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2020年6月28日日曜日

MIDI制御ソレノイドで作るロボットミュージシャン(oka01-oikiqimnkdwzlxol)

ソレノイド(玄関の呼び鈴で使われている電磁石)をMIDIで制御して楽器を自動演奏するロボットを作った人がいるので簡単にまとめた。


ソレノイドとは

ソレノイドは何かを押したり引いたりするよう電磁石で作った装置だ。ソレノイドは身の回りのあらゆるところで応用されている。自動洗濯機の水道バルブや玄関の呼び鈴などにも入っている。


ソレノイドを使った楽器演奏

これを使えば楽器を自動演奏することができるだろう。


ここではレコードプレーヤーに物を乗せて回して上部に取り付けられたスイッチを押す様に設置、スイッチによって動作するソレノイドでシンバルを演奏している。

ソレノイド+コンピュータでロボットドラマー作成



このソレノイドをMIDIで操作できたらロボットドラマーを作ることができる。このサイトでは Ardunomidiusb.h を使ってMIDI信号の送受信を行い、信号に基づいてソレノイドを駆動することで演奏を実現している。Ardunoデバイスはadafruit製 を使用。詳しくは https://learn.adafruit.com/midi-solenoid-drummer/ を参照。

MIDI信号でリレー制御しソレノイドを動かす専用装置

つまりMIDI信号を決まった規則でソレノイドを動かす電気信号に変換すればよいだけなのだが、なんと日本でこの変換する為の専用デバイスを作成しているメーカーがある。 necobit だ。


これを使えば Arduno などの知識がなくても簡単なハンダ付けを行うだけで ソレノイドのMIDI制御を実現することが可能だ。

余談だが僕はあまりにも天才的で初めて見てからしばらく開いた口が塞がらなかった。あまりに凄い。凄すぎる。恐らく個人による独力開発だ。凄い。necobitは決しては世界的に有名という訳ではないが、日本人ならこれを使えということだろう。

通信販売で入手可能だが 明和電機 秋葉原店 ラジオスーパーで実機を販売も行っている。



これはブロワを電子制御して鍵盤ハーモニカを演奏している。これも凄まじい。

これまでも電子制御はあった。だがMIDIで制御することによってこれまでの電子制御とは全く違った可能性を与えてくれる。楽器の演奏だけでなく、音楽のタイミングに合わせて照明を付けたり消したりすることが可能になる。

MIDI信号を使ったステージ制御

実はMIDI信号を使って照明やスモーク・火炎・上昇装置等々のステージ効果を制御するということは何十年も前から一般的に行われている。だがMIDIだとノート番号が128しかないという制約によって、拡張性に限界があり、今では使われないのだそうだ。ステージで利用される照明の数は数万に登るため、今では照明制御をMIDIで直接行うことはなく、DMXと呼ばれるステージ装置を操作する専用の規格が利用されている。

だがそのDMXに対していつ処理を始めるのかを知らせるキューを送り出す目的でMIDIを使うというケースは今でも多いとのこと。恐らく他の自動演奏楽器との連携の簡単さなども関係しているのだろう。詳細は次の記事がとてもわかりやすい。


大掛かりなステージ機器の世界では使われなくなってしまったMIDIだが、中小規模のステージであればMIDIでも十分対応出来るし、また数千円の投資で簡単に自作できるというメリットは限りなく大きい。

結論

MIDIによるデバイス制御は無限の可能性を秘めている。

特殊なドライバなしで操作できるというのは嬉しい。MIDIデバイスはUSBシリアルポートよりもずっと古い歴史がある。対応デバイスもドライバも対応していないものは絶対にないと断言できるほどに桁違いに普及している。

またタイマーが高性能というのも特徴だ。なんせ出身がミュージシャンなのでタイミング制御の精度が違う。産業用のシーケンサでも44.1K/秒の超高精度のタイマーで動作するシーケンサはなかなかないだろう。だがLinuxで動作するMIDI/Audioフレームワーク・JACKAudioの一般的な分解能は44.1k/s だ。これが無料で手に入る。

音楽ソフトを使って制御できるというのも良い。Linuxで動作する無料の音楽ソフト Ardour/QTractor/Rosegarden 等々を利用すればプログラムを書く作業すらも省ける。

MIDIによるデバイス制御は実はさりげなくゲームチェンジャーだ。

アイデア次第で無限の可能性を秘めているのがMIDIデバイス制御の世界だ。


余談

僕は拙作だが Lambda Music Sequencer というソフトをライフワークとして開発している。これは Scheme という Lisp言語の方言を使ってプログラムを書くことでJACKAudioを操作して音楽を演奏するソフトで、JACKAudioを操作して音楽を演奏するフレームワークからSchemeを編集するためのエディタまでの統合環境を提供するプロジェクトだ。



