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2007年7月6日金曜日

近況 - Vistaインストール と ケンちゃんについて (mixi05-u459989-200707060530)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
近況 - Vistaインストール と ケンちゃんについて
2007年07月06日05:30
昨日、無事にタイ人の連れはタイに帰った。 それに関連していろいろなことを思った。 とにかくこの2ヶ月間で僕の対に関する印象はずいぶん変わってしまったのだけど、それについて考える前に、とりあえず、このバタバタした2ヶ月間でたまった用事を片っ端から片付けなければいけないというほうが、切羽詰っていた。



今、僕のMacBook Proは調子が悪かった。 Vistaをインストールしようと考えてBootCampというソフトで色々いじっていたらおかしくなってしまったのだった。 起動はできるのだけど、どうやってもVistaをインストールすることはできなかった。

修復にはインストールディスクが必要なのだけど、インストールディスクはタイ東北地方に置きっぱなしである。 14000円ぐらいで売ってるので買ってもいいのだけど、当然無駄な支出は避けたかった。 送ってもらうにしても、物分りの悪いタイ人にいろいろ説明することを考えると頭が痛かった。

途方にくれていたところに、マック使いのHさんから、アップルストアに行ってねじ込んだら何とかなるかもしれないよ、という情報をいただいた。 僕は先日、別件でアップルストアに行っていた。 キーボードに関する相談だったのだけど、一階にいた偉そうなアルバイトに、あっけなくダメといわれて、アップルストアってなんてつめたい対応なのか、と思って帰ってきたことがあった。 どうせアップルストアで正規に購入した人しかちゃんと対応してくれないんだろう、と思って、足が遠のいていた。 Hさんの情報は、「2階に直接行って文句を言え。ひょっとしたらインストールディスクくれるかも。」ということだったので、早速行って試してみることにした。

行ったらあっさり直してくれた。 Firewire対応の外部ディスクに既にインストールディスクと、インストールした起動用イメージが用意されていて、これをさして外部ディスクで起動して、サクっと直してくれた。 すごく感じよくて、すごくすばやくて、ありがたかった。



... ここまでにひとつ大きな出来事があった。
ばったり『ケンちゃん』に出会ったのだ。

僕は、いつも、アップルストアに行くたびにアップルストアの最寄り駅が、有楽町だったか、新橋だったか忘れるのだった。 なぜかというと、根っからのWindowsユーザーである僕がアップルストアに行くときというのは、大体、銀座周辺を徒歩でブラブラしているときで、最終的にどうやってアップルストアにたどり着いたかよく覚えていないことが多かったのだ。

だから、今日も、勘違いして新橋からテクテクと歩いていた。 そこに、なんとなく見たことがあるような顔の男の子が歩いていたのを僕は見つけた... 「ケンちゃん」だ!

ケンちゃんについては若干解説が必要である。 ケンちゃんというのは僕が都立単位制高校=山吹高校に通っていたときのクラスメートだった。 もっとも山吹高校は単位制になっており高校とはいえ大学のような授業形態になっているので厳密にはクラスメートではないし、仮にクラスメートだったとしてもほとんどであうことはない。 大学のような高校だった。

そんな山吹高校だったけど、ケンちゃんはお昼休みになると、必ず食堂にいたので、よく知っていた。 ケンちゃんは目立った子だった。 油断していると食堂のテレビをすぐNHKに変えてしまうからだ。 95年ぐらいの話だが、そのころ学生は、昼休みはできれば「笑っていいとも」を見たかった。 だが、ケンちゃんはいつも笑顔でやってきて強制的にチャンネルをNHKに変えてしまうのだった。 変えないと、ニコニコしながら「NHK見ないの?」とみんなに尋ねて歩く感じだった。 おそらく彼は自閉症だったのだと思う。

しかし「ケンちゃん!NHKに変えちゃダメだからね!」というと、とりあえず一時的ではあったけど、聞いてくれて、やめてくれるのだった。 すごく性格のよい子だなと思った。 そういうわけで、僕は毎日、ケンちゃんがNHKにチャンネルを変えてしまうのを止めたり、油断している隙にNHKに変えられてしまったりするお昼の小さなチェイスゲームが楽しみになった。

僕はその年、大学検定試験に合格して、山吹高校を去った。
ケンちゃんについて友達と話す機会は色々とあった。
だけど、その後ケンちゃんがどうしているのか、誰も知らなかった。



そのケンちゃんに非常によく似た男性が汐留を歩いていたのだった。 ケンちゃんだとしたら10年以上ぶりだった。「ケンちゃん!」と声をかけたら振り返った。 やっぱりケンちゃんだったのだ。

