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2011年1月5日水曜日

中国、マジ疲れる。 (mixi05-u459989-201101050000)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
中国、マジ疲れる。
2011年01月05日00:00
今日はダイヤイの人とカナダから来た人と出かけてきた。 僕的に言うと、英語と中国語とタイ語の間でゴチャゴチャしてものすごく混乱して、すごく疲れた。

カナダから来た彼は非常にスタンダードにこだわる。 僕の発音の間違いをいちいち直したりするし、発音がちょっとでも違うと通じなかったりする。 一方ダイヤイから来た彼は正反対だ。 僕は彼を「聴力の鬼」と呼んでいる。 非常に発音の訛りに強い。 一方彼はあまりスタンダードに執着が無いので、恐らく中央の人が見たら非常に怒りたくなるような発音だと思う。

僕も普通語を勉強して、宿舎のおばさんたちの言っていることがますますわからなくなりつつある。 わかりたいと思うのだけど、さっぱり聞き取れない。 よもや聞き取れても何の事を言っているかさっぱりわからないという始末だ。 僕には訛りが強すぎる。

方言を否定するつもりはない。 実際、僕は長らくラオの方言を勉強してきた。 だけど方言を学ぶというのは、その人たちの仲間入りをするということでもある。ラオとちがい、中国には無数の民族の人たちがいる。 中国に55あると言われる全部の民族の方言を勉強しなければいけないのか。

みてよ、こんなにいっぱい居る。
http://news.xinhuanet.com/ziliao/2003-01/21/content_700050.htm

それに漢民族って言ったって「少数民族以外」っていう程度の区分で、実際には55なんていう数じゃないくらいの民族が居る筈と思う。

中途半端な近代化は毒だ。 ラオとかタイの人が「近代化がどうのこうの」と言っていても、ほとんどの場合、口から出まかせで言っているだけで、本気では思ってない。 中身はコテコテかつ、プロのイナカモノだ。 だけど中国の人はそこがちょっと違う。 近代化をかなり本気で目指している様に見える。 僕は、日本人であり、すっかり近代化してしまった人だ。 だから、近代化が好きなら、そういう近代的な付き合い方も出来る。 だけど、彼らはそういう視点で見たとき、何というか中途半端でイヤなのだ。

バカは伝染する。 これは本当だ。 バカは、どんなに技巧を凝らしたアートを見せても理解できない。 賢いことを言っているのに、それがいかに賢いことなのかすら理解できずに、みんなで固まって賢さをバカにし始めるのだ。 そういう姿勢を学校の先生に見たとき、結構うんざりした。 その事をぴったり言い表す言葉が中国語にある。 「対牛弾琴」というそうだ。 牛に見事な琴の演奏を聞かせても、理解できる訳が無い。 つまりバカは相手にするな、という意味のことわざなのだ。 中国はでかい。 ものすごく頭のよい人も居るし、ものすごく頭の悪い人も居る。 中国人すら「バカは相手にするな」と言っているのだ。

対牛弾琴
http://www.google.com/search?q=%E5%AF%B9%E7%89%9B%E5%BC%B9%E7%90%B4

昆明は嫌いではないし、昆明に住んでいる民族も嫌いではない。 だけど昆明にやってくる外地人は嫌いだ。 昆明にやってくる外地人は、要するに、地元に居るほどアホではないが、北京に行くほどは賢くもないという中途半端な人たちなんだろう。

何かどういう誤解が進んでいるのかわからないのだが、宿舎の管理のおばさんの態度がしばらく前から非常に変だ。 間違いなく、何かの悪い噂が一人歩きしている。 だけど、向こうは昆明語ですらない、すごい方言を喋っているので、何を言っているのか皆目見当すらつかない。 昆明語はまだ多少何を言っているか推測出来るところがあるけど、宿舎のおばさんの大理語は、何言っているかさっぱりわからん。 どうにも対応が立てられない。


先日あった日本の人は、中国の中央や東北を知っていた。 彼に言わせるとまだ昆明はマシだという。 人も丁寧だしマナーもよいという。そうなのかもしれない。 そうじゃないのかもしれない。 僕には合わないのかもしれない。 僕はずっとラオに居たので少数民族というものにあまり物珍しさを感じていないところがある。 だから昆明に魔法がかかってしまったような魅力をあまり感じない。 中国は巨大だ。 地域によって合う合わないが絶対にあると思う。 しばらくブラブラして色々見たほうがいいと思うのだけど...。



