャンマーへの援助を辞めない事も説明が付く。
・アウンサンスーチーも、ひとつのイギリスの政治的切り札である。

コメント一覧
ZINZIN   2010年12月25日 14:43
はじめまして。
大変興味深く拝読いたしました。

ミャンマーおよびその周辺でイギリスが策動する理由はなんでしょうか。
おかあつ   2010年12月25日 18:34
僕もよくわかりません。 多分カードなんだと思います。
何かをしたいことが出来たら、カードを切るんじゃないでしょうか。
(中国に資源をとられない様にするとか、タイに言うことを聞かせたい時とか)
 
出展 2010年12月24日14:56 『タイダイ国の秘密』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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