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ラベル 縦乗りを克服しようシリーズ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2020年8月18日火曜日

&が先か数字が先か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその26 (oka01-kzrfefcnchpwsmrq)

小節入り声出しカウントのコツ ─── 縦乗りを克服しようシリーズその25 を読んだ方から『何故&の方が先に書かれているのか』ということに近い質問を受けた。これについては僕もその理由についてあまりはっきりと説明できない部分なのだけども、少し整理して説明してみた。 

 

2020年8月13日木曜日

小節入り声出しカウントのコツ ─── 縦乗りを克服しようシリーズその25 (oka01-ejfwozgztsnkxnru)

8分早い声出しカウントを小節数と共に数えるのはとても難しい。少しでも油断すると小節数を間違えてしまう。この状態で声出しカウントしながら即興演奏するのはほとんど不可能だ。何故すぐ間違えてしまうのだろうか ─── それには理由がある。

 

2020年8月11日火曜日

何故、英語は勉強すればするほど喋れなくなるのか ─── 縦乗りを克服しようシリーズその24 (oka01-fscgpkaswxvzyncb)


英語が聞き取れない理由と、ジャズの演奏が縦乗りになってしまう理由は全く同じだ。その理由は次のようなものだ。

2020年7月29日水曜日

遅い音符を恐れてはいけない ─── 縦乗りを克服しようシリーズその23(oka01-friubhzmuzypqtnv)


打点の早さ/遅さは飽くまでも善悪ではなく音楽的な表現の言語のひとつだ。通常、ベース音の打点はドラム音の打点よりも早い方がバンド全体が軽快に聞こえる。だが昨日のバンド練習で気付いたことは、バラードではベースの打点がドラムの打点よりも遅い方が穏やかさを表現しやすいということだった。打点の早さ/遅さは、オフビートや尻合わせ/頭合わせ区別とも関連しているが、つまりこれらは全て重い/軽いという表現手法と考えることができる。

2020年7月23日木曜日

末子音がない日本語 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその22 (oka01-phmjtebzuemanabb)

日本人の語学音痴の原因と日本人のリズム音痴の原因は、共に縦乗り=日本語の独特な発音規則にあります。この『縦乗り』を克服する為の日本語を話す人向けの発音矯正法を考えついたので説明してみたいと思います。

スワグサーフィンと日本語の発音

このビデオを見てください ─── このビデオは2010年ごろに米国ヒップホップシーンで流行したヒット曲です。最初私はこれを聞いた時、私はこれが何を言ってるかさっぱり聞き取れませんでした。今でもほとんどききとれません。しかしこの音楽をよく聞いているうちに私は、私が単語のリズムの表拍と裏拍を完全に入れ違いとして聞き違えている事にだんだんと気付いてきました。つまり私が子音と思っていた場所が実は母音で、私が母音と思っていた場所が実は子音だったことに気付いたのです。

リズム音痴と英語の音痴の原因は共通 ─── このことは私が前からずっと思っていたことでした。しかし問題はこれをどうやったら日本語の世界で見える化できるかということです。

今回私がこれをどうやって見える化したかをここで説明してみたいと思います。

縦乗りの正体は日本語の発音にある

冒頭で『メナガテッスウェーッグ』と言っている様に聞こえますが、これは実は『 man, I got that swag 』 と言っているのだそうです。日本語の発音と英語の発音を比べてみると次のようなことがわかります。

  • メナガテッスウェーッグ
  • man, I got that swag

単語の終わりと頭が必ずくっついていることがおわかりいただけますでしょうか。

この違いを模式的に表すと次のようになります。

日本人の聞き間違い図説

メナガテスウェグ Men, I got that swag を日本語で認識した

これをよく観察してみると、次のような法則が見えてきます。

英語の音節解釈 音節 音節 音節 音節
英語の発音 子音 母音 子音 子音 母音 子音 子音 母音 子音 子音 母音 子音
日本人の発音解釈 子音 母音 子音 母音 子音 母音 子音 母音 -
日本語として解釈された音節 音節 音節 音節 音節 -

