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2007年9月12日水曜日

消え行く「JUDO」母国の発言権 (mixi05-u459989-200709121148)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
消え行く「JUDO」母国の発言権
2007年09月12日11:48
「消え行く「JUDO」母国の発言権」

なんか、国際柔道連盟の理事から日本人がいなくなってしまったのだそうだ。 何かおかしな感じがする。 それって、いってみれば、日本人が日本人同士で英語を教えあっているようなものだし ... 背景が知りたいのだけど、ニュースがみんな、すごく日本人の視点に偏りすぎていて、例えば、ビゼール氏がどういう意見の人なのかとかいうような、落選した背景がまったく見えてこない。

──────────(引用)────────────

消え行く「JUDO」母国の発言権

9月12日7時3分配信 スポーツニッポン

 【国際柔道連盟の日本人理事ゼロ・解説】国際柔道連盟の改選で理事2期目を狙い落選した山下泰裕氏が「ビゼールに負けたという感じ」と話したように、落選の背景には朴容晟前会長とビゼール新会長との対立の構図があった。朴前会長を支持し、同会長の任期満了後は会長選への出馬も促されていた山下氏は、05年の会長選で朴氏に敗れたビゼール氏にとって「最も危険な存在」(山下氏)だった。

 また、アマチュア規定を持つ日本は、商業化を目指す欧州連盟にとって“邪魔”な存在だったといえる。現に、新会長は会見で「日本の柔道は今も世界最高峰だが、世界の流れの中でパラレル(平行線)の存在だ」と話した。欧州連盟がメリジャ氏を擁立したのは、必然だった。

 同会長は今後も改革を続けることを示唆している。ブルー柔道着が採用された際も日本は強く反発したが、テレビ中継などの影響を背景に押し切られた。つかみにくい柔道着や試合会場のカラー化など、現在も日本と欧州で見解が異なるものは多数ある。「JUDO」ではない、母国としての「柔道」を守りきれるのか。状況は厳しい。

最終更新:9月12日10時23分
スポーツニッポン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000040-spn-spo

──────────(引用終わり)──────────

これじゃなにもわからないや。

だいたい 多数決っていうのも何かヘンだ。 日本対ヨーロッパで多数決を取ればそりゃ負けるだろう。 それがマイノリティーというものだし。

「タイは論理的じゃないと思います。民主的じゃないのはよくないです。 さんせー。 じゃぁ民主化しましょう。 じゃぁヨーロッパ連合軍を組織してタイを『警護』しましょう。国王を追放して民主化してあげます。 」 みたいなものだ。

それぞれとてもユニークで深い事情があるわけで、それを他の国の価値観ではかったところで何も理解できない。

日本もやろう。「アメリカがフィートとかヤードとか旧式な単位を使っているのは、国際世界の流れに逆らっていると思います。 」さんせー。 「フランスが未だに世界に属国を持っているのは、おかしいと思います。」 さんせー。


でも、こうやって書いては見たものの... 何か違うな... そうじゃないんだな。

きっと、柔道がスポーツじゃなくて、武道っていう精神性も持ったものだからこういうネジレが起こるんだな。 考えてみれば、こういうスポーツではなくて、若干宗教性や精神性を持った一国の文化が国際的に一般化するっていうのは、実は前例が無いのかもしれないな。

武道っていう概念はヨーロッパ人には無いだろうし、だからこそ、柔道着は青の方が合理的だとか、柔道場もカラフルなほうがいいとか、そういうことになるんだろうな。

まえ、アメリカ人に習字を習わせたっていうようなテレビ番組を見たことがあったけど、多種多様で、紙を45°傾けてハスにして書いたり、横書きしたりして、「創意工夫」が凝らされた習字をたくさん書いていたのをみたことがある。

習字もそうだけど、先ずは、一つの型や理想形を定めてそこに近づこうとする過程とそこから離れようとする過程を分けることで、精神修養を達成しようとするっていうのがあるからかな。 禅の考え方が、きっと背景にあるんだろうな。

僕は習字も剣道も柔道も習った事が無い。 だけど、こういうものは周りの大人や先輩からの息吹として、こんな常識からずれまくりの僕の中にも住んでいる。 でも、たぶん、日本人であれば、誰でも気づかぬうちにこういう要素は持っている。「外回りで契約が取れないだ?気合が足りん!」とか「ドリフトを極めろ!」とか「ビジネス道をひた歩く」とか。 こういう発言は、武士道や禅の国ならばこそだと僕は思う。

こういう物をヨーロッパ人が見たときにどう思うかなんだと思う。 ヨーロッパ人でこのなかに潜む「合理性」を正しく捉えることができる人は五分五分といったところの様な気がする。

