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2024年12月12日木曜日

本場は縦乗りなんて表現は使わない ─── 縦乗りを克服しようシリーズその69 (oka01-tpizgqccmnvbhimt)

『縦乗り』は日本人独特なリズムの習慣を指す言葉です。これは元々日本語の一般表現としてあった言葉ではありません。私がこの『縦乗り』という表現を初めて耳にしたのは、1994年前後の早稲田モダンジャズ研究会で活動している時でした。 

当時のジャズ研究会では、ジャズらしいスイングが感じられないリズムについて、誰からともなく縦乗りという表現で言い表していました。もとより、このジャズ研究会は、単語の頭部と後部を引っ繰り返していうジャズ用語が飛び交う一般とはかけはなれた世界でしたので、この『縦乗り』という言葉が一般的な表現であった可能性は低いでしょう。

その後私は、この縦乗りという表現が指し示す現象をよりよく観察し、その定義を考える様になりました。私の考える縦乗りの定義は以下の通りです。

  1. 裏拍を後ろと認識していること
  2. 拍の多層を理解できないこと
  3. 尻合わせが理解できないこと

私は、この3つの条件を満たした状態で演奏する音楽のリズムを縦乗りと定義しました。

以下のビデオは、この条件に従って、縦乗りと横乗りを体の動作によって体現したものです。

縦乗りの定義に関する詳しい解説は別項として改めたいと思います。

つまり、そもそも縦乗りとは日本人である私が、日本語を真摯に反省し海外の言語との違いを客観的に観察した結果でしかありません。 ですから当然、縦乗りは海外からやってきた表現ではありません。

そもそも海外の人は日本人のリズムの何が違うのかすら気付くことが出来ません。何故なら日本語があまりにも独特すぎるからです。彼らに日本人の何が間違っているか、日本人の何が違うのか、日本人は何故グルーヴしないのか、質問しても当然教えてくれる筈がありません。海外の人々は、日本語に関する知識が全くないのです。

縦乗りの本質は日本語訛りにあります。この縦乗りという日本語訛りがあることにより、そもそも海外で一般的な発音の発展型である横乗りリズムが理解出来ない=その場の目の前で見ているのに、オウム返しに同じリズムを再現することができないという現象が起こります。

音楽や外国語を会得しようとする時、必ずしも本物を目指す必要はありません。しかし日本人の場合だけは特に、この縦乗り訛りを直す必要はあるのです。

何故ならば、日本語では、リズム認識の時間軸の向きが、海外の言語のでのリズム認識の時間軸の向きと、完全に真逆だからです。 

日本人は全く同じリズムに対して、海外の人と全く逆の順番でリズムを認識しています。このことが起因することで日本人は、数多く存在する様々なリズム形のなかに盲点のように認識出来ないある特定のリズム形を持っているのです。

この日本人独特なリズム認識偏りを矯正するために考え出された方法が 声出しオフビートカウント練習法です。

縦乗りという概念も、オフビートカウントという方法論も、純粋な日本人による日本人の為の日本人の概念です。当然外国の人が知っていたり実践したりしていることはありません。しかし海外の言語と日本語の発音を真摯に比較した結果として、日本人に欠けているリズム認識を後天的に獲得することを目標として、飽くまでも理論的な定義に基づいて考察された方法論です。

 そして恐らくですが、日本人以外の人々にとっては不要な練習方法ではないかと私は考えています。何故なら海外の人々にとって、それはほとんどの場合、練習しなくても出来ることだからです。これは、日本人だけが出来ないことなのです。

この練習方法は日本人専用なので、海外本場のミュージシャンが実践していることは絶対にありません。当然、外人のミュージシャンが実践しているはずもありません。

海外で闘う日本人にとって、敵の特性をよく知ることは大切です。しかし敵の特性を知る以上に大切なことがあります。それは自分自身の特性をよく知ることです。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。」です。 いくら勉強熱心に敵についての知識をよく勉強していても、自分自身の特性について無知な人は闘いで生き延びることは出来ません。自らの行いを戒めて反省できない人は自分自身の特性を知りません。この状態では、敵についての知識すらも有効に活かすことが出来ないのです。

私達は、この状態でありながら「世界的ミュージシャン」を名乗るおこがましさを知らなければならない ─── 私はそう思います。

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更新履歴:
加筆訂正を行いました。 (Fri, 13 Dec 2024 12:03:44 +0900)

2024年11月18日月曜日

ジャズと英文学(ドラフト) ─── 縦乗りを克服しようシリーズその68(oka01-uqyuwparvktqhjfv)

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2024年10月29日火曜日

縦乗りを区別する為には(ドラフト) ─── 縦乗りを克服しようシリーズその66 (oka01-jqhuzvgpuhpttuht)

