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2008年1月21日月曜日

覗きと異文化理解 (isaan05-c987254-200801210110)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
覗きと異文化理解 (おかあつ)
2008年01月21日 01:10
さっき返事を書いて投稿したら...

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って怒られてしまった... ので、トピを立てました。 すみません。

すごくダラダラと長くなってしまった事をお詫びします。



http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26960893&comm_id=987254の続き

>そんなこんなでその店には行かなくなったんですが、今思い返しても、「タイ人って商売ベタだよな」って思います。

ひょっとしたら「覗かれてるな」って感じさせてしまっていたのかもしれないですね...。

かくいう僕もウドンでよく石を投げられたりしてました。 やられると結構腹立たしいものです。 でも、僕も東京の某場末育ちでして ... でも最近は急速に発展した影響で結構外部から入ってくる人が増えていて、色々思います。 地元民としては、漠然と興味本位的な視点で見られることは、かなり敏感に感じてしまうもので、案外不愉快なものです。 前、地方から来たガキ大学生が我が思い出の町をみるなり「すげ~ K町って未だにパロマの旧式ボイラ使ってる古いボロアパートがあるんだぜ!いかしてる!」とか言ってたことがあって、相当むかついたことがありました。 例えウドンで石を投げられても、僕もよそ者に石を投げるようなことをしているわけで、このことは色々考えさせられました。 逆の立場にあると、相当気を使っていてもそう感じさせてしまう面がどうしてもあって難しいなと思います。 一度でも実際にムッとされた事があれば気をつけられるのですが、最初の未経験な状態から未然に防ぐのはとても困難なものだと思います。

>まあ、どっちにしろ、その場は黙って払っても、もう二度とそこには来ない
>という日本人気質は理解していませんでしたね。

多分、彼らにしてみれば、普段飲めないお酒も飲めて、鬱陶しい日本人も追っ払えて一石二鳥だったのでしょう。 お金は損しますが、タイ人はお金に執着がないのでそういうふうなことは考えそうなことです。 考えてみれば、そこはタイ人にとっては数少ない「気を使わなくていい安全地帯」な訳ですから... お金はさておいてもまずは安心出来る場所を防衛するというのは案外自然な行動だと思います。 「浮かない」のって物凄く難しいですね...。



>でもどこでスイッチが入るんでしょう。

実は、このこと、しばらく考えていたんですが、色々考えるうちに以前このコミュで書いた安宿のオバサンのことを思い出しました。 国立競技場そばのソイカセムのとある安宿の店主です。 安い割りに清潔で個人的にとても好きだったんですが、あのおばさんの口の悪さには閉口してしまいます。 聞いていると人事でも相当腹が立ってくるくらい口が悪いのです。 他の人から聞いたんですが、この人はスリン出身でイサーン人なんだそうです。 中華系じゃないんです。

なんというか、イサーンは気候が良くて食べ物が豊富で土地も有り余っていて、のんびりしたところです。 お金がなくても生きていけるところです...。 こういう場所だからこそ、お金よりも気持ちを... という文化が育まれてきたのではないかなと思うのです。 ところが、何かの事情... 急に親戚が病気になるとか親が急死したとか... そういう早急に現金が必要な状況に陥ると、これが狂ってくるのです。

そんなこんなで、紆余曲折後にバンコクに流れ着いて、仕事をして初めて責任感というものに出会うと思うのです。 最初はそれでも「ハイサバイチャイコーン」でやっていますが、色々な手痛い損益が続いてくると、いよいよ切羽詰ってきます。 そうすると、この安宿のおばさんみたいに気持ちのゆとりを完全に失って、ケチで口煩くてイジワルなすれっからしのようになってしまう人って多いように思います。



そういえば、前タイである人から「日本行きたいなぁ、つれてってよ」っていう話をされたことがあったのです。 「いや日本、宿泊費高いし生活大変だよ」って言ったんですが、そうしたら、「あ、いいよ、家なかったらその辺で寝るから」って言っていたので閉口しました。あとにつづくことばは 「風呂もなくていいよ。水でオッケー」「倉庫があればそこで寝るからいいや」でした。 僕は実際に連れてきて、寒風吹きすさぶ中水浴びしてもらおうかと思ったんですが、止めました。

確かに、タイはそれでいいかもしれないです。 風呂なくてもそれこそ川でもどこでも水浴びすればいいですし、家がなくてもそれこそ、その辺で寝てられます。 大体ちょっと郊外に出れば壁がついてない家とか普通にありますし...。 でも、日本はそうは行きません。 タイに住んでれば当然日本みたいな厳しい自然環境は知らないわけで、その厳しさがイメージが出来ないんですよね。

