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2007年1月17日水曜日

タイ情勢 (isaan05-c987254-200701171358)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タイ情勢 (おかあつ)
2007年01月17日 13:58
クーデター発生以降、激動のタイ情勢で驚きの連続ですが、そんななか、タイの情勢を気になるニュースをピックアップしつつ語ります。

極めて不安定な情勢で、先が全く見えません。 これは、ほとんど誰も答えが見えていないと言って差し支えないと思われます。 (漠然と過去に同じ様なケースがあったのではないかと感じているのですが、済みません、勉強不足でわかりません。)

つきましては管理人の曖昧な考察が多くなってしまう事をご了承下さい...。
コメント一覧
[1]   おかあつ   2007年01月17日 05:41
クーデターが起こってから、テロ・法律改正等々... 色々ありました。 ... 最近、どうしても、思ってしまうんですが... クーデター政権... こういってはナンだけど、ダメだコリャ ...
(x_x;

外資規制法もビックリしたけど... 男性強姦保護法にいたっては、もはやギャグとしか思えないです。 そして、シンガポールとの関係悪化。 わざわざトラブルを招きよせる理由もないだろうに ... 非常に感情的な反応で、ものすごく意味が無いです。

外資を追い出すって... テスコロータスまで追い出しちゃったら、みんなどこで買い物するっていうの...? そうでなくても買い物するところ少ないのに...

僕はタイ文化を理解しようと思ってタイの立場に立って、色々弁明を考えてみますが、こればっかりは理解不能です。 どう考えても 自分の首を絞めてます。

タイは、このまま、どこへ行ってしまうのだろうか...。


http://www.newsclip.be/news/2007116_009148.html

実際は外国企業? 商務省が英テスコ合弁など12社調査
2007/1/16 (23:58)| 主要ニュース 経済

【タイ】商務省は、「タイ企業」として登録されているものの、タイ人名義人を含む外資の出資比率が50%以上で、実際には「外国企業」である可能性がある12社の調査を進めている。英テスコ、仏カルフールといった大手欧米企業の合弁会社も調査対象に含まれ、取り扱いを間違えると、クーデターで悪化した欧米との関係がさらに冷え込む恐れがありそうだ。

 名義人の調査は、タクシン前首相が創業した通信最大手シンのシンガポール政府系投資会社テマセクによる買収を狙い撃ちしたものとみられる。特定企業への攻撃ととられないよう調査の網を広げた結果、事態が大きくなったもようだ。

 調査対象の12社は、▽ノルウェー通信最大手テレノール傘下の携帯電話キャリア2位トータル・アクセス・コミュニケーション(TAC)▽香港通信大手ハチソン・テレコムとタイ国営CATテレコムの合弁でCDMA方式の携帯電話サービスを展開するハチソンCATワイヤレス・マルチメディア▽マレーシア系格安航空会社のタイ・エアアジア▽ディスカウントストア(DS)チェーンを展開する仏カルフール傘下のセンカール▽英テスコ傘下のDS大手エカチャイ・ディストリビューション▽スイスのセメント世界大手ホルシム傘下のタイ・セメント2位サイアム・シティ・セメント(SCCC)▽DHLロジスティクス(タイランド)--など。




http://www.newsclip.be/news/2007116_009148.html

タイとシンガポール、タクシン前首相めぐり関係冷却
2007/1/17 (01:58)| トップニュース 政治

【タイ】タイ外務省は16日、タクシン前首相がシンガポールで同国のジャヤクマール副首相と会談したことを不満として、1月末に予定されていたシンガポールのジョージ・ヨー外相の訪タイを取り消し、シンガポールとの公務員交流プログラムを停止すると発表した。シンガポールはこれに反発しており、両国関係は冷却化する見通しだ。

 タクシン氏は12日に中国からシンガポールに移動し、その後、ジャヤクマール副首相と会談した。この件についてシンガポール外務省は、「タクシン氏が何らかの罪で訴追されたとタイ政府がシンガポールに連絡したことはない」と指摘。「タイ国民はビザなしでシンガポールに入国でき、シンガポールがタクシン氏の入国を拒否する理由はなかった」「ジャヤクマール副首相はタクシン氏の旧友で、会談は社交的、個人的なもの」などと反論した。

 シンガポールのリー・クワンユー顧問相(元首相)、顧問相の息子のリー・シェンロン首相らリー(李)家とタクシン氏のチナワット(丘)家は同じ客家系華人。タクシン氏は、通信最大手シンなど自分が創業した企業に早くからシンガポール政府系投資会社テマセクの出資を受けてきたが、テマセクの執行取締役はリー首相の妻のホー・チン氏。こうした関係もあってか、両国はタクシン氏の首相在任中、「タイとシンガポールは2つの国家、1つの経済」を標榜し、非常に緊密な二国間関係を築いた。

 しかし昨年1月、チナワット家がシン株の約50%をテマセクに733億バーツ売却したことで事態は暗転。タイ史上最大の企業買収だったにも関わらず、チナワット家に個人所得税が課税されなかったことで、タクシン氏の首相退陣を求める街頭デモが激化し、バンコクのシンガポール大使館前でも抗議集会が行われた。結局、タクシン氏は9月のクーデターで失脚し、政治的保護を失ったシンは外国人出資比率規定や事業権違反などでタイ軍政の追及を受けている。シンの株価は現在、買収時の半分以下に下がり、テマセクは巨額の損失が避けられない見通しだ。



http://thaina.seesaa.net/article/31543708.html

2007年01月17日
法相、男性強姦被害者を保護する法律改正案を議会に提出

 チャーンチャイ法務大臣は16日、強姦被害にあった男性に対して、強姦被害にあった女性と同様な権利を保障する刑法及び民法改正案を17日に開かれる立法議会の審議にかける方針を明らかにしました。

 同大臣によると、これは男女同権を法律面で保障する為の措置で、同様に夫が妻の浮気相手の男性から慰謝料を請求する権利を保障する内容もカバーしているようです。なんでも、これまでは妻が夫の愛人に慰謝料を請求する権利は保障されていたものの、男性側には同様な権利が保障されていなかったようです。

 ネーション・チャンネルのキャスターが、一体どういうケースを想定して男性の強姦被害者と呼ぶのだろうかと言いながら首をひねっていましたが、もしかするとタイ人男がこの法律を盾に強姦で訴えるぞと言ってファラン男性を強請るネタに悪用されるケースなんかもありかもですね。
[2]   おかあつ   2007年01月17日 13:53
タイ政府、シンガポールに対して交流プログラムや閣僚級会談の中止を通告

 タイ政府は16日、シンガポール政府に対して行政関係者交換プログラム及び年次のプログラム関連会議を含む全ての閣僚級の会談を中止すると共に、一月末に予定されていたシンガポールの外相の公式訪問の招請を取り消す旨通告した模様。

 これは、シンガポールの副首相がタクシン前首相と面会した事、及び面会に関するシンガポール側の説明が不十分であることに抗議したもの。 一部報道は、シンガポール政府側がタクシン前首相宛に招待状を発行した疑惑も指摘し、またスラユット首相はシンガポール政府側が前首相と同国の副首相との面会に便宜を図ったと指摘。

(タイ時間 18:00 掲載 20:25 最終更新)

http://thaina.seesaa.net/article/31522130.html

これは (-_-;△ ... タクシンどころか、ソンティより過激だ...。 ソンティ(反タクシン派トップ)は、言っていることワケわからないけど、少なくとも政権は持ってなかったから、まだ良かったような...。


でも、なんとなく、タイにいる中国人が、何で、どことなくフレンドリーでないのか、理由がうっすらと見えてきた様な気がします。 働くだけ働かせて、才能を利用するだけ利用して、甘い汁を吸わせる前に、サクッと捨ててしまうというか...。
[4]   おかあつ   2007年01月18日 05:24
newsclip でも 記事になっていました。

http://www.newsclip.be/news/2007117_009173.html

こういう書き方をされると... 思い出したことがあります。 タイの養育権のことです。 タイでは、男の子は母親に、女の子は父親に養育権があるのだそうです。 離婚などが起こると、子供の意思や状況とは無関係に、このルールに従って子供が引き取られていきます。

このルールに従がわない場合、司法取引みたいなことをするのが一般的なのだそうで、子供の代わりに家をもらう、とかそういうことをするのが、一般的なんだそうです。 状況と法律の使い方によっては、「ケツの毛まで抜かれる」勢いの法律だな、と思いました。

だから、ひょっとしたら、この法律も何かきちんとした理由があるのかもしれません...。


http://www.amazon.co.jp/dp/412101149X

僕は、この本を読もう読もうと思って... まだ読んでないのですが... これを期にきちんとよんでみたいと思います。 今日本屋に行ってきます。

この本にある「くるぶし氏」の書いたレビューは、示唆に富んでいて、すごくすきです。

引用
─────────────────────

レビュアー: kurubushi "読書猿" (京都) (TOP 500 REVIEWER)
 クーデターをちゃっかり政治の「日常」に取り入れてしまってるタイの政治の話。
 民主主義が腐ってくると無血クーデターをやって、ついでに議会政治では話のすすまない難しい事をちゃかちゃかやる。で、「絶対権力」が腐敗する前に、民主主義にソフトランディングする。タイの政治はその繰り返し。

 しかも、何度もそういうことをやっているので、誰もがクーデター馴れしていて、新しい暫定憲法の作り方、どこをどう抑えたらいいか等ノウハウがすごく蓄積してる。
 民衆の方も、「今週はクーデターだから、テレビがつまらない」とか言ってる。日本は毎日テレビがつまらないから、毎日がクーデターみたいなものだ。

 本筋にはそれほど関係ないが、タイにはかつて世界史上唯一の哲人王が在位していたことでも有名である。これもこの本に出てくる。このラーマ4世モンクット王は、プラトンは15年でいいといってるところを、27年もパーリ蔵経を勉強し(ついでに自分で宗派を興し)、さらには英語・フランス語・ラテン語・パーリ語などの語学力を駆使しそれまでの鎖国状態から開国→きわどい外交をやってのけ、さらには王宮の占星術師に総スカンをくらいながら日食を正確な計算で予言してみせたりした。ちなみにモンクット王はミュージカル「王様と私」での、若い「王様」がそれ。

─────────────────────

タイ情勢、混迷を深めているように一瞬見えて面食らいますが ... いつもどおりの予定調和の中なのかもしれないな、と思います。


http://www.newsclip.be/news/2007117_009173.html

強姦被害の男性にも損害賠償請求権、タイ議会
2007/1/17 (20:42)| 政治

【タイ】タイ字紙プージャッカーン(電子版)によると、暫定憲法下で国会の役割を担う立法議会は17日の会合で、強姦や妻の浮気といった被害に遭った男性に女性と同様の訴訟権を認める民法改正案を原則承認した。現行法では、配偶者の浮気相手に対する損害賠償請求、および強姦に対する損害賠償請求は女性にしか認められていなかった。
[7]   おかあつ   2007年01月18日 05:35
「タイ首相、岩屋外務副大臣と会談」について

タイの外資に対してものすごく厳しい制裁を加えたかと思ったら... それと極めて対照的な、この写真とこの記事。

ロータステスコの様なヨーロッパ系の外資は、法律とか規則とかではない「何か」を犯してしまったかのようです。 それと比較して、日本の企業は、その「何か」に合格だったのでしょうか...。

この写真は、僕には、なんとも言えずすごい写真と思えます。

http://www.newsclip.be/news/2007117_009172.html

タイ首相、岩屋外務副大臣と会談 4月訪日 2007/1/17 (19:49)| トップニュース 政治

【タイ】スラユット首相は17日、訪タイ中の岩屋毅外務副大臣と会談した。首相は、外資規制強化が盛り込まれている外国人事業法改正案について、日本企業の製造、輸出に対する投資を規制する意思はないと述べ、日本側の意見を参考にする考えを示した。また、新憲法の制定、総選挙が予定より早く進む可能性を明らかにした。

