ウィリアムス・シスターズが住んでいるペンシルバニア州も今、コロナウィルスで自由に外出できない。自宅で録画したウィリアムス・シスターズからのメッセージがフェースブックで公開されていた。
リズムを合わせてはいけない
オンビートで手を叩いてコーラスがオフビートになっている ───
これは日本人が出来ないパターンだ。日本人はオンビートで手を叩くとコーラスもオンビートになってしまう。
だがウィリアムス・シスターズの人たちは手拍子がオンビートでもグルーヴを失わない。それはきちんとオンビートとオフビートが分離しているからだ。
リズムは合わせてはいけない!
☓ 合わせる
○ 避け合う
メロディーがオンビートならバッキングはオフビート
メロディーがオフビートならバッキングはオンビート
メロディーがオフビートならバッキングはオンビート
訂正追記
僕が最初にこれを聞いた時、手拍子を4分オンビート(1拍3拍)だと思い、通常全部がオフビート(2拍4拍)だということを考えるととても珍しいパターンだと思った。だが改めて聞いてみるとこれらは全てオフビートだった ─── このことは彼女らが最初にカウントをしていることから、カウントから距離を図ることで手拍子がオフビート(2拍4拍)だと確認することができる。
つまりコーラスのリフの先頭位置は1小節2拍目だ。
つまりコーラスのリフの先頭位置は1小節2拍目だ。
理論的に考えると、人は手拍子を聞いた時にそれを解釈する方法は複数ある。
- 4分音符/1・3手拍子
- 4分音符/2・4手拍子
- 8分音符/4・8手拍子
- 12分音符/6・12手拍子…等々
更に突き詰めていうと、パンパンと手拍子がなっている時それが13か24か(オンかオフか)を判定する必要は実は全くない。相手がオンであろうとオフであろうと、ずれずに演奏できれば事足りる。
ここに日本人の縦乗りの本質が垣間見られる ─── 何故日本人の演奏は縦乗りになってしまうのだろうか。それは単に『相手がオン/自分がオフ』或いは『相手がオフ/自分がオン』で演奏している時につられて打点が徐々にずれて相手のリズムに重なってしまうからだ。
だが日本人は『ずれないように、ずれないように…』とすればするほど、どんどんと縦乗りになっていく。それは『ずれない』ということが『何かと重なり合っている』と認識しているからだ。ずれないように演奏すればするほど、バンドアンサンブルは『どすこい!どすこい!』と重苦しく響く結果になる。正しくグルーヴする為には、音符同士が重なり合わずきちんと分離していることが必要となる。
通常日本人は『ずれないようにしろ!』と注意されると、音を重ねあわせようとする傾向がある。
佐藤さん | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ||||
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田中さん | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ |
この様に音が重なり合っていると、バンドアンサンブルのなかでの音符の解像度(最小の音価)が下がり、スピード感が失われる。ここで2人が8分音符を演奏していても、バンドのなかでそれが重なりあうことで4分音符に変化してしまっている。 本来は次のように避けあっていることが必要だ。
佐藤さん | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ | ||||
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鈴木さん | ♪ | ♪ | ♪ | ♪ |
この様にそれぞれの音符が避けあっている事により、バンドアンサンブルのなかでの音符の解像度(最小の音価)が上がり、混ざり合うことなく8分音符が均等に響く。
ずれないというのは、音が重なりあうことではなく、音が均等に分離していることだ。