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2008年6月23日月曜日

クーデター、来たれ! (isaan05-c987254-200806230402)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
クーデター、来たれ! (おかあつ)
2008年06月23日 04:02
今日、ニュースでこういう画像を見つけました。
http://www.newsclip.be/news/2008619_019416.html

เตรียมทหาร ทุกรุ่น ถึงเวลาต้องเป็นผู้นำ
แสดงออกเลือกข้างทีถูกต้อง
ไล่ ระบอบทักษีณ

軍隊よ準備せよ! リーダーになるときは来た!
公平な政権を選ぶ意思表示を!
出てけ! タクシン政権!

=========================

えー ... 民主主義連盟なのに、わざわざクーデターを呼んでどうするねん! というところをつっこむ空気の読めない人は、居ますか? 居ますか? 居ませんね?

えー 僕、管理人なんですけど、読めません。 えぇ、何年経ってもこの空気、読めそうもないです。

民主主義が、クーデターで決まった政権が公平っていうなら、選挙はなんなんやねん!

それはともかくですね。 ここでめでたくクーデターが起きたとして、いったいどうなったら丸く収まるっていうんでしょうか。 んなの、誰にもわかったもんじゃないですよね。
コメント一覧
[1]   まはヴぃーら   2008年06月22日 22:47
とりあえず拙訳を

軍隊各位 準備せよ 指導者となる時が来た
正しい方を選ぶ意志を表明せよ
追い出せ タクシン・レジーム

เตรียมทหารがやたら大きい看板ですね。
最初、紛れ込んだ軍関係者が看板掲げてるのかなとも思いましたが、
単なる兵役経験者かもしれません。

ระบอบทักษีณをタクシン・レジームと訳してみましたが、
それではタクシン・レジームとは何かというと、バンコクと
バンコク以外ではその意味が違うと思います。
いずれにせよ、警察出身者で首相になったのはタクシン氏が初めて。
軍の人はそこから違うと思っているはずです。
[2]   おかあつ   2008年06月23日 03:52
まはヴぃーらさんの訳の方が正しいです。 多分。

なおしておきました。 ถึงって動詞のときもあるんですね。 あと เตรียม が他動詞をとることがあるのも知りませんでした。 勉強になります。
[3]   おかあつ   2008年06月23日 04:01
> 単なる兵役経験者かもしれません。

推測の域を出ないですが、僕はそうじゃないと思います。 今回軍はクーデターにノリ気でないという話も出ているそうですし、なんとかして タクシンを追い出したいジャムロンが、クーデターが起きても自然な流れを作るのに一生懸命なだけじゃないか、というほうに3000点です。

いずれにしても、今回のデモは、バンコクの人はかなり冷めた目で見ていると聞きました。 だいたい、ここでクーデターが起きても、着地点がないですよね。 タクシン政権を全部ホンキで追い出したら、誰がタイ政府を運営するんでしょう。
[4]   まはヴぃーら   2008年06月23日 15:46
サマック政権はタクシン体制を基にしているけど、タクシン政権じゃないというところがポイントなんです。というか、イサーン語を素朴に勉強したいと思っている人をおいてきぼりにしている気がするんですが、標準語が分からないとイサーン語も勉強しようが無いですよね、、、
[5]   おかあつ   2008年06月23日 20:00
>というか、イサーン語を素朴に勉強したいと思っている人をおいてきぼりにしている気がするんですが、

ここに登録している人は、登録している段階で既にそんなヤワじゃないと思います。(^-^;;; しかも... これを前後関係の文脈を知らない人でも完全に理解できるように書いたら、間違いなく本になってしまいますし...。


でも、そういえば、このコミュニティー作った最初のころ、僕タイ文字まったく読めなかったので、このコミュニティーの書き込み時、調べてはちくいちカナを振っていました...

今ふと見てみたらふってないですね...(^-^;;;
初心を忘れて不親切になってますね...
[6]   おかあつ   2008年06月23日 20:03
余談なんですが、イサーン語を勉強するいい方法に最近気がついたんです。 それはモーラムのカラオケを入手して、歌詞をひたすら書き取りをする事なんです。 モーラムは、言葉はイサーン語でもタイ語表記で歌詞が書かれているので、イサーン語を勉強するのにとてもよい題材になるんです。

そこまでやるなら、本か少なくともホームページを作ったほうがいいかな、と思うんです。
[7]   まはヴぃーら   2008年06月23日 23:52
>ここに登録している人は、登録している段階で既にそんなヤワじゃないと思います。(^-^;;;

だと安心です。っていうか私が「ついていけない人がいてもいいや」と思ってました。すみません。だって最初から説明すると、おかあつさんの指摘通り、間違いなく本になりますんで。

たとえば私の2007年の日記、ワードにしてFDに保存してあるんですが、憲法草案に対する国民投票の翌日である8月20日から総選挙のあった12月23日までの記事を翻訳してあります。こんな感じで、、、

