ロシア外にいるロシア人が英語圏の自由な情報に触れて自国の醜態を知る。そこで知った真実を自国の大切な両親や友達に話しても耳を貸さない── そんな話を耳にする。何も知らないロシア人は可哀想だ…と。 果たしてそうだろうか。
私は英語でニュースを読んだりYouTubeを見たりするが、そこで見聞きしたことの中には、日本で当然とされていることが「人間として最も愚かな行為」レベルで貶されていることは珍しいことではない。
大体私がいうことは常識外れでおかしいことと思われがちだけども、実際にはただ単に海外のニュース記事で見聞きしたことの受け売りであることが大半だ。それを「何も知らない可哀想な日本人」に伝えるべく、ブログ記事を書いたり、ツイートしたりするが、大抵の可哀想な日本人は、不機嫌になって耳を貸さずに無視する。
この教訓は何か。
ロシアにはロシアのプロパガンダがあり、それを当然の常識として受け入れて生活している。それを闇雲に否定するのは、その文化に対する侮辱でもある。どんな文化やどんな見解にも、一分の理がある。そこに尊敬と配慮を示す必要は常にある。
ロシアに配慮をするのが癪に障るなら、日本も実際のところロシアと大差ないほど酷く可哀想な情報弱小国なので、せいぜい頑張って語学を勉強しましょう。