3拍子の曲の上で5+4複合拍子を演奏する方法論について述べます。
問題
3拍子でスイング(3連符)を演奏すると9つの拍が生まれます。これを5と4に分解すると複合拍子に変化させることができます。
これをジャズに応用する時に問題となるのはテンポの問題です。ジャズでは通常3拍子を200BPM以上の非常に速いテンポで演奏するため、そもそも3拍子で3連符を演奏することが非常に難しいことが多いです。そこで小節を倍の長さで考えて(テンポを半分で数えた状態で)5と4に分解する必要があります。ところが3拍子(3連符)は拍子数の約数に2を持たない為、2倍や1/2倍にすることが難しいという問題があります。
- まず3拍子の長さを2倍にすることに慣れる
- 長さ2倍にされた3拍子の上での3連符9を5+4に分解する
- 5+4拍子自体になれる
という3つのステップが必要になります。
3拍子の長さを倍にする
これについてのビデオを作成しました。
ジャズではアドリブ中で小節の長さを倍にしたり半分にしたりすることで、演奏にメリハリをつけることができます。ところが3拍子(3連符)は拍子数の約数に2を持たない為、2倍や1/2倍にすることは案外と難しいものです。そこで、3拍子の2倍|1/2倍の数え方をビデオ化しました。
3拍子上で5+4拍子を演奏する
5+4複合拍子はスリルのある変拍子(奇数拍子)リズムです。5+4は丁度9なので、3拍子スイングを9拍子と捉えることで、9拍子と5+4拍子を同時に演奏する多重拍子として演奏することができます。つまり3拍子の曲を5+4拍子として演奏できるわけです。その方法をビデオとして説明しました。
5+4拍子自体に慣れる
このビデオは3拍子上の5+4拍子自体に慣れる為の練習バッキングトラックです。3拍子上の5+4拍子スイングをオフビートカウントで数えながらを約40分連続で演奏します。
5+4拍子の演奏はラヴィコルトレーンの26−2の演奏が参考になります
まとめ
- 3拍子の長さを2倍にすることに慣れる
- 2倍長3拍子の上での3連符9を5+4に分解することに慣れる
- 5+4拍子自体に慣れる
この3ステップを順にしっかりと身につけてゆきましょう。
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