 国営タイ通信によると、スラユット首相は4月に訪日する予定。
[8]   かつお   2007年01月18日 23:08
こんな法案ができたとは初めて知りました。

隣国から見てもタイのクーデター以降、爆弾テロなど
物騒なことが続いています。

日本でいえば、戦前の2.26事件のようなことが平気でまかり
通っているのですから(殺人はありませんが)、本当に
民主主義の国かと思ってしまいます。

日本の対タイODAも廃止の方向に向かっていますし、
隣国マレーシアと比べて政情が不安定では先進国入り
するのは難しいと思います。
(間違ったことを言っていたらすいません。)

しかし、イサーン人って、まだタクシン人気が高いの
でしょうか?
[9]   ケン   2007年01月19日 20:59
予想その1
権力ってこんなに美味しいって知らなかった。ということで、一年経っても首相が民選されない。オイオイ話が違うやんけ、と怒るバンコキアン。デモ>発砲>暴動>内乱となり、最後は国王裁定で軍部撤退。総選挙、文民政治、汚職横行、となり今までのくり返し。株価上昇、外国投資ドンドン、車バンバン、資本家ウハウハ。貧乏人は取り残され、百姓、工場労働者はローン地獄でメロメロ。うーん、15年前と同じパターンだな。でも、今の国王がまだ健在なら、と言う条件付きかな。

予想その2
その1の暴動後、国王がわしゃもうイヤやと、知らん顔。で、軍部独裁政権続く。外資規制、どろぼう公開処刑>犯罪激減、外資撤退>工場労働者大量Uターン、個人ローンはすべてチャラとする政令>アコム及び闇金壊滅。
工場労働者一斉解雇により、大量の退職金を手にした消費者層がイサーンに出現。農村は前代未聞の消費ブームに湧く。
それを見て軍政は主要産業を農業へシフト。大都市の交通混雑一気に解消。
都市市民も幸せ、農民も幸せ。バチ、パチ。
これ、結構素敵かも。でも、軍人ってバカだから、できないだろうな。
[10]   おかあつ   2007年01月19日 22:17
僕は、まだタイに来たばかりで、古い話を知らないのです。 15年前のいきさつを知っている方がいらっしゃったら是非お聞きしたいです...。 是非、お願いします。

m(_~_)m

かつお様、

>しかし、イサーン人って、まだタクシン人気が高いのでしょうか?

僕は、イサーンでブタを飼っているので、色々思うところあります...。

「イサーン人はタクシンが好き」って言う言葉の中には、いくつか意味があります。

1 タクシンは、まだ「まとも」だから支持。

取り敢えず、タクシンは、農業政策が「まとも」でした。 ここでいう「まとも」というのは、日本で言うまともではなくて、日本でいうところの普通以下だと思います。 とにかく、タクシンの政策の下でさえあれば、農業が成立します。

これに対応する「まともじゃない」というのは、今の状況を見てもわかるように「壮絶」で、価格調整等々、全く非現実的な、トンデモ設定になります。 正に今がそうです。 物価は上がってるのに、値段は下げられています。 みんな商売にならないので廃業しているようです。 そのうち、影響が見えるのではないでしょうか。

そういう意味合いから「タクシンでてけ」といわれたら、タクシン以外の人に任せるというのは、現実問題、考えられないので、反対はすると思います。


2 タクシンが好きな人は、実はいないのでは...?

タクシンを担ぎ出して甘い汁を吸っていた人たちが、東北地方でお金をばら撒いて、都心で反タクシン派と衝突を起こそうとしているらしい事です。 この人たちをみて、東北人はタクシンが好きと呼ばれていることもあります。

しかし、僕の周囲で、タクシンを応援するぞ、といきまいている人を見たことはありません。 多分居ないと思います。 少なくとも、僕は見たこと無いです。 そういうところから、相当報道には尾ひれがついており、実際には、局部的な現象じゃないかと僕は思います。

こういう現象を報道が全体の意思であるかのように報道して、東北人=タクシン大好き、というステレオタイプをあおっているようにも見えます。 東北人だからタクシンが好き、というのは、1番で述べた結構妥当な理由であって、感情的に「もうタクシンが大好きでたまらない」という人に今まであったことはありません。


3.いわゆる「タクシン派」も居ないのでは?

貧困層・東北人・農民・タクシン派というのは、重なっているところもありますが、案外と重なってないところが、ポイントだと思います。 例えば、イサーンの人は現金は無くとも意外と資産を持っていて、貧困層とイコールではないと思います。 同様に農民も貧困層とイコールではないと思います。

また、政治的に活発に動いているタクシン派と呼ばれている人は、農民では意外と少ないような気もします。 農村に居ても、今までそういう人を見たこともきいたこともありません。これも同様にイコールではないと思います。

なんですが、選挙のときは、反タクシン系の新聞が意図的にここを扇動し、「タクシンオッパイ」に賛同しない者は、理由はともあれ、全部ひとからげにタクシン派という事にまとめてしまいました。 そこに強い悪意を感じます。

---

(すぐに言葉的なレトリックに引っかかってしまうので、ここに踏み込むのはイヤなのですが)タクシン嫌いな人がよく言う「タクシンは、農民にお金をばら撒く」というのは、間違ってはないかもしれないですが、これだけでは、真実の半分だけしか見てないと思います。 反タクシン派のほうが、金額的にはずっと過激な金額をばら撒いているはずです。 じゃなければ、あんな大掛かりな「鳴り物入りエンターテイメント型デモ」は無理でしょう。 ここにも、ネーション系の新聞が意図的に偏った情報を出している悪意を感じます。

---

ケンさんの予想、とても面白く読まさせていただきました!
(^-^)

>個人ローンはすべてチャラとする政令>アコム及び闇金壊滅。

あの、あれですよね。 農民の借金問題ってヤツですよね。 しかし、あれって何の借金なんでしょうか。 僕的には、全然ピンときません。 見たことも無いですし。 あれってナンなんだろう。

(身近で「農民の借金問題」をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非、是非、情報提供を 宜しくお願いします(^-^;;;)

あれも、ニュースだけ見てると、胡散臭い話ですよね...。

借金というと、僕が知っているのは、中国人や「コンユアン」(=ベトナム人)が、土地を担保に高利貸しをやっていて、そういう人からお金を借りてしまって雪ダルマ式に借金が増えて、人身売買で外国へ ... というパターンは、確かにあります。

でも、そういう人、そんなに多いかな... 学校の学年にそういう子が1人いるかいないか... みたいな... かなり珍しいほうの話しだと思います。 それぐらいで、社会問題になるかな...普通。

これも裏がありそうで怪しい....


ちょっと話はずれてしまうのですが、昨日 田中ニュースで、ミャンマーの民主化の話題が出ていました。

民主化、人権、といったキーワードは、ものすごく西洋的な概念で、東洋ではまったく別な人生観・価値観が支配しているのではないかと思います。 だから、そういう西洋的なキーワードを全てを東洋に当てはめる事は、無理があるのではないかという気がいつもしていたのですが、田中ニュースでそういう話題が出ていました。

http://tanakanews.com/070118UN.htm
[11]   竹風鈴   2007年01月20日 14:39
いつもながら興味深い話が満載、勉強になります。
一方的に読ませてもらってるばかりですが・・。



>民主化、人権、といったキーワードは、ものすごく西洋的な概念で・・・・・・・・・・・
>だから、そういう西洋的なを全てを東洋に当てはめる事は、無理があるのではないか・・・・

先日テレビで全く同じテーマで中国の知識人が討論してる香港の番組が紹介されてましたよ。

自分の中には激しく共感する部分と、どういう文脈で言っているのだろう、と警戒してしまう部分と両方あるんですよ。(おかあつさんが、という意味ではなく、誰かがこのようなテーマで発言した時、という意味です。ちょっと身近で思い当たる実例があったもので・・)
西欧の基準で正義や民主化・人権をはかられてしまう現状に対する疑問はものすごくありますね。しかし東洋、西洋にかかわらず適用されていい普遍的ものだってないわけではなかろう。
では何を手放し何を選択すべきなのか・・。

非西欧の国々にとっては他人事ならざるテーマだと思います。
もちろん日本も例外では無く。
[12]   おかあつ   2007年01月21日 02:58
結構、大きな動きがあったみたいです。 テロの容疑とタクシン暗殺未遂事件の事もあわせて、多くの軍関係者が逮捕されたみたいです。

しかし...警察(タクシンは警察出身)が軍部(今政権を握っている)を逮捕したとありますが、軍部のソンティ司令官は、これを容認しているんでしょうか、それとも、敵対関係を保っているんでしょうか... どうなんでしょうか...。 何も書かれていない...。

また、21日に大きめな反政府 集会が予定されているそうです。


21日にバンコクで反政府集会
2007/1/20 (13:52)| ヘッドライン 社会

【タイ】在タイ日本大使館は19日、21日にバンコクの複数の場所で反政府集会が予定されているとして、在留邦人に注意を呼びかけた。
 
 集会が予定されているのは、王宮前広場(午後4時から)と陸軍司令部前。

http://www.newsclip.be/news/2007120_009224.html



バンコク連続爆弾事件で一斉捜索、15人逮捕か
2007/1/20 (13:27)| トップニュース 社会

【タイ】タイ字紙クルンテープトゥラキット(電子版)によると、タイ警察は20日午前、バンコクなど5県の18ヵ所を一斉捜索し、年末年始にバンコクで起きた連続爆弾事件の容疑者15人を逮捕した。容疑者には軍高官が含まれているもよう。テレビ報道によると、容疑者の1人の旅客バン会社のオーナーは、昨年8月の「カーボム事件」で逮捕された軍人と親しいという。

〈カーボム事件〉
06年8月24日朝、バンコク都内のタクシン首相(当時)宅近くで大量の爆弾を積んだ車がみつかり、運転していた治安作戦司令部(ISOC)所属の陸軍中尉が逮捕された。警察は首相暗殺未遂事件として捜査を進め、ISOC所属の少将、大佐、中佐、曹長を相次いで逮捕。このうち曹長は暗殺計画があったことを認めた。9月19日のクーデター後、捜査の先行きは不透明となっている。

http://www.newsclip.be/news/2007120_009223.html


2007年01月21日
首都圏9ヶ所連続爆破事件に関与した容疑で軍関係者等の身柄を拘束

 警察は20日朝6時過ぎ、戒厳令施行規則に則り首都圏及び近県内18ヶ所で一斉家宅捜索を行い陸軍中佐やタクシン前首相暗殺未遂疑惑事件に関与した容疑がもたれている陸軍大佐に近い人物等15人を年末年始に首都圏9ヶ所で発生した連続爆破事件に関与した容疑で身柄を拘束しました。

 身柄を拘束されたのは、クーデター発生直前に発生したタクシン前首相暗殺未遂疑惑事件に関与した疑いがもたれているスラポン・スプラディット大佐と近い関係にある乗り合いワンボックスカー運行業者のピポップ・ヂュンルゥアンオーン容疑者(50)や、ロッブリー県内にある特殊戦闘部隊司令部所属のスチャート・カットスーンヌゥン中佐等15人で、スラユット首相によると身柄を拘束された者の多くが当局関係者とのこと。

 また、一部報道によると、身柄を拘束されたスチャート中佐(報道により大佐と記述するものも)は、ロッブリー県県都内でコミュニティーラジオ局を開局しており、また身柄を拘束された際に、配下の軍関係者等6人も同様に身柄を拘束されたようです。

 今後、当時の政権側による自作自演との疑惑も指摘されていたタクシン前首相暗殺未遂疑惑事件と首都圏連続爆破事件との関係を含め事情聴取、裏付け捜査が行われるものと見られています。

http://thaina.seesaa.net/article/31768795.html



2007年01月21日
ソンティ議長、チャワリット元首相を顧問に迎え入れる

 国家安全保障評議会のソンティ議長は20日、昨年末来同評議会や政府に対する批判を強めていた元首相のチャワリット・ヨンヂャイユット大将を評議会の顧問として迎え入れた事を明らかにしました。

