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検索キーワード「オフビート」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
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2020年12月18日金曜日

ビバップ強化練習法=ダビディバ・カウントの初歩 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその29(oka01-jedlhvatsdzqmowa)

ダビディバ・カウントは、ビバップのリズム練習メソッドです。『ダービディーバ』とスキャットしながらアドリブすることで8分音符のオフビートや4分音符のオフビートを適切に認識できるようになり、効果的にグルーヴ感の向上を図ることができます。

今回このダビディバ・カウントについて本を著したので御紹介したいと思います。

ダビディバ・カウントの初歩 (PDF)


リズムトレーニングについての詳しい情報は

オカアツシ公式フェースブックページ

にて公開しておりますので、合わせてご利用いただけましたら幸いです。


2018年9月10日月曜日

ジャズと権力2…縦乗りと横乗りの本質 (oka01-yxcuhljccrhmxbtn)

東京のジャムセッションで黒人的なリズムを演奏すると、大抵怒られる。僕が演奏しているリズムは、黒人のリズムを模倣したものだ。だがこれは絶対に言わない。言わなくても気付く人はすぐに気付く。…だが気づかない人にそれをいってしまうと「お前なんか何もわかってない!」「お前などまったくできてない」という怒鳴り声が飛んでくる。それが目に見えているので、最初から言わないのだ。

だがこのリズムは、日本人としての一般的な感覚からはかけ離れており、しばしば聴きとることが難しいようだ。 ─── これが何かひとつの大きな問題のトリガーを引いてしまう。

本物の黒人が来て演奏して、それが聴き取れないなら、何も問題はないのだが、日本人がそれを演奏して、それが聴き取れないと、 大抵「お前の演奏は間違っている!」「何故そんな嫌がらせばかりするのだ」と罵倒されてしまう。そこで何か口答えでもすれば「お前に何がわかる!」と怒鳴られてしまう。独りで強情を張る奇人という烙印を押されてしまう。

日本のセッションで演奏していると、みんな1拍目と3拍目に強拍が置かれる。しつこいほどに置かれる。 ─── どうやら東京のジャムセッションで演奏する時は、演歌・浪花節・音頭・民謡にもある程度の嗜みが必要なのだと思う。

では東京のジャムセッションで演歌ハイブリッドジャズを演奏すればいいのだろうか。それにも僕は、一抹の違和感を覚えるのだ。問題の本質は、もっと複雑な要素をはらんでいる。

2020年7月20日月曜日

難解にならないジャズ (oka01-anzmipyiqpjuitjz)

僕は元々チャーリーヘイデン/デニーザイトリン/ジョン・アバークロンビー/ジョン・テイラー等の抽象度が高いジャズが好きだった。


僕の演奏もそういう方々の演奏手法を採り入れていたのだが『演奏が難解だ!』と批判を受けることが非常に多かった。そんな難解な奴ばかり聞いていないで「もっとビバップみたいなオーソドックスな奴を聞け!」と言われた。それがきっかけでウェス・モンゴメリ/グラント・グリーン等々の古いバップを聞くようになった。現在僕がビバップが好きな理由はもともとは他人のアドバイスだったのだ。

だがビバップを聞くようになり結果的に僕はアフリカ系の方々の音楽に傾倒する様になった。ビバップの本質はアフリカ系民族の民族音楽が持っているリズムだ。ビバップからR&Bを聞くようになりゴスペルを聞くようになりアフリカの民族音楽を聞くようになった。

それでアフリカ系のリズムパターンを自分の演奏にも取り込むようになった。すると僕はまた「演奏が難解だ!」と非難を受ける様になった。

そもそもチャーリーヘイデンが80年代に弾いている変則的なリズムも、全てはアフリカ系の民族音楽のリズムを発展させたもので、その本質は共通だ。チャーリーヘイデンは4分音符のオフビートを極端に強調し8分音符のオフビートは控えめにすることで長さを調整する。それ以外は全てアフリカ系のリズムと共通だ。

