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2021年3月2日火曜日

『癒やし系ジャパニーズ縦乗りゲームミュージック』という日本人が知らない音楽 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその40 (oka01-ygbkojcxihphcbmt)

外国の人たちは日本人が作る音楽に独特なリズムを感じています。しかし日本人はそれを意識できません。そういう日本のリズムの一方向性を見てみたいと思います。


癒やし系『縦乗り』セガ・ゲーム・エンディング音楽集

これはメガドライブの古いゲームのエンディング音楽ばかりを集めたビデオです。

"downbeat" (表拍)という表現に注目しましょう。通常バラードをdownbeat とは形容しません。外国の人たちは日本人が作る音楽に独特なリズムを感じています。しかし日本人はそれを意識できません。

ヴェイパーウェーヴ

ヴェイパーウェーヴというのは主に日本の80年代の音楽をサンプリング音源にして回転数を落としてバラードにする独特な手法で音楽を作るジャンルです。日本人のダウンビート(表拍)の強い音楽は遅いテンポのバラードにすると独特な音楽効果を持つ…と感じている様です。

またしばしばボリューム・ダッキングというテクニックを使って、日本の音楽が持っていない4分音符のオフビート(裏拍)を補強する手法も使われます。


癒やし系スーパーファミコンの音楽集

ダウンビートという言葉こそ出てきませんが、日本人の作る音楽に独特なヴァイブレーションを感じていることは伝わってきます。


日本人の知らないところで日本人の想像も及ばないような受け止められ方をして日本人が全く知らない解釈をされて日本人が全く知らない使われ方をしている…そういう一例です。

余談 Beneath a Steel Sky

余談としてほぼ同時代の海外のゲーム音楽をひとつ挙げてみたいと思います。

Beneath a Steel Sky はイギリス制作1994年発表のサイバーパンクSFアドベンチャーゲームです。MS-DOS/AMIGA用で日本では未発表。まだフロッピーが主流だった時代にフロッピー15枚という巨大なデータサイズで配布された大作でした。ゲーム内で本格的な音楽が使われた最初の例の1つでもあります。

同じようなデジタル音楽でも、日本製のゲーム音楽と海外製のゲーム音楽で全く違うリズムがあることがわかりますでしょうか。


著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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