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2007年1月16日火曜日

恐怖のエアインディアのカレンダー (mixi05-u459989-200701160009)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
恐怖のエアインディアのカレンダー
2007年01月16日00:09
タイ行きのビザを取得するために、日付入りのチケットが必要という事がわかった。 あらかじめエアインディアのオープンチケットを購入して持っていたが、キャンセルしてしまい予約が入っていない状態だったので、エアインディアに電話をかけてみた。

  「もしもし、チケットの日取りを変更したいと思って電話しました。」
  「は~い、ここでだいじょぶですよ~、お名前はなんていうの~?」
  「岡です」
  「あ~ は~い、岡 あつしさんね~、いつがよろしいですか~?」... 「じゃ~リコンファームも一緒にやっちゃいますね~」 ...

文章では極めて表現が難しい軽妙な、力の抜けた独特な感覚の語り口のオペレーター。 一瞬すごい失礼だと感じることもあるのだが、慣れてしまうと、なんともいえない心地よさがある。 この雰囲気はなんなんだろう。 エアインディアはこういう独特な雰囲気を持ったオペレータの人が極めて多いようなきがする。

  「済みません、ビザの関係で、予約を入れた後、チケットの再発行をお願いしたいのですが、どうすればいいでしょうか」
  「予約証明が発行できますので~ それで代用できると思いますよ~。 ファックスか何かお持ちですか~?」
  「ないです。 」
  「そうですか~...」
  「直接とりにいってもいいですか?」
  「あ、それでもいいですよ~! 有楽町に帝国ホテル、ありますよね。 タワーのほうですぅ」
  「じゃ、いまからいきます。」
  「お待ちしております」


僕は、帝国ホテルがどこにあるのか知らなかった。 有楽町にいってたずねればいいや、と思った。 有楽町で 新聞スタンドの人に聞いた。 「この道、まっすぐいってください。 そうすると、皇居に当たるので左曲がっていけば、そう...200メートルぐらいのところにありますよ。」 とのことだった。行ったら、凄く遠かった。

途中で、もう一度エアインディアに電話したら、さっき電話に出たSさんが対応してくれて、ものすごく、丁寧に教えてくれた。 まぁ、あちこち迷いながら到着したところは、知っているところだった。 「ヅカの裏って言ってくれればすぐわかったのに」と思ったが、それは、明らかに、ヅカを知っているくせに帝国ホテルを知らない僕のほうが何かが間違っている。


付いたら、お客様窓口という風情ではなく、明らかにただのエアインディアの電話受付用オフィスだった。 要するに、何も言っていなかったけども、今回は特別に来てもいいですよ、ということだったのだ。

10分ぐらい待ったら、中からさっき話した担当のSさんがでてきた。 「ど~も~ど~も~!」というSさんは、話し方の雰囲気とは裏腹に、思ったより普通の方だった。

僕は恐縮して、予約証明を頂いて「色々とご丁寧にありがとうございます」と丁重にお礼を言って分かれた。

帰ろうと思った瞬間、「あ!ちょっと待ってください!」と声を掛けられた。 「今日は折角こうやって熱心に来て頂いたので、もしよかったらカレンダーを差し上げますよ!」とのことだった。

嬉しかった。 遠慮せずに頂く事にした。

エアインディアのカレンダーは、なんともいえない凄い雰囲気のカレンダーだった。

強烈なインパクトの絵柄。

深々と立ち並ぶサンスクリット文字の威厳。

各ページごとに必ずあらわれる、例のナゾのマスコットおじさん。

だいたい、休日が日本の休日じゃないし。

恐らく、一般ではまず手に入らない代物だと思う。

ものすごく珍しいものを頂いて、僕はものすごく嬉しかった。

エアインディアのカレンダーなんて部屋にかけていたら、アジア好き仲間のあいだで伝説化することは、確実である。

さすが、エアインディア。

さながら昔からの旧友のように融通が効いた対応。

何も言わないのに何かが通じているような、あの感覚。

確かに、ちょっと風変わりだし、言葉遣いとかが一般的でないので面食らうが、アジア人独特なきめ細やかな配慮が行き届いていて、ものすごく好感が持てると僕は思う。 通り一遍なつまらない対応をする某社の対応より、よっぽどいいと思う。


コメント一覧
吹雪   2007年01月16日 06:23
こ、これは…確かにすごいカレンダーですね(笑)
でも、そういう暖かい対応をしてくれる企業っていいですね。
おかあつ   2007年01月16日 07:27
お早うございます(^-^

とにかく、絵柄のインパクトは凄いです。 このカレンダー、凄くいいんですが ... 取り敢えず休日が日本じゃないのが、結構問題です。(-_-; ゴールデンウィークはいつ?

エアインディアは、毛虫のようにやたらと嫌う人もいて... 僕は、すごくいいと思うんだけどなぁ...。
さい   2007年01月16日 09:09
おくだけで部屋がインド!
矢本   2007年01月16日 11:18
今回ものすごく面白かった!
カレンダーはハイセンスアイテム!
ガクムラ   2007年01月16日 12:48
すごく面白い。
カレンダーの色使いがすごく濃いね(笑)。
また、キャラクターのおじさんはなんだろう…とてもビミョウーなキャラのような(笑)。
コールセンターに直接受け付けちゃうというのもすごく楽しいね。
ところで、「ヅカの裏」って何ですか?
さい   2007年01月16日 16:16
たからづかでは?
ガクムラ   2007年01月16日 23:00
さいさん、ありがとう。
なるほど、「宝塚」かぁ。
おかあつ   2007年01月16日 23:22
http://www.google.com/search?hl=en&q=%E3%83%85%E3%82%AB

ヅカです。

僕は八百屋で働いていた時、あそこのそばに配達していた事があった。 夕方配達に行くと、ヅカ周辺には、沢山の女性が集まり、黒山の人だかりになっている。 上演が終わった後に役者が出てくるのを待っているらしかった。

というわけで、あの周辺で仕事をする際、興奮した女性達に囲まれてしまうと、内堀通りに出ることもままならず、次の配達先に行く事が出来なくなる危険を伴った。 仕事上、上演時間に対して細心の注意を要した。
ガクムラ   2007年01月16日 23:27
おかあつさん「ヅカ」で検索したんだね(笑)。
すごいね。僕は何も知らなかったよ(笑)。
「ヅカ」は未知の世界です。

ところで、「ヨン様」ファンと「ヅカ」ファンは似ているのでしょうか?
あれっ?おかあつさんは「ヨン様」は知らないかな?
 
出展 2007年01月16日00:09 『恐怖のエアインディアのカレンダー』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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