これは、もともと自動作曲プログラムの為のフレームワークとして作ったシステムで高度な条件分岐を含むMIDI送出を得意とする。もともとジャズのリズムセクションの自動演奏プログラムを作る為に作った。ジャズはアドリブなので即興で気ままに曲進行が行ったり戻ったりする。これを実現したかったので作った。

だからこのLambda Music Sequencer は非直線的な処理(条件によって行ったり戻ったり)が得意だ。

無意味に凝り性な性格が災いして、shebangで指定してシェルプログラムとして実行できるようにしたり、クライアントサーバーモードで実行できるようにしてあったりする。僕自身は使わないのだが、どうしてもスケーラブル設計にしたかったので大分時間かけて作った。

それが Lambda Music Sequencerの特徴だ。

ふと気付いてしまったのだが、これをnecobitと組み合わせて応用したら、恐ろしく開発が簡単かつポータブルなMIDIデバイス制御フレームワークに化けるではないか…。

いままでちっとも気づかんかったぞ…。


2020年6月27日土曜日

普通をいうと人は普通に縛られる (oka01-jlkpbpgkomzkikme)


日本でもBlackLivesMatter をいう人が増えてきた。だがそれは結果的にそれがそれを言っている人自体が持っている差別心を浮き彫りにした。日本ではアメリカとは差別の形が大きく違う。それは差別だとはっきりわからない様に違う名前で呼ばれている。

関西とBlackLivesMatter (oka01-atgbutcwfkyxgtce)

日本人はとても閉鎖的で差別的だ ─── 都心部以外では。そういう国で BlackLivesMatter を唱えたらどうなるだろう。


2020年6月25日木曜日

目に見えるものを信じてはいけない (oka01-qvvtzmgdrubqpfvj)



目に見えるものを信じてはいけない。自分の味方が全体の1%程度いたとする。すると日常生活にであう人の大半は敵だ。つまり大半の人から嫌がらせを受けたり足を引っ張られたりする。 これを見て不貞腐れてはいけない。全体で見ると100万人中1万人も味方がいる。味方が1万人もいたらそれは充分過ぎる数だ。 見えないその人に向かって語りかけなければいけない。

2020年6月15日月曜日

桃太郎さん症候群と日本的自己否認 (oka01-vjzrxbxxasepbcha)

ジャズやってもロックやってもクラシックやってもヒップホップやっても日本人はいつも縦乗り『トントコトンのスットントン』と無意識にリズムを取ってしまう。彼は『トントコトンのスットントン』とリズムをとっているのに『トントコトンのスットントン』の存在を認識できない。僕はこの現象の事を【桃太郎さん現象 Momotaro-san Syndrome】と呼んでいる。


2020年6月13日土曜日

東京人は歩くのが遅い (oka01-vuvapfggkhfreryk)



僕は江戸っ子だ。東京の江戸っ子は実は少数派だ。東京にいる人のほとんどの人は東京出身ではない。…と同時に僕は関西人だ。東京人の大半(特に都心)は関西人だ。 僕の親族は関西と関東の両方がまざっている。江戸っ子であり関西人でもある僕は『東京は歩きにくい』と毎日思っている。みんな流れを見ていないので、すぐに人混みで立ち尽くしたり人の鼻先を横切ったりする。

ブログ『大阪で標準語使うと嫌われるとゆーこととエスカレータの棲み分け

大阪には、街中の人の流れは、川の水と同じく、滞らせてはいけないという共通認識があると思う。街中で歩くとは、その流れに乗ることだ。その流れが、大阪の場合、至ってランダムで未整理である。複数の流れが渦を巻かないぎりぎりの線で錯綜している。だから、街を歩く行為は、自分がその中のどの流れに乗るか見極めることから始まるので、他都府県の方々が、大阪の街は歩きににくいと言うのも無理はない。でも、慣れればかえって歩きやすい街だ。


基本的に僕も同感だ ─── 同感なのだが僕は東京を歩く人を見ていて、歩くのが下手糞な人の大半が関西人であることも思うのだ。僕は関東人・関西人・東北人の全てが混ざっているので、関東人・関西人・東北人の区別が大まかにつく。だからわかるのだが都内でボケっと歩いている人はしばしば関西人だ。関東人は基本的に漁師なので運動神経・視力は基本的に良い。また非常に気が短く歩くのも速い。

─── 僕は何故こういう矛盾が生まれるのか考えるのだが、こういうことではないかと思っている。


著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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