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2006年10月16日月曜日

タクシンについて (isaan05-c987254-200610160108)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タクシンについて (おかあつ)
2006年10月16日 01:08
東北地方の人はタクシン派の人がとても多いのですが、今回のタクシン追放劇に関しては、割と冷静に受け止めている人が多いように思います。 ひょっとしたら、東北地方の人がタクシン派だ、というのも、だった、と過去形で書くべきなのかもしれません。

前回の選挙のときは、都心の反タクシンと 地方のタクシン派という構図が意図的に作られていたようにも思います。 ソンティが「バカ東北人の意見など聞くに値しない」と言い切ってしまえば、反ソンティではないタクシンに一票を投じたくなる気持ちもわかります。

ある説によると東北人はバンコク人の3~4倍人口がいるのだそうです。 ということは、タクシンが地方重視をうたうのも道理です。 日本にもいますよね。 そういう政治家。

あの時は、はっきりしたポリシーを主張する事を好まないタイ人に対して、ソンティ対タクシンという対立構図を、うまく地方格差問題にすりかえる事に成功した結果ともいえなくはない様な気がします。

今、東北の人のタクシンに対する印象は「どうでもいいや」という感じがします。 興味を失ったように見えます。 少なくとも「我々のヒーローがこんなめにあって...」とは全然思ってなさそうです。 現金だなという気もします。 しょうがない奴らだな、という気もします。

でもそれでいいのかもしれません...。

タイは表向きは民主主義ですが...実際には非常に洗練された王政なのかもしれません。

政治ネタは、とかくケンカになりやすいので、こういう場にふさわしくないかもしれません。 望ましい事ではないのですが... タクシンはいいヤツだ! タクシンは汚いやつだ!という風に善悪2分しない事を発言の条件としたいと思います。

ではいきましょー
コメント一覧
[1]   まはヴぃーら   2006年10月16日 01:49
彼は東北部や北部の人達の支持を集めましたが、自分の支持者に対する敬意は感じられませんでした。
むしろ「こいつらは金で転ぶ」という傲慢さが見え隠れしましたね。

彼の政策を誉める人はいても、人柄を誉める人は支持者の間でも無かったような印象があります。
[2]   おかあつ   2006年10月16日 02:18
すみません、実は、普段使ってるブロードバンドルーターが壊れてしまったので、返事が遅くなってしまいました。 今も外で書いています。

タクシンの件、今日もNHKのクローズアップ現代で特集していました。 毎日新聞とさほど変わらない事しか言っていないみたいでがっかりしちゃいました。

僕の友達で、タクシンを「タイの田中角栄だな」と言った人がいます。 個人的には、極端な例えだけど、微妙にしっくり来る言い方だなと僕は思っています。 功績も功罪もたくさんあるんだと思います。 僕も、もちろんタクシンが非常に良いやつだ、と一概に思っているわけではないのですが、ただタクシンを良い悪いの二分論で語る人には非常に違和感を覚えます。

このクーデターの時、色々調べたのですが、「タイ式クーデター」という言葉があるのだそうです。 聞きなれない言葉です。この言葉がこの問題の本質を突いているような気がします。 どういう意味なのでしょうか。

「クーデターの政治学―政治の天才の国タイ」
岡崎 久彦 (著), 横田 順子 (著), 藤井 昭彦 (著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/412101149X/

この本に「タイ式クーデター」について、非常に詳細なことが書いてあるようです。 僕もまだ読んでいないのですが、書評や目次を読んだだけでも、とても面白そうな感じがします。

おかしな事ですが、とても反社会的な響きのあるクーデターという言葉のくせに、「タイ式クーデター」っていう言葉が、政府のホームページにすらのっているぐらいなので、普通のクーデターとは全然違うんだと思います。 このページです。

http://www.thaiembassy.jp/thailand/j-history.htm

考えてみれば、ものすごくヘンな事です。


実は... 意外ですが... どれもこれも、知っている方にはあたりまえなのかもしれません。 タイに10年以上長く住んでいる人であれば、「あんた、何いまさら当たり前な事をえらそうに言ってんの?」ぐらいは、言われてしまうのではないか、とそんな事を想像しています。 それは、次のようなホームページを読んだからなのですが...。

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/misima/
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4326910801/503-9906089-0462339
http://www.geocities.jp/nihonjinmachi/MBK/Khukam3.htm
http://ccs.cla.kobe-u.ac.jp/Asia/seminer/itou-report/itou-report2.html
http://ccs.cla.kobe-u.ac.jp/Asia/seminer/itou.html


