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2010年1月18日月曜日

多民族国家とは (isaan05-c987254-201001180021)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
多民族国家とは (おかあつ)
2010年01月18日 00:21
最近、久しぶりに、日記を書いています。
何稿かあるのですが、みなさまにもシリーズとしてお送りします。

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多民族国家
2010年01月16日07:02
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1390122992&owner_id=459989&org_id=1390276395

昔アメリカに行ったとき、アメリカは多民族国家なんだ、ということを何かで習った。日本は日本人しかいないので単民族国家だけど、アメリカはイギリスやドイツ 南米等々色々な国から人々が渡ってきた移民の国なので、たくさんの民族がいるという。 だから色々と複雑なのだという。

僕は今、タイにいる。 で、最近よく思うのだけど、タイというのはアメリカなど比較にならないほど、激しく複雑な多民族国家なのだと思う。

アメリカは多民族国家といわれるけど、そのうちの半数以上が白人だ。 白人が75%いるのに対して、黒人はわずか12%、たくさんいると言われるヒスパニック系も15%くらいしかいない。

タイは違う。35%が中央タイ人(バンコク人)で、35%が東北人15%が北部人で、10%が南部系だとか。また15%が中華系の血筋なんだそうだ。 統計がどこまで正確なのかわからないけど、これはこうしてタイに居るときの体感的なものと一致した数字ではあると思う。加えて、東北人にもラオ系やクメール系がいたり、北部人も色々な少数民族が混ざっているので、話は簡単ではない。いずれにせよ「国民の半数以上がタイ語ネイティブではない」ということが、少なくとも言える。 こんなにすごい国はないと思う。

この国はどう控えめに見ても問題だらけだ。 それもそのはずだと思う。国の中でまったく考え方が違う人たちが、みんなで国を別々な方向にひっぱりっこしているような物だ。さんざん引っ張ったあと、みんなくたびれて、問題を放り出す。これは決してタイ人が適当だから放り出すのではなく、問題がそもそも解決不能だから放り出すのだ。

こういう国では異文化間の摩擦も、半端ではない。 考え方の違いをいちいち逐一ケチをつけて歩いていたら、始末に追えない。 生まれてから死ぬまでずっとケンカしっぱなしになる。 だから、ある程度相手に寛容になる必要がある。

つまり、この国はそもそもコントロール不能なのだと思う。

ここでどうやって生きるのか。 これは極めて難しい問題だと思う。 パッと見でわかる親切な笑顔や住みやすさとはおお違いである。 実に難しい。



しかもである。 その内の35%の人たちは、近代の経済文化ではなく、未だに狩猟採集の自給自足の生活をしている。「お金」という概念自体がない人たちが国の中に35%もいるのだ。 お金という概念は、言葉や文字と同じように子供のころからきちんと学ぶ必要がある。僕等日本人はこれを当たり前のように子供のころから教わる。「お金を貯めなさい」「無駄遣いは止めなさい」「頑張って働きなさい」という事を念仏の様に繰り返し言い聞かされる。だからこそ、誰でもお金をある程度きちんと使うことが出来る。 これはひとつの文化の土壌だ。 この文化土壌がないと、どうなるか。お金が入れば全部使い果たすだけだ。 貯蓄や投資・リスク回避という思想は皆無、なくなるまで使って終わりである。 なくなれば人に助けを求める。助けてあげると使い果たす。 また助けを求める。

何かすごいことになっているけど、多分世界を見渡せばこういう国は多い。僕が知る限りだけど、例えば、共産主義国家だったロシア人がこのケがある。金遣いはムチャムチャだ。10万円もっていようが、1000万円持っていようが、2~3日で使い果たして終わりだ。曲がりなりにも一応民主主義の国家に住んで、一応資本主義の国に住んでいる僕等が、この様な人と一緒にいると、大変な事になる。

この様な人たちが国の中に35%もいるのである。 大変な国だと思う。 タイ人であれば誰もが問題が多いことがいいことだなんて思ってない。 だけど、問題を自分の力で解決出来ないばかりか、更に問題を増やすことしかしない人たちが35%も国の中にいるのだ。

これは大変な摩擦だと思う。

(終わり)

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そにさんのコメント

こんにちは。はじめてコメント致します。

日本は一応単一民族国家ではないのですが…意識はやはり単一民族国家的だなと感じます。
本当に色々な民族がいる国にくらべれば摩擦は少ないのはたしかですが、そのために無視されるものが多くて、それが内に溜まっていって排他的になっているように思います。

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おかあつの回答

>日本は一応単一民族国家ではないのですが…意識はやはり単一民族国家的だなと感じます。

これについては別に書こうと思っていたんですが、日本は単一民族では決してないです。

タイに居るとだんだんと「民族当てクイズ」のスキルが上がって行きます。 顔や肌の色しぐさや発音のくせなどから、その人がどこの民族の人か考えるのです。 一概に言えないので難しいものですが、慣れでだんだんとわかるようになります。

それで、日本に帰ってくるとあることに気が付きます。 日本人って色々な顔の人がゴチャゴチャに住んでいるのです。

クメール系の人、中華系の人、インド系の人、純和系の人、朝鮮系の人 … 結構西洋系の色が濃い人、どう控えめに見ても結構インドネシアっぽい人...

僕がよく行くシシャバー(水タバコ屋)で働く人に、僕の日本人の友達と顔がそっくりな人がいます。日本人の友達はスラッと顎が長くちょっと色黒で論理的な考え方が得意ですが、そのシシャバーの人も近い感じがあります。そのシシャバーの人は、この間仲良くなって聞いたところ、ビルマ系の人なんだと教えてくれました。

僕のある日本人の知り合いの人に、「インド人」と呼ばれる人がいます。よく意地悪で「インド人」「インド人」って言ってからかうのですが、この人は実際、遠い先祖の中にインド人の血があるんだと思います。今こうしてインド人をたくさん見た後で思うのですが、性格もかなり一致します。

タイにも日本人がいっぱいいます。 よく日本人がタイに来て「タイ人と間違えられた」と言って喜んでいる人がいます。日本人の中にはタイにもよくいるタイプの顔の人がいます。 こういう人はタイにくるとタイ人と間違えられます。そういう人がいる一方で、絶対に日本にしかいない顔というのもあります。

日本人は「みんな同じなんだ」と教わって育ちます。 「みんな同じなんだ」という教育は、どこの国でもやる一種のプロパガンダで、アメリカにもありますし、タイにも当然あります。

しかし、それに加える暗黙の了解がちょっと違うと思うのです。 アメリカでは「同じはずだ、だから話し合おう」という暗黙の補足がつきます。タイでは「我々タイ人は同じはずなんだ、だから仲良くしよう、助け合おう」という暗黙の補足がつきます。日本はどうでしょうか。「同じだから、特に話し合う必要はない筈だ」という暗黙の補足がついているような気がするのです。

どの国にも問題はありますが、日本は根本的にコミュニケーション上看過できない問題を抱えているんじゃないかと感じます。
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出展 2010年01月18日 00:21 『多民族国家とは』