日本語には全ての発音が子音→母音/子音→母音と交互に現れるという法則があります。日本語を母国語とする日本人は、日本語以外の言語を話す時も無意識のうちにこの子音母音が交互に現れることを期待してしまうのです。

しかし英語には末子音があります。つまり英語では、子音→母音→子音/子音→母音→子音…という順番で発音が現れます。日本語にはこの末子音がないため、この末子音が次の音節の子音と重なり合ってしまい、その2つを分離することができません。つまり最後の子音が次の子音と繋がったまま発音しているが別な子音として分けて認識しています。

つまり日本人はこの後ろ側の子音=末子音を聞き逃してしまう。これは日本人がジャズのスイングを演奏すると3連符の最後の音符を聞き逃してリズムが狂ってしまうことと全く同じ現象です。3連符の最後の音符を聞き逃してリズムが狂ってしまう現象 ─── それがすなわち日本人ジャズマンの悪しき習慣『縦乗り』です。縦乗りは、日本人が英語が苦手な理由そのものなのです。 

他の例を見てみましょう。

What have you gotta do this weekend? を日本語で発音するとワタヴャガダドゥー

「これからどうするの?」 What have you got to do? を日本語の発音解釈で解釈するとまるで「ワタヴャガダドゥ」と言っている様に聞こえます。その発音解釈を模式図として表したものがこれです。 この例でも同じように末子音が次の子音に繋がって聴こえることが観察できます。

英語音痴とリズム音痴の共通点=縦乗り

日本語と英語では聞いている場所が違います。

  • 英語には末子音があります。
  • 英語には2重子音があります。
  • 日本語には末子音/二重子音がなく、常に子音母音が交互に現れます。

この発音の特徴の違いが私には音楽のリズムの特徴の違いととても似ている様に見えます。

  • 日本語では
    表・裏・表・裏
    という順番で区切れる。
  • 英語では
    裏表・裏表・裏表・裏表
    になる。

英語は必ず裏からリズムが始まり、日本語では必ず表からリズムが始まる ───

つまり、日本語の発音は縦乗りそのものではないでしょうか。


縦乗り矯正法の決定打『末子音探し』

今回私が思いついたのは、つまり日本語で語末の子音を分離する練習をしたら、英語のリスニング能力が上がるのではないか、ということでした。自分自身で試してみたら案外と効果がありましたので、その方法をここで紹介してみたいと思います。

それは日本語の発音上で3連符の表裏を逆の順番を読むことです。

例)七夕花火にカンパーイ『タナバタ・ハナビニ・カンパーイ』

  ↓↓↓

  • ターン
  • ナーブ
  • バート
  • ターハ
  • ナーブ
  • イーン
  • イーク
  • アーン
  • パーイ

日本語なのにまるで外国語のようになりました。

ここで適用した法則は次のようなものです ─── タナバタをローマ字で表すと TA NA BA TA になります。ここで各文字の母音とその次の文字の子音を繋げると TAN/NAB/BAT/TAH になります。つまり「ターン」「ナーブ」「バート」「ター」だ。この様にして音声を分解していく作業をすることで、英語の発音に慣れることができるのです。

なお上記例では「ターハ」になっている最後の文字が「ター」になってしまいましたが、これは上記例のタナバタの次はハナビとハから始まっているのに、タナバタのみの場合は後続の文字がないためターのみになってしまったことによるものです。

このように次に現れる文字によって最後の発音が変化する点が非常に重要なポイントです。英語では次に現れる音声によって最後の音声が変化しますが日本語では変化しません。この違いに慣れることが大切なのです。

別の例を見てみます。

例)かささぎの わたせる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞふけにける
『カササギノ・ワタセルハシニ・オクシモノ・シロキヲミレバ・ヨルゾフケニケル』
  ↓↓↓