以下、個人的に、みたりきいたりした事について、考えたことを書いてみたいと思います。

聞いた話なのですが、会社を持ったり大きなお金を動かすようになると、不条理に高い税金を要求されるそうです。 親しくさせてもらっているイギリス人のホテルのオーナーがそう糾弾していました。 そのくせ、イギリスに事実上亡命中のタクシンは、今はイギリスのオーナーでさえも住めないような超高級住宅地に住んでいるのだそうです。 また、海外投資家にたいしては、比較的緩やかな基準で半年ビザが支給されていたのだそうですが、クーデターの少し前に、海外投資家でも一ヶ月ビザに限定されるように通達が出たのだそうで、この事についても激怒していました。

この話に限らず、タクシンの政策は、金は取れるやつからむしり取れ的な感じがものすごくするので、お金を持っていると反感を買うだろうなと思います。 それで居ながら、タクシンはしこたまもうけているわけで、恐らく中流以上の生活をしている人からは、相当強い反感を買うはずです。 ですが、そういう富裕層は、タイではホンの一握りしかいません。

前にも書きましたが、タイの貧富の差や、地方格差は、日本などのレベルでは想像もつかないぐらいすごいです。 近代的な工業社会と、超原始的な物々交換の世界が一つの国に共存しているのは、タイのものすごく面白いところでもあるのですが...。 そして、人口格差のケタが違います。 一説によると、ほとんどの人口が東京に集中している日本と違って、貧しいタイ東北部の方が都心部の人口の4倍5倍もいるのだそうです。

更にすごいのは、遠隔投票や不在者投票という制度が無いこと&住民票の移動という制度がないことです。 地方出身の人は、選挙のたびに帰郷する必要があります。 だから、ちゃんと民主主義的に物事を決めると、すごい事になります。 選挙が「無効になるな...」と読まれてしまうと、誰も行かなくなる、という、日本では想像もつかない、すさまじい現象が起こります。

つまり、タイが民主主義だとしたら、地方重視をうたえば、無敵です。

こういう国で「クーデターで民主主義が崩壊する...」というような価値基準で物事を判断したら、全然理解できないのは道理です。


おおくの人は、そんな「タイは民主主義国家である」というタイ人独特のタテマエの裏側を見抜けないでいるのではないかな、と僕は思います。 タイ人は、特に都心部の教育を受けたタイ人は、外人が相手だと、すごくカッコをつけます。 言い方は悪いですが、この人たちだって、大して判ってないのではないかという気がします。 でも、それはそれでいいのだと思います。 西洋的な物事の見方からすると、頭悪そうに見えてしまいますが、実は、その背後にはすごく洗練された、慈悲深い仏教の深い考え方に基づいた、タイ独自の王政があるのではないかと僕は思います。

タイのスーパースターが集う、タイのソフィスティケイテッドな暮らしを代表するような、サイアムのスターバックスですが、ここでコーヒーを飲んでいると、頻繁に汚い物乞いが来るので、とても驚いてしまいます。 ですが、またその物乞いにお金をあげる人の多さにも、また驚きます。 ほとんどの人は、そういう物乞いを見下したり足蹴にしたりはしません。 こういう価値観は日本では考えられません。


タクシンの談合についても...色々思うところがあります。 確かに汚いことをしていたんだと思います。

最近、日本でも、佐藤栄作知事の談合の話で持ちきりですが、談合っていうのは、誰かが面白くない思いをしてムカついて暴露してしまえば、成立しなくなってしまうわけで、そこにはそうならないための暗黙のルールが当然あるのだと思います。 のけ者にされて面白く無い思いをしたということは、『チンコの握り合い連鎖』からはずされているわけなので、秘密を暴露してもダメージは無いわけです。 それでは、談合が成立しないので、そうならないように暗黙のルールが必ずあるのだと、僕は思います。

その暗黙のルールに則っているやつは基本的に同類だ、という見方を適用してしまえばですが、タイで、こうやって暴露された談合がいっぱいでてくる、ということは、それだけ、甘い汁を吸えなくなった小悪がいっぱい居るという風にみても差し支えないのではないでしょうか。