縦乗りとそうでないリズムが区別出来ないという現象は、横乗りで演奏出来る人にとってもしばしば起こりうることです。能力的に横乗りで演奏すること自体は可能でも、何かのきっかけで縦乗りに戻ってしまい横乗りに戻ることが出来なくなってしまう ─── 上級者と呼ばれている人でも、そんなことがしばしば起こります。何故そのような現象が起こるのでしょうか ───

2024年10月13日日曜日

ロドニー・デンジャーフィールドのジョークを分析してみた...1 『When I took a vacation, went to Mexico; I got the walks』─── 縦乗りを克服しようシリーズその66 (oka01-ivxawnkcocopoeck)

ロドニー・デンジャーフィールドのジョーク "When I took a vacation, went to Mexico; I got the walks." の意味がわからなかったので調べてみた。

 これの意味が長らくわからなかった。今日 ChatGPT に質問してみたところ、非常によい回答が得られた為、やっと謎が解けた。

https://chatgpt.com/share/670b604e-e2d4-8013-882f-60336acca943

ChatGPTによると、この walks はスラングの runs (旅行時に起こる下痢) に相当するギャグだという。

一応辞書を引いてみたら、私が知りたかった訳は名詞の一番下にあった。旅行時に食べ物や水の変化によって引き起こされる下痢のことを俗に runs という。 だけどロドニー・デンジャーフィールドは年寄りだから walks になる...という捻りが込められているようだった。

この冗談を単語の丸暗記だけで理解できるだろうか ─── 単語の丸暗記だけで対処するためには、どれだけの天才的な記憶量をこなさなければいけないだろう。しかも、おそらくそれだけの記憶をこなした人は、情報同士の横の結合が疎になってしまい、恐らくこの冗談の意味が理解できないだろう。

英語の単語は同音・同字・異義語がたくさんある。だから文脈から意味を推測する能力がとても大切で、それらを全て暗記したとしても、実用上ほとんど何の効果もない。

 

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2024年8月25日日曜日

人は敗北を通じてしか幸せを得られない (oka01-jmitgzgxsjaepszz)

私は、今まで Xツイッターでネガティブな発言を見てイライラしたり、縦乗りの演奏を見てイライラしたり、 人々の志の低さを嘆いてばかりいた。だけどこの数週間で心境が変わって、今はいらだちを全く感じなくなった。

英語が得意と勘違いする日本人の原理 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその65 (oka01-fomubcsnfojxdrut)

ネットを見回しますと英語が得意な日本人が英語を教えているビデオがたくさん見つかります。しかしこの英語が得意な日本人も全員が例外なく、海外で生活する際に直面している何らかの障害を持っています ─── 私はその、日本人が海外で生活する上で直面する障害というものの存在自体に興味があったのです。今回はこの日本人が海外で生活する上で直面する障害の中で最大の障害『縦乗り』について御紹介したいと思います。


2024年7月14日日曜日

縦乗りは悪くない ─── 縦乗りを克服しようシリーズその63(oka01-vsqkunxtooemkbbn)

縦乗りを指摘されると、ショックのあまり、「何故そんな人の心を傷つけることをいうのか」「何故そんな和を乱すようなことをいうのか」と非難したくなることがあります。 ─── しかしそんなショックが、実はチャンスなのかも知れません。

2024年6月30日日曜日

わからない人にこそ教える (oka01-oofcjgrxwkgtwexv)

 

何故日本人(特に知識層や権力層)は権威主義なのかを真剣に考えてみると、何が良いもので何が悪いものなのか判別する能力を持っていないからなのではないか…と思うのです。

2024年6月18日火曜日

岡敦縦乗り克服の記録 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその62 (oka01-jqkthkmtzwcvmokm)

私はこれまで、日本人独特な違和感のあるリズムを縦乗りと名付けそれを言語化することで矯正する方法を模索するという趣旨で様々な記事を書いてきました。特にどうやったらジャズ独特なグルーヴを演奏することが出来るのかに重点を置いて、様々なリズム理論を構築してきました。

今回はそれを実際に音にしてみた記録を時系列に沿って御紹介致します。

2024年5月13日月曜日

グルーヴとは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその61 (oka01-evdwddndhxmjzwix)

2024年5月7日火曜日

縦乗りと横乗りの違いは音を出すタイミングと切るタイミング ─── 縦乗りを克服しようシリーズその60 (oka01-uifirxogoxnkgbhw)

低音楽器は早めに高音楽器は遅めに音を出す ─── 縦乗りを克服しようシリーズその59 (oka01-luwsmzdhoqynvenc)

2024年1月8日月曜日

言語理解とリズム ─── 縦乗りを克服しようシリーズその58 (oka01-mgpfvmorvohsqyrj)

【オフビートがわからない=リズムがわからないという現象は、英語(等々の末子音のある言語)がわからないという現象と全く等しい】 日本語がわかるという事はどういうことでしょうか。それは単語の意味を理解するという事を超えたところにその本質があります。

