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2007年9月11日火曜日

離婚のしかた (mixi05-u459989-200709111851)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
離婚のしかた
2007年09月11日18:51
今日は、いつものように、川崎のスターバックスに行って来た。 僕はいつもプログラムの設計をするときは、スターバックスのようなちょっとガヤガヤした場所に行く。 そういうところにいるほうが、煮詰まりにくい事を経験的に知っているからだ。

このスタバは岡田屋モアーズの2Fにあって、見下ろす駅前通りに人がたくさん歩いているのを眺めながら考え事をするのは、とても気分が良かった。 川崎はしょっちゅう行っていたのだけど、このスタバは奥まったところにあるので、ずっとしらなかった。 先週気がついて、行き始めて2回目ぐらいだ。

今日行ったらちょっと混んでた。 少し考えて窓際の席を取った。そうしたら、隣にどこからどうみても「アメリカ人」って感じの女性がやって来た。 何故すぐにアメリカ人ってわかるのか。 その体型がアメリカ人で、そのイレズミのセンスがアメリカ人だったからだ。

このデブタトゥーは、これもアメリカ人に非常に多い、英語の先生だったようだった。

英語のレッスンは、正直うるさい。 声が小さくても、色々聞こえてくるし、聞こえてくるとどうしても気になってしまう。 間違っているのを聞くと余計気になってくる。 更に日本語の判らない先生と英語のわからない生徒の間でトンチンカンな会話が進んでいたりすると、余計気になってしまう。

だから、聞こえないようにヘッドホンを被ってウェスモンゴメリーを掛けて、自分の用事に没頭することにした。 だけど、ウェスモンゴメリーの演奏が終わったとき、何かどうしても気になってしまって、やっぱり聞いてしまった。

そうしたら、授業じゃなくて、何かデブタトゥーは生徒の30代ぐらいの女性に何か頼みごとをしてる。 何かデブタトゥーは最近離婚したらしかった。 パスポートの名前を変更しなければいけないのだが、その書類を取り寄せる方法がわからないらしかった。

何でデブタトゥーは日本で書類を集めないといけないのかな...と思ったのだけど、デブタトゥーはどうやら日本人と結婚していたらしかったのだ。 僕は正直「日本人と結婚する方法は知っているのに、日本人と離婚する方法はわからないなんて、ケッタイなヤツだな」って言ってやろうか思った。 もちろん言わないが。

生徒の女性はとても親切な人で、このワガママアメリカ人の為に、わざわざ区役所に電話して問い合わせてあげていた。 でも、聞いた事を説明しようにも、戸籍謄本とか、収入印紙とか、英語に直接訳せないような単語ばかりが続出して、コミュニケーションはかなり難航していた。

このアタリで、僕は気になって気になって仕方なくなってしまったのだけど、つか、日本人と結婚の仕方を知っているクセに離婚の仕方を知らないというこのケッタイなアメリカ人は、当然日本語はほとんど話せない。 結婚の手続きを始めとした日本の生活はダンナにおんぶにだっこだったことは間違いなく、それで居ながらコレだけ態度がでかい上に日本語は片言しか話せないところをみても、色々と態度的にに問題があるのは明らかだし、つまらない問題に自ら巻き込まれる事は避けるべきだと思った。 助けてあげてもアメリカ人がよくやる「助けて当たり前でしょ」攻撃にあう確立も高いし、黙ってみていることにした。

デブタトゥーは「何で書類を作るのに切手が20枚も必要なんだ。わけわからん。」と不服そうだった。(英語では収入印紙も切手も『スタンプ』なので、デブタトゥーにその違いが伝わってないのだ。) そのうち、授業を再開した。 そのうち授業も終わって生徒は帰ってしまった。デブタトゥーはそのまま残った。


そのうち新しい生徒が来た。 こっちはセーラー服を着た高校生の女の子だった。 こっちは英語はかなりうまかった。こっちは多分小さいころからアメリカに居たふうだった。 かなりネイティブに近い話し方だった。

僕の前にはスタバの店員が座って書類の整理をしていたのだけど、何か突然目を丸くしていた。 近くに来た店員に「このコ、英語じょうずー!」 だって。 もう見てらんない。

その英語上手なコも、何か話してる事も買い物の事とかそんなことばっかりで、なんだかなぁって感じだった。 なんでそうやって絵に描いたようなエセセレブになっちゃうんか...。

「じゃぁコイツに離婚の手続きの事、聞けっつーの。」

僕は心の中でそう叫んだ。

なんつーか、このデブタトゥーも、この女子高生も、いつもホンネを隠して、寂しいタイプだよな。

何か疲れたし、こんなんじゃぜんぜん仕事に集中出来ないので、さっさとスタバから出てきてしまった。

コメント一覧
とみぞう   2007年09月11日 19:29
おかあつさん☆

お久しぶりデス^^

何だかスタバでの人間模様が目に浮かぶようです。

私は大学の頃
おかあつさんと同じような理由で
こういう所でレポートをよくやってました!

でもでも、何だか気になっちゃいますね!
退会したユーザー   2007年09月11日 19:44
きたー!これ系のアメリカ人!おそらく態度のデカさは本人の体系を上回り、タトゥーの柄はのびきっていたことだろう。(スマイリーが楕円状みたいな感じ)つーか結婚選んだのは自分なのに終わらせる時は他人頼るのか?また相手も良い顔して、助けてやるから図に乗るんだよ。帰れコールを浴びせてやりたいっ!(`へ´#)私何一人で熱くなってんのか…
ジャコビ   2007年09月11日 22:12
アメリカに比べれば、日本での離婚は数十倍、数百倍も簡単なはずです。弁護士を通さずに書類の提出だけで大概終わってしまう日本の離婚は、比べ物にならないくらい安上がりで、スピーディーです。
 
出展 2007年09月11日18:51 『離婚のしかた』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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