抽象的だろうが具体的だろうがリズムは同じジャズだ。

抽象的な演奏をすると難解だというから、具体的な演奏を心がけたが、具体的になればなるほどまた難解という。

20〜30年代のスイングジャズをやっても
40年代のビッグバンドジャズをやっても
50年代のビバップをやっても
60年台のモードジャズをやっても
70年代のファンクジャズをやっても
80年台〜90年代の現代ジャズをやっても

何をやっても難解という。

僕は非常に強く思うのだがでは一体何なら難解ではないのか。

僕は今はわかる ─── 難解ではない音楽の正体は演歌だ。

ジャズは、メロディーが1小節目1拍目から左側に向かって伸びていく。メロディーの開始点は決まっておらず1小節目3拍目や2小節目の4拍目等々、思い思いの場所から始まって良い。だがメロディー終了点は必ず4小節目の4拍目裏で固定されている。僕はこのメロディー構成の事を尻合わせと呼んでいる。

だが演歌はこのジャズのメロティー構成と全く真逆をつかう。演歌ではメロディーが1小節目1拍目から右側に向かって伸びていく。メロディーの開始点は必ず1小節目1拍目と固定されており、メロディーの終了点は決まっておらず、むしろ終了点をはっきり示さないのが流儀だ。僕はこのメロディー構成の事を頭合わせと呼んでいる。

だからジャズと演歌は原理的に絶対に同時に演奏できない。終了点を決めないのが演歌のしきたりで、終了点を必ず決めるのがジャズのしきたりだ。この2つのしきたりは絶対に両立できない。『頭合わせ』『尻合わせ』を同時に満たすことはできない。

日本人はメロディーの開始地点がはっきりしていないと難解だと感じる。だが実は日本人以外の人は、メロディーの開始地点がはっきりしていると逆に難解だと感じている。終了地点がはっきり決まらないとどうやってリズムを解釈して良いのか理解できないからだ。

頭合わせには頭合わせの良さがある。僕はこれを無理に尻合わせに当てはめてはいけないと思う。頭合わせには頭合わせの伝統がある。また更にいうと日本は必ずしも頭合わせリズムを演奏する訳ではない。日本に存在する全てのリズムを例外なく頭合わせに改造しなければいけない理由も見当たらない。そして僕は尻合わせのリズムを難解とも思っていない。

僕は純国産できちんとリズムの多様性を実現したバンドを作りたい。

頭合わせ乗りを否定することもなく、尻合わせリズムを全て頭乗りに改造することもなく、両立したバンドを作ってみたい。

日本人が演奏する尻合わせリズム ─── それを日本人が目の前で演奏しているのを日本人が見たら、みな衝撃を受けて勇気づけられるだろう。

頭合わせに虐げられている人も、頭合わせを愛している人も、頭合わせに媚びている人も、頭合わせに執着している人も、頭合わせを憎んでいる人も、尻合わせが理解出来なくて悩んでいる人も、そして頭合わせから脱出できなくて悩んでいる人も。

尻合わせを憎んでいる人も、尻合わせを愛している人も、尻合わせに媚びている人も、尻合わせに執着している人も、尻合わせを憎んでいる人も、頭合わせが理解できなくて悩んでいる人も。

音楽は垣根を超えて人を結びつける。

更新記録:

カテゴリを音楽メモから日本のジャズを理解するに変更した。(Thu, 27 May 2021 18:09:37 +0900)

2019年1月19日土曜日

裏拍とは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその7 (oka01-gdqoqxundapoaemf)


裏拍が大切 … ミュージシャンなら誰もが口にするフレーズだ。何故ミュージシャンはしつこく何度も繰り返し裏拍が大切だと発言するのか。それは決して裏拍が大切だからではない。日本人は裏拍を認知できないからだ。

彼は、海外の一流ミュージシャンと自分自身の演奏を比べ、明らかに何かがおかしいと感じ、だが何が違うのかがどうしても見えず、長年に渡ってその違いについて考えた結果として、漠然と裏拍がないという点に気付いたからこそ、裏拍が大切だと発言した筈だ。もし簡単に裏拍を大切にできるなら、裏拍が大切だとは言わなかっただろう。