 尚、迎え入れた経緯に関しては明らかにされていませんが、先日チャワリット元首相がプレーム枢密院評議会議長の公邸を訪問した際に、何らかの話がされていたのかも知れません。(当時の報道はチャワリット元首相が評議会や政府に対する批判的言動を辞めることを約束したと報じていました。)
posted by Jean T. at 02:00| Coup D'etat

http://thaina.seesaa.net/article/31770523.html
[13]   おかあつ   2007年01月21日 21:31
前回の書き込みの件、やっぱり軍は警察に激怒しているっぽいです...。
どうなってしまうんでしょうか。

http://www.newsclip.be/news/2007121_009234.html

「スケープゴートなら長官に責任」 タイ軍政トップが警察に警告?
2007/1/21 (14:08)| トップニュース 政治

【タイ】テレビ報道によると、年末年始にバンコクで起きた連続爆弾事件の容疑者15人が20日、警察に身柄を拘束された件で、タイ軍事政権トップのソンティ陸軍司令官は21日、容疑者の多くが軍人だったことを認めた上で、「警察は公正に捜査すべき」「スケープゴートを捕まえたのなら、コーウィット警察庁長官が責任を取ることになる」などと、硬い表情で述べた。サフラン陸軍副司令官は「マスコミは悪意の計略に乗せられるべきではない」とコメントした。

 警察はクーデターで政権を追われたタクシン前首相の古巣で、前政権トップには、一時前首相の後継者に擬せられたチッチャイ前副首相兼法相(元警察副長官)など、警察関係者が多かった。こうした経緯もあってか、軍政は警察を地方行政体の管轄に分割、「格下げ」する改組計画を進めている。

 また、地元紙報道によると、コーウィット警察庁長官はクーデターに不賛成だったといわれ、軍政内で浮いた存在になっているという。これまで数度にわたり更迭のうわさが流れたが、内紛イメージを避けたいスラユット首相がその都度否定した。

関連記事>バンコク連続爆弾事件で一斉捜索、15人逮捕か
[14]   おかあつ   2007年01月21日 22:13
竹風鈴さん、

> 西欧の基準で正義や民主化・人権をはかられてしまう現状に対する疑問はものすごくありますね。しかし東洋、西洋にかかわらず適用されていい普遍的ものだってないわけではなかろう。
> では何を手放し何を選択すべきなのか・・。
> 非西欧の国々にとっては他人事ならざるテーマだと思います。
> もちろん日本も例外では無く。

そうですね... 。

この言葉は、正に僕の究極テーマでして ... まだ、当分理解できそうもありません。

僕は、10代の頃は、アメリカにわたってアメリカ人として生活したいと強く願っていましたが、幸か不幸か、実現しませんでした。 それ以降、日本のコンピューター業界で、合理的じゃない日本にいつもイライラしていました。

が... タイにきてからは 色々と考えがかわりました。 タイ文化を学ぶ事を通じて、日本の良さや、日本が失った部分・日本が越えられない部分などが見えてきた様な気がします。

西洋の合理的な考えは好きですが、どんな人でも究極の合理性に耐えうる精神力を持っているかといえば、そうではないのが実際だと思いますし、なんでもかんでも合理的にしたからと言って幸せにはならないような気もします。

でも、ちゃんと合理的にサッパリとやってくれないと逆に幸せにならない部分もありますし... 日本の風習「見かけ労働時間」とか大嫌いです。仕事は終わっているんだけど、時間までは一生懸命仕事をしているふりをしていなければならないという、あれです。 不合理で大嫌いです。 また、プログラミングとかも、合理的にやらないと残業は伸びる一方なので、不合理は不幸です。 でも、プログラマは合理的な作業が嫌いな人が多いです。 残業代がもらえるから幸せなのかもしれません。

すみません、ダラダラ書いてしまいました。
[15]   竹風鈴   2007年01月22日 00:22
>なんでもかんでも合理的にしたからと言って幸せにはならないような気もします。

本当にそうですね・・。(-_-)

>でも、ちゃんと合理的にサッパリとやってくれないと逆に幸せにならない部分もありますし...

本当にそうですね・・。(-_-)

何かを選択することは価値ある何かを捨てることかもしれない。
捨ててしまったらもうそれ以前に戻ることはできない。

むずかしいです。
もちろん簡単に答えなんて出るはずもないのですが。

ますますトピずれさせてしまいました。スミマセン。
[16]   ケン   2007年01月22日 15:39
消えかかっている記憶を頼りに綴ってみます。あちこち記憶違いがあるかと思いますが、主要な流れは正しいと思います。

60歳定年を無理矢理延長して最長の軍政を敷いてきたプレムが引退を発表し、文民政党のみによる総選挙。チャートチャイ党首の国民党が勝利し、党首が首相になる。
「戦場を市場に」のキャッチフレーズと、「マイミーパンハー」の名ぜりふを武器に、タイ経済が沸き立つ。日本からの第二次投資ブームとタイの観光開発成功もこのころ
ちなみに「戦場を市場に」の戦場とは、当時のカンボジアのヘンサムリン政権と反ベトナム・ポルポト三派連合との戦争によるタイ-カンボジア国境+タイ全土+東南アジアでのいざこざ。
経済活動が盛んになれば旧体制の既得権者が相対的に冷遇される。その最たるものが軍部。チャーチャイ政権の汚職体質を理由に軍が首相を逮捕。1991年。国外追放。無血クーデター成功。特に反対運動は行っていない。国民は全体的にはクーデターに好意的。以後チャーチャイは死ぬまでタイの国土を踏めなかった。
クーデター時、首謀者のスチンダーは1年後に総選挙を行い、自分は首相にならないと明言。
1992年約束通り総選挙が行われ、軍部が作った政党が第一党となる。国会にてスチンダーが首相に指名される。
オイ話が違うやんけ。なんで、やめんのんじゃ、とバンコクで反スチンダー集会・デモ頻発。
スチンダーが、フン、知るか。とシカトしたため、集会、デモ、ますます盛ん。バンコク都知事チャムロンさん、反対集会をリード。
頭に来たスチンダーさん、M16、M600(これは戦車。かなり旧型)で集会市民をなぎ倒す。今だ行方不明者百人強(みなさんなくなられていると思います。合掌)。
オッ、ワシの出番かな、と国王、チャムロン、スチンダーを呼んで妥協案提示。スチンダーさん、渋々首相を辞める。チャムロンさん、どうしてか政治力減退。現在の国王の権威は、この事件で不動のものに。
で、総選挙。確か民主党(党首、チュアン)が勝利だっけ?
ということで、クーデター自体は国民からそれほど嫌われていないようです。でも、そのあとは民選で政府を選びたいな、と言うことかしら。まあ、軍部も政党も、それだけじゃとても信用できないから、両者が適当につばぜり合いをすることで権力的バランスが取れると思っている節があります。
印象的だったのは、軍部が発砲した日はちょうどナコンチャイシーに行っていまして、バンコクへ通じる橋がすべて軍により閉鎖。仕方なく地元のホテルに泊まった。翌日バンコクへ戻ると、道がガラガラ。交番は焼け残り、デパートも休業。当日の新聞が、紙面の相当部分が白抜きのまま発行されていました。検閲ってこういうことなのか、と強く印象に残っています。しかし、ホテルでの結構披露宴はキャンセルがでなかった(本当は何件かはあったと思うのですが)、と言うのにもうなずけた。政治と市民生活がかなり遊離しているという印象です。
[17]   おかあつ   2007年01月22日 19:41
ケン様、

貴重な情報ありがとうございます。 しかも、当時タイにいらっしゃったという、生々しい体験で非常に貴重だと思いました。 よく読んでみる必要があると思います。 よく読んで、自分なりに考えてからお返事したいと思い、まずは、取り急ぎお礼申し上げたいと存じます。


タイ行きのビザを申請していたのですが、本日、却下された事がわかりました。(^-^;;; 今、ビザ取得は以前と比べると、ものすごく厳しいようです。(とはいえ3ヵ月後にはまた普通にビザなしで滞在できるのですが...。)

今日聞いたところによると、知り合いの、タイ・イギリスカップルの彼氏=イギリス人の友達も、ビザ問題でイギリスに帰国することになったそうです。

外資規制法の件もあり、外人を追い出しにかかっているように見えますが ... お金はどうするんでしょうか...。 イサーン的にも西洋人が居なくなると、結構経済的にダメージが少なくないような気がします。

更に、今日聞いたところによると、ブタもますます順調に値下がりしているようです。(^-^; このままいけば、恐らくはそう遠くない将来、農業の崩壊がおこる様な気がします。 これじゃ、バンコクに行って仕事をする以外、現金収入の道が無いですから...。

今後、タイはいったいどうなっちゃうのでしょうか...。


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>当日の新聞が、紙面の相当部分が白抜きのまま発行されていました。検閲ってこういうことなのか、と強く印象に残っています。

この話は、しかし、すごいですね...。 今のところ、ここまで極端な検閲は入っていないようですが... この先はどうでしょうか。

>しかし、ホテルでの結構披露宴はキャンセルがでなかった(本当は何件かはあったと思うのですが)、と言うのにもうなずけた。政治と市民生活がかなり遊離しているという印象です。

この話も凄くうなづけます。 なんというか... やっぱりなんというか、国の中心的としても、国民のキモチの中心としても 、そこにあるのは、政治じゃないんですよね... タイって。

#... とか言うと、仏教の国は違うなあ... とか言われちゃいそうですが、日本も結構そういうところが、かなーりあるような気がします。

## ...と言うか、どの国もそうか...。(^-^;

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タイのクーデターを見ていると思うんですが ... タイ国民が全員タクシンを大嫌いだ、といわんばかりの勢いですが、僕から見ると「タクシンは悪い奴だ、出て行かないと絶対いやだ!」って言っているのは、都心のごく一部の人だけのようにみえます。

#しかも、そういっている有名人は、例外なく中華系だったりするし...。

そんななかですが、一説によると、都心の人は全国民の10%程度しか居ないとのことです。

タイの人口統計
http://web.nso.go.th/eng/en/pop2000/prelim_e.htm


ちなみに東京の人口比率は26%程度みたいです。(都市辺りの人口は、東京がむしろ極端に大きいのだそうです。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC#.E4.BA.BA.E5.8F.A3


タイは遠隔地投票や不在者投票がないこと、住民票の移動という制度が無い事など、そういうこともあわせると、タイと日本を同じ土俵で考えることは出来ないような気がします。

だから、タイの報道や有名人が言っていることは、全く鵜呑みに出来ません。 もっともタイの人はその辺よくわかっているので、いちいち信じたりしていないでしょうが...。

もっとも「納豆で痩せる!」とかでっち上げてしまう某国のテレビも十分すごいと思いますが。 しかも、そういわれてしまって納豆が品薄に成るぐらいの凄まじい勢いで食べつくす国民の方が、よっぽど、ピュアでパワーがあります。



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ケンさん、本当に、どうもありがとうございます!
[18]   ケン   2007年01月22日 21:42
クーデター前からビザの発給も、ノンビザ滞在も厳しくなっていました。安宿やタイ人彼女の所に居候して、大した支出もせず無許可労働で収入を得ている不良外人(?)の排除が目的の様子。まあ、全土をパタヤ化したくない政府の気持ちになればすんごく分かります。
とはいっても、結婚されてしまっていると無碍に追い返すわけにも行かない。法律より強い人権を盾にされると、おいそれと追い出せない。と言うことで、結婚した人には夫婦いずれかに相当額の収入があれば(それを証明するのは納税書)、ビザは簡単にでます。ン十万の預金残高証明も不要なので、婚姻している場合、以前よりビザは取りやすくなっています。
その英国人の場合は、婚姻登録をしていなかったのでは、と邪推。
話を元に戻し、外資規制自体は賛成します。
とりあえず金が回っている今の内にしっかりした教育システムを作り、社会システムを整備し、社会的不公平を少なくしておかないと、取り返しの付かないことは明白。
外資はいつまでもタイにラブコールを送りはしない。儲からない、と思えばいつでも、あっさり、瞬時に、それがどれほどその社会に悪影響を及ぼそうが、撤退します。
すでに、トヨタやホンダはしっかりとインドに照準を合わせている。
瞬時での大量の投資で在来の文化、価値観、社会を破壊し、瞬時での大量の撤退で、新たに作りかけられた文化、価値観、社会を破壊する。1997年の時はまだ受け皿があった。今後、受け止めてくれる田舎はあるだろうか。
自分たちで本当に自分たちのための社会を作らなければ、だれも助けてくれない。資本は残酷なものです。
[19]   おかあつ   2007年01月23日 00:42
なんとなく微妙に面白いニュースである様な気がしました。
どういう意味合いがあるんでしょうか。