# (ちなみに、ロシアに行ったら絶対に逆の立場になれるだろうと思っていて、これが僕がロシアに行きたい理由の一つです。 そういう意味では、日本人もかなりノンキで、タイ人みたいなものです。)

そういえば、国境がある ノンカイ⇔ビエンチャン周辺には結構不法入国者がたくさんいるんだそうです。 でもこの不法入国する理由がすごいです。 「入管で払う1000バーツがもったいないから」とかです。 あと「入国手続きが面倒だから」っていうのもあります。 下手したら「アルファベット書けないから」とか冗談みたいな人も居ます。 それで 彼らはどうするかといえば、国境の川を歩いてわたってきます。 歩いて不法入国です。 夕方には歩いて不法帰国します。

不法入国がばれても罰金を払う程度で済むはずです。 これは国境が海で囲まれた日本人にはイメージしがたい状況だと思うのです。 日本はそれとは比較にならないほど厳しいです。 まず歩いて日本に行くのはそもそも無理で必ず飛行機や船というような大きな施設が必要です。 それだけに出入国の管理は厳重、何か些細な不備でも見つかれば、正に水際で取り押さえられてしまいます。

だから、タイ人は 歩いて不法入国する母国のノリで、日本に不法入国するんですよね。 そこで、初めて「責任感」に出会い「道端で寝れない気候」を知り、「壁のある家の重要性」と「熱いシャワー」の必要性を知るわけです。 こうやってタイ人は不意に切羽詰った状況に追い込まれるわけです。 このひとたちを待ち構えているのは ... タイ人が全く想像も出来ない日本の恐ろしい違法の世界です。

そういえば、前、日本って本当に悪い人がいるんだよ。 って言った事があったんです。でも 「まぁ悪いヤツでも話せばわかる」みたいなことを言いだして聞いてくれなかったことがありました。 なので、「日本には殺されてドラム缶に叩き込まれてコンクリートをつめて海に捨てられちゃったりする人がたくさん居るんだよ。」って言ったら、あまりのことに絶句してしまったことがありました。 厳しさを知らないということはつまり、日本の恐ろしい違法の世界も全く想定外なんだな、と思いました。



こうやって日本に来たタイ人は、そこで初めて厳しさを知って、更にもう一つの事実= 日本ではまともにやったのでは絶対に成功できない事を学ぶわけではないでしょうか。 学歴もスキルも語学もゼロ、それを学ぶための資金もゼロだからです。 日本人が考えるような 「全ての状況は努力で克服できる」 というのは、厳しい貧困の前では「食べ物がなければお菓子を食べればいい」という論理と事実上何も変わらないのかもしれません。

こうしして 「スイッチの入ったタイ人」が出来上がるんじゃないかなと思います。 要するに普通の日本人と変わらなくなるわけです。



> 日本語が喋れないはずのお母さんが、「このコが大きくなったら結婚、結婚」って、、、娘はまだ15歳だっていうのに。

そういえばこれを読んで思い出したんですが、彼女連れて歩いてる時、彼女が会う人会う人 「いいわねぇ~日本人の恋人に出会えて、あなた運がいいわね。」 って言われてたことがあったんです。 僕が居るのにあんまり目の前で何度も言われるので嫌になったので、僕も一案講じて、「そうなんですよ!タイ人の彼女と出会って僕は運が悪くて... 」 って言うようにしたんですが、なかなか好評でした。 それを言うと、なかなかいい感じに笑いが取れて、しかも僕が感じた「日本人=幸運」って言う考え方に対する違和感をパッと直感的に相手に悟らせる事ができて、しかも雰囲気が和やかになるので、気に入ってよく使ってました。

なんとなく漠然と思うんですが、15歳の子と結婚を... なんてムチャ言ってくる時って、案外「こいつは何を言ってもわかんないだろうな」って見くびられている時なのかもしれないなと思うんです。 わからないですが... タイは... 特に貧困に陥ると脱出が難しい地方は、まともに学校に通ったからと言って、きちんとした生活が保障されているとは、全然限んないです。 お父さんが居て、お母さんが居て、学校出してもらって、土地を分けてもらって、結婚して ... 両親の面倒を見て... という普通の人生を送ることが出来る人は、きちんとした普通の生活がおくれますが、そこからちょっとでも外れてしまうと生活必需品が手に入らない状態になってしまいます。 そうすると、どんなウラワザを使ってでも必要なものを手に入れていかないといけなくなってしまいますから、必然的に子供を学校にやるという回りくどく不確実な選択肢は消えていくのではないか... と僕には思えます。 そんなトラブルの真っ只中に居るときに、他人に対して、何故そういう状況に落ちたのかというような複雑な背景というのは説明してもほとんど人から理解されることはないですから、最初から言わないことで自分を守るしかないのだと思います。