一旦日本に帰って出直したほうがいいような気もしている。 中国に居るのに中国で友達が出来なくて、日本に住んでいる中国人の顔見知り友達の方がずっと多いって、どういうことやねん。

僕が知っている中国人の友達は、全員非常に優秀だ。 恐らく、外国に行くような中国人っていうのは、一頭抜きん出ているだろうと思う。 全員、何かしらの専門を持っている。 こういう人は、僕の専門の話にもきちんと耳を傾け、非常に話が通じやすい。非常に付き合いやすい。 だけど中国に居る中国の人は、かなりダメダメな人が多い。



買い物から帰ってきた。 華僑学校の宿舎の受付で、大理から来た管理人とまた話した。 でも僕はどうしても大理の人が理解できん。 一度大理に行ってどんなところか見たらいいんだろうか。 でもそんなこと言ったら、中国の国中みないといけなくなる。 13億人の民族、全部見ないといけないんだろうか。 そんなの、ムリだ。

大理の人はイサーンの人(ラオスの人ではなく)と非常に似ている様な気がする。 でも何か僕が言われることは、イサーンだったら絶対ケンカ売ってるとしか思われないようなことを言ってくる。 言われる事が僕にとってはあまりにも突拍子も無いことばかりなので、何を言っているのか推測がつかない。 それが僕の思い過ごしなのか、大当たりなのか、さっぱり見当がつかない。

中国、マジ疲れる。

あぁあ。

コメント一覧
Gourmand   2011年01月05日 00:26
おかあつさんはまじめすぎるんじゃないですか???

なんとなく疑問はわかる気がするけど、自分のテリトリーを守るぐらいの視野の広さでいいように感じます。

おかあつ   2011年01月05日 02:34
> なんとなく疑問はわかる気がするけど、自分のテリトリーを守るぐらいの視野の広さでいいように感じます。

多分なんですが、中国の多くの人はそう考えているんじゃないでしょうか。 つまり、他人にまったく興味が無く、列にガンガン割り込んだりしてもまったく気にせず、人の話は一切聞かず、人にぶつかっても一切無視、ルールもすべて無視、空気など一切読まず、挨拶も一切せず(本当にニーハオすら通じないことありますし)、他人を蹴散らしながら生活する訳です。 これだけ社会が複雑だと、他人の事を考え始めるとキリがありません。

それがいいのかわるいのか、僕にはわかりません。
かつお   2011年01月05日 05:08
大理というとぺー(白)族が有名らしいけど、宿舎のおばさんは何族なんだい?
おかあつ   2011年01月05日 10:59
知らないし、聞ける人間関係じゃないっぽいです...

が、ペー族っていうのが 白族で、大理で有名だということ、知りませんでした。 今 つながりました。 それを前庭に考え直して見ます。
Gourmand   2011年01月05日 19:52
>おかあつさん

厳しいですね。自分の感覚ではたちの悪い関西人ぐらいに思っていたけど、自分の為の利益を相手から「むしり取る」ぐらいの「自己中」と「品の悪さ」を兼ね備えているんですね。

返事の文章を見ると、毎日が戦争で、自分の気に入らない考えの人間は排除するぐらいの立ちの悪さを感じました。

最近在日中国人と話し機会がないけど、彼らが異常な飢餓状態にあるのがわかる気がしました。

おかあつさんが、環境に負けず、目的を達成できることを祈ります。


おかあつ   2011年01月06日 20:33
何か波があるみたいで「こんなの、わかるか!クソ!」とか言う感じで我慢が限界に達して、ビールを飲んでフテ寝した翌日は、決まって宿舎のおばさんが何をいっているのか、前より聞こえるようになっている。 宿舎のおばさんだけじゃなくて、他の人が何を言っているのかも、だんだん聞こえて来ている。 どの発音がどの発音に一致するのか、頭の中で結びつきつつある。
 
出展 2011年01月05日00:00 『中国、マジ疲れる。』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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