そういう中で、タクシンは悪い奴だといわれても、手放しで信じられません。

逆にみてみます。

プログラミング業界と建設業界というのは、意外と似ているところが多いので、わかるのですが、料理などと違って値段が安ければ安いほどいい、というわけにはいかないのものです。 コスト競争が厳しくなればなるほど、作業工数が圧迫されるので、細かいところに目が行き届かなくなっていきます。 結果的にいいものは作れなくなっていきます。 多少ゆとりのあるコストで作るほうが結果的に不具合の少ない物が出来上がり、出来上がった後の修理改修のコストまであわせて考えると、最終的には安上がりになる事が多いような気が僕はします。 突貫工事で作ったものは後々色々な不具合がでるので、あとあと何かとお金がかかるものです。

そういうなかで、「談合は悪い事だ!」と子供みたいな事を息巻いていると、生活が成り立たなくなります。

タイが民主主義だとしたら、地方重視をうたえば、無敵だという事は、先述のとおりですが、そういう背景があればこそ、周囲の一部の富裕層である小悪を強引に押しのけていっても、タクシンは痛くも痒くもないはずです。 そういう事情から、都心の富裕層の反感を募らせていったのではないかな、と僕は想像しています。 それで、談合をリークするという暴挙に出る小悪が現れ、警察OBだったタクシンが... というような絵が想像できなくもありません。

タクシンについては、もう一つ、暗殺にかかわったのではないか、という黒い噂があるのだそうです。 「タイの地元新聞を読む」の過去記事にそういうことがかいてありました。 2002年だったかな…? これについては、全く未解明のままなのだそうです。


あと、タクシンの地方政策ですが、それはかなり悪くないようです。 日本などで普通に行われているような、価格調整が行われるようになったおかげで、貧しい畜産農家の生産量が安定して増加したのだ、という話を聞いたことがあります。 また、タクシンがお金を落として作った家畜競売所などがあちらこちらに散見され、みなとても感謝している風でした。

また、東北地方では、だまされて日本に売り飛ばされていく貧困層の人が後を立たないようです。 実は、実際に僕のごく身近な人も、非合法で日本に行き、だまされて麻薬付けになって日本から帰ってきたのですが、記憶喪失になり、言葉も話せない、親の顔も思い出せないという、かなり悲惨な状況でした。 タクシンは、こういう問題にもメスをいれています。

麻薬更正施設を作り、そのような人たちが無料で更正プログラムを受けられるようにしたのです。 貧困であり、日本のような生活保護制度が無いということは、働けなると死ぬしかないわけですが、その人は、その施設で療養したおかげで、自力で働ける様にまでよくなりました。 これは、正にタクシンのおかげといわざるを得ません。

また、それだけではなく、合法的に日本に行き働くという素敵な政府公認のプログラムも作りました。 これにより、違法に日本に行く貧困層の人たちはかなり減ったのだそうで、大きな成果をあげているといえないでしょうか。

タイのそこらの富裕層のボンボンが、これだけのきめ細かい貧困対策をするとは考えづらいですし、ましてや、ソンティがそこまでアタマの回る人だとは、ちょっと思えません。



書ききれないのですが、結果的にみて、タクシンがいいヤツか、悪いヤツかと聞かれたら、正直、僕は、なんともいえません。
[3]   みゃう   2006年10月16日 03:04
なるほど、なるほど、
さすが現地でのリアリティに基づいた方の意見は
大変興味深いです。
タクシンに関して、個人的感情としては、時には滑稽の領域!の成金趣味が「キライ」ですが、思うにいろんな意味で彼はタイ人になりきっていなかったのでは。特に末期で王権に楯突くという地雷を踏んでしまったので、功罪のうち功が吹っ飛んでしまった、というか自らチャラにしてしまった。
 農村政策に関しては、経済的なセンスからは良かったのでしょう、以前の政治家より。ただ、世界的潮流から見て、農業国タイとしては、当然の方向だし、当然引き継がれるでしょう。
労働力の正規輸出ルートはかなり以前から懸案だったので、これも当然しかるべき方向に進行してゆくでしょう。というか、これは日本側の問題でもありますが。現に香港や台湾、中東ではちゃんとした(ただし問題はもちろん多々の様ですが)ルートがあるのですから。
 が、30バーツ医療費などは結果「愚民政策」と呼ばれても
仕方がない。やはり彼は経済界に留まって経済上の圧力団体
に留まっていた方が良かったのでは、と。彼の一族にとっても。
 個人的に望むらくは、関わりの深い文化面でのサポートをこれからの政権がちゃんとした形で継続してもらいたい、という事です。タクシンはタイを東南アジアの『シンガポール』(カルチャーセンター)にしたいと目論んでいたようですが、是に関してはもろに浅はかさが露呈していました。尤もこれは「創る側」のタイ人たちの成長も必要ですが、さて、どうでしょうか?
[4]   おかあつ   2006年10月16日 23:34
>特に末期で王権に楯突くという地雷を踏んでしまったので