こいつはバカだなって思ったら負けです。 思ったら相手からバカだと思われますから...。

もちろん、その中には単にがめつくて金目当ての人も居ると思います。 でも、さっき話した「スレからし」になるいきさつの事まで考えると、結構微妙です。 何か背負ってるものがあって、それを他人を押しのけてでも守らないといけない、という状況に落ちれば、人の娘など知ったことか売り飛ばしてしまえ... と思うしか無いかもしれませんし...。

こんな事を言っている自分だって、明日には、こんなのんきなことは言っていられない... 他人など死んでも構わないというような、厳しい逆境に落ちるかもしれませんし...人事ではありません。
コメント一覧
[1]   まはヴぃーら   2008年01月21日 02:56
>ひょっとしたら「覗かれてるな」って感じさせてしまっていたのかもしれないですね...。

そう言われると覗いていたかもしれませんね。タイ人みつけたらタイ語会話の練習相手にしていた時期でもあり、くどい存在だったかも。
実は焼酎のボトル以前の問題で、料理とか日本人料金取られてたんですよ。
なんでそれが分かったかというと、前出の15歳の女の子からこっそり教えられまして、、、。つまり彼女はちくった。なんでちくったのか、今考えるとよく分かりません。

そういえば15歳になったので一旦タイに連れて行ってIDカードを作らなければいけないんだけど、その子の親が再入国出来ないことを恐れたのか、なかなか連れて行かないので近所のタイ人達がなんかもめてたような、、、

で、教えられて以来、定価をしつこく聞くようになりました。はい、当然嫌われます。

そこで嫌われない日本人客はというと、タイ語なんて全く分からない工務店の若旦那とか、、、タイ人の彼女をたまに連れてましたけど、その彼女には本命のタイ人彼氏がいるという、よくあるパターンです。
私がそれを見て、
「あれ、どうして、、、」
と呟きかけると周りのタイ人が、日本語で口を揃えて、
「それはぁ、いろいろあってー」
と言うので余計なことは言いませんでした。

その頃から感じ始めたんですが、タイ人ってタイ語が出来る外国人がうとましく思う時があるんじゃないかと。人によるかもしれません。

二回目にタイに行った時、その頃ある程度タイ語が出来たんですが、宿のねえちゃんが、
「カオサンからホゥワランポーン駅までは40バーツだからね」
と出かける時に教えてくれたことがありました(それまで60バーツ払ってた)。
で、トゥクトゥクのあんちゃんに「40バーツでいいよね」と言ったら舌打ちされながらも40バーツで行ってくれました。
こういう時は嫌われてもいいんですが、難しいです。

>15歳の子と結婚を... なんてムチャ言ってくる時って、案外「こいつは何を言ってもわかんないだろうな」って見くびられている時なのかもしれないなと思うんです。

見くびられていたというか、、、そのお母さんの顔には、
「そしたら我が家にもお金が流れ込んでくる」
ってはっきり書いてありました。

こっちもタイ人のことを知らないけど、さすがについていけませんでしたね。
そのコにはタイ人彼氏がいてモーニング娘。のコンサートとか見に行ってたはずなんですが、そんなことは知らないはずだと思っていたらしい。

フランシス・フクヤマ氏の話からだいぶ逸れましたが、氏にもイサーンとまでいかなくとも千葉の現状を見てもらいたいです。多分ですが、成田市辺りでもこんなものじゃないかと思います。
[2]   おかあつ   2008年01月21日 04:14
すげーよくわかります。 僕... だから日本でタイ人と話したくないんですよね... 。 僕の家の近所にもあるんですよ... タイ家庭料理家が... でも行かないです。

これ以上は自分自身が人からどう見られてるか... っていう部分なのでアレなんですが... 僕はどうやら相 当イサーンなまってるらしく、この間もタイ語で言い合いになって「ほらみてみろ!ナンラ!」って言ったら、あとで 「その 『ナンラ!』っていうのイサーン語だから」 って言われてえーとか思ったんです。 その時初めて知ったんですが、タイ語はナンレ!って言うんだそうで...。 その他無意識に言っていることのかなりの部分がイサーンなまりになっているらしいのです。

