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2007年7月22日日曜日

私はビニール袋じゃない (mixi05-u459989-200707220642)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
私はビニール袋じゃない
2007年07月22日06:42
テレビでみたんだけど、環境保護を取り入れたデザインで
I'm not a plastic bag (私はビニール袋じゃない)
... って書いてある袋が人気なんだそうだ...

http://www.anyahindmarch.com/division/environmental_bags.aspx

日本語で、ビニール袋を使わないことを「私はビニール袋じゃない」って省略して言うのは正しい日本語だけど、英語では正しくない。

だから、僕は、これを、一瞬 「またか!ジャパニーズ英語か!?」 と思ってしまったんだけど、イギリスで作られたものなんだそうで、更には、ウラに we are what we do※ って書いてあるんだそうだ。 というわけで、言葉遊びみたいになってるわけで、ワザだったんだな、と思った。

※意訳 私達(=このズタ袋の事)こそがあなたのやるべきこと=>私はビニール袋じゃない、に呼応した洒落になってる

「どうしたの?」「オレ今日風邪でさ...※1」とか「じゃー何飲む?」「あたしはラガーね!※2」とかいう様な、直接AはBですっていう省略した言い方は、日本語では正しい言い方だけども、英語では正しくない。

 ※1 オレは風邪って言っても、オレが風邪という存在に変化して友達に伝染し始めるわけではない。

 ※2 あたしはラガー!と言っても、次の瞬間、ビールに変化してしまうことを意味しているわけでもなければ、実は女だてらに早大ラグビー部OBだったことをカミングアウトしているわけでもない。

でも、この言い方は西洋人には極めて理解困難である表現らしく、英語でこういう言い方をしてしまった場合、冗談抜きで ※1※2 みたいな、本当にそのまんまの意味になってしまうので、いぶかしがられてしまう。

実は日本語話者にとって結構複雑な背景があるこの I'm not a plastic bag だけど、このことは実はさりげなくまったく気づかれてなくて、ただしく理解して無いのに、むしろ日本語話者にとって感覚に訴えるわかりやすい英語になっているところがミソじゃないだろうか。

ところで、こういう直接的な省略の仕方は、日本語以外のアジアの言語でもとても多い言い方らしく、実際僕が話せるタイ語も 僕がすこしだけ話せるラオス語もそういう言い方をする。 聞いた話のなかでは、たぶん中国語もそういう言い方を持っている感じだった。


というわけで、実際、この変なバッグは 実際、東南アジア 上海等々で、空前の人気なんだとか...。



そういえば、不思議の国のアリスで DRINK ME って書いてある飲み物がおいてあるシーンがあるけども I'm not a ~ って言われたときの I'm は このDRINK ME とおんなじ「私は」で、 日本語独特な言い回しの「私は生もと本醸造」とか「私はPASMO」っていう意味の「私は」と違うっていう話でした。


コメント一覧
miy   2007年07月22日 21:01
これってreadme.txtとかと一緒で単純に擬人化表現だと思っていたんだけど……。
HN   2007年07月24日 14:40
退会したユーザー   2007年07月25日 00:52
海外旅行中カフェで "I am tea."とカマしたオバチャンがいるそうで… オバチャンがハッパなワケないから「ワタクシはお紅茶」をそのまんま訳しちゃったんだね。英語的な考え方は結構好き。物でも彼女になったり、日記にも書かれているように言葉が、こじゃれてるから楽しいよね。日本語も作れないかな?内輪しか分からないようなんじゃなくて。誰でもププッと笑える微笑ましいやつ。
おかあつ   2007年07月25日 01:35
>日本語も作れないかな?内輪しか分からないようなんじゃなくて。誰でもププッと笑える微笑ましいやつ。

西洋人がよくやってる漢字の刺青とかは ...?
... でも変すぎて笑えなかったりするんだよな...。

「性交」とか「青姦」とか 彫っている人、たまにいるけど、これは笑えない。
イタイ。
この間「猫」って刺青している若い女の子が居た。 かなり謎。

でも、日本人でも FUCK とか シャツに書いたり、刺青したりする人いるけど、あれもああいうモンだよね...。

おかあつ   2007年07月25日 01:36
 
出展 2007年07月22日06:42 『私はビニール袋じゃない』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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