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2013年7月20日土曜日

迷路馬 〜 翼の折れたコウモリ (oka01-xszkfghnhmgdbbiz)

おかあつは、迷路馬が嫌いである。迷路馬とは誰であろうか。それは、ここでは書かない。もし読者が、誰か思い当たる方が居れば、恐らくその方の事であろう。何故おかあつは、迷路馬が嫌いなのか。

筆者おかあつは、タイ東北地方のウドンタニーという県に住んでいる。ウドンタニーという地は、ベトナム戦争時代に基地があった関係か、イギリス人が非常に多い。よって、イギリス人にくっついてお金をせびる売春婦もたくさん住んでいる。僕は、地元の方言が好きで、ボツボツと研究している関係上、そういう売春婦のお姉様方と仲良くなることが多い。そういうお姉様方のほとんどは、苦労人で人格者だ。だが、それはそれ、これはこれ…で飽くまでも商売なので、イギリス人を色々な方法で騙す。鮮やかな駆け引きテクニックを駆使し、イギリス人の人からあの手この手で色々なものを引き出す彼女たちを見ていると、政治駆け引きの何たるか、その核心を見せつけられる思いがして、大変に勉強になる。

そんな筆者が、迷路馬の言動を見ると、ふと思うことがある。迷路馬の行動パターンが、イギリス人を相手にしているウドンタニーの売春婦と非常に似ている事だ。迷路馬の行動を見ていると、色々な嫌らしい背後の意図が透けて見えてきて、非常に気持ちが悪い。

だが、迷路馬とウドンタニーの売春婦と比較すると、大きく違うところがある。それはモラルの存在だ。ウドンタニーには人間観察力が恐ろしく鋭い人が多い。恐ろしく察しがよく、嘘を見抜く事が非常に巧い。また嘘を見抜くスピードが、日本では早々見かける事はないであろう、相当な速さを伴っている。 ウドンタニーの売春婦の人達は、自分が騙す目的で取った行動の、隠れた意図がバレることを想定している。よって、ウドンタニーの売春婦の人達は、騙すということに対して一定のモラルを持っている。 騙して何かを取るとしても、そこにある程度の善意を残しつつ騙す習慣がある。 あまりにあくどい騙し方をすると、それがバレて後で復讐を受ける。その恐ろしさを知っているからかも知れない。あるいは、仏教が非常に厚く信仰されているラオ文化圏のことなので、ひょっとしたら宗教的な理由もあるのかも知れない。

日本は、ウドンタニーと違い、嘘を見抜くことが下手な人が多い。迷路馬は、騙されやすい人が多い日本に、自分が居る事を知っており、自分が騙す目的で取った行動の隠れた意図がバレる事を想定していない。だからか、騙すという事に対して、モラルが全く見えない。見る人が見ると、その隠れた意図は丸見えであり、それは非常に不愉快なものである。

迷路馬の、感情的な攻撃を加える事を好む、その好戦的な姿勢も、大きく違う所のひとつだ。ウドンタニーの売春婦は、無意味に敵を作る事を好まない。敵を作ると必ず身を滅ぼす。どんなに腹が立ったとしても、他人に悪口を言えば、それは気持ちのわだかまりを作る。気持ちのわだかまりは、いつか自らに帰って来る、という風に思っている様に見える。よって無意味に人に悪口を言うこともない。だが迷路馬は、積極的に相手の感情を傷つける様な発言を好む。

他人を感情的に傷つける事で、自分の優位性を確認しようとする習性は、自分の劣等性に傷つき、それを跳ね返そうと努力している人間の特徴でもある。だが、他人を感情的に傷つけても、決して自分の感情は癒えない。傷つけた感情は、更に大きなわだかまりとなり、自分に返ってくる。そこに不幸がある。

筆者は、自分を他人よりも劣った人間であると認識※している。その事で、傷ついていた時期もあった。だがよく考えてみると、自分が誰かよりも、劣っている/優れているという事は、大した問題ではない。誰もが優れている点を持つ。誰もが劣っている面を持つ。人の優劣は、比較出来ない。もしも自分が欲しいと思った能力があり、現在その能力が自分に欠けているならば、ただその能力の獲得の為に努力を続ければよいだけの話だ。努力を続けているならば、その能力は、いつか必ず獲得できる。よって、その能力が無いことを、人に対して恥じる必要はない。

※参照 おかあつ日記『ガラスの40代』

迷路馬の場合、その努力を続けている様子が全く見えない所が、嫌らしい。努力を続ける事なく、現在よりも能力を高めることなく、今のまま、なんとかうまく騙し通す事で、名声を手に入れたいというのが丸見えすぎる。

例えハッタリが暴露されても、所詮は商売、暴露した人だけを個別にネット上でブロックし、観衆の周辺のみ黙らせれば、それで商売として充分だ、という割り切りも見え隠れする。

あの程度のハッタリは、いつか必ずバレる。バレたら、名声は一気に崩れる。あれ程までに賢い人間は、周到にバレた時の事も考えているものだ。だが、何か対策を立てている様子はない。その辺から「バレた時までにある程度のお金が稼げたならよい」という割り切りが見え隠れする。つまり、迷路馬が欲しいものは名声ですらない。ましてや論理や知識や思考力などでもない。欲しいものは単にお金だ。

であれば、お得意の英語とIT技術を駆使して、海外で仕事をしたほうが、よほど良いお給料が貰えるであろうに。(何故迷路馬は、そうしないのか。単に、それを実行するスキルがないからだ。)

迷路馬が、傷ついた気持ちを持ち、何かの逆境を跳ね除ける為、渾身の怒りを世の中にあらわにする事は、悪いことだとは思わない。だが、迷路馬を信じて、迷路馬の優越感を満たす為のピエロとして使われているだけの聴衆にとってみれば、迷惑この上ない。


※ なお、しばしば誤解される読者が多いのだが、この迷路馬はミールーマと中国式で読み、メイロマ氏とは別人である。念の為。

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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