1999年7月22日 04:31
INCREDIBLEと言う言葉がある。信じられないと言った意味らしい。なぜ、「らしい」なのかと言うと、辞書をひいて知った訳ではないからだ。
THE INCREDIBLE OF JAZZ GUITARと言うジャズのアルバムがある。非常に有名でジャズギターをやっている人ならば知らない人はいない…と言った超名盤である。
そのCDを初めて知ったとき、当時はあまり仲の良くなかった、某有名大学に在籍している、ジャズギタリストの友人に「INCREDIBLEってどう言う意味・・・?」と、聞いたことがあった。
彼は僕に非常に僕に対して中卒である僕に優越感を持っていたし、ジャズギタリストとしてもライバル視もしていた。彼は、言った。「INCREDIBLEって言うのは天才って言う意味だぜ」
「ナルほど、ジャズギターの天才…意味も通っている。そうか…」
それ以降僕は、INCREDIBLEは天才という意味だと理解した。
☆☆☆
それから5年くらいたって、僕はアメリカに留学する事になった。その準備として、語学留学をした。僕は英語は非常に苦手だったのだが、周囲に居る英語なんて全然知らないアメリカ人じゃない人が、バンバン話している状況に身を置く事になり、英語を話さざるを得なかった。
で、ベネズウェラ人の女の子と話しているとき、こういう出来事があった。
「いやー昨日街を歩いていたら、こんな変な奴が居たんだよ!」「ヤダそれは天才だね!」
ナルほど…天才の奇行と言うのは良く聞く話だ…。確かにその「変な人」は天才的だったのかもしれない。
面白い言いかただな、と思った。国によってはそう言う言い方もするんだな・・・と思った。
韓国人と話している時"I opened my account to the bank yesterday."と言っているのを聞いた事がある。僕やその周りの韓国人は理解したけど、他の人は理解していない様だった。韓国では銀行口座は日本と同じく「開く」ものなんだろうな…他の国では多分「作る」と言うだろうな…。
それと、同じ事だと思ったのだ。
(後で知った事だが「口座を開く」は英語でもopen an accountと言うそうだ。しかし、その時はそんな事はもちろん知らなかった。)
こう言うこともあった。「昨日XXXを買ったんだ。タッタこれだけでXXXドルもしたんだぜ!」「うわ~それは天才だね!」
これも、ナルほど…それとも、天才的な高い値段なのか…。価格のつけ方が天才的なのか…
そのうち、自分でもその言い回しを使うようになった。
「うわ~このピザおいしくない天才だぜ!」「ほんとうだ・・・。」
確かに通じた。変わった言いかただとは思ったけど、正しく伝わっているし、困る事も無かった。
勉強を進めるうちに、ひょんな事から意味が違うと言う事に気がついたが、もはや、正しい意味などどうでもいい事だった。正しく使えて、正しく人に伝わったのだから、それでいいと思った。
☆☆☆
最近通っている二部大の英語の授業で、微に入り細をうがって文法の授業をしているのをみて、強い違和感を覚えた。
確かに、英語がある程度話せるようになると、文法を正しく理解して、格好良く話せるような勉強が必要だ。でも、それは、話せるようになった後の話しなのだ。
現実は英語ペラペラな人が文法を全然知らなくて、テストすると僕の方が点が良かったりするのなんか、しょっちゅうだった。(僕は全然話せない)言葉を話すのは理屈じゃないのだ。
留学している時、その英語の先生からこんな話しを聞いた事が有る。
その先生の生徒に、英語を話せないと言って全く譲らず、一向に話そうとしないおばさんがいたそうだ。そこで、先生はこう言う風に言ったそうだ。
「やっぱり、女性は社会に出たりする必要は無いね・・・。能力が劣っているし、頭も悪いしね…。」
ウーマンリブを主としているそのおばさんは猛烈に怒り先生に反撃したそうだ。
「そんな事は無い!女性はこんな事もできるしあんな事もできるし・・・」
猛烈な勢いで話し始めたそうだ。
もちろん、先生は女性差別者ではない。おばさんは、すぐに先生の策に気がつき、それ以降、英語を話せるようになったとか…。
☆☆☆
自分を含め、日本人は英語がへたくそだ。と言うか、外国語を学ぶ事が苦手だ。
「何故、苦手なんだろう。」
この言葉を思い浮かべる度に、複雑な思いが頭の中を駆け巡る。問題が複雑に絡み合ってて、そんなに簡単じゃないのだ。
別に勉強が嫌いだったわけじゃないけど、僕は、高校中退で中卒・自立して働きながら定時制高校通学大検合格・二部大に自費で通学…と言う、学歴社会から一番遠い所を歩いてきた。
色々な学校問題の真っ只中を突っ切ってここまで来た、僕しか言えない事があるような気がする。
そう言う事を少しづつ書いて行きたいと思う。
1999/07/22-04:31