「ケンちゃん! 覚えてる?」 と話しかけたら何に間違われたのか
「ぼぼぼぼぼぼ、僕わかりません。 ε≡(-_-)」
と逃げられてしまった(T-T)

だけど「違うよ! 山吹高校で一緒だったんだよ!」って言ったら、どういう関係の人間だったのか思い出してくれたみたいで、笑顔が戻ってきた。

思い出してくれたからなのか「笑っていいとも」の話を始めた。「ツルベは嫌いだ!10月からツルベはみたくない!」と言っていた。(これはいつごろのどういう事件について話しているのだろう。) NHKがすきだったのは、つるべが嫌いだったからなのだろうか。 「NHKは見ないの?」と聞いたら今でもNHKは好きな様子だった。

ケンちゃんは、それから色々話してくれた。 ケンちゃんは今、仕事をしているのだそうだ。 ケンちゃんが言ったことが正しくて僕が聞き間違えていなければ、週3日、某テレビ局の隣で働いているといっていた。 山吹高校時代の友達が、こうやって、元気に働いているという話を聞いて、何かすごくうれしかった。

僕は足取りかろやかに、有楽町まで歩いたのだった。



というわけで、家に帰ってきて、Vistaをインストールした。 驚くほどスムーズにインストールが完了した。 これで、CoreDuo で デュアルブートの MacBookProが出来上がりだった。 Vistaは思ったよりとてもきれいだった。 デザイナが入って色々とコーディネイトしたのだろうな、という形跡がたくさん見られた。 とにかくスタバでPCを開いていじっていても恥ずかしくないようなデザインにはなっていた。 (でもスクリーンセーバーは相変わらずラインアートだったので、笑ってしまった。 やっぱりWindowsはWindowsで どこか垢抜けないデザインセンスがキラリと光ってしまっているのだなと思う。)

しかし内部的に色々とゴチャゴチャ一貫性がなく汚かったデータ構造にさまざまな対策が施してあり、かなり改善していた。これは「使える!」という印象だった。 Microsoftは、やっぱり OS屋なのだな、と思う。

BootCampのドライバも改善していた。 Ctrl+Alt+Deleteが 特別なソフトを入れなくても押せるようになっていたり、二本指ドラッグでスクロールに対応していたりして、とても使い心地はよかった。

どういうわけか、マシンが触れないぐらい熱くなることがあるのだけど、とりあえず、普段外部キーボードで作業しているのでいいや。 Hさんの話によると、クレームをつけると無償で対策してくれることがあるとか...。

データの移行は、まだまだかかりそうだけど、とりあえず普段使っているアプリは一通り起動するようになった。 とにかく、しばらくはこのマシンで行こうと思う。



今日はもうひとつ大きな出来事があったのだけど、またの機会に書こうと思う。


コメント一覧
矢本   2007年07月06日 11:29
「ケンちゃん!」 おぼえてる。
いつもポロシャツとスウェットみたいの着てて、
背の高い男の子だよね。
ぶつぶつ言いながら歩いてた。
体育がちょっと一緒だった気がする。。。
元気に働いていると聞いて
私もなんだかうれしい。
ガクムラ   2007年07月07日 00:48
僕はケンちゃんを憶えていません。
たぶん、僕が三部だったからあまり合わなかったのだと思います。

僕はまだ一度も街中で山吹の友人と出くわしたことはないです。
せめて新宿周辺で見かけてみたいです。
さい   2007年07月07日 07:32
へぇ、ケンちゃん元気なんだ。
意外な再会って楽しいよね。
でもケンちゃんと楽しくやっていたのって
おか君だけだよね。
おかあつ   2007年07月07日 13:04
ヤモト氏
>私もなんだかうれしい。

すごくうれしかったよ。 ああやってちゃんと社会に居場所が見つけて、屈折しないで素直なままだったのが何よりだなと思ったよ。ホント。

ガク
>僕はケンちゃんを憶えていません。

あのときにはすでに卒業してしまっていたかもしれない。

さい
>でもケンちゃんと楽しくやっていたのっておか君だけだよね

そういう言い方ってよくない。 実際ほかにもいたし。

おかあつ   2007年07月07日 13:05
実は記念写真撮らしてもらったんだ。
でもこういう日記で公開するものでもないし...。
おかあつ   2007年07月10日 01:52
情報ありがとうございます(_ _)

あとでリビジョン番号をあけてみて見ます。
 
出展 2007年07月06日05:30 『近況 - Vistaインストール と ケンちゃんについて』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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