◇ ◇ ◇

http://www.newsclip.be/news/2007122_009248.html

タイ入管が「笑顔」研修、ノロノロ・無愛想返上目指す
2007/1/22 (21:06)| 社会

【タイ】国営タイ通信によると、タイ警察庁入国管理局は、新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)の入国管理職員1200人に、タイ式のワイ(合掌)の仕方や「サワディー(こんにちは)」「サンキュー」といったあいさつを教える「サワディー・プロジェクト」を開始する。同局が実施した調査で、新空港を利用した人の30%が、入管職員の仕事の遅さと無愛想な態度に不満を示したため。将来的には、北部チェンマイ、南部プーケットなどの国際空港でも同様の研修を行う予定だ。

◇ ◇ ◇

・タイの入管は警察庁なんですね... という事は...。
・入国審査が厳しくなっているこの折に、突如、思いついたようなこの対応って、どういうことなんでしょうか。


僕も入管の受付の人と何度も口論になったことがあります。 知人からも、入管の行列で散々並ばされた挙句、直前まで来てるのにいきなり閉められて、ケンカになったとか、その様な不親切が原因の口論があったというはなしを、ものすごく良く聞きます。

僕は、タイ語が話せるようになってからパッタリとそういうことはなくなりましたが... それはそれで、英語とタイ語で対応に大きな落差があるということなんでしょうね...。
[20]   おかあつ   2007年01月23日 03:07
スラユット首相の定例記者会見があったそうです。

http://thaina.seesaa.net/article/31930076.html

2007年01月23日
スラユット首相、第三回定例記者会見発言要旨

・政府は国民が抱える全ての問題を重要課題として取り組んでいる。(意識調査等で農家や貧困層が抱える問題に対して真剣に取り組む姿勢を見せていないと指摘されている事を受けた発言)

・副大臣の増員の要求を受けている教育省関連以外の内閣の改造は考えていない。また、国家安全保障評議会の協力を仰ぐことができる為、安全保障事項担当副首相を任命する考えも無い。但し、政府の取り組みに対する国民の理解を強化する為に各省庁に対して広報を強化するように指示する予定。また、立法議会議員が政府にして積極的に質問をする事も、政府の政策を国民に訴える上で有効な手段となるとの認識を示す。

・タクシン前首相の日本訪問は、同国の重要人物と面会していないことから両国関係に影響を与えることは無いとの認識。タクシン前首相の帰国は、国内に問題を引き起こし得る政治的な活動を行わないことを条件に認めるべき。

・辞任圧力が高まっている国家警察本部本部長の異動は心証ではなく成果に基づいて決定されるべき。

・現在の政府が1年間を目標任期とする暫定政権である事につけ込んで動かない歯車となっている官僚が少なからずいる。まず官僚は国民から給料を受け取っているという事を念頭に置き、己の職務遂行が価値に見合ったものなのか考えるべき。

・シンガポールの資本下にある通信衛星事業及びテレビ放送事業(iTV)の買い戻しの是非については政府としては現状では考えるつもりはない。しかし仮に是非を検討する必要がある場合は、法制面・安全保障関連・資金関連等を含め慎重且つ総体的に検討した上で決定されるべき。

・年末年始に首都圏内で発生した連続爆破事件に関して、既に法務省特別捜査局に対して警察の捜査に協力するように指示をしている。これは警察側に対する不信感云々とは無関係で公正且つ効率的な捜査を担保する為の措置。この事件に絡んで先に身柄を拘束された18人の多くが、タクシン前首相暗殺未遂疑惑事件に関与した疑いがもたれている人物だった事に関しては、コメントを避けた上で、警察側によるでっち上げやスケープゴートではないとの認識を示す。

・27日に予定されている南部国境三県訪問により、今後の対策の方向性がより明確になる。
posted by Jean T. at 01:24| 政治経済


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蛇足ですが...

>現在の政府が1年間を目標任期とする暫定政権である事につけ込んで動かない歯車となっている官僚が少なからずいる。

ここが気になってしまいました。 色々日本とは事情が違うのだな、と思いました。 いや、日本にもいるか...。
[22]   おかあつ   2007年02月03日 02:10
☆ 結構すごいニュースを見つけました...。 都内のあの有名な電車・BTSを運営している会社って経営が傾いてるんですね...。

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高架電車運営のBTSC、破産裁が再建計画承認
2007/2/ 1 (23:18)| 企業

【タイ】中央破産裁判所は31日、バンコク高架電車BTSの開発・運営会社バンコク・マストランジット・システム(BTSC)の債務リストラ計画を承認した。新聞報道によると、債務の免除、株式化、返済期限延長などで、負債総額680億バーツが440億バーツに圧縮されるもよう。

 BTSCは地場デベロッパーのタナヨンなどが出資する合弁会社。BOT(建設、運営、移管)方式でBTSを開発、99年末にスクムビット線とシーロム線の2路線(総延長23キロ)を開業したが、乗客数が予想を大きく下回った上、アジア通貨危機の直撃を受け、債務不履行に陥った。大口の債権者は、ドイツ銀行、国際金融公社(IFC)、タイのサイアム・コマーシャル銀行(SCB)など。

 タナヨンはタイ、香港で不動産、時計・眼鏡店チェーンなどを手がけるカンチャナパート(黄)家傘下。

http://www.newsclip.be/news/2007201_009423.html

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バンコク地下鉄の利用者1日18万人、客足伸びず赤字
2007/2/ 1 (22:58)| 企業

【タイ】バンコク地下鉄の運行会社バンコクメトロ(BMCL)の06年1-9月期決算は売上高12.4億バーツ、最終赤字10.3億バーツだった。03年以降の累積赤字は38億バーツ。

 06年の利用者数は1日平均18万人で、05年から1万人増加した。

〈バンコク地下鉄〉
タイ国鉄フアラムポーン駅から北部バンスー駅までの約20キロが04年7月に運行を開始。総工費は約27億ドルで、トンネル、車両基地など土木工事のほとんどを日本の円借款で賄った。事業主体は首都電車公社(MRTA)、運営はBMCL、車両・運行システムは独シーメンスが納入した。

http://www.newsclip.be/news/2007201_009422.html

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☆ 今日、タイバーツが一気に下がったみたいです。

http://www.krungsri.com/eng/exchange01.aspx

JPY 100 / 29.05000

久しぶりに 10000円あたり、2900バーツ台を超えたみたいです。

と思ったらこんなニュースが...。 ↓

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1月の消費者物価上昇率3%
2007/2/ 1 (18:09)| 経済

【タイ】商務省がまとめた1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3%(前月比マイナス0.3%)だった。生鮮食品と石油を除いたコアCPI上昇率は前年同月比1.6%(前月比0.1%)。

 インフレが落ち着いてきたことで、タイ中央銀行が追加利下げに踏み切るという観測が強まっている。

http://www.newsclip.be/news/2007201_009417.html

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☆ また関連してこういうニュースもありました。 ↓

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タイ進出日系企業、景気冷え込みに懸念 商工会議所調査
2007/2/ 1 (12:47)| 主要ニュース 経済

【タイ】バンコク日本人商工会議所(JCCB)が実施した2006年秋期の景気動向調査によると、会員企業の景気動向指数(DI=「業況が上向いた」と回答した企業の割合から「悪化した」と回答した企業の割合を引いた数値)は06年上期実績が25(05年上期実績32)、06年下期見通しが9(05年下期実績34)で、景況感の悪化が進んでいる。

 06年下期見通しをみると、食料品(マイナス45)、繊維(マイナス8)、電気・電子機械(マイナス13)、運輸・通信(マイナス10)の4業種で業種別DIがマイナスに転じた。その他の製造業も軒並みDIが低下。非製造業では小売りが06年上期のマイナス38から下期見通し0に改善した。

 経営上の問題点は、「原材料価格の上昇」と「他社との競争激化」が各49%で最も多く、「為替変動」39%、「人材不足」33%、「政治・社会の不安定」26%、「従業員のジョブホッピング」20%、「品質管理」19%、「賃金など労務問題」16%が続いた。

 タイ経済の今後の懸念要因は、「人件費を含む諸物価・コストの上昇」が56%と最も多く、次いで「経済成長の鈍化による消費・投資の伸び悩み」45%、「原油・石油関連製品価格の上昇」45%、「バーツ高など為替変動」42%、「政治的混乱の長期化」38%。

 この調査は06年11月1日-12月1日に実施、JCCB会員(全1262社)の341社から回答を得た。

http://www.newsclip.be/news/2007201_009408.html

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タイの日系製造業、設備投資に急ブレーキ
2007/2/ 1 (12:28)| 主要ニュース 経済

【タイ】バンコク日本人商工会議所(JCCB)が実施した2006年秋期の景気動向調査によると、タイ進出日系企業の設備投資は今年、大幅に落ち込む見通しだ。

 調査に回答したJCCB会員の製造業企業208社の07年の設備投資予定額は495.3億バーツで、06年度回答から26.5%減少した。また、07年に「投資を減らす」とした企業は72社で、「増やす」の66社を上回った。「投資減」との回答が「投資増」を上回ったのは、97年の通貨危機から回復して以来初めてという。

 しかも、この調査は06年11月1日-12月1日に実施されたため、タイ中央銀行の資本規制、外国人事業法の見直し、年末年始にバンコクで起きた連続爆弾事件、新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)の滑走路ひび割れといった問題は織り込まれていない。

http://www.newsclip.be/news/2007201_009407.html

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☆ 上のニュースは、物価が上がって、タイバーツが上がり、コストが安いというメリットがずいぶんと目減りしてしまったのが原因なのでしょうか。

ケンさんのおっしゃる

>すでに、トヨタやホンダはしっかりとインドに照準を合わせている。

という言葉を遠くから裏付けている感があります。

ところで、余談なのですが、こういうニュースを見つけました。 ↓

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山岳民族の少女に乱暴=NGO幹部の邦人を送検-タイ
(時事通信社 - 02月02日 17:10)

 【バンコク2日時事】タイ警察当局は2日、同国北部チェンマイ県の山岳民族支援施設で入所者の少女(14)に乱暴したとして、この施設を運営する非政府組織(NGO)幹部の日本人の男(38)を婦女暴行容疑で書類送検した。男は現在もNGO活動を続けているという。

 調べによると、男は1月2日、同県内の施設内で少女に乱暴した疑い。家族の通報で8日に逮捕され、10日に仮保釈された。

 男は2000年ごろから、同県内でタイ人の妻とNGOを運営し、山岳民族の子供たちが入所する施設も建設していた。 

[時事通信社]

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=154044&media_id=4

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タイで少女暴行、少数民族の通学支援寮の日本人を逮捕
(読売新聞 - 02月02日 19:11)

 【バンコク=太田誠】タイ北部チェンマイ県で少数民族の子供の通学を支援する寮を運営する福山克也容疑者(38)(佐賀県出身)が、入所していた少女(14)を暴行したとして逮捕されていたことが2日、分かった。

 地元警察によると、福山容疑者は1月2日に寮で少女に乱暴した。少女の父親が警察に通報したため、8日に逮捕された。容疑を認め、現在は保釈されている。

 同容疑者は、タイ人の妻らとともに寮を運営。学校までの距離が遠くて通えない山岳民族の子を受け入れていた。現在も5人が入所している。2005年7月には、宿舎建設や車購入費として、日本政府の無償資金協力で約7万3000ドル(当時約785万円)相当を受けた。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=154115&media_id=20

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☆ それはそれとして、こういうニュースも見つけていたのです。 ↓

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2007年02月02日
合意の上で14歳の少女と性的関係を持った男に27年の刑

 刑事裁判所は1日、合意の上で14歳の少女と複数回性的な関係を持った27歳の男に対して27年の判決を下しています。

 男は昨年6月18日から28日にかけて少女を電話で呼び出し自宅内で合計6回に渡って性的な関係をもったとして、婚姻関係に無い15歳未満者に対する猥褻行為で刑事起訴されていたもので、裁判所側は交際記録から少女の合意のもとで性的な関係が持たれていたと認定したものの、婚姻関係に無い15歳未満者に対する猥褻行為の罪状を払拭する要件には為り得ないと判断し、男に対して54年の刑を言い渡した上で、男の証言が裁判の進行に貢献した事を情状酌量し27年に減刑する判決を下しました。
posted by Jean T. at 00:57| 社会

http://thaina.seesaa.net/article/32621140.html

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☆片や「合意の下」で27年の刑で、片や「暴力」なのにすんなり保釈って、この差は何なんだろうと思いますが ...

