声出しカウントをするときに拍数をずらして数えることを「ドリフトカウント」と呼ぶことにしよう。ドリフトカウントについては『正しいメトロノームとカウントのつかいかた ─── 縦乗りを克服しようシリーズその15』を参照のこと。
−1/8拍早く数え始めると通常カウントから見ると拍数も小節数も2から始まる。通常のドリフト無しカウントでは1から数え始めて4で数え終わるが、−1/8ドリフトカウントを行う場合、通常のドリフトなしカウントで見ると4から数え始めて3で終わる。逆に−1/8ドリフトカウントから見ると通常のドリフトなしカウントは2から数え始めて1で数え終わる。このことをはっきり意識すること。
最上段が通常カウントで以下1/8早いカウントになっている。
ずれ0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
ずれ1/8 | &2 | &3 | &4 | &2 |
&2 | &3 | &4 | &3 | |
&2 | &3 | &4 | &4 | |
&2 | &3 | &4 | &1 |
※ 分母8で見て1/8 早く数え始めると、結果的に分母4で見て1/4早く数え始めてるのと同じことになることにも注意が必要だ。