日本から一歩でも足を踏み出せば音楽には必ず裏拍がある。裏拍を見るためにジャズの本場ニューヨークに足を伸ばす必要は全くない。裏拍は世界中のどこにでもありふれている。実は裏拍がないのは日本だけだ。

実は、ロック/ジャズ/ブルース/ポップス等々の海外由来の音楽を演奏する時、表拍を弾く必要はあまりない。その違いを言い表すためには「裏拍を弾く」というよりも、むしろ「表拍を弾かない」と言ったほうがより適切だ。

ところが日本人は表拍を弾かないということができない。何故なら日本人は表拍に対する強い依存を持っているからだ。

日本人は表拍に対する強い依存心を持っている。いくら裏拍を大切にしてもそれ以上に表拍を大切にしていたら裏拍は生きてこないのは当然のことだが、日本人は表拍に強い依存心があり、裏拍を大切にしようとしても、気持ちの上で表拍離れができず、無意識のうちに表拍を大切にしてしまい、いつまでも裏拍を大切にすることができない。日本人にはそんなジレンマがある。これのことを僕は表拍依存と呼んでいる。

日本人には裏拍を感覚的に認識する能力がない ─── だが裏拍が大切ということにはとてもわかりやすいはっきりした理由がある。そもそも裏拍とは何なのか。裏拍を大切にするためにはどうすればよいのか。これらをはっきりと理論的に理解することでこの弱点は克服することができる。

今回は裏拍が大切になる理由を説明してみたい。

2021年4月1日木曜日

オフビートと正拳突きの引き (oka01-gnnvoyplazsuxurx)

格闘技(ひょっとしたら少林寺拳法だけかも知れないけど)では正拳突きの当たった瞬間に手を素早く引くことで威力が増すといわれている。 オフビートをこれに例えると、8分音符裏拍が突きで4分音符裏拍が引きになる。

2022年12月19日月曜日

グルーヴのポケットについて ─── 縦乗りを克服しようシリーズその53 (oka01-tkohzgsczwoqkgfj)

 【ポケットについて】グルーヴするポイントに落ちる感覚のことを『ポケット』としばしば呼ばれます。ポケットの正体は打点のずれにあります。しかし日本人はこのポケットを感覚的に認識することが出来ません。 


 

その理由は日本人の『表拍を聴いた後に裏拍を聴く』というリズム認識の特殊さにあります。

裏拍を演奏しようと思う時、どの様に演奏するでしょうか。恐らく誰もが、表拍をまず聴いて、その位置を確認し、その音を聴いてから裏拍の位置を決めようとすると思います。日本人は有名なプロ演奏家から初心者の方まで、誰もが当然の様にそうします。 ─── しかしこれは日本人に独特な習慣です。

皆様が「ポケット」と呼んでいるリズムは、表拍がずれて裏拍がちょうどに合うリズムです ─── このリズムは、表拍を先に聴いて裏拍を後に聴いている状態で演奏することは出来ません。

彼らは裏拍を先に聴いて、その後で表拍を演奏しています。彼の場合は、特に意識しなくても表拍がずれて裏拍が合うのです。

私達は誰もが「タンタ、タンタ、タンタ、タンタ」とリズムを取っていると思います。 この私達が「ごく当たり前」だと思っていることが、海外の人にとって当たり前ではないのです。海外の人たちはしばしば(全員ではありませんが)「タタン、タタン、タタン、タタン」とリズムを取っています。 

何故そうなるのかというと、彼らが『末子音のある言語』を話しているからです。日本語には末子音がありません。彼らは、末子音がリズムの先頭に来る様にリズムを認識している為、全音価でリズム認識の順番が日本人と異なるのです。

『グルーヴのポケット』の正体は、この様に分散して綺麗にずれあっている拍の響きです。

私達は当然のように音符を

4分音符
2分音符

 … の様に全ての音価で表拍から始まっている…と認識しています。

しかし彼ら(特にアフリカ/南米起源の人々は)
4分音符
2分音符

この様に2分音符で見たときも、4分音符で見たときも、必ず裏拍を先に認識しています。

この様に終わりで合わせるという認識が最終的に8分音符で裏拍が丁度に合って、表拍が適度にずれるニュアンスが生まれます。

オフビートカウントについて

私は、この頭で合わせる私達のリズム認識を改革する方法として「オフビートカウント」という練習方法を提唱させて頂いております。 詳しくは私のツイッターアカウントや、このブログ内で御紹介させて頂いておりますので、宜しければ御笑覧頂けましたら幸いです。