では、日本人は外国に行ってやりたい放題だとか、そういう事をするのは日本人ぐらいで、タイで珍しいのかといえば、そんな事はぜんぜんないわけで、片や、そのあたりでもラオスから来た物凄い小さな女の子がタイ人向けの置屋で働いていたりもするそうですし、タイ人同士の強姦事件も非常に多いのだそうです。

(参考)
>一日平均12人の女性が強姦被害に

> 公共保健省衛生局が行った調査で、2004年度に強姦被害にあった女性は一日平均12人にのぼり、更に15歳未満で強姦被害にあった女性が一日平均2人だった事が明らかになっています。

http://thaina.seesaa.net/article/32459885.html

また、タイでは、人間関係の和を乱していなければ、いろいろな問題行動があってもふんわりと受け入れられ、逆に和を乱していれば、例え問題がなくても受け入れられずにトラブルのどん底に突き落とされてしまうという傾向がある様な気がします。

そういう中では、大問題があっても泣き寝入りしている女性も沢山居るでしょうし、問題がないのに大問題として扱われている女性もいるのではないかと思います。

そういえばこんなニュースも...

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2007年01月31日
学生服姿でラブホテルを利用していた18歳と14歳のカップルを補導

 ナコン・シー・タンマラート県の青少年補導センターは30日、同県県都内のラブホテル内で高等職業訓練課程高に通う18歳の少年とマタヨン2年(日本の中学2年にほぼ相当)の14歳の少女を補導した事を明らかにしました。

 今回の補導は、学生服姿でラブホテルに入るカップルを目撃したとの通報に基づき実現したもので、センター関係者が客室内に入った時には両者とも殆ど裸の状態だったカップルは、記録を取られた上で、保護者及び学校関係者を交えた席上で注意勧告を受けた上で、少年側の方は即日放免と相成ったようですが、軍幹部の父親と教師の母親の間で育てられた少女の方は、両親側のショックが大きく、今にも少女に殴りかかりそうな怒りようだったことから、センター側で一時預かり、両親の気が落ち着いてから引き渡す予定になっているようです。

http://thaina.seesaa.net/article/32460004.html

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これじゃ... 守るどころか... 本末転倒ではないかと思います。 軍幹部の父親という点も、青少年保護という以上の「何か」が見え隠れしますし...

そんなタイだからこそ、なんとなく、この山岳民族のニュースにかんしては、書かれなかった、なにがしらかの背景が多分にある様な気がしました。
[23]   かつお   2007年02月03日 07:50
おかあつ様の情報はとても役に立っています。

ひとつ気になることがあるのですが、
『タクシンを非難しているのは一部の中華系の人々』と
書いてあるのですが、タクシンも中華系(たしか客家)
ですよね。

同じ中華系なのに出身の派閥とか、仕事のねたみとか
あるのでしょうか?
[24]   おかあつ   2007年02月03日 14:39
タクシンについて...。

この岩田智雄さんという方は、前から、ネーション英字版とかバンコクポストとかの、も の す ご い 偏った記事をそのまま日本に流していた前歴があるので、頭から鵜呑みにはできないのですが、とてもよくまとまっているので引用します。



タクシン・タイ前首相 世界を転々 包囲網避け復権へ“神経戦”

 【バンコク=岩田智雄】クーデターで首相の座を追われたタイのタクシン前首相が今、滞在国を転々と変えている。タクシン氏は復権の意思なしと強調するものの、タイ暫定政府や軍は、それを額面通り受け取ってはいない。幽霊船「フライング・ダッチマン」の船長のごとく世界をさすらうタクシン氏の狙いは何か。

 タクシン氏が暫定政府や国民に対するメッセージ発信を本格化させ始めのはこの2日。バンコクでの連続爆弾テロへの自らの関与を否定する手書きの声明文を弁護士を通じて発表してからだ。

 爆弾テロで治安への懸念が高まると同時に、保守的な経済政策への外国企業からの批判も強まって、スラユット暫定政府への不満が随所から吹き出しかけた時だった。

 政府が爆弾テロで十分な捜査をしないまま、犯人を同氏支持者と示唆したことを批判したその声明は、国民の間のタクシン人気を喚起し、暫定政府を揺さ振る狙いだったと受け止められている。

 軍主導の国家治安評議会は、タクシン氏の動きに敏感に反応し、同氏の発言を報道しないよう国内放送局に要請した。

 タクシン氏はそれを見透かしたように、滞在していたシンガポールで、米CNNテレビや米紙ウォールストリート・ジャーナルとの会見に応じ、さまざまな汚職疑惑について自らが潔白であると主張、権力の座に戻る意思はないと表明した。

 CNNのインタビュー放送はタイ国内ではカットされ、それがまた暫定政府批判を増幅させた。タクシン氏の計算通りの展開だったともいえる。

 戦略家といわれてきたタクシン氏の動きは、その言葉とは裏腹に、将来の復権を目指すステップといえ、暫定政府に対して“神経戦”を仕掛けているともみられている。

 タクシン氏は、インタビューでプミポン国王の寛容を信じているとも述べ、慈悲深い国王を信奉する大衆心理に訴えて、国民の同情を買おうとすることも忘れなかった。

 タクシン氏には、潤沢な資産を使って米政府や米議会にロビー活動をしようとしているとの疑いの目も向けられている。

 軍に任命されたスラユット首相は、タクシン氏について最近、「政治活動を一切やめれば、帰国してもよい」と述べた。「政治活動」とは、海外メディアを通じた広報作戦や要人らとの会談を指しているとみられ、この言明には、政権の手が及ばない外国でのタクシン氏の動きを封じたいとの思いがにじんでいる。

 では、タクシン氏が帰国すればどうなるのか。

 タイでは目下、タクシン政権下で起きた多数の汚職疑惑が捜査中だ。タクシン氏が最近まで党首を務めたタイ愛国党についても政党法違反事件で裁判が進められている。

 国内での“タクシン包囲網”が狭まる中でタイに戻ろうものなら、タクシン氏が事件の重要参考人か容疑者として扱われることは間違いない。タイ全土ではなお戒厳令が敷かれており、タクシン氏は容疑不明のまま拘束される可能性もある。

 タクシン氏が画策しているとみられる暫定政府の不安定化も、プミポン国王が政府を承認しているため、容易ではない。タクシン氏は、リスクを冒して早期帰国するのでなければ、国外での持久戦に持ち込むほかない。

(2007/01/24 10:03)

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070124/wld070124002.htm
[25]   おかあつ   2007年02月03日 14:45
個人的な見方で恐縮なのですが、自分的にはこのインタビューを読んで、微妙にホリエモンを思い出してしまいました。 実力もカリスマもあるのだけど、強引過ぎて反感を買いやすいというか...。



タクシン氏に聞く 暗殺の恐れ、今は帰らず

23日、東京都内のホテルで、インタビューに応じるタクシン前タイ首相(撮影・小野淳一)

 昨秋の軍事クーデターで失脚したタイのタクシン前首相は23日、滞在先の東京・内幸町の帝国ホテル内で産経新聞と会見し、「政治に復帰する野心はない」と強調、一市民として帰国したいと述べる一方、暗殺の懸念もあるとして当面は国外にとどまる考えを示した。1問1答は次の通り。

                  ◇

 --クーデターが起きたことをどう考えるか

 「タイとタイ民主主義にとり極めて残念。21世紀に起きてはならないことだった。軍政は1年以内に民政に復帰させなければならない。国民の忍耐はそう長く続かない」

 --国王が暫定政権を追認したことについては

 「単に手続き的なものに過ぎない。国王陛下は政治を超越した存在だ」

 --あなたにも責任の一端はあるのではないか

 「問題があったとすれば、強い指導力を振るって、十分な説明のないまま、改革を急ぎ過ぎたせいだろう。強力な政府に不満な連中にとって、国内不在中のクーデターが唯一の解決策だった」

 --あなたの政権には汚職の疑惑もかかるが

 「汚職は(タイの過去の)すべてのクーデターの口実となってきた」

 --自身の関与は?

 「私は汚職を防止してきた人間。あり得ない」

 --潔白ということか

 「そうだ。根拠のない言いがかりである」

 --帰国する予定は?

 「帰国するもしないも私に完全な権利がある。私はタイ国民で、正式に訴追されてもいない。まだ帰らないのは軍政と暫定政権に国民和解の仕事をする時間を与えたいからだ。状況が許せば帰国する。ただ、帰国しても安全だと確信したい」

 --逮捕への懸念か

 「何ら悪いことはしていないから逮捕は気にしていない。暗殺だ。すでに3度の試みがあった」

 --帰国をめぐる暫定政権との交渉や接触は?

 「そんな必要はない」

 --仮に帰国した場合はどんな役割を果たすか

 「一市民として家族と静かな生活を送りたい。何かするなら財団を通じての慈善活動。政治の舞台の外で何でもやる」

 --永遠に政界引退か

 「永遠だ。(首相)在任6年でたくさんだ」

 --だが、各国行脚は復権準備との見方もある 「タイの未来と潜在力に関し(各国の)知人を安心させたいからで(その見方は)誤り。政治に復帰する野心はない」

 --では、インタビューを受け続ける理由は?

 「大みそかのバンコクでの爆弾テロ事件が私のせいにされ、あんまりだったから、政治的沈黙を破らざるを得なくなった」 --日本で会ったのは

 「(政治家)数人に会った。経済人も同数だ。もっと会うつもりだ」

 --北京に帰るのか

 「そうだ。アジアを旅している間は北京、米欧訪問の間はロンドンを拠点にしている。アジアをもっと回り、それからロンドンに戻るつもりだ」

 (坂本英彰)

(2007/01/24 03:17)

http://産経新聞.jp/kokusai/world/070124/wld070124001.htm
[26]   おかあつ   2007年02月03日 14:47
うわ、日本語ドメインになってるし... (^-^;
上の記事のリンクは、こちらでお願いします。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070124/wld070124001.htm
[27]   おかあつ   2007年02月03日 14:49
タクシン前首相 存在感をアピール…帰国への意欲示す