2023年12月10日日曜日

Groove Agent5チュートリアルの要約 (oka01-tqxqrgqsbdjzdcnu)

アンソニー・クリスネールさんのGroove Agent5チュートリアル1の要約を作成しました。

2023年11月19日日曜日

縦乗りと劣等感 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその57(oka01-apqiusnwdqaikymv)

リズムが縦乗りでも何も問題はありません。縦乗り自体は問題の本質ではないと私は思うのです ─── 問題は縦乗りの人が、感情的になって人間関係トラブルを起こしたり、強権的になって派閥を組んで結託して横乗りを追放しようとしたりというような暴力行動をおこしやい事です。

縦乗りの起源 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその56 (oka01-iksiouzthcrjskrp)

縦乗りは日本文化だから仕方がない…そう言われることが多いですが、果たして本当に縦乗りは日本文化なのでしょうか。─── 答えは「どちらでもない」ということのようです。

詳細は次のツイートのスレッドに書き記しました。

2023年4月29日土曜日

『オフビートで思考する語学』について ─── 縦乗りを克服しようシリーズその55(oka01-kiezkxydihyovpjf)

オフビートで思考する語学 とは私がツイッター上で語学/音楽のリズムでのリズムについて発言する時に使っているハッシュタグです。今回はこの オフビートで思考する語学 についてこの場をお借りして御紹介させて頂けましたら幸いです。


 

2023年4月17日月曜日

&を二回言う三連符オフビートカウントとストンプボックスについて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその54(oka01-mbveycmdotjtxwzm)

2021年から私は本業のシステムエンジニアとしての仕事に復帰しました。これまで10年以上放浪しながら色々なことをのんびりと研究してきましたが、仕事に復帰してからは全く研究の時間がとれなくなってしまいました ─── 実際にはリズムの研究は相変わらず続けているのですが、特に研究したことをきちんとまとめて文章化する時間が全く取れなくなってしまいました。

近年、私がリズムに関して気付いたことは、ツイッター上にメモとして残されています。今回はその中でも『&を二回言う三連符オフビートカウント』に関するメモを御紹介したいと思います。新しく見つかったことに関しては、その都度このツイートのリプライとして追記していますので、よろしければたまに御覧になって頂けましたら幸いです。 

ここでは、そのツイートのURLと少しだけ補足を書いてみたいと思います。

2022年12月19日月曜日

グルーヴのポケットについて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその53 (oka01-tkohzgsczwoqkgfj)

 【ポケットについて】グルーヴするポイントに落ちる感覚のことを『ポケット』としばしば呼ばれます。ポケットの正体は打点のずれにあります。しかし日本人はこのポケットを感覚的に認識することが出来ません。 


 

その理由は日本人の『表拍を聴いた後に裏拍を聴く』というリズム認識の特殊さにあります。

裏拍を演奏しようと思う時、どの様に演奏するでしょうか。恐らく誰もが、表拍をまず聴いて、その位置を確認し、その音を聴いてから裏拍の位置を決めようとすると思います。日本人は有名なプロ演奏家から初心者の方まで、誰もが当然の様にそうします。 ─── しかしこれは日本人に独特な習慣です。

皆様が「ポケット」と呼んでいるリズムは、表拍がずれて裏拍がちょうどに合うリズムです ─── このリズムは、表拍を先に聴いて裏拍を後に聴いている状態で演奏することは出来ません。

彼らは裏拍を先に聴いて、その後で表拍を演奏しています。彼の場合は、特に意識しなくても表拍がずれて裏拍が合うのです。

私達は誰もが「タンタ、タンタ、タンタ、タンタ」とリズムを取っていると思います。 この私達が「ごく当たり前」だと思っていることが、海外の人にとって当たり前ではないのです。海外の人たちはしばしば(全員ではありませんが)「タタン、タタン、タタン、タタン」とリズムを取っています。 

何故そうなるのかというと、彼らが『末子音のある言語』を話しているからです。日本語には末子音がありません。彼らは、末子音がリズムの先頭に来る様にリズムを認識している為、全音価でリズム認識の順番が日本人と異なるのです。

『グルーヴのポケット』の正体は、この様に分散して綺麗にずれあっている拍の響きです。

私達は当然のように音符を

4分音符
2分音符

 … の様に全ての音価で表拍から始まっている…と認識しています。

しかし彼ら(特にアフリカ/南米起源の人々は)
4分音符
2分音符

この様に2分音符で見たときも、4分音符で見たときも、必ず裏拍を先に認識しています。

この様に終わりで合わせるという認識が最終的に8分音符で裏拍が丁度に合って、表拍が適度にずれるニュアンスが生まれます。

オフビートカウントについて

私は、この頭で合わせる私達のリズム認識を改革する方法として「オフビートカウント」という練習方法を提唱させて頂いております。 詳しくは私のツイッターアカウントや、このブログ内で御紹介させて頂いておりますので、宜しければ御笑覧頂けましたら幸いです。

