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2020年8月18日火曜日

&が先か数字が先か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその26 (oka01-kzrfefcnchpwsmrq)

小節入り声出しカウントのコツ ─── 縦乗りを克服しようシリーズその25 を読んだ方から『何故&の方が先に書かれているのか』ということに近い質問を受けた。これについては僕もその理由についてあまりはっきりと説明できない部分なのだけども、少し整理して説明してみた。 

 

このことについて僕はこれまで何度か時間をかけて考えてみたのだけど、まだ何故そうするべきなのかはっきりとは理解していない。それは僕自身の経験論に基づいて「そうしたほうがよい結果が得られる」と感じただけだ。その理由ははっきりわかっていない。 既にこれまでそのことについて数度考えた。考えた内容について2つの記事を書いた。

今回再度考えてみて違った視点でいくつかの原因を思いついた。そのことについて書いてみたい。

理由の一覧を作ってみた

  1. 裏拍は、対象となる拍の前に配置する(前裏拍)と緊張感を与えるし、後ろに配置する(後裏拍)と弛緩感を与える。
  2. 連続した2つの音符が周期の異なる音符の裏拍(オフビート)に相当する。つまり前表拍は必ずその音価より大きい音符の裏拍に一致する。
  3. 前裏拍を正確に演奏することはしばしば難しい。前裏拍を演奏する時には、その対象となる表拍の前の表拍(前表拍)の後裏拍として演奏したほうが良い結果が得られる場合が多い。

結論:緊張感あるリズム認識を維持するためには4分音符1拍早く数えた方が良い結果が得られる。最終的な目的は8分音符1拍早く数えることだけども、技術的制約から4分音符1拍早く数えたほうが良い結果が得られる場合が多い。

1.ジャズでは前裏拍を強調する。ジャズは裏拍を強調した躍動感の強いリズムが特徴の音楽だ。ジャズとシンコペーション(裏拍強調)は切っても切り離せない関係にある。ジャズでは主に早いテンポでの緊張感のあるリズムを追求するので、ここでは拍の前に置く裏拍=前裏拍を明確に演奏することが大切になる。 

2.『前表拍は必ずその音価より大きい音符の裏拍に一致する。』このことをはっきり認識することは、即興演奏上より意味のある作曲を成功させることに貢献する。 またジャズには、いろいろな音価の裏拍(オフビート)強調することでスリルを演出する習慣がある。各音価の裏拍の位置関係をきちんと認識しておかないとオフビート乗り換えを正確に行うことができない。詳しくは オフビート乗り換えとは裏拍の大切さ を参照のこと。

3.前裏拍を意識しすぎるとしばしば前にある表拍の位置が狂ってしまう。すると項目2の理由によってオフビートの位置が狂う結果となり、グルーヴ感が失われてしまいやすくなる。この対策として、裏拍を前表拍の後裏拍として演奏することでこの問題を回避することが効果的だ。

この上記の3つの理由により僕は&を先に数える(4分音符1拍早く数える)様にメソッドを変更した。

僕自身の疑問がたくさんある。何故数字をそもそも1つ全部ずらしてしまう(最初から2341と数える)のでは駄目なのか。何故2拍3拍ではなく1拍早く数えるのが良いのか。ずらして数えると何故尻合わせが始まるのか。僕自身も疑問点の答えが見えていない。

いずれ前述の2つの記事とこの記事を合わせてまとめた記事ができあがるのだろうな、とは思うのだけど、今の僕はそれを思いつくことができない。 また改めてしばらく考えてみたい。


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著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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