1月24日9時53分配信 毎日新聞

タクシン前首相 存在感をアピール…帰国への意欲示す

インタビューに答えるタクシン・前タイ首相=東京都千代田区のホテルで23日、丸山博写す

 昨年9月の軍事クーデターで失脚し、事実上の亡命生活を送るタイのタクシン前首相(57)が23日、東京都内で毎日新聞のインタビューに応じた。前首相は「権力の座に戻る野心はない」と強調しながらも、「クーデターで失われたタイの国際的な信頼を回復するため尽力したい。プレーヤー(選手)でなく、モラルサポーター(精神的支援者)となりたい」と述べ、帰国への意欲をのぞかせた。クーデター後に発足した暫定政権が民政移管への道筋を示せず内政混乱が続く中、自身の存在感をアピールすることで帰国の方策を探る意図があるとみられる。
 憲法裁判所が3月にも決定を下す予定の自らの不正蓄財問題についてタクシン前首相は「タイに法の正義があると信じる。私は無実だ」と述べた。帰国のめどについて「家族が心配するため帰国を見合わせている。(ミャンマーの民主化運動指導者の)アウンサンスーチーさんのような自宅軟禁となるのは嫌だ」と語った。
 前首相は暫定政権の国政のかじ取りに関連し「政治はスポーツのようなものだ。とても複雑で難しい」と指摘、その上で「早期に新憲法を制定し、選挙を実現する必要がある。民主主義を愛するタイの民衆が(混乱が続く)現状に耐えられるのは1年が限度だ。日本など外国資本が見切りを付けるのも1年が限界だ」と付け加え、暫定政権の対応を暗に批判した。
 政界復帰の可能性について前首相は「私は政治に6年間も携わり、もう十分だ。復帰するつもりはない。(私が率いていた)愛国党にはチャトロン党首代行ら後継者は多く、タイの民主主義のため働いてくれる」と断言、政治と一線を画す姿勢を強調した。しかし、「私はモラルサポーターとして働きたい」とも述べ、自らの影響力を温存することに自信をうかがわせた。
 タクシン前首相の来日は06年4月以来。今回はタイ暫定政権の意向で日本政府要人や官僚との面会を事実上拒絶された。25日に離日し、北京に滞在する予定。外交筋は「(前首相は)関係が近い中国政府の庇(ひ)護(ご)下にある」と見ている。【竹之内満】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070124-00000006-maip-int
[28]   おかあつ   2007年02月03日 15:15
なんとなく、タクシンって、部分肯定も部分否定もせずに全面的に相手の言うことを否定するところがあるので立場が対立するとあっという間に凄く仲が悪くなるような気がします。

# (カリスマ的な人にありがちではありますが...)

あと、これ見よがしにイギリスの超高級住宅地に住んだり、敵対する立場の人を「フン」っとハナで笑ったりするので、相手がお金持ちになればなるほど、反感を買う様な気がします...。

僕の知っているイギリスの人は、モチロンタクシンがどこに住んでいるかよく知っていますし、タクシンはイギリスでいい暮らしをしているクセに、タイのイギリス人は最近のビザの厳しさの事で非常に苦労させられているので、タクシンには激怒しています。

ルールを守って投資して税金もキチンと払ってるし、ちゃんとタイに尽くしてるのに、何でこんな苦労しなきゃアカンのか、というのが彼女の趣旨です。 他の多くのイギリス人も、同じ様な感覚なのじゃないかと想像します。


僕は、イサーン人と同じで、ブタの値段が安定してブタの餌が安くなってくれれば、それでオッケーです。
(^-^;

# そのイサーン人はタイでは被差別グループですが、さりげなくタイで一番人数が多いグループなので、タイ的には、きっと、ちゃんとした選挙をするわけには、多分いかないのだと思います。


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詳しくはわからないのですが、そういう他のニュースや状況を見聞きした感じで、タクシンは中華系であっても、同じように中華系で経済水準が高い人たちから相当妬まれて、嫌われているのじゃないか、と個人的に想像しています。

でも、実際はどうだかわかりません。

ところで、僕の友達に、香港で育った中国通な日本人の友達がいるのですが、「タクシンはシンガポールの政治を見本にしている、って聞いたけど、そりゃー評判が悪いだろうね...。」という、極めて意味深なことを言っていました。 何故なのか詳しくは知りません。
[29]   おかあつ   2007年02月04日 13:57
タクシンは、得意な英語を生かして国際世論でタイにプレッシャーをかける作戦を取っているもようです。 一瞬ずるいような感じもしますが、バンコクタイムズやネーション英字紙も英語で国際世論を操作してタクシンにプレッシャーをかけているので、かわりはないと思います。

ところで『国王が提唱する充足を心得た経済』ってどういう物なのでしょうか。

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2007年02月04日
前首相はドバイに滞在中、マスコミとのインタビューも予定

 タクシン前首相の法律顧問であるノパドン・パッタマ氏は3日、前首相が現在アラブ所長国連邦のドバイに滞在中で、同地で既に複数の活字・映像メディアのインタビューを受ける予定になっている事を明らかにしました。

 一方、政府側は近日中に国家安全保障評議会側と前首相のインタビュー発言に対する対応に関して、国王が提唱する充足を心得た経済に言及した部分が不敬罪に抵触するかを含めて協議する方針を明らかにしていました。
posted by Jean T. at 02:00| Coup D'etat

http://thaina.seesaa.net/article/32773060.html
[30]   おかあつ   2007年02月04日 14:21
バーツ高の原因に言及したこんな記事を見つけました。

http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Asia/Radar/thai.html

各国政治経済レーダー

タイ

中央銀行、短期外資流入規制を発動
地域研究センター 東 茂樹
タイ中央銀行は12月18日、為替相場の投機による上昇を抑制するため短期外資流入規制策を発表した。これを受けて翌19日、タイ証券取引所の株価指数は前日比で約15%下落し、時価総額で約8200億バーツが吹き飛ぶ「ブラックチューズデー」となった。当初導入された取引規制策では、外為銀行が顧客のバーツ購入に際して、投資資金の30%を中央銀行に預託することを義務づけ、1年未満に回収する場合は資金の10%が没収される。しかし株価への影響が甚大であったため、財務相は19日夜に急遽、規制緩和措置を発表し、株式投資目的の為替取引は規制の対象外とした。その結果、20日の株価指数は約11%高と反転し、約5300億バーツの買い越しで、その後1週間は株価指数が680前後で落ちついている。

世界的な過剰流動性とドル安傾向により、タイでは急速な外資の流入が続いていた。とくに投機筋のバーツ買いは凄まじく、12月第1週の流入額は約9.5億ドルに達して、1ドルは35バーツ台前半となり、年初から約14%上昇した。為替取引規制が厳しい周辺国との輸出競争力を考慮すれば、これ以上のバーツ高は、産業界に及ぼす影響が深刻と、タイ中銀は判断したのである。規制策導入後1週間は、1ドル36.4バーツ前後で推移している。

当初の取引規制策は、わずか1日で規制緩和に追い込まれたことで、当局の対応が拙劣であったとの見方がある。ただタイ中銀は、投機筋のバーツ買いに対抗するために、ドル買い市場介入、売りオペによる不胎化を実施しており、そのコストは巨額に上っていた。また12月4日には、外為銀行に対して非居住者との債券売買の為替取引を禁止したが、効果は限られていた。タイ中銀は検討を重ねたうえで、トービン税、チリが1990年代に一時導入した規制策を参考に、今回の短期外資流入規制を導入したと考えられる。しかし株式市場への影響を過小評価した点は否めない。一部の学者からは変動相場制下の金融政策で対応すべきとの意見もあるが、12月13日の金融政策決定会合では、政策金利を5.0%で据え置き、外資流入規制を目的とした利下げは行わないことを明確にした。

また19日夜に急遽策定された規制緩和措置をプリディヤトン財務相(前中銀総裁)が発表したため、中銀の独立性に対する政治介入との批判がある。しかしタリサ中銀総裁は、同日不在で、事態の緊急性に鑑みて、株式、債券市場監督の立場にある財務相が関係機関と調整にあたったためであり、中銀総裁との連携は維持されていた。

1997年のアジア通貨危機から10年になろうとしているが、為替投機の勢いは以前よりも凄まじく、各国の適切な経済運営や地域通貨協力が必要なことを改めて思い起こさせた。
2006年12月

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タクシン首相の辞意表明と政治改革
地域研究センター 東 茂樹
タクシン首相が4月4日に辞意を表明した。タクシン首相は、首都バンコクでは中間層を中心とした首相辞任要求運動に数ヶ月間直面していたが、東北部や北部の農村部では、5年間の首相在任中に実施した貧困解消政策により、農民や低賃金労働者から人気が高く、圧倒的に支持されていた。4月2日の総選挙では、比例区で与党タイラックタイ党の得票が1642万票に達し、投票数の56.5%に上っている。一方でバンコクでは小選挙区36のうち27で、白票が与党候補者の得票数を上回った。タクシン首相は、国王に拝謁した後、国民を二分してしまった対立を緩和するために、次期国会で首班指名を辞退すると表明した。

タイの歴代政権の特徴は小党連立内閣であり、政党間の駆け引きによる頻繁な内閣改造、選挙のたびに所属政党を変える離合集散が行われ、首相の立場も弱く、地方選出の国会議員は汚職を繰り返すというイメージが強かった。この政治腐敗の状況を打開するために、1997年憲法が制定された。同憲法では、小選挙区と比例代表の並立制、閣僚の議員兼職禁止などを規定して、従来の地方選出議員による利益誘導政治を排し、比例区選出の専門家集団による安定した行政運営を理想において、首相不信任案も定数の5分の2の同意がないと提出できない規定を設けた。また国家権力の監視機構として、憲法裁判所、汚職取締委員会、選挙管理委員会などの独立機関が設置された。

しかしタクシン政権は、国会で絶対多数の議席を獲得して与党単独政権となり、独立機関の人事にも影響力を及ぼして与党寄りに変えてしまい、政権を監視するチェック機能が働かなくなった。解散・総選挙を行っても立候補者は90日前の政党所属を義務づけられているために、政党の鞍替えができず、与党に圧倒的に有利な体制となり、政治の独裁的な状況を許す仕組みとなっていた。今回の政治空白をもたらしている根本原因は、この現行憲法の規定にあるため、憲法の条文を改正する政治改革が、今後のタイ政治の課題となる。
2006年5月

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関連して、yahoo知恵袋でバーツ高の原因に言及して、こんな記事を見つけました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1410553354

タイのバーツ高の原因は?

タイの1バーツがいまなんと3.44円なんですね。つい最近まで、ずっ~と2.8円くらいだったのにこのバーツ高はなんなんでしょうか?もう2年行っていないだけなのに、この値上がりはびっくりです。

ベストアンサーに選ばれた回答

回答日時: 2007/1/20 14:10:05
回答番号:34,325,252

確かに1年前に比べ、バーツは20%高くなりました。
それまでは、対円との交換レートは、インド・ルピー、フィリピン・ペソとほぼ同じだったのですが、
バーツだけが突出してしまいました。

ひとつにはタイの好景気があります。
と同時に欧米からの有力投資先に「VTICs」とよばれる「越泰印中」が台頭していることが上げられます。
他に、投機筋がタイマネーを操作していることも影響しています、その裏には、タイの一番の“保護者”であった日本の経済が弱含んでいることと、長引く低金利政策で¥が“出汁”に使われていることがあげられます。
出汁は「円キャリートレード」という意味です。

1997年7月、香港返還と同時にタイを震源地に起こった「アジア通貨危機」の再来を心配する向きもありますが、タイの経済力も力強くなってきていますので、その心配はないでしょう。
2月のG7会議でどのような決議がなされるかは解りませんが、円安傾向はしばらく続くでしょう。
春にかけて、1ドル=125円になると見られていますので、私も手持ちのドルをその頃に円に戻そうかと考えております。

場合によったら、参院選前に再々度の利上げがなされて、円高への道を歩むのではと推察しています。
回答した人: elecloco5861さん

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ロイターで、こんな記事もみつけました。(しかし、この読み辛さどうにかならないものか...。)

http://today.reuters.co.jp/investing/FinanceArticle.aspx?type=forexNews&storyID=2007-01-10T223533Z_01_nTK3041446_RTRJONT_0_MnTK3041446-3.xml

〔クロスマーケット〕政局混迷続くタイの外資規制、政治的意図が背景とも
2007年 01月 11日 木曜日 08:41 JST135

<東京市場 10日>

━━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯
 日経平均   |国債先物3月限 | 国債284回債   |ドル/円(16:30)  |
━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿
 16,942.40円  | 133.53円  |   1.750%   | 119.20/23円   |
━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿
  -295.37円  | -0.11円   |  +0.020%   | 119.35/38円   |
━━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷
注:日経平均、国債先物、現物の価格は大引けもしくは午後4時半の値。
下段は前週終値比。為替は前日NY終値。

 森 佳子編集委員

[東京 10日 ロイター] タイバーツへの投機抑制を狙った資本規制の導入、株価の急落、資本規制の緩和、外国企業の議決権を制限する法案の承認と、このところタイの金融・証券市場は騒がしい。加えて年末年始に首都バンコクで爆破事件が起きており、軍による新たなクーデターのうわさも広がっている。アジア危機から10年が経過し、徐々に投資家の信認を回復してきたタイで、政局の混迷が経済政策にも影を落とし始めている。