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2022年10月11日火曜日

日本人は裏拍を無視する ─── 縦乗りを克服しようシリーズその52 (oka01-ndqutiqsvqhwhmaw)

ハイスクール・ミュージカルのテーマソングには、オフビートから始まるリズムが現れます。しかし日本人には『1拍目オンビートから文章を解釈する。その前にある音は全て無視する。』という習慣がある為、そこに音があることに気付きません。

その地点をビデオ中でわかりやすく図示しました。

2022年10月2日日曜日

これからの縦乗りを克服しようシリーズについて─── 縦乗りを克服しようシリーズ その51 (oka01-lrbvmtvrjrrytehk)

この縦乗りを克服しようシリーズではこれまで音楽の事について書いてまいりました。縦乗りを克服しようシリーズは私が普段音楽の事について思索をすすめる中で明らかになったことを文章化して保存しようという趣旨で始めたものだったからです。 

しかし今後この縦乗りを克服しようシリーズは、少し音楽の話題から遠ざかるかも知れません。今回は、この事について説明したいと思います。

2022年8月7日日曜日

子音と末子音とオフビート (草稿) ─── 縦乗りを克服しようシリーズ その50 (oka01-qbvgoorsabrnnlha)

ここに挙げきれなかったツイートは、基本的に次のスレッドを辿ると全て到達できる様になっている。

2022年9月23日追記分:リエゾンについて

2022年9月23日追記分:採譜について

終わりに

オフビートとリエゾンについての記事を執筆中です。

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更新記録:
追記しました。 (Fri, 23 Sep 2022 15:41:33 +0900)

2022年7月31日日曜日

何故日本人はオフビートが演奏できないのか ─── 縦乗りを克服しようシリーズその49 (oka01-ztenpukfvumymnzv)

『日本人はオフビートが演奏できない』と人はいいます。『日本人の演奏にはオフビートがない』とも人はいいます。では何故日本人の演奏にはオフビートがないのでしょうか。そこに疑問を持つと実は、その理由を誰も知らない ─── そんな日本のミュージックシーンに私はメスを入れるべく、ライフワークとして常日頃リズムに関していろいろな考察をしています。

そのなかでも最近私が気付いた日本人がオフビートの演奏ができない理由  ─── 理解してしまえば実に当然な理由 ─── を、本日はご紹介したいと思います。

その理由とは「日本人は自分がオフビートを演奏しようとしているから、逆にオフビートが演奏できなくなる」…これはどういう意味でしょうか。順を追って以下で見てみたいと思います。

日本語と英語のリズムの違い

はじめに

  1. 「日本人は自分がオフビートを演奏しようとしている。」
  2.  「すると結果的にオフビートがなくなる。」

…これはどういう意味でしょうか。

この1.と2.の間に、日本人自身が気がついていない驚くべき日本人の習性と、その習性がもたらす日本人の能力の限界がそこに隠れています。

この1.から2.へ至る経緯を順を追って見てみたいと思います。

メトロノームと演奏する日本人の独特な習性

まず皆様がメトロノームを鳴らして演奏する時、皆様は鳴らしているメトロノームはどの様に聴こえているでしょうか。何を当たり前の事を言うのか … と思われるかも知れません。しかしこれは人によって、そして時代によっても、そして実は母国語とする言語によって大きく変化するものです。

もしもそこにメトロノームが鳴っていたら、通常そのメトロノームはこの様に聴こえているのではないでしょうか。

このメトロノームをもし仮に以下の様に鳴っていると仮定して演奏してみてはどうでしょうか。

これは鳴っているメトロノームの音は全く同じですが、そのメトロノームの音に対する我々の聴覚上の認識自体を変える事を意味しています。

そこで既に鳴っているメトロノームを裏拍として認識しながら、表拍で手を叩く ─── たったそれだけのことですが、できません。

私は予言します。 これを読んでいる貴方も、メトロノームをこう鳴っていると仮定しながら手を叩く事が出来ません。

それは貴方だけではありません。

それは有名な音大を出て著名な演奏活動をしているような音楽家も例外ではありません。

なぜなら日本語を母国語とする人は、特別な矯正訓練を行うことなしに、このリズムを演奏することができないからです。

私は数多くの方々にリズム理論を教えて参りましたが、ほとんど全員が出来なかっただけでなく、相当な練習を積んでも尚、これを行うことが出来ませんでした。

貴方は仰るでしょう ─── 「こんな難しいことは出来ないのは当然だ!」

しかしとても残念なことなのですが、これが出来ないのは日本人だけなのです。ある研究によるとイランのある民族の方々も同じ習性を持っているという説がありますが、いずれにしても世界的にとても珍しい習性のひとつということは言えそうです。