関連記事:65536

2022年8月7日日曜日

子音と末子音とオフビート (草稿) ─── 縦乗りを克服しようシリーズ その50 (oka01-qbvgoorsabrnnlha)

ここに挙げきれなかったツイートは、基本的に次のスレッドを辿ると全て到達できる様になっている。

2022年9月23日追記分:リエゾンについて

2022年9月23日追記分:採譜について

終わりに

オフビートとリエゾンについての記事を執筆中です。

関連記事:65536
更新記録:
追記しました。 (Fri, 23 Sep 2022 15:41:33 +0900)

2020年7月8日水曜日

関西弁と縦乗り ─── 縦乗りを克服しようシリーズその20 (oka01-jwarbrfzxhdcxpch)


関西弁のリズムは縦乗りだ。次のリズム譜を見て欲しい。


日本語のアクセントは頭に来るのは当たり前と思われるかも知れない。しかし実は、日本語の関西弁以外の各種方言ではしばしばアクセントは頭に来ない。例えば私のネイティブ方言の関東弁ではアクセントはしばしば後ろにくる。



「なんでやねん」を関東弁で言えば「なんでですか」になると思われるかも知れない。しかし関東弁がネイティブの人々が「なんでですか」という表現を使うことはまずない。

関西弁と関東弁の違いというとイントネーションの違いが主に挙げられる。しかしよく観察してみるとイントネーション以上にリズムのとり方に大きな違いがあることに気づく。この違いはとてもはっきりしたものだ。

その違いとは関西弁には弱起がないが関東弁にはあるという点だ。みなイントネーションの違いに意識が向いていても、リズムの違いにまでは意識が向いていないことが多く、ここが盲点になっている場合が多い。

そのリズムの違いはしばしば、ジャズのアドリブにも色濃く現れる。それはアドリブのリズムを聞くだけでその人が関西人か関東人か聞き分けることができるほどにはっきりしている。場合によっては曲が始まる前にテンポを出してカウントをしているそのカウントのとり方を聞くだけで関西人か関東人か区別が付くこともある。

関西人であることはジャズを演奏する上で大きな弱点となる。この関西弁のリズムの取り方は、関東弁だけでなく東北/九州の方言・欧米・アフリカ・東南アジアの各種言語と全く違うリズムの取り方だからだ。このリズムの取り方で外国語を発音するるとほぼ通じない。またこのリズムの違いがはっきり聞き取れていないと、外国語を聞き取ることも難しい。言語のリズムは音楽を演奏するリズムにも色濃く反映されれる ─── この頭乗りのリズムは外国の人達に難解な印象を与える。このリズムで音楽を演奏しても外国の人達に訴えることはとても難しい。 ─── そしてこのリズムは関西外の人に対してほとんど訴求力がない。

関東弁の中の関西リズムに関西人は気付かない。だが関東人は必ず気付いている。だがそれを言葉として出してしまえば大変な失礼に当たることである以上、それを指摘することは絶対にない。

何故こういうことが起こるのだろうか。

ここでは、関東弁と関西弁のリズムの違いをリズム譜やビデオなどを使って確認していこうと思う。

2021年8月1日日曜日

Cubaseに乗り換える決心をした (oka01-syxjjoxqrihvmhqk)

 

 Cubase に乗り換える決心した。 Ableton のピアノロールの機能はとても貧弱で多分主要DAWのなかで最弱。 本格的な編曲(映画音楽的な)を考えるとCubase一択…とやっと気が付いた。

2021年5月31日月曜日

1/3^x スイング理論について (oka01-tpsuvfnaxobtjwti)

続きはツイートへのリプライとして記録してある。

2021年4月5日月曜日

8分音符裏拍バスドラムについて (oka01-oygoifzpguoevhkp)