  • カース
  • サース
  • サーグ
  • ギーン
  • ノーウ
  • ワーット
  • タース
  • セール
  • ルーフ
  • ハース
  • シーン
  • イーオ
  • オーク
  • クース
  • シーム

カタカナ外来語の時はどうするか、漢字の音読みはどうするか、四文字熟語の読み方はどうするか等々の様々な変則パターンが存在します。これらの変則パターンをきちんと一貫性をもって処理する法則が必要だと私は思っているのですが、私はまだそれをどうやって処理するか考えていません。これはこの練習方法の今後の課題として残っています。

日本人のリズムは何故悪いのか

日本人のリズムが『悪い』原因をとても具体的に説明した。 日本人のリズムは日本の音楽から見れば悪くない。だけどここまでインターネットが普及し、情報が広く開かれて世界中の音楽が日本に押し寄せてくる中で、日本は他のリズム文化の価値観との比較のなかで『悪く』なる。

自分のリズム感を生かして真摯に純邦楽を演奏するのもひとつです。或いは外国のリズム文化を謙虚に学んでそこで自己表現方法を身につけていくということも、また一興ではないでしょうか。

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更新記録:
タイトルを『英語と日本語の発音の違い』→『末子音がない日本語』に変更しました。
(Sun, 29 May 2022 01:12:02 +0900) 文体をですます体に変更しました。加筆訂正を行いました。


2020年7月22日水曜日

ずれない様に正確にずれる ─── 縦乗りを克服しようシリーズその21(oka01-yxtspkbgwnvxvjbi)


ウィリアムス・シスターズが住んでいるペンシルバニア州も今、コロナウィルスで自由に外出できない。自宅で録画したウィリアムス・シスターズからのメッセージがフェースブックで公開されていた。

Join us while we're quarantine in our home office singing some of your favorites from The Williams Sisters. Let us take...

Posted by The Williams Sisters on Saturday, May 2, 2020

2020年7月8日水曜日

関西弁と縦乗り ─── 縦乗りを克服しようシリーズその20 (oka01-jwarbrfzxhdcxpch)


関西弁のリズムは縦乗りだ。次のリズム譜を見て欲しい。


日本語のアクセントは頭に来るのは当たり前と思われるかも知れない。しかし実は、日本語の関西弁以外の各種方言ではしばしばアクセントは頭に来ない。例えば私のネイティブ方言の関東弁ではアクセントはしばしば後ろにくる。



「なんでやねん」を関東弁で言えば「なんでですか」になると思われるかも知れない。しかし関東弁がネイティブの人々が「なんでですか」という表現を使うことはまずない。

関西弁と関東弁の違いというとイントネーションの違いが主に挙げられる。しかしよく観察してみるとイントネーション以上にリズムのとり方に大きな違いがあることに気づく。この違いはとてもはっきりしたものだ。

その違いとは関西弁には弱起がないが関東弁にはあるという点だ。みなイントネーションの違いに意識が向いていても、リズムの違いにまでは意識が向いていないことが多く、ここが盲点になっている場合が多い。

そのリズムの違いはしばしば、ジャズのアドリブにも色濃く現れる。それはアドリブのリズムを聞くだけでその人が関西人か関東人か聞き分けることができるほどにはっきりしている。場合によっては曲が始まる前にテンポを出してカウントをしているそのカウントのとり方を聞くだけで関西人か関東人か区別が付くこともある。

関西人であることはジャズを演奏する上で大きな弱点となる。この関西弁のリズムの取り方は、関東弁だけでなく東北/九州の方言・欧米・アフリカ・東南アジアの各種言語と全く違うリズムの取り方だからだ。このリズムの取り方で外国語を発音するるとほぼ通じない。またこのリズムの違いがはっきり聞き取れていないと、外国語を聞き取ることも難しい。言語のリズムは音楽を演奏するリズムにも色濃く反映されれる ─── この頭乗りのリズムは外国の人達に難解な印象を与える。このリズムで音楽を演奏しても外国の人達に訴えることはとても難しい。 ─── そしてこのリズムは関西外の人に対してほとんど訴求力がない。