これはどう考えてもまずかったんだと僕も思います。

そして、和を重んずるタイでは、多分事を荒立てる人、人と調和が取れない人は、それだけで、西洋的に見てどんなに優秀でも、タイとしては優秀ではないとみなされるんだと思います。 クーデター前にずいぶんと遠まわしに警告が発せられていたみたいですが... タクシンは、西洋的な民主主義を盾にしてタイの文化を無視していた感がありました。


>労働力の正規輸出ルートはかなり以前から懸案だったので、これも当然しかるべき方向に進行してゆくでしょう。というか、これは日本側の問題でもありますが。現に香港や台湾、中東ではちゃんとした(ただし問題はもちろん多々の様ですが)ルートがあるのですから。

失礼かもしれないのですが、このコミュの趣旨からあえて単刀直入にいってしまおうと思います。 この文章に関しては、東南アジアに対する差別意識を感じます。 どこが...と言われると、言葉では説明し尽くしがたい物があります。 この感覚は、一度でも何かの被差別グループに属した事がないと理解するのは極めて困難であり、これをきちんとわかりやすく説明できるようになれば、僕の説明力もプロレベルなんですが...

この感覚は説明がすごく難しいのですが、簡単に言ってしまえば「タイは労働力を輸出して外貨を稼ごうとしている」というのは非常に一方的な視点だからかもしれません。 これは日本人が持っている一種の偏見なのかもしれません。 タイ人はここに関して全く違う感覚を持ってます。


>が、30バーツ医療費などは結果「愚民政策」と呼ばれても
仕方がない。

これに関しては、実際にはあまり評判はよくないみたいです。僕もちょっとしか聞いたことが無いのですが、安いだけにあまりちゃんとしていないみたいです。 この制度をあえて避ける人もいるみたいです。

タイは、気をつけてないと、普通に医療事故がバンバン起こるところなので、そうそうやすやすと信用しないのではないか、というきがします。

また、日本のセイフティーネット機構や年金問題と比較してもそうだと言い切れるでしょうか。 財源などの状況が全く異なるので、単純に比較は出来ませんが、いずれにしても、日本のほうが破格に対応は良いはずです。

それに近い事をしようとすると、タイでは愚民政策と呼ばれてしまうのですが、僕は、そこがあまりうまく理解できません。


>(snip)... タイ人たちの成長も必要ですが、さて、どうでしょうか?

タイは、西洋的・モダンで合理的な価値観で比べれば、非常に進歩が必要な国ですが、『そうではないもう一つの価値観』でみるとすごく進んでいる国です。 それは、実は、東南アジアの中で、経済的に群を抜いて成功している事を見ても明らかではないでしょうか。

日本が失った『そうではないもう一つの価値観』に魅力を感じているからこそ、日本人はタイに足繁く通うのではないでしょうか。

恐らくですが、ここに関しても、日本人的な差別意識は潜んでしまっているのだと思います。



何故、僕は、タイに対する偏見にここまで神経質になって反論するのか、説明しておきたいと思います。

日本人がタイを見ると「なんでわざわざこんなわけのわからんやりかたするのか」とか「なんでこんなヘンな物つかってるのか」とかそういう見方になると思うのですが、これは、多かれ少なかれ、西洋人が日本人に対して抱いている感想と同じ物です。

じゃぁ、日本のどの辺がヘンなのかと言われると、皆目見当がつかないというのが、ごく一般的で常識的な日本人の視点ではないでしょうか。

アジア的なものっていうのは、合理的にみると全く理解出来ない物ですが「ある価値観」にそってすごく洗練されているのだと思います。

で、日本ですが、そんなアジア的な不条理不合理はそこらじゅうにころがってます。 日本人が日本人の視点で見ているので、気付かないだけです。

http://engrish.com/

このサイトは、僕のお気に入りの一つですが、これをみて、「あーそうそう!」ってうなずく日本人がどれくらい居るでしょうか。 ほとんどいないと思います。 ほとんどの人は、なにがおかしいのかすら理解できないと思います。

僕も正直80%ぐらいは笑えない、というか何でヘンなのか判らないのですが、この感覚こそが、西洋人の偏見を日本人が乗り越えられない理由だと思います。 僕は、実は、いつもこの感覚を意識して生活するようにしています。

