2021年から私は本業のシステムエンジニアとしての仕事に復帰しました。これまで10年以上放浪しながら色々なことをのんびりと研究してきましたが、仕事に復帰してからは全く研究の時間がとれなくなってしまいました ─── 実際にはリズムの研究は相変わらず続けているのですが、特に研究したことをきちんとまとめて文章化する時間が全く取れなくなってしまいました。
近年、私がリズムに関して気付いたことは、ツイッター上にメモとして残されています。今回はその中でも『&を二回言う三連符オフビートカウント』に関するメモを御紹介したいと思います。新しく見つかったことに関しては、その都度このツイートのリプライとして追記していますので、よろしければたまに御覧になって頂けましたら幸いです。
ここでは、そのツイートのURLと少しだけ補足を書いてみたいと思います。
リズム研究日誌としてのツイート
本当はもう少し踏み込んだことを書き記そうと思っていたのですが本日はここまでで時間がなくなってしまいました。
— 岡敦🇯🇵 (@ats4u) November 13, 2022
オンビート/オフビートを入れ替えるとスネア・バスドラ・ライドの順番が感覚中で直感に反する入れ替わり方をします。この順序をはっきり記憶し即座に入れ替えられる様に練習します。 pic.twitter.com/p5tCvkyugR
これがそのツイートです。このツイートをクリックしますと、このツイートに対して私が気付いたことへのメモの一覧がツリー状に表示される様になっています。
&を二回言う三連符オフビートカウントとは
&を二回言う三連符オフビートカウントとは、ファンク/ジャズ等々のブラックミュージックでのリズムを正確に再現するために声を出して英語で拍数を数える私が考案した「オフビート・カウント」と呼ばれる方法論の一種です。
拍数を数える時、誰もが4分音符の数を数えますが、この「オフビート・カウント」ではそれを8分音符1つ早い方向にずらして行うことが特徴となっています ─── つまり普通のカウント方法が、オンビートで数字を唱えてオフビートで&を唱えるところを、オフビートカウントではオフビートで数字を唱えオンビートで&を唱えます。数字を遅い方向にずらすのではなく、数字を早い方向にずらすという点が、このオフビートカウントの最も大きな特徴です。
オフビートカウントにはいくつかの種類があります。
- 8分音符オフビートカウント
- 3連符オフビートカウント
- &を二回言う3連符オフビートカウント
この中で「&を二回言う三連符オフビートカウント」が、このツイートで言及されている種別のオフビートカウントです。
&を二回言う三連符オフビートカウントは、ジャズのずれているオンビートを正確に認識する為に考え出された方法論です。ジャズの演奏では通常、ベース音がやや早めに、ライドシンバル音がやや遅めの位置と重ならない位置で演奏されますが、オフビートの位置は必ず丁度の位置に合わせて演奏されます。
この習慣は、米国英語の末子音の発音の仕方から生まれた習慣だと私は考えています。しかし日本語を母国語として話す日本人は、このずれの関係を認識することが出来ないということが私が気付いたことでした。私は日本人がこのタイミングずれを認識することが出来ない理由に、日本語には末子音がないからだという仮説を立てました。
そして日本語に末子音がないことが原因でリズムずれを認識出来ないなら、その末子音のずれを認識できるようにするための特殊な訓練を重点的に方法を行うことで、このタイミングずれを認識できる様になるだけでなく、英語のリスニング力の向上という効果も得られるのではないかと推測しました。
その練習方法がこの「オフビートカウント練習法」です ─── 詳細は別紙に改めたいと思います。
このときに、&を二回言うことで、早いベース音と遅いライドシンバル音を区別してかぞえるという点が「&を二回言う3連符オフビートカウント」の特徴になっています。
フットストンプとの関係
この&を二回言う三連符オフビートカウントを練習することでベース音とライドシンバル音を区別して認識できる様になります。
しかし一般的にジャズのバンドのなかではベースとライドシンバルは、異なる奏者が演奏します。 ─── 折角オフビートカウントを練習して早いベース音と遅いライドシンバル音を区別できるようになっても、他方のバンドメンバーがその区別がついていないと、折角ずらした音符が重なってしまうという現象が起こることに私は気付きました。
特に私は、ギタリスト(ライドシンバルと同じ高音楽器)ですので、私が遅いオンビートを演奏すると、本来は早いオンビートを演奏すべきベーシストがそれを聴き分けられずにどんどんとテンポが遅くなってしまうという現象が起こることに悩んでいました。 私はこの現象のことをオンビートスリップストリームと呼んでいます。
私は色々なミュージシャンにオンビートスリップストリーム のことを説明し、それを解決する方法を説明してみましたが、プロのベーシストの方々の大半は問題の存在自体に気付いていないばかりか、相当な修練を積んでもその区別すらつかないということが一般的(少しでも無理強いするとあっという間に低い才能の限界を超えてしまい、激昂して人間関係にひびがはいってしまう程に無理) でしたので、私は悩みました。
相当に長い年月私は悩んだ末に、「ギターを弾きながらストンプボックス(低音楽器)を演奏する」というアイデアを思いつきました。これなら早い低音楽器と遅い高音楽器と独りで担当できるため、このタイミングのずれを単独で再現することができます。
遅いオンビートと早いオンビートを同時に演奏する困難
次に私が直面したのは、この遅いオンビートと早いオンビートを同時に演奏することが非常に困難だということでした。
ここでこの「&を二回言う三連符オフビートカウント」が大活躍しました。
&を二回言う三連符オフビートカウントを行いながら、早いオンビートでストンプボックスを踏み、遅いオンビートでギターのカッティングを演奏することで、この難しい技術を習得する目処が立ちました。
私は今でも毎日練習していますが、未だに正確に行うことは出来ません。
修練の記録
その修練の記録が、このツイートになっています。
最後に
本来なら「オフビートカウント」とは、「三連符オフビートカウント」とは…と順を追って説明する必要がある事柄ですが、残念ながら今の私にそれをまとめて文章化する時間がありません。
もし宜しければこのツイートを御覧になって頂けましたら幸いです。
関連記事:65536本当はもう少し踏み込んだことを書き記そうと思っていたのですが本日はここまでで時間がなくなってしまいました。
— 岡敦🇯🇵 (@ats4u) November 13, 2022
オンビート/オフビートを入れ替えるとスネア・バスドラ・ライドの順番が感覚中で直感に反する入れ替わり方をします。この順序をはっきり記憶し即座に入れ替えられる様に練習します。 pic.twitter.com/p5tCvkyugR