 <資本規制から介入政策へ>

 タイ中央銀行は投機筋によるとみられるバーツ買いに歯止めをかけるため、12月18日に資本規制策を発表した。

 同規制策は、バーツ建ての資産を取得したり、外貨からバーツに交換する投資家が、投資額の30%を中銀に無利子で預託することを義務づけ、さらに1年未満で引き出す場合は制裁として10%を徴収することを定めている。しかし、発表翌日に同国の主要株価指数であるSETが前日比14.8%安と急落。これに胆を冷やした中銀は「株式投資などは規制の対象外とする」という大幅な緩和策の発表に追い込まれた。

 今後の政策オプションについて、野村証券アジア調査部のエコノミスト、和泉祐一氏は「バーツ高を容認するか、介入してバーツ高を抑制するか、規制をさらに強化してバーツ高に対抗するという3つの選択肢が考えられるが、最も現実的なのは介入政策だろう」と話す。

 なぜなら、タイの金融政策は緩和の方向にあるとみられ、バーツ売り介入による国内市場への流動性供給は金融政策と整合性が保てるからだ、と和泉氏は指摘する。

 アジアでは経常収支の黒字から通貨高になった国がほとんどだが、タイと韓国については、資本収支の黒字(外資流入)により通貨高が続いている。タイとは異なり金融政策が引き締め傾向の韓国では、介入による流動性を不胎化できるのかどうかが注目されている。 

 <バーツ高と輸出競争力>

 バーツは2006年年初に1ドル=41バーツだったが、資本規制を導入した12月18日には1ドル=35バーツ近辺と9年ぶりの高値圏にあった。10日の取引では約36バーツで高止まりの状況。 

 タリサ中央銀行総裁は、12月30日付の読売新聞のインタビューで「バーツは対ドルで年初から15%も上昇したが、域内の平均は7─8%。ファンダメンタルズが他国よりも強いなら説明もつくが、成長率は域内では低い」「世界中にあふれるカネが投資先を求めるなか、投資家は米国経済の先行き不安をいっそう強め、潜在力のあるアジアに資金がどんどん入っている」──と発言。さらにそれらの資金は為替変動を制御している中国、香港、シンガポールには向かわず、「小さく開かれた経済のタイ、インドネシア、フィリピンなどに流れる傾向が鮮明となった」とし、資本規制に至った経緯を説明した。

 市場では、欧米ヘッジファンドがバーツ投機を仕掛けていたとの観測もあり、当局は警戒を強めているが、実際のところ、日本の自動車やエレクトロニクス企業が多く進出しているタイの輸出競争力は強く、バーツ高にもかかわらず輸出の伸びは続いている。

 11月のタイの輸出は前年同月比21.7%増の117億7000万ドル、経常黒字は15億1000万ドルで10月の8億5600万ドルを上回った。

 しかし、タイ政府は外国人による証券投資規制のみならず、直接投資にまで規制の網を張り始めた。


 <直接投資規制と政治意図>


 タイ政府は9日、外国企業による出資に関する新たな規制案を承認した。タイ商務省が提出した「外国事業法」改正案は、外国企業の認定基準を外資の持ち株比率から、議決権比率に変更する内容だ。

 これまでは外資出資を50%未満に規制するサービス業に外資系企業が進出する際、タイ側株主の名義を借りて規制適用を免れ、議決権は外資系企業が握って経営支配するのが慣行だった。だが、今回改正案の承認により、通信などのサービス業については、こうした外資系企業の支配が困難になる。

 外国人商工会議所連合はこの法案に反発し、タイの信認低下、外資流出につながると懸念を示した。

 他方、同法案は製造業を対象としていないことから、経済的なインパクトより政治的な意味合いが濃いとの声も聞かれる。

 「タクシン前首相が外資開放政策をとり、直接投資を受け入れ続けてきたことから、今回の措置は暫定政権による政策の巻き戻しと、タクシン前首相をけん制する意向の表れではないか」と野村の和泉氏は指摘する。

 タクシン前首相は昨年9月のクーデターで追放され、現在中国の北京に滞在している。タクシン前首相の家族が一族の保有する通信コングロマリットのシン・コーポレーションの株式をシンガポールのテマセク・ホールディングス[TEM.UL]に売却し、巨額の利益を得ながら税金逃れをしていたことは記憶に新しい。 
  

 <爆弾事件の影響>
 

 年末年始にバンコクで起きた爆弾事件については「タイでGDP(国内総生産)の約7%を占める観光への影響がまず考えられる。また消費者センチメントや直接投資についても下押し圧力が見込まれる。ただし、バーツ安が進展すれば、それを減殺する可能性もある」と和泉氏は語る。

 暫定政権のブンロート国防相は、爆破事件は政権の不安定化を狙ったもので、タクシン前首相支持の政治家、軍人、警察関係者が関与しているとの見方を示した。

 一方、タクシン前首相は爆破事件への関与を否定。タクシン政権で副首相を務めたチャワリット元首相は「軍政がバンコクでの連続爆発事件と同氏を関連付けようとしている」と反論。事件は「軍政の自作自演」との見解を表明した。だが、全局が暫定政権の管理下にあるテレビでは、元首相の発言を報道しなかった。

 一連の資本規制および爆破事件は、タクシン派対反タクシン派の闘争ととらえることもでき、政局の混迷が続く限り、世界の投資家は警戒を続けることになる。

c Reuters 2007. All Rights Reserved.

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少し前、このバーツ高の原因はアラブ系の投資が入っているからだ、という未確認なうわさを聞いたのですが... タクシンがドバイに行ったという話と関連して探してみたのですが、どこに書いてあったのか見つからなくなってしまいました。
[31]   おかあつ   2007年02月04日 14:33
外資規制に関する影響の話しを見つけました。 他にもたくさんの面白いことが書いてありました。

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http://blog.mag2.com/m/log/0000086934/

先週はタイの外為取引規制の話をしました。 今週も関連する話題です。

【タイへ設備投資資金が送れない?】

例えばタイの日系企業(現地法人)が、
本社から設備投資などの資金を送金してもらおうとすると
これは現地法人では借入金となるのでしょうが、
送ってもらうその資金は
外資規制をクリアしなければならないことになりました。

規制によれば、
非居住者が2万ドル以上の外貨を
タイに持ち込んでバーツに両替する場合、
30%は無利子で両替金融機関に預託するように義務づけられました。

1億円を投資しようとしても、実際に運用できるのは7千万円。
3千万円が無利子で寝てしまいます。

さらに一年以内に投資を引き上げると、預託した3千万円のうち、
3分の1相当の1千万円が制裁金として没収されることになっています。


こんなことを突然決められたので、企業の不満は高まっています。
何故、投機資金への対応の為に
進出した外資系企業が苦労をしなければならないのでしょう。

バーツ高には、小手先の対応でなく、
「金利政策での対応や、タイ国内からの外国投資規制の緩和が先だろう」
というわけです。

タイ国内からの外国投資規制の緩和は、
遅まきながら最近始めたようなのですが・・・。



【迷走するタイの政策】

本社からの送金が難しいので、
タイにある外資系の取引金融機関に追加融資を求めれば、
今度が大口融資規制に引っかかる掛かる場合があります。

本社から借りればよいお金を
地元の金融機関から資金調達すれば、
外部へ流出する金利負担が発生します。

まさか、プリディヤトン副首相兼財務相が
縁戚筋のカシコーンバンクを
儲けさせようとやっているわけではないでしょうが。

2007年1月29日の追加措置では、
資金にリスクヘッジをすれば持ち込めるとのこと。
当局は何度も規制の変更を繰り返して、企業を混乱させています。
そこかしこで問題点が露見する都度、例外規定が後から出てくるのです。

これは、かないません。

1月30日のバンコクポストでは、
ジェトロのMr.Katoが商務大臣に会いに行っているのを伝えています。
日系7000社のこれからの投資の障害になるであろうと語っています。

31日くらいには中央銀行総裁のタリサ女史とも面談しておられるのでしょう。
関係ありませんが、タリサ女史は日本への留学経験がおありとか。



【このところ、外資に厳しい!?】

中銀によれば、規制は投機防止のためで他意はないとのことです。
しかし、ここのところ
外資への風当たりは厳しいものを感じます。

外資への制限は、
他にも外国人事業法改定案もあります。
議決権の過半がタイ資本でなければならないとされ、
優先株などは除外されて、従来の規定より厳格なものになります。

その他、英国テスコの大規模商業施設の出店に待ったをかけたりと、
経済自由化の方向を逆戻しさせることが多く起こっています。

ついでに言えば、
タイの政府は国民の反対に会うと
態度をコロリと変える場合があるように思います。
国民による世論は、なかなか強いわけです。



【タイと外資】

今の所、外国人たちは我慢をして見ています。
軍人生活が長かった人たちがすることだから、
また、銀行中心の間接金融の時代に生きてきた人たちのすることだからと。


しかし、タイがもし
本当に不便な場所になってしまえば企業も考えるでしょう。

外資がここから去る動きがでれば、
外資の流入が継続する状態でバランスしている今の経済は、
また地場の企業への影響は、すごいものがあるでしょう。

いや、タイ企業への影響だけではありません。
国民生活そのものに決定的に影響します。

バンコクの労働者の8人にひとりが日系企業で働いています。

外国からの資金と技術が、
タイに大きな雇用を生み出しています。
外資とうまくやらなければ、外資も自分たちも困るのです。



【市場を利用した発展】

保護貿易、資本流入の規制、国営企業化、規制、計画経済、
かって、こういう方法で大成功を収める国はありませんでした。

賢明にも、それに気づいたタイは
1960年代に台湾・中国・香港・シンガポールの4匹の竜が発展した
その後を追って、ここまできたのです。


私には、今のタイ政府は
市場経済の問題点対処にあたって
市場経済の「いいとこ取り」をしたいように見えます。
市場メカニズムをうまく利用するのではなく、軽視しかけています。

市場を利用した経済の発展は、涙や汗や知恵と一緒に存在します。
自分たちに都合のよいことだけで済まそうとすれば、咎めがでてきます。
社会の仕組みという「虎の尾」を踏もうとしています。

私は今のタイの状況を、
2006年9月のクーデター発生時と同じようには楽観視していません。
国際競争力に関わる根幹に影響を及ぼすことですから。


ただ幸いなのは、日系を始めとする外資系企業は
長期的な安定を予測して対応しているらしいことと
タイの知識層は、このままではいく末に恐ろしい事態が待っていることに
気づいているらしいということです。

あるタイの人は私にこう言いました。

「---さん、今は Wait & See の時です。きっと、うまくいきます」
[32]   おかあつ   2007年02月28日 21:04
ずっと、異様な高等を続けていたタイバーツですが、本日、急激に値段を下げているみたいです。

円タイバーツの一般的な相場は、先週までは、1円あたり0.2870バーツ程度だったのですが、今日は、0.2940まで下がっているみたいです。 (どうでもいいことですが、1万円両替するごとに70バーツ差が出るって、結構大きいです。 1万円両替するごとに一本10バーツのビンのコーラ7本がおまけで付いてくるわけです。)

これは、中国の株価下落がきっかけとなったことに加えて、財務相が辞任したことも影響しているそうです。 ところで、この辞任した財務相なのですが、気付くのが遅く全く申し訳がたたないのですが、この人こそが、あの必殺ジャイアン式経済政策を打ち出していた本人であるそうです。

その人が辞任したのであれば、タイバーツは買いじゃないか...って言う気もするのですが...
(^-^; ともあれ、辞任されたのだそうです。




副首相兼財務相が辞任、タイ政府に激震
2007/2/28 (11:44)| トップニュース 政治

【タイ】プリディヤトン・テワクン第1副首相兼財務相が28日、政府内の対立を理由に辞意を表明した。クーデターで発足したタイ暫定政府は組閣から5カ月で経済政策の柱を失うことになり、さらに混乱が深まる見通しだ。