いやーじゃぁタイ人喜んじゃうでしょ~ とか一瞬思うのですが、これが逆なんです。 日本でタイ人とあったとき、僕がタイ語を話すとほぼ全員表情が固まります。 表情が固まらない人は仲良くなれるんですが、それでも物凄く警戒されます。 要するにタイ語がうまいヤツ(というか話し方が妙にリアルなヤツ)ってタイ人にとっては危険人物なんですよね。 裏事情に明るい、 だからウソも通じるはずがない、下手したら逆にだまされるかもしれない。 うまいこと利用されるかもしれない、という事みたいで、 すごく恐れられてしまいます。 逆に仲良くなれないです。

何かそういうのがあって、僕、日本に居るとタイ語話す機会って、すんごい少ないです。 街歩いててタイ語が聞こえてくると嬉しくなって話しかけたくなるんですが、ここでうっかり話しかけると99%逃げられちゃうからです。 タイ語を話すのにすごく躊躇を感じます。
[3]   おかあつ   2008年01月21日 04:35
>で、教えられて以来、定価をしつこく聞くようになりました。はい、当然嫌われます。

... 金銭感覚って難しいです。 あわせすぎると貧乏になっちゃうし、あわせなさ過ぎるとぼられるし...。 でもあわせるほうがずっと難しいので、僕はまずあわせる方をがんばるんですが....。 まだあまり完全じゃないのですが、でもタイでいろいろ痛い目にあって大分マシになってたほうだと思うのです。

それで、よっしゃーと日本に帰ってきて、その金銭感覚で日本に居るタイ人と話すと仲良くなれるどころか... これがまた、表情を固まらせる原因になります。 サーッと顔から笑顔が消えていくんです。 だからなんとなく思うんですが、むしろ、嫌われる方が正常な気が、僕はします。 彼らは知れば知るほどまともには付き合えないっていうことなんだと思います。

あんまり詳しくは話せないんですが、いつだったかそれでもしつこくとぼける人がいたんで、タイ語で「おい日本人だと思ってなめるなよ、 うそつくならもっとうまくつけよ!」 って言ったらこれもサーッと顔が曇っていきました。 でもなんですが、実はこっちの方が普段の顔で、日本に居るタイ人は相当厳しい状況をクリアしているので、ニコニコなんかしてないですよね...。 この顔になったところからが本当の友達になる地点なのかもしれないなとも思います。

>その頃から感じ始めたんですが、タイ人ってタイ語が出来る外国人がうとましく思う時があるんじゃないかと。人によるかもしれません。

これは間違くそうだと思います。 タイ人って外人らしくない外人、嫌いです。 タクシーでも、おいメーター倒せよ、とか こないだxxから120バーツだったよ! とか 道ちげーだろ とかうるさく言う人は外人っぽくないので嫌われます。 そうやって嫌な顔をされているっていうのは、タイ人がタイ人に見せてる顔に近いんだと思います。

でも、本物のタイ人は日本人と違って、相手に不利なこともスッと気持ちよく聞かせる話術を常識的に持っているので、そういうこともきれいに言うよなぁ ... って見てて思います。 運転手が道をわざと間違えても「あー!もぉー! お父さん~僕実はそっちの道あんまり好きじゃないんだよね... 出来ればあそこで左曲がって言ってくれないかなぁ... 友達の家がそっちにあって... 」とか、 何かそういう関西チックなことを言って、うまくニッコリさせてるような気がします。 いつも真正面から衝突しがちな僕としては、すごくみてて勉強になります。

ちなみに日本人も同じことを言われています。 日本に居る外人の間で、日本語が上達すると不利になる...っていうのは結構良くいわれてるみたいです。 日本人は日本語が出来る外人に容赦しないので、すごく居心地が悪くなるそうです。

>見くびられていたというか、、、そのお母さんの顔には、
>「そしたら我が家にもお金が流れ込んでくる」
>ってはっきり書いてありました。

そうだったんでしょうね...。 しかし... 思うんですが、タイ人にとって外人と結婚するって、一瞬いいアイデアに思えるんですが、やってみると案外大変なんですよね... 最初はいいですが国際結婚にはかわりがないわけで、最初は我慢できる言葉の問題生活習慣の問題等々、だんだん降り積もってしまいには我慢ならなくなってきますし...