こういう要素があるものが国際化したときに、これをすっ飛ばしてスポーツ化してしまうっていうのは、どうなんだろうか。

この禅の考え方が受け入れられない、あるいは尊敬を示さない、あるいは同意しないケースも少なくないだろう。 シンガポール英語みたいに、まったく亜流として定着させたがる人たちもいるだろう。

そういう風に多様化していくのが文化の本質だと思うけど、なんか腑に落ちないものを感じるのも事実だ。

(終わり)

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山下泰裕氏、国際柔道連盟理事選で敗れる
フォトニュース 写真の拡大
国際柔道連盟の理事選で落選、報道陣の質問に答える山下泰裕氏=今利幸撮影

 【リオデジャネイロ=上村邦之】国際柔道連盟(IJF)は10日の総会で、任期満了に伴う教育コーチング理事の改選を行い、再選を目指していたロサンゼルス五輪金メダリストの山下泰裕氏(50)が、対立候補のモハメド・メリジャ氏(アルジェリア)に61票対123票の大差で敗れ、理事の座を失った。

 日本は1952年のIJF加盟以来、初めて執行部から追われることになり、国際舞台での発言力の低下が避けられない情勢となった。

 山下氏は、2003年に理事に就任。世界各地への柔道の普及や正しい柔道着の着用などの指導にあたってきた。

 だが、05年の会長選で朴容晟(パク・ヨンソン)前会長(韓国)を支持していたことから、朴氏と対立する欧州連盟前会長のマリアス・ビゼール新会長(オーストリア)支持派が、メリジャ氏を擁立していた。

 山下氏は今回の結果について、「予想以上に厳しい票差だった。日本から理事がいなくなり、今後情報もあまり入ってこなくなるだろう。世界の流れについていかれなくなることが心配だ」と語った。
(2007年9月11日10時2分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20070911i501.htm

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山下氏、理事選で大敗=執行部から日本人消える-国際柔連
2007年9月11日(火)08:27

 【リオデジャネイロ(ブラジル)10日時事】国際柔道連盟(IJF)は10日、当地で開いた総会で一部理事の改選を行い、再選を目指した山下泰裕教育・コーチング理事はアルジェリア連盟会長のモハメド・メリジャ氏に61対123の大差で敗れた。IJFの執行部に日本人がいなくなるのは、日本が1952年にIJFに加盟してから初めて。

 山下氏は2003年の総会で理事に就任。柔道着のリサイクルや不正な柔道着の取り締まりに積極的に取り組み、4年間の実績を訴えたが、マリウス・ビゼール新会長が支援したメリジャ氏に敗れた。山下氏は「思った以上に厳しかった」と話した。 

[時事通信社]

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-11F302.html

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国際柔道連盟:山下泰裕氏が理事落選 執行部に日本人ゼロ
理事選落選について報道陣に説明する山下氏=リオデジャネイロ市内のホテルで10日、来住哲司撮影

 【リオデジャネイロ来住哲司】国際柔道連盟(IJF)は10日、当地で開いた総会で任期満了に伴う一部理事の改選を行い、教育・コーチング理事の再選を目指した84年ロサンゼルス五輪無差別級金メダリストの山下泰裕氏(50)が、アルジェリア連盟会長のモハメド・メリジャ教育・コーチング委員に61対123の大差で敗れた。IJFの執行部に日本人がいなくなるのは、日本が1952年にIJFへ加盟してから初めて。競技発祥地としての日本の、IJF内での発言力低下が懸念される。

 総会は非公開で行われ、理事改選はIJF加盟199カ国・地域の代表者による投票で決まった。メリジャ氏の任期は4年。また、今総会前に辞任した朴容晟(パク・ヨンスン)前会長(韓国)に代わる新会長に、マリアス・ビゼール会長代理(オーストリア)=欧州連盟会長=の就任が全会一致で承認された。任期は6年。

 IJFの理事は現在、会長、各大陸代表の副会長5人、事務総長、財務総長に加え、技術理事と呼ばれる審判、スポーツ、教育・コーチング各担当理事の計11人。教育・コーチング理事は柔道の指導・普及に関する提案や発展途上国への援助などを受け持ち、山下氏まで3代続けて日本人が就任していた。

 IJF内部では近年、朴氏とビゼール氏が対立し、山下氏は朴氏を支える立場にいた。出身母体の欧州以外にも支持層を広げていたビゼール氏はメリジャ氏を支援しており、山下氏は選挙結果に「思った以上に厳しかった。ビゼール会長に負けたということだと思う」と感想を述べた。日本人理事がいなくなることには「会長は理事数を増やす方針なので、今後だれか入るかもしれない」と話した。

 山下氏は03年9月、大阪市であったIJF総会で同理事に立候補し、無投票で就任。発展途上国への柔道着や畳の援助、五輪や世界選手権での不正柔道着の取り締まりなどに尽力し、今回の選挙戦では4年間の実績を訴えていた。

