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2008年1月8日火曜日

タクシン婦人帰国 (isaan05-c987254-200801080818)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タクシン婦人帰国 (おかあつ)
2008年01月08日 08:18
タクシンの奥さんが帰国するという事でニュースになってました ... 思うんですがタイは国として王政を脅かすタクシンの復権は絶対に認めないのではないでしょうか。 連立がうまく行って警察に根回しが完了したからということでの、強気な行動だと思うんですが、タイの王室や軍部は、恐らくどんな荒業を使ってでもこれを阻止するでしょう。 いかに非民主主義的な方法で決まった事であろうと、王政はタイ人にとって極めて大切で、タイの平和にとって欠かせない事です。 どんなに民主主義的に決まったことであっても、タイは王政が無くなってしまったらあらゆる意味で安泰ではなくなるでしょう。

とはいえ、今の状況が民主的な方法で決定してしまった事はどうやっても否定できないでしょうし、こういう民主主義(きれいごと)で全てがうまく回っていかない、タイの複雑な背景を西洋人が理解できるはずもありません。 ということで、今後、タイの軍部・王室は、何とかしてこれを隠密のなかで解決していくのではないでしょうか。 民主主義は、情報格差や教育水準にばらつきのある国では、十分暴力の手段として成立するからです。

あらゆる意味でタクシンは、極めてタイ人っぽくないと思います。 そして実際タイ人ではないわけです。 そして、何故タイ人がこんなに優秀なタクシンを、こうまでして拒否するのか、本気で理解してないところがあります。 理解していたらしばらくは帰国を見合わせるでしょう...。

記憶が確かなら前々回のクーデターの時も、民主化した直後に流血騒ぎがあったように思ったのですが、今回もそういうようなことがなければいいな... と思います。




タクシン前首相夫人、8日にタイ帰国
2008/1/ 7 (23:41)| 写真ニュース 政治

【タイ】タイ警察のセーリーピスット長官は7日、タクシン前首相の妻のポジャマン氏が8日朝にタイに帰国することを明らかにした。タクシン派の政党、パランプラチャーチョン党(PPP)の連立工作が大詰めを迎えたことから、ポジャマン氏がタクシン氏の代理人として、最終的な調整に乗り出すもようだ。

 ポジャマン氏は軍事政権による訴追の動きが強まった昨年前半にタイを離れ、タクシン氏と英国で暮らしている。汚職防止法違反などの容疑で起訴され、帰国すれば逮捕が避けられないが、ほぼ確実に即日保釈されるとみられている。

 ポジャマン氏はタクシン氏のビジネスや政治活動を背後から支え、優れた交渉能力、判断力が、タイ政界で高く評価されている。2006年9月のクーデター後、クーデターの首謀者とうわさされるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)宅を単身訪れ議長と直接面会するなど、「度胸」も折り紙つきだ。

http://www.newsclip.be/news/2008107_017135.html
コメント一覧
[1]   muri   2008年01月08日 14:55
「逮捕してすぐ釈放」が既に予定されているのが面白いですね。
経済犯のプラチャイ(元マチマー党党首)も3年の実刑判決の直後に釈放されてTVで演説してたしw。タイっていつもこんなですね。

最近はなんとなくバンハーンの言動が気になります。絶対PPPと距離を置くと思っていたのにかねてからなかなかはっきり意思を示さず(チューウィットとかも批判してたけど)、最近はむしろPPPとの連立寄りな姿勢を見せていますよね。プレームや王室と対立するようなことは有りえないと思うんだけど。今回の連立政府はどうせ長続きしないという見方も多いようで、それならますます距離を置くほうが良いように見えるんですけどね。

ポチャマンはやはり影の実力者なんでしょうか(全然影じゃないけど)。タクシン時代に小声でタクシン批判してた人も人によっては「タクシンがあからさまな利益誘導に走るのはポチャマンのせいだ」というのを何度か聞いたことがあります。一般的には政治にもかなり口を出していたように見られているということでしょうか。
[2]   まはヴぃーら   2008年01月09日 01:18
タクシン氏は危機管理能力があり、用心深い人間なので、王室・軍部が何かする前にまたイギリスに戻るんじゃないでしょうか。
タイ人のやり方というか、国外に出たら命までは狙わないという暗黙の了解が伝統的にあるようですね。逮捕状持って行った人間が、一緒に飛行機のチケットを持っていって渡すとか、過去にあったはずです。
一番割りを食うのがサマック氏やノパドン法律顧問だったりして。

ところでコミュの性質上、話をイサーンに持って行きますが、イサーンのことはイサーンの血を引く人間にしか解決出来ないと思います。
独裁者と言われたサリット元帥ですが、コンケーン(違ったかも)出身の母を持つ彼は、歴代の首相として初めてイサーンの窮乏を直に視察した人です。
それまでの首相は飛行機の上から畑を眺めてそれで終わりだったらしいです。

それではタクシン氏にとってのイサーンは何かと言うとやっぱり票田で、中央から見たら彼は「プー・ミー・ブン(直訳すると有徳者だけれど超能力を以って人を惑わす人くらいの意味)」ならぬ「プー・ミー・ングン」なんじゃないでしょうか。日本的に言えば経済マフィアです。

ただ、やることなすこと全部が悪かった訳ではなく、チャートタイ党党首のバンハーン氏(muriさんと同じく、氏の動向は気になっています。先日入院した時はひやっとしました)は選挙活動中、タイラックタイ党の政策の中で良いものは継続していく旨の話をしていました。民主党のアピシット氏の話はどこか抽象的で、党のスローガンだった「ワーラ・プラチャーチョン」とは何だったのか、未だに私は理解出来ていません。
選挙活動末期にアピシット氏は、サマック氏がバンコク都知事時代にイサーンからの陳情グループを追い散らしていた話をして、サマック氏こそがイサーン人を見下しているのだという話をいましたけど、パンチは無かったですね。

前々回のクーデターというと92年の、スチンダ大将が「首相にはならない」という前言を翻して首相になり、チャムロン少将(私はこの人が苦手です)を中心とする民主化要求グループに発砲があった時のことでしょうか?
今回は、そういうことは無いとは思いますが、、、
[3]   おかあつ   2008年01月09日 03:47
このコメント、スゴい! (僕が勉強不足なだけですが...)
もっとやってください! そこらのプロのタイアナリスト真っ青です。

勉強になります。

>ところでコミュの性質上、話をイサーンに持って行きますが、

まはヴぃーらさん、muriさんは、気にする必要ないです。 バンバンやってください。

特権をさしあげます(^-^)

はい。 (_ _;)つ【特権】 muriさん
はい。 (_ _;)つ【特権】 まはヴぃーらさん

このお二方は、まさしく、タイ地元新聞を読んでおられるそうです。
ジャズ研出身の僕は、有能な人は何をやらかしてもおっけー派です。

かつおさんも いつものように バンバンやってください。 カオソーイさんも遠慮なく!
(もちろん、強制はしません(^-^;;)
 
出展 2008年01月08日 08:18 『タクシン婦人帰国』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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