貴方はジャズの4分音符をジャズらしく弾くことが出来ますか? このビデオの様に1拍目3拍目の裏拍にメトロノームを鳴らしながら普段どおりにアドリブを取ることは出来ますでしょうか。
ジャズの醍醐味はスイングの8分音符オフビートですが、この8分音符の位置をきちんと認識しながら、4分音符のニュアンスを正確に演奏するのは思いの外とても難しいものです ─── このビデオは4分音符を演奏しているときでも8分音符オフビートを正確に認識する為の練習になっています。
8分音符オフビートを起点としてリズムを数えながら、4分音符を演奏するのはとても難しいものです。
特に、このビデオの様に4分音符のオフビートとオンビートのグルーヴを入れ替えるのはとても難しいものです。このビデオのベースラインは、8分オフビートを起点に4分音符オンビート/オフビートを入れ替えており、このリズムの練習パターンになっています。
1裏・3裏が、2表・4表と区別がつかなくなり重なってしまってグルーヴが消えてしまう…というのは、日本の著名なジャズマンの方々の間でとてもよく見られる弱点です。リズムの中のこの部分が苦手な為に無意識のうちにこの地点から音を出すことを避けるようになり、それが日本人ジャズ特有な『ドドンガドン縦乗りリズム』のジャズのアドリブの典型的な原因となります。
この癖を矯正する具体的な練習は次の通りです。
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メトロノームを鳴らし、それを1裏
・3裏で演奏した状態で1拍表、3拍表を演奏します。次にメトロノームを鳴らしたまま、そのまま2拍表、4拍表を演奏します。そしてまた1泊表、3拍表を演奏します。これを繰り返します。
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上記(1)番の練習に慣れてきましたら、次に3拍ずつ表拍を演奏する練習を行います。
|1234|1234|1234| の赤丸部分を演奏することを繰り返します。
これを行うのは言葉できくととても簡単な様に感じますが、実際にやってみると大変に難しく、大変に長期間の修練が必要です。
注意1:このビデオでは8分音符1つ分早いカウント「オフビートカウント」を実践しています。
注意2:このビデオでは8分音符1つ分早く記譜するフィリップ・タグ式の記譜法を採用していますので、8分音符1つ分早いずれています。この譜面上の1拍目の表拍は、通常の記譜法では4拍目裏として表記されます。