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2021年1月21日木曜日

【オーケストラアレンジ研究】ガンダム挿入歌『長い眠り』耳コピ (oka01-xecaglfzxariquxe)



【オーケストラアレンジ研究】ガンダムのBGM『長い眠り』耳コピ(MuseScore3.5 / Ubuntu Linux 16.04 / 作業時間約5時間 / 鍵盤なし打ち込み) 2021年1月21日(木)

この曲はCなので音を取ること自体は簡単なのですが、ダイナミクスの付け方が非常に凝っていてこれをきちんと模倣するのがとても大変でした。

実際耳コピを始める段階で「この曲は恐らく簡単だろう」と思って始めたのですが、実は途中で全く理解できない部分がありました。この曲は一瞬だけ完全に転調していることに不覚にも全く気付いていませんでした。 この曲はCですが途中で一瞬だけBに転調するのです。これがこの曲のキーポイントになっていると僕は思います。

CでBトライアド…何故これが使えるのかしばらく悩んだのですが、これはよく考えてみるとオルタード(裏コードのツーファイヴの代理)です。 Dm7-G7 のツーファイヴの裏コードのツーファイブは Ab-7 Db7です。 このAb-7 の代理が Bmaj7 なので B のトライアドが利用可能になるものです。

僕はしばらく考えて、これが実はジャズでよく出てくる進行だということにも気付きました。例えば Humpty Dumpty は Ebmaj7 ですが Dmaj7 が出てきます。これも裏コードのツーファイブから導き出されます。

他に僕が知っている例では、マイケル・ジャクソンの Got to be There があります。この曲は Ab ですが途中で Gmaj7 が出てきます。そういえば Naima も Ab の曲で Gmaj7 が出てきますが、これも同じ原理で導出できます。

Inner Urge もやや形は違いますが同じ裏ツーファイヴの代理から導き出される Xmaj7 が表れます。

MuseScore 3.5 がでてからオーケストラを耳コピするのが楽しくて楽しくて仕方がないです。大変に強力なおもちゃです。これが無料というのは何ともありがたい限りです。


更新記録:
フェースブックより複製し作成した。記事作成日はビデオ作成日に準ずる。元記事へのリンク (Sat, 22 May 2021 05:40:54 +0900)


著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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