関東弁の中の関西リズムに関西人は気付かない。だが関東人は必ず気付いている。だがそれを言葉として出してしまえば大変な失礼に当たることである以上、それを指摘することは絶対にない。

何故こういうことが起こるのだろうか。

ここでは、関東弁と関西弁のリズムの違いをリズム譜やビデオなどを使って確認していこうと思う。

2020年7月7日火曜日

タイミングでニュアンスをつけて音に重みを出そう! ─── 縦乗りを克服しようシリーズその19(oka01-neurlqdoenstjruz)


こんな小さな子供が叩いているのに大人顔負けの音の重み!こんな小さな子供が叩いてるだけなのに明らかに日本人が演奏するのとは違った響き方をしていることがわかります。何故この様な違いが生まれるのでしょうか。

2020年1月30日木曜日

頭合わせと尻合わせの違い ─── 縦乗りを克服しようシリーズその18 (oka01-zhlhyqlvjslsecmo)


今回は裏拍の叩き方で説明した裏拍の演奏の順番の違いが最終的にメロディーの発展する方向を全く逆向きに変えてしまうということを説明する。

2020年1月27日月曜日

裏拍の叩き方 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその17 (oka01-ahgvuswipchmzqyp)

リズム感と裏拍に関する理論的な背景を説明する。リズム感とは、分割された時間を認知する(乗る)能力と、時間を一定間隔で分割する(叩く)能力のことを指す。これは音楽を演奏するときにとても重要な役割を果たす能力だ。しかし人間はクオーツではないので色々な制約がある。

  •  制約1・一定周期で叩くことしかできない
  •  制約2・あまり速く叩けない
  •  制約3・ほとんど正確に叩けない
  •  制約4・但し手や足など2つの可動部分を組み合わせ倍速度で叩ける
  •  制約5・乗ることにも叩くことと同じことがいえる

これをここでは人の時間分割能力制約 (the limitation of the human sense of subdivision)と呼ぼう ─── 人間をリズム演奏装置としてみると、とても単純な装置だ。人間が音楽を演奏するためには、これを工夫して組み合わせてだましだまし使うしかない。人間が複雑なリズムを叩くことには根源的なアルゴリズムの問題が含まれる。 この装置を使ってどのように音楽を演奏すべきなのか考えてみる。

そしてそれがこそが、アフリカ系アメリカ人の音楽、即ちゴスペル音楽・黒人教会音楽やR&B・ファンク・ヒップホップ・そしてジャズのリズムの取り方の本質であることを見ていく。


2020年1月25日土曜日

オフビート乗り換えについて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその16 (oka01-xtjayjkcepoxfaat)

ジャズでもっとも多用されるリズムテクニックはオフビートだ。オフビートを多用した演奏はとてもスリリングだがそのスリルの根源は先が読めない予測不能さだ。その予測不能さを生み出すもの ─── それがオフビート乗り換えだ。

この記事ではオフビート乗り換えとは何か、どうやったらオフビート乗り換えを実現できるのかを説明した。



2020年1月24日金曜日

正しいメトロノームとカウントのつかいかた ─── 縦乗りを克服しようシリーズその15(oka01-exdwjncpazylicpm)


私が考案したグルーヴする為のカウントの使い方を説明しようと思う。ここで挙げた練習方法は、海外の人がみな当たり前の様に感じているリズムを、日本人である私が演奏しようとしたときに、必要だった訓練を体系化してまとめたものだ。

ここで私が考えだしたメトロノームの使い方とカウントのやりかたを説明する。自分の演奏にあわせてメトロノームを鳴らすとき人しばしばメトロノーム音を1拍目に鳴らすだろう。しかしそれ以外にもたくさんの鳴らし方がある。特に欧米起源のポップス音楽を演奏するとき2拍目4拍目で鳴らすことがとても大切だ。メトロノームをどの拍で鳴らすべきか、その考え方とやりかたを説明する。

