【オーケストラアレンジ練習】『虫めづる姫 - 久石譲』耳コピ/作業時間2日間(イントロのみ大体5時間・後半大体2時間)/鍵盤なし打ち込み (OS: Ubuntu 16.04.7 LTS, MuseScore version 3.6.0 )
2021年1月22日(金)(前半耳コピ作業した1日目)
音程は簡単に取れるけども、音の強弱の付け方をつかむのが非常に難しく、そこで一番時間を取られた印象の作業でした。
少しテンポが遅くなったり早くなったり、少し音が大きくなったり小さくなったり、そういう表情の付け方はあっても何も感じませんが、なくなると途端に強い違和感が表れて、その違和感を消すまでに大変な時間が掛かったという印象でした。
気付いたこと1:MuseScore のクレッシェンド/デクレッシェンド
MuseScore3.6のダイナミクス機能は色々とコツがあり、コツを飲み込むとある程度は素早くダイナミクスをコントロール出来るようです。基本的に ppp 〜 fff などの強弱記号の間にクレッシェンド・デクレッシェンドをつけることしかできない…と思っていたのですが、実は強弱記号がない場合でも Velocity Change を入力すると相対的な変化を表現出来ることに気付きました。 この機能は実際に使ってみると案外と強力で、時間をかければかなり細かい部分まで作りこむことができることがわかりました。
気付いたこと2:グリッサンド
ロックギタリスト出身なのでグリッサンドが大好きなのですが、管楽器にはグリッサンドがないのだと思っていたら、実はあるのだということに気付きました。MuseScore にはグリッサンドの速さを調節する機能があり、これが強力でした。管楽器でグリッサンドをつけるのとつけないのでは全く印象が異なり、これも非常に大切な要素だな…と思いました。
気付いたこと3:トリル
MuseScore3.6のトリル機能は、全音しかありません。半音のトリルは未対応なのだそうです。これは非常に厳しい制約なのですが、仕方がありません。
気付いたこと4:背景
よく聞いてみると背後でピヨピヨ音が聞こえました。恐らくピッコロが動き回っている感じでした。 細かい音はわからないのですが、この背景があるのとないのでは全く印象が異なることも思いました。
それで6連符3つの往復パターンで背景を作ったら全くもって呆れるほどに非常に強い違和感があって、5つ区切りで作りなおしました。非常に細かいことなのですが、この背景のパターンが3つずつになると8分音符のアクセントが強く出すぎでしまい、前景のリズムを完全に壊してしまうことに気付きました。
また、こういう曲のフルートのパートは、実際の演奏だとどうやって指示出すのだろうか、と思いました。確かに、細かい部分は重要ではないですが、演奏者に 「自由に」と指示したら恐らく4分音符/8分音符単位で動いてしまい、前景を壊してしまうのではないか、と思いました。だから、ある程度は音符の指定しなければいけないですが、あまり細かく指定すると演奏が不要に難しくなりすぎてしまいます。
オーケストラの参加経験などほとんどないので、わからないことだらけですが、機会があればビッグバンドなどにも参加してみたいなと思う今日この頃です。
2021年1月23日(土)(後半耳コピ作業した2日目)
気付いたこと
僕はギタリスト出身でもともと絶対音感がなく相対音感しかありません。ドレミ読みも移動ドでしか音符を認識できません。しかし譜面表記する時に、どうしても固定ドが必要になるケースがあります。
気付いたのですが、固定ドで読んでいる時でも、頭のなかでEb (ミファソラシドレミ)のラが5th レが7th …という様な和声的機能を頭に思い浮かべながら読むことで、案外ときちんと音をイメージできることに気付きました。
この曲の後半はEbで繰り返しが多く難しい音程は出てきません。それで固定ド+機能読みのよい練習になった感がありました。
更新記録:フェースブックより複製し作成した。元記事へのリンク 作成日はビデオ作成日に準ずる。(Sat, 22 May 2021 06:05:38 +0900)