8月20日

スゥワンドゥシットポールによる出口調査の結果を書いておきます。

全体での結果は新憲法草案に対して、
賛成67.94%、反対32.04%
と出ましたが、地域別の集計を見ると(賛成-反対の順)、

バンコク 75.49%-24.51%
北部   65.58%-34.42%
中部   77.73%-22.27%
東北部  57.07%-42.93%
南部   78.17%-21.83%

というように地域によってばらつきがあります。
出口調査では賛成票が多めになることがあるので、これはあくまでも参考にしかなりませんが、

タクシン元首相の地盤である東北部及び北部での数値と、
民主党支持者が多い南部及び中部の数値を比べてみると、
住民の意識の違いがはっきりと見えますね。

画像はマティチョン(日本で言ったら週刊朝日?)から拝借したものですが、
マティチョン独自の20:00時時点での出口調査の結果では、
東北部での賛成/反対票の割合は35.66%/62.44%となって
おり、動揺が感じられました。
他の地域での数字も出てるのに総計を取らず、スゥワンドゥシットポールの調査結果を記事にしてるんですよね。

それにしてもこの数字の違いはなんでしょう、、、?
マティチョンが東北部で嫌われているとしか思えません。

それはともかく新憲法草案は可決され、総選挙で民主党を中心とした連立政権が成立するのでしょうが、天気予報で言ったら曇りのち雨となる選挙が見込まれます。

元ネタはこちら。
http://www.matichon.co.th/news_detail.php?id=1781&catid=1
[8]   まはヴぃーら   2008年06月24日 00:02
著作権とかの問題でマティチョンとかタイラットに頭下げなきゃならない
らしいんですが、現在保留中です。

8月22日

ナコンパノム   76.42%
ローイエット   76.03%
ムグダハーン   75.24%
ノーンカーイ   73.57%
ノーンブワラムプー72.81% 
サコンナコン   71.60%
ウドンタニー   70.44%

以上、新憲法草案に対して、反対票の全体に占める割合が70%を超えた県を挙げてみました。全て東北部です。
数字は選挙管理委員会の公式発表から。
http://www.matichon.co.th/news_title.php?id=59

東北部全体としては、
賛成36.53% 反対62.06%
とやはり厳しい結果になっています。
北部・中部・南部はそれぞれ賛成票が53.15%、66.53%、86.47%と過半数を超えているのと対照的です。

全体としては、
賛成56.69% 反対41.37% 投票率57.61%となっており、これについてソンティ国家安全保障評議会議長は、

「私は60から65%は取れると予測していたのだが、民主主義
では一票の差が草案の一節となる」
と謙虚に国民投票の結果について受け止めています。

元タイラックタイ副党首のジャトゥロン氏も素直に敗北を認め、総選挙に向けて準備を進める模様。

ところで東北部って御存知の方も多いと思うのですが、貧乏でラオ語を話すためか、タイの中でも馬鹿にされがちな地域です。あと、色が黒くて美人が少ないとか(*黒くて美人もいます)。

ただ、人口は多く、今回の国民投票で選挙権を行使したのは
8,350,677人。タイ全体では25,978,954人ですから三分の一弱
です。

本当はこんなことやっちゃいけないのでしょうが、東北部抜きで計算すると、、、賛成66.24%。
ソンティ議長も大喜び、な訳がない。大問題です。

バーツ高で輸出産業が伸び悩んでいるなかで、一番先に損をするのは当然貧乏人です。タクシン政権時代はそれなりの暮らしをしていた人達も日当貰ってデモに参加してしまう訳です。

彼らは現政権に不満を訴えたかったのでしょう。
タクシン元首相の地盤・チェンマイでの反対票は55.16%。
高いと言えば高いけど、そこそこです。

南部問題が最優先課題なのですが、東北部抜きで話を進める訳にもいかず、みんな困ってると思います。
ソイカウボーイでコーラ奢りまくるとか、それくらいしか私は思いつきませんが、アピシット氏は行かないのかな、ソイカウ。
[9]   おかあつ   2008年06月24日 00:45
僕はあんまり深く考えてません。 というかそうなるのは当たり前だと思います。 細かく説明すれば色々できると思うんですが、要は日本が戦争で勝っていたらやっぱり同じ様な事になっていたんじゃないか、って思います。 つまり、

日本国内:人口比

  本土33%
  朝鮮:34%
  満州:40%
  その他南方諸島:10%

とかいう風になってて、そのなかで選挙をするとします。 一応現代にあって、出身によって選挙権を認めない、なんて出来ないわけで、これで公平な選挙をやったら当然、日本人がマイノリティーになってしまい、日本人の意見がなかなか政治に反映されなくなっていくと思われます。

そういうなかで必死で地域間の駆け引きしているのが、今のタイです。 僕、最初、タイって大変な国だなぁ ... って思っていたんですが、むしろ日本の様な国の方が珍しいです。


視点を変えると、日本だって公平な選挙といいつつ、比例代表が...うんぬんと、みえないように出身によって微妙に差別がなされているわけで、日本も同じだと思います。

イサーン地方は、そういう意味で、貧困にさせられているのです。 バンコクはイサーンが力をつけないように、いろいろな政治的方法を使って貧乏に仕向けているわけです。 だから、言ってみれば人災です。 イサーン人は とても豊かな土地に住んでいるので、本来は決して貧困ではないです。