8分音符裏メトロノーム練習が非常に効果的だということが解りバンド練習に取り込んで2ヶ月程度たった。 8分音符裏メトロノーム練習の効果は絶大でバンドメンバーはみるみるグルーヴするようになった。

8分音符裏メトロノームを鳴らすと最小限の音でグルーヴを表現できるので僕はこれでソロ演奏もできるのではないか、と期待した。だがメトロノーム音はとても機械的であまり音楽的ではないという問題があった。

メトロノームを独奏に使うというアイデアについて僕はかなり長い間考えている。だがメトロノーム音はどうやってもとても機械的だった。フットドラムやドラムマシンなど本当に様々なことを試してみたが、なかなかよい解決策が見つからなかった。

今日思いついたのは8分音符裏でバスドラムを鳴らしたらより音楽的に聞こえるのではないか、というアイデアだった。やってみたらとても効果的だということがわかった。 8分音符裏拍バスドラムは、8分音符オフビートとアンサンブルのボトムエンドを同時に支えることができるのでより少ない楽器でグルーヴを表現できるようになった。

2020年12月29日火曜日

2021年5月27日木曜日

日本人ジャズリスナと日本人ジャズプレーヤーを隔てる残念な壁 (oka01-nutuxhemzvglowdm)

ジャズは難解だろうか。僕はこれまでこのことについていくつか記事を書いた。

前編(久しぶりにストリート演奏をして思い出したこと)


難解にならないジャズ
難解なジャズとは 〜 ジャズと権力6

縦乗りの何が問題なのか

ジャズを演奏しても聞いてもらえないのは、日本人にジャズが人気がないからではない。演奏しているジャズがグルーヴしていないからだ ───  実は日本人はジャズが好きだ。きちんとグルーヴした演奏をすればあたりに隠れていたジャズ好きのマニアがぞろぞろと集まってくる ─── 僕はこのことをストリート演奏の経験として知っていたのだ...と気付いた。

日本人ジャズマンにありがちな特徴

日本人のジャズマンは驚くほど大勢いる。東京のなかだけの狭い世界ではあるけども、それでも日本中からジャズ好きのジャズマンがたくさん集まってきており、フェースブックなどで見回すだけでも2〜3000人はいる。

僕は日本人ジャズマンのなかでもやや異色で、ジャズ以外の音楽を演奏する人とも少しだけ交流がある。それで思うのだが日本人ジャズマンは少し他のジャンルの音楽人と異なる毛色がある。

  • 優等生タイプが多い。
  • 勉強が得意でコード理論やスタンダードに対する知識量が多い。
  • 運動が苦手なタイプが多い。
  • リズム感が悪い。
  • 挫折に弱い。挫折を知らない。 
  • 傷つきやすい。
  • 排他的。異質な人たちとコミュニケーションを取ることが苦手。

 ブルースやレゲエ・ロカビリー系の人たちなどを見ると、全く真逆の気質を見かける。

  • 劣等生不良上がりが多い
  • 勉強苦手。勉強は嫌い。 
  • 運動は滅法得意。
  • リズム感が良い。
  • 挫折を多く経験。挫折に強い。挫けない。
  • ちょっとのことでは傷つかない。
  • 社交的。外部の人に対してオープン。

そういう中でも一頭抜きん出ている人は、必ずしもこの傾向に当てはまる人ではないが、でも一般的な傾向として上記のような漠然とした特徴は感じる。

ジャズが得意な優等生タイプの行動パターン

彼らは真面目でコツコツと地道な努力をすることが得意なのだが、その努力の範囲内で解決できない問題と出会うと他人に責任転嫁する傾向がある...と僕は思う。 

ジャズのなかでもコード理論は比較的よく整理されて勉強しやすい形になっている。だけどジャズのリズム理論はほとんど全く研究されておらず勉強によって習得することができない。ジャズを学習する上でもリズムだけはある程度の本能的な自分自身の感覚によって習得していくことが求められる部分だ。だからこそ彼らにとってリズムが悪いという点はとても受け入れがたい事実なようだ。