僕は、タイ・イサーン地方を知る、という事は、日本を知るという事とあまり違いがない様な気がしているのです。

全く人事ではないということです。
[5]   みゃう   2006年10月17日 08:05
筆者の思考の諸々背景をネット上の、コメント的短文で全て織り込むのは困難なので、簡単に書きましたが、私個人は、かなりの長期にわたっていわゆる出稼ぎ中・経験者のイサーン人と個人的付き合いがあります(社会活動的目的ではないリサーチ・・というかサーベイも一定期間やりました)。
 その上で、やはり正規の単純労働ルートはあったほう(ても良い、と言うべきか?)が良い、との観点で書いたまでです。タイに関していえば「外貨を稼ぐ」等々はもはや国家レベルでは必要ない程に経済的にしっかりしている、と当のほかの出稼ぎ収入に負う東南亜諸国の友人が言っています(事実です)。趣旨としては、個人レベルで違法に渡航してブローカーを儲けさせ、不法労働するリスクを避けられる意味で良い(マシな)のではないか、と言う事です。

>>>>東南アジアに対する差別意識

まあ、所詮日本人なので「被差別グループに属する」と
(↑ちなみに、この部分おかあつさん自身が属している意識、という趣旨?では無いですよね)と言っても既に客観者です。

私はイサーンでも、特に諸々文化人と長い付き合いがあるので、一般人(と一言にいっても街と村の人も一様では無いですね)に対する感覚とは少々違いが有るかも知れませんが、勿論私自身『そうではないもう一つの価値観』を求めて、来年タイ逍遥20周年を迎えるわけです。又、タイの文化的強固さも明白です、この点でも他の東南亜、特にフィリピンの文化人からも良く言われる処です。その上で、文化上のマネージメント・オーガナイズ能力をより磨いて欲しい、という意味です。そして、体制側の十分でない理解・目まぐるしく変わる体制は差し置いて、確実にそういった部分では成長してきていると思います。近々自分の日記でもアップしますが、例えば先の9月行われたパリでのタイフェスティバルなどもそのいい例です。
>... タイ人たちの成長も必要

と、日記書き込みでは趣旨があやふやになりがちなので、
すこしまとまった形で自分の方に続けたいと思います。
(たびたびのタイ行きの為に中断するかもですが・・御容赦を。)
要は私にとってタイは畏敬すべき(同時に親しい)国と人である
という事を言いたかったのです。
[7]   おかあつ   2006年10月19日 23:29
# 自分で自分が書いた文章を消しても
# - コミュニティ管理人により削除されました -
# って表示されるの、何とかならないのでしょうか...
# 凄い不便です。

# ⇒ というわけで自分で書き直すために一度消しました。

今日聞いたホカホカの話題なんですが、やっぱり、タクシンが追放された影響は、着実に農村部に来てるみたいです。

これから言う事は、見たり聞いたりした話で、ニュースなどできちんと確認した話ではないので、間違っているかもしれないのですが...。

まず、ラム(コメの脱穀カス=ヌカ?=家畜の飼料)の値段が凄く上がってます。 物によっては倍ぐらい行ってます。 死にそうです。 そのくせ、豚の値段は凄く落ちていて、特に養豚系の人は死にそうです。

以前は、うわさでは、政府により価格の調整が入っていたのだそうですが、クーデター以降そういう介入はなくなったようです。 またタクシン以前に、もとどおりです。

あと聞いた話が、政府公認の酪農アドバイザが機能しなくなっていることです。この人は、農村部の人に、どこから資材を調達するのか、どうやって育てるのか、結果的に、誰がその生産物を買い取るのか、等のノウハウを教え、価格の調整をおこなったりして、生産力の安定化を図っていたのだそうですが、いまのところ、宙吊り状態でとまってしまったみたいです。

かなり洒落になんないです。

クーデターの影響だろうというのはなしですが、はっきりしません。多分そうなのだと思います。 どのような形で復帰するのかも確認していません。 (新聞を読めばいいのですが... タイ語力が足りないのです。すみません。)

(-_-;; ううむ。

きちんとした形で戻ればいいのですが...
[8]   竹風鈴   2006年10月20日 00:11
すごい。(日本の)新聞やニュースでは絶対知ることできない情報ですね。このトピ勉強になります。
 それにしても一時的な混乱ですぐおさまってくれるといいですね。インドネシアもインフレすごくってそれに比べたらさすがタイは安定してるな、と漠然と思っていたのですが・・・。
 
出展 2006年10月16日 01:08 『タクシンについて』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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