それを大きな声で言えないのがタイの難しいところです。

だから、「民主主義」って看板を掲げてるくせに「クーデター来たれ!」ってなるわけです。


だから「イサーンの貧困を救え!」って手を差し伸べている人も僕にとってはただのマヌケです。

(って書くと気を悪くする人もいるか...ま、いいや... ホントの事だし。)
[10]   カオソーイ   2008年06月24日 00:53
ソイカウボーイにいるイサーン出身の女性って、ラオ系の顔と、クメール系と結構はっきり2グループに分かれるような気がします。で、出身を聞くと、ラオ系はウドンターニー出身で、クメール系はスリン出身という気がする。

ところで、半年?位前のラオスのクーデター話って、回り廻って、イサーンとの関係って無いんですかね。
[11]   おかあつ   2008年06月24日 08:17
>ソイカウボーイにいるイサーン出身の女性って、ラオ系の顔と、クメール系と結構はっきり2グループに分かれるような気がします。で、出身を聞くと、ラオ系はウドンターニー出身で、クメール系はスリン出身という気がする。

それはやっぱりそうなんじゃないでしょうか。 同じイサーンの人もコラートとかナコンラチャシマとかの人はことばも違うって聞きますし、このあたりの人は決して貧しくはないとおもいます。 バンコクの人に近いです。

モロイサーンっていうと、やっぱりウドンとかルーイとかその辺の人だと思います。

スリンの人は、カンボジアの人に近いんだそうで、呪いの風習が残っていたり、リアル象使いが居たりするっていう話です。嘉文にして知らないんですがカンボジア語とラオス語って、違うけど結構似ていることばなんだそうです。 ブリラムもそうです。

>ところで、半年?位前のラオスのクーデター話って、回り廻って、イサーンとの関係って無いんですかね。

わからないですが「関係があった」としたら、かなり大変なことになっていたんじゃないでしょうか... 関係ないっていうことになって、良かったのかもしれません。 背後に何があったかなんて僕にはわかりません。
[12]   おかあつ   2008年06月24日 08:25
> バーツ高で輸出産業が伸び悩んでいるなかで、一番先に損をするのは当然貧乏人です。タクシン政権時代はそれなりの暮らしをしていた人達も日当貰ってデモに参加してしまう訳です。

この「日当貰ってデモに参加してしまう訳です。 」っていうところは、反タクシン派のプロパガンダだということに注意する必要があります。 どれくらいの人が本当に日当を貰っていたのかなんてわかりませんし、現金が無いので日当がないと出てこれない、っていう事情もあると思います。 バンコクに住んでて歩いてデモに行ける人とは事情が違います。


それより
http://www.newsclip.be/news/2008624_019463.html

この写真、反タクシン派デモでやっている京劇らしいんですが、この民族衣装、お前らどこの国から来たんだよって激しいツッコミを入れたくなるんですが、こりゃもう、どうみても、イサーンでもバンコクでも南部でも北部でもない、中国の劇ですよね。

僕はいつも思うんですが、イサーン人に配った日当の合計と、この反タクシンデモの維持運営にかかっている資金の合計、どう考えてもデモの方がかかってますよね。 そのお金はどっから出ているんでしょうか。

イサーン人が金を貰っているなんて、見え透いたプロパガンダに日本人が惑わされてたらダメダメです。
[13]   おかあつ   2008年06月24日 08:32
>だから「イサーンの貧困を救え!」って手を差し伸べている人も僕にとってはただのマヌケです。

言葉が悪いのですが、これはあることを言おうとしているのです。

これも何度か言っていますが、本当にイサーンの貧困を救おうとするなら、しなければいけないのは援助じゃなくて、タイ政府を説得する事です。 その際には、タイとラオス間の複雑な歴史事情・背景・感情を完璧に理解している必要もあります。 イサーンがかわいそうだからと資金の援助をすると、タイ全体が得をするだけで貧困の解決にはならないのです。

もちろん、これは、さしあたって目前の貧困に直面している人たちを助けていることを否定するものではありません。 ミクロではこの行為に意味があります。 しかし、マクロでみるとそこにはっきりした嘘と差別が存在しているということがこの話の要点です。
[14]   おかあつ   2008年06月24日 11:47
すみません、知らなかったんですが、京劇って中国の劇のことを言うんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E5%8A%87

要するに 反タクシン派をたきつけているのは、イサーン人でもタイ人でもない中国人の派閥だっていうことですよね。
とはいえ、じゃぁ中国人は出て行け... っていうわけでもないんだと思います。
[15]   まはヴぃーら   2008年06月24日 15:36
新華人と旧華人の抗争というか、●太子が王位継承する前になんとかしようということでしょうか。ところで、別冊宝島に黒人学入門というのがあるんですが、読まれた方いらっしゃいます?
 
出展 2008年06月23日 04:02 『クーデター、来たれ!』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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