カウントは以下3つのカウントがある。
  • オフビート・カウント(黒人カウント)
  • オンビート・カウント(普通のカウント)
  • 後出しオフビート・カウント(日本式オフビート・カウント)
この3つのカウントのやりかた・考え方・応用方法を説明する。

2019年12月28日土曜日

何故縦乗りではいけないのか ─── 縦乗りを克服しようシリーズその14(oka01-qtqgtomvlkhazmmg)

縦乗りを克服しよう! ─── この言葉を聞いて『余計な御世話だ!』と仰る方も多いのではないでしょうか。人の演奏スタイルなど人好き好き、他人がとやかくいう話ではない ─── それは私も知っているつもりです。しかしそれでも私は縦乗りは克服しなければいけないと思っています。

何故でしょうか ─── それは縦乗りは聴く人になにも訴えかけないからです。私は海外で演奏活動をするという最終目標を持っています。これまで10年以上海外で暮らしてきましたが、そこでとにかく痛いほど感じたのは、海外で日本の縦乗りリズムが悲しくなってくるほど理解されないということです。

そして私はその縦乗り音楽と横乗り音楽の違いを知って日本に帰ってきてからふと気付いたのですが、実は縦乗りが嫌いなのは日本人も同じ ということです。日本人はただ単にそれを表情に出さないだけ ・・・ この点に関して以下でもう少し詳しく説明してみたいと思います。


縦乗り辞めますか? それとも人間やめますか? ─── 縦乗りを克服しようシリーズその13(oka01-dvnzrnxjatmcyxnu)

縦乗りを辞める勇気をくれる画像をあつめてみました。
書き初めで『縦乗克服』… いやいや、根気がない君にはムリムリ!
以下、宜しければ御笑覧下さい。

2019年11月23日土曜日

尻合わせ乗りトレーニングメソッド・ブルース編 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその12(oka01-lvndesglruodbirz)

以下で『尻合わせ乗り』 『頭合わせ乗り』の違いについて触れつつ、尻合わせ乗りの練習パターンを紹介したい。


2019年10月11日金曜日

奇数音数フレーズ=日本語の四字語呂合わせ洗脳を解け! ─── 縦乗りを克服しようシリーズその11 (oka01-juvohhharxqzeqyu)


 

弾くこと自体は誰でもできる簡単なフレーズだが日本人のアドリブには絶対に出てこないリズム ─── 伝統的なジャズの基礎リズムパターンだけど、日本語がネイティブなジャズマンの大半の人ができていない…という現状がある。弾けないだけでなく、メンバー内の誰かがこのリズムを多用したときに正しく小節数を数えることができなくなってしまい、演奏がずれてしまう。


これは日本人にとっては数えること自体が非常に難しいリズムのひとつだ。

では、どうやったらこの苦手を克服できるのか、そこを考えてみた。

2019年9月22日日曜日

メトロノームが鳴る前に歌いはじめよう ─── 縦乗りを克服しようシリーズその10(oka01-zephynxzkddvxpgy)


日本でジャズを学んでいるとしきりに『裏拍が大切だ』と言われる。しかし黒人の名人の演奏を聞くとしばしば表拍を強調したメロディーを歌っていることに気付く。だが全くスピード感を失っていない。

日本人が彼らを真似して表拍を強調すると、どうしても『音頭臭い』感じになってしまい洗練されていないモッサリとしたスピード感に欠けた演奏になりがちだ。では日本人の表拍強調と黒人の名人プレーヤーが奏でる表拍強調の何が違うのだろうか。

実は、アフタービートとは決して裏拍を強調することだけではない。
  • メトロノームを表拍に合わせて演奏する。
  • メトロノームを裏拍に合わせて演奏する。
この2つは表裏一体で、どちらか片方だけを訓練すればいいというわけではない。以下そのことを見ていきたい。