ウドンには外人と一緒になった バカファラン男・バカタイ女カップルがいっぱいいるんですが、生活習慣も全然違うし、方や個人主義、方や生まれてから一度も一人ぼっちになったことが無い集団主義で、いつもモメてます。 しまいにはファランが激怒して帰っちゃって余計状況が悪くなっちゃったりして...。

タイ人的に見て、日本人ってかなりケチですから ... というかタイ人にあわせて放蕩してたらどんな資産もそこをつくでしょうし、日本に住む以上責任を伴わない行動は厳しく戒められてしまいますし、そういうケジメという概念はタイ人には理解の範疇外で、そんな安直な魂胆で結婚してもうまく行くわけないのです。

>なんでそれが分かったかというと、前出の15歳の女の子からこっそり教えられまして、、、。つまり彼女はちくった。なんでちくったのか、今考えるとよく分かりません。

それは思うんですが、実は心を開いていたんじゃないでしょうか。
[4]   まはヴぃーら   2008年01月22日 01:55
うなずいてしまう言葉の数々、、、ここ読んでるだけの人でも「そういえば自分にもこんなことが」って人多いと思います。

>日本でタイ人とあったとき、僕がタイ語を話すとほぼ全員表情が固まります。 表情が固まらない人は仲良くなれるんですが、それでも物凄く警戒されます。 要するにタイ語がうまいヤツ(というか話し方が妙にリアルなヤツ)ってタイ人にとっては危険人物なんですよね。

どうもタイ人からすると、どうして日本人がタイ語を勉強しているのか分からないらしいです。
以前ちょっとだけタイ語を学校行って習ってたんですが、半年ぐらいしたら先生が、
「あなたにはもう教えることがありません。あなたと同じレベルのお医者さん、この前タイに行きました。これ以上何を勉強したいんですか?」
と言われました。チュラロンコン大卒の厳しい先生でしたが、
「何かを始めたら極めたい」「やるからには極める」という発想が全く無いんですね。
だらだら引き延ばして受講料をせしめようというところが全く無いのには潔さを感じましたが、大卒・在日歴10年のタイ人でもこうだから、タイ語を喋ったり読めたりする日本人を普通のタイ人が日本で見かけると、
「え、どうして?」という気持ちが湧いてきても無理も無いことかもしれません。

この辺ですね、この「タイ東北イサーン語勉強会」の存在意義に関わることかもしれません。だって標準語だけでもこれだからイサーン語となると、イサーン人からすれば勉強する動機不明・意味不明かもしれない。
存在感からすると、日本で書道を学んでいる、身長2メートルの黒人のおっさんみたいなものでしょうか。実際そういう人いたんですが、日本語ぺらぺらですごい頭いいんですよ。筆遣いも見事。でも本人には悪いけど違和感が、、、

で、私なりにタイ人が私に対する違和感を軽減しようと工夫したんですが、一番良かったのは仏教徒であることをアピールすること。実際上座部仏教を多少学んだので、、、多少功利的ですが、西洋人を理解する為に聖書を読むのと同じ発想です。

知らないと不愉快な思いをさせてしまうというのもありますが、そういう接点があるとやはり安心するみたいです。

国際結婚カップルの失敗は日本でも耳にしました。というか離婚した奥さんがタイに帰る航空券を取る手続きを代行させられたことがあります。
なんで元旦那がしてやらないんだろうと思っていたら、飛行機のチケットの買い方が分からないとのことで、それじゃどうやって結婚したんだろうと今でも謎です。言語とか宗教以前の問題ですね。

>それは思うんですが、実は心を開いていたんじゃないでしょうか。
これはですね、彼女の場合両親はタイ人だけど、生まれも育ちも日本で、少なくともその時点ではタイに行った事が無かったという、少し特殊なケースなんです。
タイ語もタイ語学校で習ったと言ってました。だから感覚が日本人に近かったですね。でも日本人の友達って見たことなかったです。
私が飯食ってるとふらっと店の中に入ってきて、ファンタメロンの勘定を勝手に私につけ、「駄目!」というと「ケチ!」と言い返すあたりはタイ人でしたが、、、なんだかんだ言ってなつかれてました。

今考えると両親は不法滞在だったと思います。つまり娘を連れて帰ると、再入国が事実上出来ない。IDカードとかどうなったんだろうな、とかたまに思い返しますね。
 
出展 2008年01月21日 01:10 『覗きと異文化理解』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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