リズムが悪いことだけなら大きな問題ではない。問題の一番大きな点は「リズムが悪いということを他人に責任転嫁して、延々と他人の妨害をする」習性だ。

優等生タイプは小賢しく知恵が回るので、あらゆる理論を動員して自分のリズムの悪さに対して理論武装を固めていく。こうして優等生タイプはリズムが良い列島タイプの人々を蹴散らしていく。

僕は日本のジャズ好きな人々は実はむしろ本能的な感覚をつかって物事に突き進める劣等生タイプの人が多い。彼らは当然、そういう優等生タイプの人間が撒き散らす自己弁護などに興味はない。

独自に作ったリズム理論

僕はあまりリズムがよくなかったが、僕が所属していたジャズ研(早稲田ジャズ研)周りにはジャズマンなのにリズム感が良い人が多かったので、僕は劣等感が強かった。僕が東南アジアに放浪の旅に出て語学武者修行をするようになったのは、そのリズム感が悪いという劣等感を克服したかったからだ。

リズムを体得するほど僕は運動神経がよくなかったので、僕はそれを具体的に訓練によって習得するために、リズムを理論的に分析する様になった ─── それで10年以上掛かったが東南アジアで方言を学んで、その原理を体得してきた。 それを日本に持って帰って理論化したのが僕のオフビートカウント理論だ。

僕はリズム感が悪い優等生タイプを貶したり虐めたりする事に最初から興味がないというよりはむしろ、僕自身がリズム感が悪かったので僕が使うために理論を作ったわけで、是非皆様も活用してみてください!的な感覚でみんなにおすすめしているのだけども、僕はここで少し思うことがある。

彼らは自分がリズム感が悪いということを直視出来ておらず、できれば自分がリズム感が良いということを信じていたいらしいことだ。リズム感が悪いということにうすうす気付いてはいるのだけども、それを認めることができない。

だから僕がリズムが悪い彼らにリズム理論の学習を勧めると、薄毛の人にアートネーチャーを勧めることと全く同じ状況が起こって怒られてしまう。

或いは実はしばしばあるのは、実はリズム感がとても良いのだけども、それを認めてしまうとしばしばリズム感が悪い優等生タイプの仲間を貶すことになってしまう ─── 信頼する仲間を貶すことは自分の信義に背くので、自分のリズム感を認めることができない...というケースもある。これもまた仲間思いで義理堅い優等生タイプに多いケースではないか。

優等生タイプのジャズマンの方々が持っているリズム感に関する自己認識はとても複雑で、そこを的確に指摘することはなかなか簡単ではないようだ。

自分の思いを実現する方法

自分の演奏したグルーヴによって人々が陶酔する・・・そういう状態を夢見て楽器を演奏するのではないだろうか。だけどもそこには大きな障壁がある。

そこに横たわる問題を正しく理解して、具体性のある形で対応して、きちんと自分の思いを実現していく。

それが僕が オフビートカウント理論 を考え出した真意だ。

続編 : 日本のジャズ界におけるリスナとプレーヤーの捻れ現象について

2020年6月15日月曜日

桃太郎さん症候群と日本的自己否認 (oka01-vjzrxbxxasepbcha)

ジャズやってもロックやってもクラシックやってもヒップホップやっても日本人はいつも縦乗り『トントコトンのスットントン』と無意識にリズムを取ってしまう。彼は『トントコトンのスットントン』とリズムをとっているのに『トントコトンのスットントン』の存在を認識できない。僕はこの現象の事を【桃太郎さん現象 Momotaro-san Syndrome】と呼んでいる。


2021年3月2日火曜日

『癒やし系ジャパニーズ縦乗りゲームミュージック』という日本人が知らない音楽 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその40 (oka01-ygbkojcxihphcbmt)

外国の人たちは日本人が作る音楽に独特なリズムを感じています。しかし日本人はそれを意識できません。そういう日本のリズムの一方向性を見てみたいと思います。


2021年5月31日月曜日

Oewo (oka01-ogxztxctdfbzjneo)