日本人はこの日本語のリズムの独特さを認識することができません。

そして…

『メトロノームを裏拍と認識しながら自分が表拍で手を叩くことが出来ない。』

これは実は、日本人が、日本語のリズム認識の独特さを観察することが出来る唯一の機会なのです。

日本人のリズム認識の狂いを自分自身で観察してみる

フラメンコの演奏を見てみましょう。彼らは2グループに分かれ交互に手を叩いています。

彼らは決して修練を積んだミュージシャンという訳ではありませんが、普通に2手に分かれて交互に手を叩いています。これは彼らの民謡なので、上手下手の違いはあっても、誰でも同じ手の叩き方が出来ます。

一方日本人は、この様に交互に手を叩く事が極度に苦手です。

恐らくこれを読んでいる貴方も「そんな訳はないだろう」と仰るかも知れません。

しかし実際にやってみればわかるでしょう ─── ほぼ例外なくできません。

一番簡単に御自身の手で御自身の認識の狂いを観察する方法は、メトロノームを鳴らして交互に手を叩くことでしょう。

現在一般的なメトロノームは電子式で非常に正確にリズムを刻むことが出来るため、すこし慣れれば出来るようになるかも知れません。

しかし相手が人間の場合は、不正確で少しずつ早くなったり遅くなったりしますので、電子メトロノームの様には行きません。

彼らは、そのように動きのある中でも交互に手を叩くことができます ─── しかし日本人は動きのある中で自分の手を叩くタイミングを調整することができません。

日本人は、何らかの自分とは異なるタイミングで鳴っている拍に対して、交互に手を叩くことができません。

日本人は、相手のタイミングの狂いにとても神経質に反応するだけでなく、相手が速くなると逆に相手が遅くなったと錯覚するという、間違った方向に速度を認識するという独特な感覚の狂いを持っています。

その為に自分の手を叩く速度を逆向きに調節してしまうため、しばしばテンポがどんどん速くなったり、テンポがどんどん遅くなったりして、一定のテンポを維持すること自体ができなくなります。

そしてその認識の狂いを自分自身で認識できない為、相手のテンポが狂った様に間違った認識をしてしまいます。しばしばこのように、お互いがお互いの間違いを糾弾しあうことで喧嘩すら発生します。

では、今度はメトロノームと同時に手を叩いてみてはどうでしょうか ─── 今度は簡単に出来たのではないでしょうか。

このことから少なくとも次のことがいえるでしょう。

  1. 第三者によって示される一定間隔の時間に対して、その拍の長さを図り次の拍の位置を予想することができる。
  2. 第三者によって示される一定間隔の時間に対して、その拍の長さの二等分地点の時間を図り決定することができない。

実際には、一定間隔でなる拍を二等分に分割することと一定間隔でなる拍と同時に手を叩くことに身体動作のとしての違いはありません。

外国人の裏拍の認識の仕方

ただ単に相手の拍と自分の拍との距離が半分になるように調整しながら叩くだけです。

しかし日本語を母国語とする人はこれが出来ません。

何故でしょうか。

それはメトロノームを裏拍として手を叩くことができないことと関係があります。

最初に聞いた音が表拍に聴こえる病

その事を私は『最初に聞いた音が表拍に聴こえる病』と呼んでいます。

メトロノームを裏拍と認識して手を叩く事が出来ないのは、何故なら第三者が提示した拍が必ず表拍に聴こえるからです。

ここからとても当然なことがわかります。

  1. ここに裏拍を叩くAさんがいるとします。

  2. Aさんが裏拍を叩きます。

  3. そこにそれを聴いているBさんがいるとします。

  4. そのBさんはAさんの叩く裏拍が表拍と聞こえています。

  5. Bさんは、そのAさんが叩く裏拍を表拍と聞き間違えた状態のまま、Bさんは裏拍を叩きます。

  6. Aさんは、Bさんが叩き始めた裏拍が表拍として聞こえてしまいます。

  7. AさんBさんの双方が、自分の拍が裏拍なのか表拍なのかを見失います。

  8. 双方が相手が叩いている音が表拍として聞こえてきます。

  9. 自分が叩いている音も表拍に聞こえてきます。

  10. いつのまにかAさんBさん共に同時に手を叩いてしまいます。

何故裏拍が演奏できないのか。

私達がメトロノームを裏拍として認識しながら演奏する事ができないことを見ました。

つまりもし誰かが裏拍を弾いても、一緒に合奏する演奏者はそれを裏拍と認識することができないということを意味しています。

つまりどんなに裏拍を演奏しても、共演者がその演奏された裏拍を表拍として認識してしまう以上、それを無意識の内に表拍に聴こえる様に位置を修正してしまうため、どんなに裏拍を演奏してもそれは表拍として修正されてしまいます。

