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2007年12月15日土曜日

タクシン系政党、第1党確実に (isaan05-c987254-200712152141)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タクシン系政党、第1党確実に (おかあつ)
2007年12月15日 21:41
ついにmixiにまで、こんなニュースが...。

  タクシン系政党、第1党確実に=タイ下院選、民主党も勢力拡大
  http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=363482&media_id=4

前にああいう記事
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=25622876&comm_id=987254
を書いてしまったので、タクシンが復活なんて、イサーン的にムチャムチャいい事じゃん、とか思う人もいるかもしれないですが、それはそうではないのではないかと思います。 多分、タイは今までで一番危険な事態に陥っているような気がします。 かつてないほど未曾有の危機じゃないでしょうか....。

背景にはタイの王政を巡る絶妙な政治バランスがあるのではないでしょうか。 タイはあの素晴らしい王政がしかれているからこそ、隣国に負けず、ヨーロッパの侵略にも耐え、強く栄えてうまくいっているのじゃないかと思います。 これが崩れるというのはタイにとって、非常にまずい事だと思います。 そうなってしまった場合、まず一番最初に起こるのは、となりの国がそうであるように中華人に国が乗っ取られてしまうことじゃないでしょうか。 それはきっと、クーデター政権のトンチンカンな経済運営で社会経済がメタメタになった、なんていうことは比べ物にならないほどの酷い大混乱を招く様な気がします。

ところが、話では、タクシンは王政を破壊しかねない非常に危険な思想も関係も、政治的な実力も持っているそうです。 だから、現クーデター政権は 「頑張ったんですが...タクシンが復活しちゃいました... マイペンライ!」 では絶対済まされないはずで、今後、今までおこらなかったような大変な事件が発生する様な気がします。

タクシンは、最近いろいろ話を聞いていて更に思いを強くしているのですが、やっぱり非常にタイ人っぽくないと思います。 最近、バンコク出身の人と知り合ったことがあって、その人から色々話を聞いたんですが、「タクシンって中国人だからね」っていう言葉がしばしば出てきたのが印象的でした。 しかもタクシンはバンコク人ではなくて北部人でもあります。 なんというか、部外者の僕から見ても、普通のタイ人とは感覚がかけ離れたような失礼な行動をしばしばとっている様な気がします。

そのタクシンに対抗したクーデター政権ですが、見え透いたプロパガンダがバレバレ過ぎていたことや、クーデター以降、タクシンのやっていたものは全て悪だ!的に勝手気ままに政策をストップしたこと、そのおかげで地方経済がメタメタになったこと、経済政策がムチャムチャすぎたこと、差別が悪化していた事、等々まずかったことを数え上げたらキリがないですが、結局なんだかんだいって、最終的にタクシンを追い出す事に失敗したのだと思います。

全ては、タイの矛盾点=実は密かに属国人が最大のポピュラリティーなのだ、という事実から来ているのだと思うのです。 国民全員に平等に権利を与えると、タイはラオスになってしまうわけです。 僕はイサーンが好きですが、それはそれでかなりマズイと思います。 しかし、時は21世紀、今時そんなことを堂々と叫ぶわけにもいかないでしょうし、今後タイがどうでるのか、ますます注目が必要だと思います。

(終わり)


お断り:

大変申し訳ないのですが、ポイントを外したコメントは予告なく削除することがあります。

近頃、乱雑な意見が目立つようになって来ました。管理者独力ですべての批判にきっちりした反論をつけるのは困難ですし、そもそも、そういうなかで、ある程度読める内容の記事を書き続ける、その為のモチベーションを維持することが極めて困難だと感じています。極一部の心無い人の乱雑な発言で、有意義な討論が台無しになることは可能な限り避けたいと思っており、その判断基準は管理者に任せていただきたいと考えております。

もちろん「面白かった!」とか「へーそうか!」とか、そういう軽い書き込みを否定するわけじゃないんです。ただ純粋に、ある程度面白い討論内容を維持するため、というか、筆者の精神衛生上のため、明らかに間違っている事を話し始めて止まらなくなってしまいがちな方たちを、ノーディスカッションでサクッと「ボツ」にさせてもらうことを寛容な目で見ていただけたら、と思う次第です。

すんません、ワガママで。

(上記のお断りは前回の書き込みのコピペです)



http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=363482&media_id=4
タクシン系政党、第1党確実に=タイ下院選、民主党も勢力拡大
(時事通信社 - 12月15日 15:01)

 【バンコク15日時事】タイで23日に投票が行われる下院選挙(定数480)まで1週間。昨年9月のクーデターで失脚したタクシン前首相直系の国民の力党が200議席前後を獲得して第1党になることが確実な情勢になっている。次期政権は連立政権となる見通しで、各党間の交渉は選挙後に本格化するが、同党がこの交渉でも主導権を握る可能性がある。

 地元メディアのネーショングループが10日に公表した獲得議席予測によると、国民の力党186、民主党139、タイ国民党57、国家貢献党41、中道主義党24、タイ団結国家発展党19、王国民党13、新希望党1。

 国民の力党は、タクシン氏の支持者が多い同国東北部と北部でそれぞれ議席の半数を獲得するとみられ、バンコクと中部でも勢力を伸ばしている。最大野党だった民主党も勢力を拡大しているが、議席数が多い東北部には浸透できておらず、国民の力党との差は大きく開いたままだ。 

[時事通信社]
コメント一覧
 
出展 2007年12月15日 21:41 『タクシン系政党、第1党確実に』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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