Oewo ( Reharmonization of Oleo by Sonny Rollins )

今回 Oreo のリハーモニゼーションとして Oewoという曲を作ったので御紹介いたします。

ビデオ

リード・シート


コメント

1… 1/3^x スイング理論を応用してバッキングトラックを作成した。
2… MuseScore3でオフビート強調を行うプラグインを作成して実際に使って作成した。

2021年1月29日金曜日

日本のリズムを真似できる海外のミュージシャン ─── 縦乗りを克服しようシリーズその37 (oka01-rcvflrytuhpbodlb)

今回は『日本人は外国のリズムを模倣できないが外人は日本のリズムを模倣できる』ということについて説明したいと思います。

2020年9月11日金曜日

日本人が得意なスタンダードと苦手なスタンダード ─── 縦乗りを克服しようシリーズその28 (oka01-qwynjfszhhpvszwh)

日本人が得意とするジャズスタンダードと苦手とするジャズ・スタンダードにはある法則がある。


2020年7月29日水曜日

遅い音符を恐れてはいけない ─── 縦乗りを克服しようシリーズその23(oka01-friubhzmuzypqtnv)


打点の早さ/遅さは飽くまでも善悪ではなく音楽的な表現の言語のひとつだ。通常、ベース音の打点はドラム音の打点よりも早い方がバンド全体が軽快に聞こえる。だが昨日のバンド練習で気付いたことは、バラードではベースの打点がドラムの打点よりも遅い方が穏やかさを表現しやすいということだった。打点の早さ/遅さは、オフビートや尻合わせ/頭合わせ区別とも関連しているが、つまりこれらは全て重い/軽いという表現手法と考えることができる。

2020年12月18日金曜日

ビバップの語源(oka01-cmicsagikytdwnij)


日本でのビバップに対する誤認識

 『ビバップ』という名称の起源は「ビバップのフレーズが『ビーバップ!ビーバップ!』という音に聞こえるからそういう名前になったんだよ!」という話をしたら、そのことが実は意外と知られていないことに気付きました。ネット上を検索してもそのことを説明しているサイトはほとんどないという状況に気付きました。

英語が聞き取れる人でビバップを聞いたことがあれば、ビバップのフレーズはオフビートが強調された「ビーバッパリーバッパ」という様に聞こえます。ビバップの語源がビバップのフレージングの擬音語だということは自明で、だからこそ英語話者の間ではビバップの語源がフレージングにあるということ自体に言及がありません。

このフレージングは末子音の存在と密接に関係しています。末子音を持たない日本語話者は、このビバップのリズム自体が聞き取れず、それを聞いても『ビーバッパリーバッパ』と言っている様には聞こえません。

僕のこの文章は日本人が見えない事物を指差し、そこに見えない物の存在を示しているのと同じで、それはまるで幽霊を指差すのと同じようになってしまいます。しかしこれは幽霊ではありません。 

海外ではビバップについてどう考えられているか

ウィキペディアでは 英語と日本語で全く一致しない説明がされています。そこで2020/12/18 現在の英語版ウィキペディアの『ビーバップの語源』の部分の英語を簡単に訳してみました。

1.

The term "bebop" is derived from nonsense syllables (vocables) used in scat singing; the first known example of "bebop" being used was in McKinney's Cotton Pickers' "Four or Five Times", recorded in 1928.
 ─── ビバップという名称はスキャットをする時の意味のない歌詞から来ています。最初に『ビバップ』という歌詞が使われた例として知られているものは『マッキニーズ・コットンピッカー』1928年録音の『Four or Five Times』です。

2.

"In spite of the explanations of the origins of these words, players actually did sing the words "bebop" and "rebop" to an early bop phrase as shown in the following example."
─── ビバップという名称の起源として様々な説が挙げられていますが、演奏者は実際に「ビバップ」「リバップ」というフレーズを初期のバップ曲のなかで実際に歌っています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Bebop#Etymology

という訳でビバップは擬音語なんですよ!というお話でした。

更新履歴:

ビデオへのリンクを追加し加筆訂正した。(Sat, 19 Dec 2020 13:52:24 +0900)

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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