毎日新聞 2007年9月11日 8時45分 (最終更新時間 9月11日 11時03分)

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山下泰裕氏のホームページ
http://www.yamashitayasuhiro.com/hitokoto/index.html


コメント一覧
おかあつ   2007年09月12日 11:54
「日本の柔道は今も世界最高峰だが、世界の流れの中でパラレル(平行線)の存在だ」

これは、こうも言い換えることが出来るよな。

「国際柔道は世界最大のポピュラリティーを持つが、真の柔道の発展の中ではパラレル(平行線)の存在だ。」

誰もが「俺が正しい」訳で、言っちゃったモン勝ちだよな。

おかあつ   2007年09月12日 12:01

山下氏の理事再選ならず、新会長GP構想
(日刊スポーツ - 09月12日 10:00)
【リオデジャネイロ(ブラジル)10日=菅家大輔】国際柔道連盟の総会で承認されたマリウス・ビゼール新会長(48)が「プロ世界GP構想」を明言した。09年からの開催が決定した世界GPを将来は完全プロ化、最速で12年ロンドン五輪からは、GPなどの成績で算出される世界ランキングで五輪出場権を決める方針を示した。全柔連の山下泰裕氏(50)は教育コーチング理事再選に失敗。国際連盟の日本人理事が不在になる初の事態に陥った。
 急進派のビゼール新会長が柔道改革第1弾をぶち上げた。「北京五輪後から世界ランクを制定し、09年から8カ国を回る世界GPを実施する。五輪出場権はランクをもとに与えたい。選手のプロ化も進める」。テニスなどのプロツアーを理想に挙げた。
 GP実施8カ国は日本、フランス、ドイツ、ロシア、米国、南アフリカ、オーストラリアに決定。08年から毎年開催となる世界選手権も含めた成績で世界ランクが決まる。国際連盟執行部に放送権などの専門家を置き、各大会の収入を増やすことで賞金を増額し、プロ化につなげる。
 日本柔道には大打撃だ。五輪出場のために世界GP転戦が必要で、現在の国内大会中心の代表選考と強化は不可能になる。ビゼール新会長は「日本は世界の流れと平行線」と苦言を呈した。日本は世界トップ維持へ、国内大会の日程や強化方法の抜本的見直しを迫られそうだ。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=294219&media_id=8

おかあつ   2007年09月12日 12:13

2007/09/11-16:30 柔道の商業化加速=新会長、早くもらつ腕発揮-世界柔道
 【リオデジャネイロ(ブラジル)11日時事】13日の世界柔道選手権開幕を前に、国際柔道連盟(IJF)が大きく変動した。主役は朴容晟前会長を追い落とす形で会長の座を手に入れたマリウス・ビゼール氏(48)=オーストリア=。正式就任した10日の総会では早速らつ腕ぶりを発揮、自らの提案を次々と通した。
 新会長主導で決められたのは世界選手権の毎年開催、グランプリシリーズの創設、ランキング制度の導入など。「まだまだ柔道には足りない部分がある」とし、今後はマーケティングやテレビ放映の専門家を理事会内に加え、商業的価値の向上を強力に推し進めるという。
 ビゼール氏はカジノ関連の事業で成功、豊富な資金力を背景に勢力を拡大してきた。全日本柔道連盟の上村春樹専務理事は「強引だがパワフル。商売のイロハもよく分かっている」と皮肉交じりに言う。独断専行的な手法にIJF内では不満の声もくすぶるが、それを抑え込むだけの勢いは確かにある。
 ただ、日本にとって商業化の加速はもろ手を挙げて歓迎すべきことでもない。ランキングを上げるために海外での試合参戦が増えれば、学生や社会人選手の負担は増す。国内大会の日程見直しも急務となる。「観客のために」という口実で、柔道の本質を損なうような競技規則が採用される恐れすらある。
 10日の理事選で「ビゼール派」のメリジャ氏に大敗した山下泰裕氏は「(IJFは)今までと違った意味でダイナミックに動くだろう。日本は付いていくのが大変になる」とため息をつく。ひとまずは順調な船出をしたように見える新会長。ただ、報道陣へのお披露目となる総会後の就任会見に集まった記者のほとんどが日本人だったのは、何とも珍妙な光景だった。(了)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070911k0000e050006000c.html

おかあつ   2007年09月12日 12:15
マリウスビゼールって どう考えてもフランス人の名前だよな...。 Marius Vizer って書くらしい。

臭うな。 臭いすぎる。
おかしい匂いがプンプンする。
何だろうこの感じ。
おかあつ   2007年09月12日 12:25
なんかすごいヘンだ。 満場一致って英語では書かれている。
そんなことない。すげー違和感。

日本は絶対ココで引き下がっちゃいかんとおもう。
 
出展 2007年09月12日11:48 『消え行く「JUDO」母国の発言権』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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