「そんなことはないはずだ。」

「何故ならば、日本人は裏拍を演奏しているではないか。」

しかし日本人の裏拍の認識の仕方は、裏拍が認識できない人が裏拍を認識しなくても良い様に考え出した一つの苦肉の策になっています。

それを次に見てみましょう。

日本人の裏拍の認識の仕方

勝手に例として挙げてしまい大変恐縮なのですが、裏拍が中心となる音楽を日本人が演奏するとどういうことが起こるのかが、とてもはっきりと観察できるとても良い例でしたので、ここで御紹介させて頂けましたら幸いです。

大変厳しい修練を積んでいる事がわかります。しかしパラパラと裏拍がずれていることが観察できます。また表拍でとても大きな足踏みをしていることも観察できます。

ここで起こっていることを模式図として表してみました。

日本人の裏拍の認識の仕方

日本人は相手が演奏する裏拍の位置を認識する事が出来ません。

この状態で裏拍を演奏する為には、まず2人の演奏者がお互いの表拍の位置を共有している事が全てにおいて最も重要な事となります。

この上図の様に前者と後者が共通の表拍の位置をしっかりと認識した上で分割する拍を演奏します。

しかしその分割した拍を認識する事が自体が出来ないことから、その分割した拍と拍の位置関係を正確に図ることができません。

何故なら裏拍の位置を認識できないからです。

そこで鳴っている裏拍を聞こうとすると、それが表拍として聞こえてしまうため、それ以上の拍の認識を行うことができません。

これが日本人の裏拍の位置が安定しない理由です。

この状態でどんなに厳しい訓練を行っても、絶対に裏拍の位置は安定しません。

相手が裏拍を演奏すると、それが表拍に聞こえてしまう。

その状態で裏拍を演奏する為には、裏拍を聞かない様に努力するしかありません。

何故ならそれは目をつぶってスイカ割りをしているのと全く同じ状況だからです。

どんなに厳しい訓練をしても絶対に裏拍の位置が安定しないのは、だからです。

裏拍を認識するとはどういうことか

そもそも裏拍を認識するとは一体どういうことでしょうか。

それを理解する為に、そもそも相手が叩く拍の裏拍で手を叩くとは一体どういうことなのかを考えてみましょう。

あるミュージシャンAさんが一定の時間間隔で手を叩いているとします。

そしてもう独りのミュージシャン(貴方)は、Aさんの拍に対して裏拍の位置で手を叩くとします。

そこで裏拍を叩く為にまず最初に必要な作業は何でしょうか。

まずAさんが叩く拍を何度か聞き、その距離を図ることです。

そうすることで貴方は、Aさんが叩く次の拍が来る位置を予想することができるでしょう。

そして貴方は、Aさんの拍を何度か聞きAさんが叩く拍の長さが図れた後で、その予想された拍が来る地点の半分の位置で手を叩くでしょう。

ここまでは問題ありませんでした。

次に必要なことは何でしょうか。

─── それは位置を修正することです。

人間はメトロノームと異なる為、必ずしも正確に時間を測定できる訳ではありません。

その拍の長さには誤差があります。

よって相手と自分の拍の位置は、何もしなければ徐々にずれていきます。

この表拍と裏拍で手を叩く2人は、お互いがこのずれを図りながら極端にお互いの拍の二等分地点から大きく逸脱してしまうことがないように、微調整を行う必要があります。

つまりここで必要なことは、Aさんが貴方が叩く裏拍の位置と、Aさんが自分で叩く表拍の位置の両方を認識しながら、Aさんの叩く拍の位置を調整する必要があります。

つまりこれは、メトロノームを裏拍と認識しながら表拍を叩く作業、そのものです。

最初に我々が、メトロノームを裏拍と認識しながら表拍を叩く作業が、出来ないということを見て参りました。

つまり相手が裏拍を叩いていても、その裏拍と自分の拍との距離を図ることができず、お互いがお互いの二等分地点から大きく逸脱することがないように調整する、という作業自体が出来ません。

そして、これは貴方がAさんの表拍との距離を図っている時にも起こります。

Aさんが叩く表拍の裏拍で手を叩く貴方は、数十秒後にその拍の感覚を認識する感覚に徐々に疲労が起こり、Aさんの叩く拍が裏拍として聞こえてくる瞬間がやってきます。 するとその裏拍と自分の表拍との二等分点を大きく逸脱しないように調整する必要がでてくるでしょう。

ところがこれは、メトロノームを裏拍と認識しながら表拍を叩く作業そのものです。我々がこの作業が苦手だということを先だって見てまいりました。

つまりここから、メトロノームを裏拍として認識しながら手を叩く作業は、正に裏拍を認識するという認知作業そのものを表していることがわかります。

つまり、相手の拍を表拍として認識しながら自分が裏拍を叩くという作業は、相手の拍を裏拍と認識しながら自分が表拍を認識する作業と表裏一体です。

ここから私達は、私達のリズムに対する感覚が実は半分欠落している事を観察することができた…と言えるのではないでしょうか。

何故私達は裏拍が認識できないのか

これは日本語の発音構造ととても大きな関係があります。

日本語と英語のリズムの違い

この図は、日本語の発音と英語の発音を模式的に表現したものです。これは必ずしも正確ではありませんが、感覚的にわかりやすくはあるのではないかと思います。

この様に日本語は必ず表拍から始まり裏拍へ移行する(子音から始まり母音で終わる)というリズム上の特徴があります。一方英語ではしばしばリズムは裏拍から始まり不規則に表拍の長さが伸び縮みしつつ再度裏拍からリズムが始まる…という複雑な変化をしながら進むという特徴があります。