 プリディヤトン氏は辞任発表の記者会見で、「一部の閣僚がある特定のメディアのために働いている」と糾弾。前政権で副首相、財務相を務めたソムキッド・ジャトゥシーピタック氏の政府入りをめぐる騒動にも不快感を示した。「特定のメディア」は、同氏批判を続けるタイ字経済紙プージャッカーンとみられている。

 プリディヤトン氏はタイ中央銀行総裁から現職に就いたが、昨年12月に導入した資本規制、外国人事業法の見直しなどで株価の暴落を招き、経済運営能力に疑問が浮上していた。2月下旬には、ソムキッド氏の政府入りがいったん決まり、直後に白紙に戻る騒ぎがあり、ソムキッド氏と不仲とされるプリディヤトン氏が反対したと報道された。

 ソムキッド氏の政府入りを後押ししたとされるのは、プージャッカーンの創業者で、タクシン前首相の退陣を求める街頭デモを指揮したソンティ・リムトーンクン氏。ソンティ氏はクーデター後、経営破たんで手放していたプージャッカーン・グループの株式を銀行からただ同然で返還してもらい、反タクシン勢力の「ほうび」といううわさが流れた。2月からはゴールデンタイムに国営テレビ局のトークショーを担当し、偏向報道という批判を浴びていた。

〈プリディヤトン・テワクン〉
47年生まれ、王族。米ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで経営学修士号(MBA)を取得し、縁戚のラムサム財閥がオーナーの商業銀行カシコンバンクに勤務後、アナン暫定内閣で副商務相を務めた。93-01年タイ輸出入銀行総裁。01-06年タイ中央銀行総裁。

http://www.newsclip.be/news/2007228_009897.html





東南アジア株式、一段安は回避
2007/2/28 (16:58)| ヘッドライン 経済

【東南アジア】中国株急落を発端とする世界同時株安が懸念された28日、東南アジア各地の株式市場は全面安となったが、後場は中国株の下げ止まりを受け、一段安は回避された。

 シンガポール市場のストレーツタイムズ指数は一時約6%下げたが、大引けは前日比3.7%安の3111.94ポイントまで戻した。マレーシアのクアラルンプール総合指数は同3.3%安の1196.45ポイントで引けた。インドネシアのジャカルタ総合指数終値は同1.3%安の1740.97ポイント、タイ証券取引所(SET)指数は同1%安の677.13ポイント。

http://www.newsclip.be/news/2007228_009919.html



2007年02月28日
こんな政府と一緒にやっていけない、プリディーヤトン副首相が辞任

 プリーディヤートン副首相兼財務大臣は28日昼前、副首相及び財務大臣を辞任する意向を首相に伝えた事を明らかにしました。

 昼のiTVニュースによると、プリディーヤトン氏は前政権に繋がる人物を政府の職務を支援する立場に置いたことに賛同できなかったと語り、ソムキット氏を対外調整委員会に据えた事に対する反感と、一部の大臣が特定のマスコミ関係者に利益を供与している事に対する反感が今回の辞任の背景にあると語っていたようです。

 尚、特定のマスコミ関係者が、最近政府広報局系のCh11で番組を持つことになったソンティ・リムトーングン氏の事を指しているのかについては言及を避けていたようです。(問題の番組はソンティ氏自身が放映中止を決定しています)。

* ニュース解説者や英語ニュースのアンカーとして活躍しているプリディーヤトン氏の息子や、元々はリベラル系だったネーションもクーデター後に地上波での活動機会を多く得たメディア関係者だったりしますね。

(タイ時間 12:30)

http://thaina.seesaa.net/article/34914916.html





<タイ>副首相が辞任 「暫定政権」に打撃
(毎日新聞 - 02月28日 19:21)
 【バンコク浦松丈二】タイ暫定政権のプリディヤトーン副首相兼財務相(59)は28日、経済政策への批判や閣内対立を理由に辞任を表明した。辞任は3月1日付。スラユット首相も了承した。後任は未定。経済政策立案の柱だった副首相の辞任が、スラユット政権にとって大きな打撃となるのは確実だ。

 昨年9月のクーデターを受けて発足したタイ暫定政権の主要閣僚が辞任するのは初めて。

 プリディヤトーン副首相は前政権下で中央銀行総裁などを歴任。プミポン国王に近い王族でもある。副首相はタイ通貨バーツの高騰抑制策として打ち出した為替規制がタイ証券取引所(SET)の「歴史的な株価暴落」(タイ紙)を招き、投資関連法の改正問題が外資の猛反発を受けるなど経済政策でつまずいていた。

 さらに、スラユット首相が経済政策の対外説明役にソムキット前副首相を任命した人事では、プリディヤトーン副首相が「事前に相談を受けていなかった」と反発。この人事が閣内対立を招き、辞任の引き金になったとみられている。

 プリディヤトーン副首相は辞任会見で「前政権スタッフを対外説明役に起用する人事には(自分を陥れる)隠された狙いがある。この人事は失敗に終わったが関係した人物がまだ政権内にいる」と批判した。

 タイ・アサンプション大学が25日に公表したバンコク首都圏の世論調査では、スラユット首相の支持率は34.8%と過去最低。タクシン前首相の支持率は28.8%とクーデター以降では最高を記録して両者の差は縮小している。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=167199&media_id=2
[33]   おかあつ   2007年04月21日 01:08
しばらく書くのをサボっていたのですが、こういうニュースを見つけました。



タイ軍政が新憲法草案公表、エリート支配復活に重点
2007/4/20 (06:28)| 主要ニュース 政治

【タイ】タイ軍事政権が作成した新憲法草案が19日、公表された。上院を任命制に戻すなど、政党、一般国民の政治参加を制限し、エリート層によるコントロールを強化する内容で、2大政党制、上院公選制などを導入した97年憲法以前の状態への「先祖帰り」といった印象が否めない。軍政は世論の反応をみて草案に調整を加え、9月に国民投票にかける予定だ。

 新憲法は、97年憲法下で起きた「タクシン前首相への過度の権力集中、行政府の権力乱用」の再発防止がテーマで、骨子は、▽首相は下院議員から選出し、任期は連続2期8年まで▽上院は憲法裁判所長官、選挙委員会委員長らが選出する任命制で定数160(97年憲法では公選制、定数200)▽下院は地域別比例代表80、中選挙区320の定数400(同500)▽国会議員の立候補資格として選挙の90日前から同一政党に所属することを義務付けた規定の撤廃--など。小選挙区、比例代表が廃止になり、国会議員の所属政党移籍が容易になるため、中小政党が乱立し短命な連立政権が続いた90年代に似た状況が生まれると予想される。一方、互いに任命しあう上院と裁判官、独立機関幹部、高級官僚などが一体化し、強力な権力を握る見通しだ。

 タイでは軍事政権が長く続いた後、80年に、軍、官僚組織、政党の支持を受けたプレム元陸軍司令官(現枢密院議長)が非議員首相として統治する「タイ式民主主義」が導入された。このシステムは88年に終えんし、その後は91―92年の軍事クーデター政権を除き、短命な連立民主政権が続いた。この間、任命制の上院では高級官僚、軍幹部らが議席の多数を占め、政治家との権力バランスを保った。しかし2000年に行われた97年憲法による初の総選挙でタクシン政権が発足すると、状況は一変。国会の議席数だけがものをいうシステムの中、タクシン首相(当時)は旧来の権力構造、既得権益に次々にメスを入れ、結果として昨年のクーデターを招いた。

 タクシン氏がクーデターの数カ月前からプレム枢密院議長との対決姿勢を明確にし、今もクーデターの黒幕としてプレム議長の名前が挙がるのは、政変の理由のひとつに、選挙中心の一般的な民主主義か、エリート層が国民を「善導」するタイ式民主主義かという政治システム闘争があったことを物語っている。政争に勝利した旧勢力は当然のごとく、タクシン以前、97年憲法以前への復元に力を入れ、新憲法はその仕上げとなりそうだ。

http://www.newsclip.be/news/2007420_011018.html



前回の書き込みからものすごくいろいろなことが起こっていましたが、この記事が一番重要な情報を含んでおり、よくまとまっていた、と感じました。
[34]   おかあつ   2007年05月04日 05:25
不条理街道を爆走しているタイの政府ですが...

タイを「優先監視国」に、米知的財産団体が要求
http://www.newsclip.be/news/2007213_009625.html

このニュースに関連して、

在バンコク米国大使館前で抗議集会、「優先監視国」指定に反発
http://www.newsclip.be/news/2007503_011247.html

こういう記事が出ていました。


下の記事には、ケンエデルマンという元大使が、ワシントンタイムズに政府批判を寄稿したという話が載っていました。 興味があったので、検索してみたらありました。

http://www.washtimes.com/commentary/20070426-082753-6067r.htm

結構読み応えがありますが...。
[35]   おかあつ   2007年05月04日 17:37
こういうニュースを見つけました。

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タイの公営宝くじ計画、「市場とかい離」で販売商が抗議

【タイ】タイ政府が計画している2・3ケタの公営宝くじを不満とする宝くじ販売商数十人が4日、バンコクの財務省前で抗議集会を行った。購入者が自分の好きな番号を選べないなど商品として魅力がなく、売り上げが期待できないとしている。

 2・3ケタの公営宝くじは前政権が導入し、数千万バーツに上る高額賞金で人気を呼んだ。昨年9月のクーデターで発足した現政権はこれを違法と判断、販売を停止したが、今月に入り、闇くじの排除などを理由に、復活させる方針を固めた。ただし、賭博性を薄めるため、賞金額や発行枚数を抑え、買い手による番号の選択もできなくするとしており、発行前から不評となっている。

 タイでは宝くじが大人気で、当選番号の予想は生活の一部。夢や奇形の動物など変わった現象があれば必ず当たりくじの番号と結びつけられる。こうした市場の特性から、買い手が番号が選べないのは致命的とみられている。

http://www.newsclip.be/news/2007504_011262.html

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これは、僕の様なよそ者外人が見ても、トンチンカンなことをしている事がわかります。

タイ人は、本当に宝くじが好きで、宝くじを買うために生活しているんじゃないかというぐらい、しょっちゅう宝くじを買っています。 それも日本の様な6桁7桁の宝くじではなくて、ここにも書いてありますが「ホワイ」と呼ばれる2桁3桁の宝くじです。

数字は自分で選びます。 この数字を選ぶ時に、自分のお気に入りの数字とか、願掛けしてる数字とか、夢で見た数字とか、国王様の誕生日の数字とか、必ず意味のある数字を買うのです。

これは、日本人が「4242」とか「4949」とかいう数字に意味を見出したりするのと似ています。 ちなみに4242は、日本では「死に死に」で忌み嫌われる数ですが、タイでは縁起のいい数字なんだそうで、結構ホワイでこういう番号を選ぶ人、多いです。

というわけで、こういう自分のお気に入りの感情移入している数字を選んで、それが当たるからこそ、みんな熱が入って熱中するわけです。

確か月4回だったかな、その抽選の日がくるとみんなソワソワしだします。 午後3時になるとビンゴゲームよろしく数字が出る様子がテレビで放映されるのですが、食い入るように見て、見終わると今日は何番がてたかという話題で持ちきりになります。

そこまで数字に強力なこだわりを見せるタイ人のホワイです。 そんなタイ人にとって、自分の好きな数字を選べないというのは、まったくもって実に致命的です。 みんな、当然、激怒するでしょう。 それぐらいのことは、外人の僕ですら思います。


実は、ホワイは、元々、民間の闇宝くじの方が圧倒的に主流で、極めて賭博性が強いものでした。 しかし、犯罪的な事につながる事が多いからということか、タクシン政権時代に政府の公営ホワイという物を作って、導入したんだと思います。

クーデター政権にとっては、タクシンがやった事はなんでもかんでも全部犯罪にしかみえないということで、タクシンは政府に違法行為をさせてどうする、ということがいいたかったのだと思いますが... 問題認識が、まるでアベコベです。

今の政権がいかに問題認識がトンチンカンで、しかも庶民の気持ちから乖離しているかを如実に表す典型的なニュースじゃないかと思います。
 
出展 2007年01月17日 13:58 『タイ情勢』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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