INCREDIBLEと言う言葉がある。信じられないと言った意味らしい。なぜ、「らしい」なのかと言うと、辞書をひいて知った訳ではないからだ。
THE INCREDIBLE OF JAZZ GUITARと言うジャズのアルバムがある。非常に有名でジャズギターをやっている人ならば知らない人はいない…と言った超名盤である。
そのCDを初めて知ったとき、当時はあまり仲の良くなかった、某有名大学に在籍している、ジャズギタリストの友人に「INCREDIBLEってどう言う意味・・・?」と、聞いたことがあった。
彼は僕に非常に僕に対して中卒である僕に優越感を持っていたし、ジャズギタリストとしてもライバル視もしていた。彼は、言った。「INCREDIBLEって言うのは天才って言う意味だぜ」
「ナルほど、ジャズギターの天才…意味も通っている。そうか…」
それ以降僕は、INCREDIBLEは天才という意味だと理解した。
☆☆☆
それから5年くらいたって、僕はアメリカに留学する事になった。その準備として、語学留学をした。僕は英語は非常に苦手だったのだが、周囲に居る英語なんて全然知らないアメリカ人じゃない人が、バンバン話している状況に身を置く事になり、英語を話さざるを得なかった。
で、ベネズウェラ人の女の子と話しているとき、こういう出来事があった。
「いやー昨日街を歩いていたら、こんな変な奴が居たんだよ!」「ヤダそれは天才だね!」
ナルほど…天才の奇行と言うのは良く聞く話だ…。確かにその「変な人」は天才的だったのかもしれない。
面白い言いかただな、と思った。国によってはそう言う言い方もするんだな・・・と思った。
韓国人と話している時"I opened my account to the bank yesterday."と言っているのを聞いた事がある。僕やその周りの韓国人は理解したけど、他の人は理解していない様だった。韓国では銀行口座は日本と同じく「開く」ものなんだろうな…他の国では多分「作る」と言うだろうな…。
それと、同じ事だと思ったのだ。
(後で知った事だが「口座を開く」は英語でもopen an accountと言うそうだ。しかし、その時はそんな事はもちろん知らなかった。)
こう言うこともあった。「昨日XXXを買ったんだ。タッタこれだけでXXXドルもしたんだぜ!」「うわ~それは天才だね!」
これも、ナルほど…それとも、天才的な高い値段なのか…。価格のつけ方が天才的なのか…
そのうち、自分でもその言い回しを使うようになった。
「うわ~このピザおいしくない天才だぜ!」「ほんとうだ・・・。」
確かに通じた。変わった言いかただとは思ったけど、正しく伝わっているし、困る事も無かった。
勉強を進めるうちに、ひょんな事から意味が違うと言う事に気がついたが、もはや、正しい意味などどうでもいい事だった。正しく使えて、正しく人に伝わったのだから、それでいいと思った。
☆☆☆
最近通っている二部大の英語の授業で、微に入り細をうがって文法の授業をしているのをみて、強い違和感を覚えた。
確かに、英語がある程度話せるようになると、文法を正しく理解して、格好良く話せるような勉強が必要だ。でも、それは、話せるようになった後の話しなのだ。
現実は英語ペラペラな人が文法を全然知らなくて、テストすると僕の方が点が良かったりするのなんか、しょっちゅうだった。(僕は全然話せない)言葉を話すのは理屈じゃないのだ。
留学している時、その英語の先生からこんな話しを聞いた事が有る。
その先生の生徒に、英語を話せないと言って全く譲らず、一向に話そうとしないおばさんがいたそうだ。そこで、先生はこう言う風に言ったそうだ。
「やっぱり、女性は社会に出たりする必要は無いね・・・。能力が劣っているし、頭も悪いしね…。」
ウーマンリブを主としているそのおばさんは猛烈に怒り先生に反撃したそうだ。
「そんな事は無い!女性はこんな事もできるしあんな事もできるし・・・」
猛烈な勢いで話し始めたそうだ。
もちろん、先生は女性差別者ではない。おばさんは、すぐに先生の策に気がつき、それ以降、英語を話せるようになったとか…。
☆☆☆
自分を含め、日本人は英語がへたくそだ。と言うか、外国語を学ぶ事が苦手だ。
「何故、苦手なんだろう。」
この言葉を思い浮かべる度に、複雑な思いが頭の中を駆け巡る。問題が複雑に絡み合ってて、そんなに簡単じゃないのだ。
別に勉強が嫌いだったわけじゃないけど、僕は、高校中退で中卒・自立して働きながら定時制高校通学大検合格・二部大に自費で通学…と言う、学歴社会から一番遠い所を歩いてきた。
色々な学校問題の真っ只中を突っ切ってここまで来た、僕しか言えない事があるような気がする。
そう言う事を少しづつ書いて行きたいと思う。
1999/07/22-04:31
更新記録
公開 2013-08-21T18:40:00+09:00