またここでは便宜上英語を比較対象として出していますが、必ずしも英語だけに特徴的な違いではありません。私はタイ語・ラオ語を話すことができるのですが、タイ語・ラオ語共にほぼ同じリズムの違いが存在します。

日本語は英語などの他の言語と比べて、次の特徴があります。

  • 日本語には末子音がない
  • 日本語には冠詞がない
  • 日本語にはスコッチスナップがない
  • 日本語には二重子音がない

日本語にない概念を日本語で理解する為には、誤解を招かないように大変に慎重に言葉を選ぶ必要があります。

またあまりにも抽象的で感覚的につかみにくくならないように、熟考を重ねた平易な表現を使う必要があるでしょう。 

日本人と外人の裏拍の認識の大きな違い

  1. 日本人は裏拍が認識できない。 
  2. 裏拍が認識できないので、努力して自分が裏拍を演奏しようとする。
  3. それを聞いている共演者はそれが認識できない。
  4. 合わなくなって演奏できない。

というジレンマがあることを御紹介致しました。

外人はどうでしょうか。

  1. 相手が演奏する裏拍を認識している 
  2. 自分が表拍を演奏する。

まとめてみます。

裏拍を演奏する時、

  • 日本人は自分が裏拍を演奏する。
  • 外人は自分が表拍を演奏する。

当たり前の様で誰も気付かなかった当たり前な法則です。

 

終わりに

今回のこの記事はここで筆を置きたいと思います。

  • 末子音とは何なのか
  • 冠詞とは何か。
  • スコッチスナップとはなにか。
  • 二重子音とは何か。

これらは、私たち日本語話者の文脈から見ると、それぞれ数冊の本が出来るほどにとても複雑な要素を持っています。

しかし日本から一歩でも出てしまえば、それは学術的でも何でもない、その辺りの人々ですら当然のこととして受け容れている、ごく当たり前なことでもあります。

語学と音楽は同じだ。リズムは語学だ、語学は音楽だ、と刺激的なパフォーマンスで人を呼び寄せる人は大勢いるでしょう。

しかしそれは実は感覚的でも何でもないごく当たり前な違いの積み重ねでしかありません。

私は学者でも何でもありません(どころか私は高校すらまともに卒業できなかった中卒です)が、このことに気付いた数少ない日本人となってしまったようです。

当初はジャズの演奏方法として考え出したリズム矯正トレーニングでしたが、その本質は語学(英語)そのものだということが、徐々に明らかになってまいりました。

裏拍が取れないということは、英語が苦手になる理由と全く共通であり、裏拍を認識するトレーニングは英語のトレーニングにもなっているということが徐々に明らかになってまいりました。

この縦乗りを克服しようシリーズも50回を迎えることになりましたが、その50以降は外国語の発音構造の説明と、それが音楽の演奏にもたらす影響についてお話ししていこうかと思います。

どうか今後共によろしくおねがいいたします。

 

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Thomas.js (oka01-qslkpxkwvzoqvoaw)

演奏

リードシート

備考

Arranged between July 25 2022 ~ Jul 31 2022

2022年7月25日月曜日

Subconsciousness (oka01-ngdclsllolqdpdzr)

備考

2017年に作曲してそのまま放置していたものを2022年7月25日に公開した。

Lead Scheet

2022年7月18日月曜日

Loopback Latency (oka01-byptcptgcltelpys)

リードシート

備考

2021年1月23日頃に作曲してそのまま非公開となっていたものを2022年7月18日に公開したものです。

Illegal State Exception (oka01-buwbfbnvyrrmylyn)

Lead Sheet

一言

2020/10/13 に作ってそのまま放置していたものを2022/7/18 に公開したものです。

2022年7月15日金曜日

何も知らないロシア人 (oka01-ucftbpfnvnjnbwft)

ロシア外にいるロシア人が英語圏の自由な情報に触れて自国の醜態を知る。そこで知った真実を自国の大切な両親や友達に話しても耳を貸さない── そんな話を耳にする。何も知らないロシア人は可哀想だ…と。 果たしてそうだろうか。

私は英語でニュースを読んだりYouTubeを見たりするが、そこで見聞きしたことの中には、日本で当然とされていることが「人間として最も愚かな行為」レベルで貶されていることは珍しいことではない。