2019年4月23日火曜日

みるみるグルーヴしはじめるリアルジャズのカウント方法 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその9 (oka01-jkjqkssrlamjiovc)


 ─── 激しくグルーヴする熱い演奏がしたい …ジャズを志す人なら誰もが夢見ているグルーヴ。だが問題は『熱い演奏』がなかなか思った通りに出てこないことだ。激しいグルーヴを安定して確実に出すためにはどうすればいいのだろうか  ───  それは『数える』ことだ。

だが演奏中にどうやって数えればいいのかといわれると、なかなかはっきりとイメージできないものではないだろうか。この記事では具体的にどのようにするのが安定したグルーヴを得る効果的な数え方なのか説明してみた。

2019年1月20日日曜日

日本人だけリズム解釈の違う件について ─── 縦乗りを克服しようシリーズその8 (oka01-zgvncyhqqqscfuae)

私自身アフタービートのリズムを聞き間違えていたことに気付いた。恥ずべきことだが、どんなに偉そうなことを書いても、私も日本人だということだ。その訂正とその理由を説明してみた。

何故、日本人は縦乗りなのかを書いてから丁度1年たった。この記事を公開したのは、2018年1月17日 ─── 本日は2019年1月20日だ。

この1年の間でいろいろなことを研究して訓練したが、結果として私自身がアフタービートのリズムを聞き間違えていたことに気付いた。その聞き間違えたリズムに基づいて、前述の記事を書いていた。恥ずべきことだが、どんなに偉そうなことを書いても、私も日本人だということだ。

訂正すると共に、どこをどう聞き間違えたのか、説明してみようと思う。


2019年1月19日土曜日

裏拍とは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその7 (oka01-gdqoqxundapoaemf)


裏拍が大切 … ミュージシャンなら誰もが口にするフレーズだ。何故ミュージシャンはしつこく何度も繰り返し裏拍が大切だと発言するのか。それは決して裏拍が大切だからではない。日本人は裏拍を認知できないからだ。

彼は、海外の一流ミュージシャンと自分自身の演奏を比べ、明らかに何かがおかしいと感じ、だが何が違うのかがどうしても見えず、長年に渡ってその違いについて考えた結果として、漠然と裏拍がないという点に気付いたからこそ、裏拍が大切だと発言した筈だ。もし簡単に裏拍を大切にできるなら、裏拍が大切だとは言わなかっただろう。

日本から一歩でも足を踏み出せば音楽には必ず裏拍がある。裏拍を見るためにジャズの本場ニューヨークに足を伸ばす必要は全くない。裏拍は世界中のどこにでもありふれている。実は裏拍がないのは日本だけだ。

実は、ロック/ジャズ/ブルース/ポップス等々の海外由来の音楽を演奏する時、表拍を弾く必要はあまりない。その違いを言い表すためには「裏拍を弾く」というよりも、むしろ「表拍を弾かない」と言ったほうがより適切だ。

ところが日本人は表拍を弾かないということができない。何故なら日本人は表拍に対する強い依存を持っているからだ。

日本人は表拍に対する強い依存心を持っている。いくら裏拍を大切にしてもそれ以上に表拍を大切にしていたら裏拍は生きてこないのは当然のことだが、日本人は表拍に強い依存心があり、裏拍を大切にしようとしても、気持ちの上で表拍離れができず、無意識のうちに表拍を大切にしてしまい、いつまでも裏拍を大切にすることができない。日本人にはそんなジレンマがある。これのことを僕は表拍依存と呼んでいる。

日本人には裏拍を感覚的に認識する能力がない ─── だが裏拍が大切ということにはとてもわかりやすいはっきりした理由がある。そもそも裏拍とは何なのか。裏拍を大切にするためにはどうすればよいのか。これらをはっきりと理論的に理解することでこの弱点は克服することができる。

今回は裏拍が大切になる理由を説明してみたい。

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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