大体私がいうことは常識外れでおかしいことと思われがちだけども、実際にはただ単に海外のニュース記事で見聞きしたことの受け売りであることが大半だ。

それを「何も知らない可哀想な日本人」に伝えるべく、ブログ記事を書いたり、ツイートしたりするが、大抵の可哀想な日本人は、不機嫌になって耳を貸さずに無視する。

この教訓は何か。

ロシアにはロシアのプロパガンダがあり、それを当然の常識として受け入れて生活している。それを闇雲に否定するのは、その文化に対する侮辱でもある。どんな文化やどんな見解にも、一分の理がある。そこに尊敬と配慮を示す必要は常にある。

ロシアに配慮をするのが癪に障るなら、日本も実際のところロシアと大差ないほど酷く可哀想な情報弱小国なので、せいぜい頑張って語学を勉強しましょう。

2022年5月8日日曜日

日本人ジャズ批判 目次(oka01-iofedetfxzxaodfb)

誰も聴かない、誰も聴いていない、世界中から生暖かい目で見られて続けているという冷酷な現実から目をそらし、延々と『世界中から大人気』と現実否認を続け、ひたすら外国の権威を振りかざしてばかりいる残念な『一流』日本人ジャズプレーヤーに対して、飽くまでも日本人としての自己批判の一環として海外で日本人の名にふさわしい日本人としての謙虚さや礼儀正しさを身につける御提案をさせて頂く日本人による日本人の為の日本人ジャズ批判です。

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2022年5月3日火曜日

大阪オフビートカウント練習会を終えて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその48 (oka01-vbbqpelgucdzbngx)

去る4月29日に大阪オフビートカウント練習会を開催しました。

大阪オフビートカウント練習会の告知

このタイトル画像の由来は「オフビートを起点にオンビートが動いているのに、オンビートを起点にしてオフビートが動いていると勘違いする日本人のリズム認識を地動説/天動説になぞらえて模式化したものです。詳しくは次のツイートを御覧下さい。

話がそれてしまいましたが、大阪オフビートカウント練習会の様子をオフビートカウント第一人者として頭角を顕しているスキゾスキップスドラマーの佐野大介さんがレポートして下さいました。そのレポートは次のツイートにまとめられています。

大阪オフビートカウント練習会の報告

大阪オフビートカウントを終え、私の感想に関して3つのスレッドを作成しました。

1

2

3

2021年12月6日月曜日

僕は頭の中でネコを飼っている (oka01-swvlpdhhtesyqqfs)

無反応な人々 (oka01-nlulmydkmncouwed)


2021年11月21日日曜日

ジャズのリズムはずれてない=オフビートを起点として演奏しよう ─── 縦乗りを克服しようシリーズその47(oka01-tnrqfewbvuazxrvq)


ジャズのリズムはずれている様に聴こえますが、実はオフビートを起点にして見てみると丁度あっている…ということをこのビデオで実証しています。ジャズの演奏者はオフビートをオンビートの様にして感じながら、オフビート位置から見たオフビートの位置をオンビートの様に感じてタイミングを調節している為、オンビートを起点にして数える人にはそれがずれている様に聴こえます。しかしオフビートの位置を起点として見てみると、実はずれているのはオンビートだということがわかります。 

このことを専門的な言葉で「スコッチスナップ」といいます。スコッチスナップのある音楽を記譜する時はこのビデオの様に8分音符全てをずらして記譜するととても表記しやすくなります。 

このビデオは、MuseScore 3.6.2を利用して作成しました。ここではオフビートをオンビートとして書き表した上で、段を変えてオンビートをもオフビートとして書き表しています。そして 各音符に MuseScoreの機能 Position 値 (オフセット量) を設定することでその音符を適切なオンビート位置まで移動させています。 ─── この様に書き表した方がオンビート位置のニュアンスを簡単に表現できるためです。

スネアの2と4が1/3以上遅れている点に注目して下さい。8分音符オフビートはずれないが、8分音符のオンビート ─── この場合は4分音符で見た時のオフビート ─── は、ずれています。

 

 

2021年10月31日日曜日

4分音符オンビート/オフビート乗り換え+8分音符オフビートカウント ─── 縦乗りを克服しようシリーズその46 (oka01-wcvnsfabcwxlzjtv)

貴方はジャズの4分音符をジャズらしく弾くことが出来ますか? このビデオの様に1拍目3拍目の裏拍にメトロノームを鳴らしながら普段どおりにアドリブを取ることは出来ますでしょうか。

2021年9月5日日曜日

極限の貧しさの中に音楽の本質はある(oka01-vmkonimgvjtnbmyw)

2021年8月31日火曜日

エデュプロイメントの発明(oka01-zypfbrlstpsnlpru)

2021年8月25日水曜日

生きた人間へのメッセージ(oka01-ylgznckxbekzvatj)


著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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