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2006年12月9日土曜日

ラオス語とイサーン語の違い (isaan05-c987254-200612090219)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
ラオス語とイサーン語の違い (おかあつ)
2006年12月09日 02:19
コミュニティー開設して半年でようやく本題に入った感がありますが(^-^; ラオス語とイサーン語の違いについて話し合うトピです。

恐らく、相当超高度にマニアックな話題になることが予想されます。 (^-^;;;
コメント一覧
[1]   おかあつ   2006年12月09日 03:28
恥ずかしながら、初めてラオスに宿泊しました。 今まではウドンから日帰りでしか行った事がなかったのですが、今回用事があったので泊まってきました。 今まで、ラオスは、言葉も同じラオス語だし、近いし、どうせ同じだよ! と思っていました。 (サイさん、済みません...。(^-^;;)

とんでもない。

全っっ然 違う国でした。

すぐ思いつく順に違いをあげてみたいと思います。

・ラオスは右側通行
 有名な話ですが... これが結構意外と「慣れ」が必要なのです...。 逆にいうと、イサーンでウロウロとへんな走り方をしている車を見たら、十中八九ラオス車です。


・ラオスは静か
 いつも爆音&ベースブーストマックスでモーラムをかけていて、超絶倫ノーテンキ(能天気)なオーラがでまくっているイサーン人と比べて、ラオスの人は話し方が静かで落ち着いた雰囲気があってすごく新鮮でした。



・普通にラオス語を話す。
 イサーンは一応タイなので公用語は当然タイ語なのですが、基本的にみんなラオス語しか話せません。 ですが、タイでは、タイ語が話せないというのはすごく恥ずかしい事なので、しかたなく隠れてラオス語を話します。 タイでは、かしこまった状況 ... 銀行で仕事の話をするとか、しゃれたカフェにいるとか... の状況ではどんなにへたくそでも必ずタイ語で話をします。

 ラオスでは、当然ラオス語が公用語なので、堂々とラオス語を話します。当然、ビジネスの話もラオス語で話しをします。当たり前なのですが、なんだかんだとイサーンでの生活が長くなってしまった僕には、それがすごく新鮮に見えました。

ラオス語で知的な話をするというのが、僕にはすごく楽しく感じました。 面白かったのですが、難しい言葉が多くて眠くなりました(^-^; もう少し頑張って勉強しないと駄目です。

逆に、イサーンの人は、学校にも行かず、誰からも教わっていないのに、ビエンチャンに行くと普通に会話が出来てしまうというのは、すごく文化的な力強さを感じました。 (=どんなにいじめられても、どんなにバカにされても、どんなにタイ人を気取っていても、モーラムを聞くとつい踊りたくなってしまう、みたいなところがです。)


・ビエンチャンの人は親切

近年は、タイの僻地であるウドンタニーの様なところでも、もうかなりクルンテープと似たような感じになってきています。 街の規模はともかく、人の冷たさはもう結構クルンテープばりです。

イサーンの人も暖かいのですが、ビエンチャンの人はイサーン人と比べて更に輪をかけて「ナムチャイ」があって、すごくものすごく暖かく感じました。


・中華料理屋がある

これは意外なんですが、ビエンチャンには結構中華料理屋が多かったのは驚きました。

と言うのも、ウドンタニーには、中華料理屋があまり無いのです。 んなわけないだろう、と言われるかもしれないのですが、少なくともウドンの中華料理屋は、非常にタイ風に変化していて、あまり中華っぽくないのです。

そんなウドンに住んでいる僕は、『あの』壁を真っ赤に塗って、入り口に酒店とデカデカと書いて、赤いチョウチンを沢山吊り下げていて、五果皮酒をなみなみと注いでくれて、麻婆豆腐には必ず山椒が入っていて、ライスは必ず食べ放題の、あのコテコテの中華料理屋がものすごく恋しかったのですが、そういうコテコテ中華料理屋が、ビエンチャンにはあったので驚いてしまいました。

値段は、三人で食べまくって飲みまくって300バーツちょっとだったので、タイ的な金銭感覚では相当安いと思うのですが、恐らくラオス的な金銭感覚ではちょっと高価だと思います。


・フランス風なものが多い。

フランス統治時代の影響なのだそうですが、フランスラオス折衷的な建物があったりするのが意外と綺麗でした。 カプチーノを注文するとクリーム仕立てになっていたりするのはすごく好みでした。

ウドンにある西洋料理店は、とてもじゃないけどタイ人が通えるような値段設定にはなっていないので、西洋人しか集まってこないのですが、ラオスでは『割と』安めになっているせいか、ラオスの人が主に食事をしていたのが、すごく新鮮でした。

でも『安め』に感じたのは、タイから来たからかもしれません。 ラオスでは高めなのかもしれないのですが、もう少し長く滞在しないとわからないです。 ちなみにカプチーノは35バーツでした。 ウドンでは40~50バーツぐらいです。
[2]   おかあつ   2006年12月09日 03:44
言葉に関しては、イサーン人が見ると驚くことが沢山あるそうです。 すごく面白くて、いつかは、こうやって見つけたイサーン語とラオス語の違いを論文みたいにまとめてみたいな、と思いました。

全然まとまっていないし、点と点を結んだような知識にしかなっていないのですが、とにかく、知った順に書いてみたいと思います。


・メンレーォと言う

同意する時、ウドンの人は、あまり「メンレーォ」って言わない(らしい)のですが、ラオスの人は日常的に「メンレーォ」というところが、イサーン人的には新鮮に見えるそうです。


・ngyan tron pai って言わない。

教えてもらったのですが、イサーン語には、「まっすぐ行く」というのが、タイ語と同じ様に tron pai という言い方があるそうなのです。 ところが、ラオス語では ngyan pai sww sww にゃんぱいすーすー(あってるかな...?) というそうです。 それに、驚いたと言っていました。
[3]   サイ   2006年12月10日 20:16
そうですね。ラオスは色々な良いところがあるって言われて凄く嬉しいです。優しさや暮らしやすさなどこれからも続くのを祈っています。僕は首都で生まれたので、ビエンチャンの変化を見るととても心配です。車や人が多くなって、優しさ、綺麗な空気などもう。。。10年や15年前と比べるともうダメだ。今は地方の方がいいです。できれば、僕は地方の方に住みたいですね。どうしても、首都はそういう傾向に向いてる変わりはないのですから。
ところで、論文の完成を待ってます:)
イーサンはもう長い時代からラオスから離されて、どう変わったか、僕も知りたいです。僕はイサーンに住みや直接触るチャンスがないので、是非完成して、拝見させてください。
では、GooDLuck
[4]   竹風鈴   2006年12月10日 20:40
専門的な話にはとてもついていけないけど、ラオスにとても行きたくなりました。
[5]   とと   2006年12月11日 15:24
今度の年末のタイ行きの便がとれて、サコンのおばちゃんに
「今年はどこ行きたい?ラオス連れてってあげようか?」と
言われてました。(ムッダハンに橋ができたとか?)
正直、えーラオスなんて、と思ったけど、
おかあつさんの文読ませてもらって、すごく行きたくなってきて。
でも結局ラオス行きは没になって、チョークチャイに連れてってくれる
みたいです。当方、子連れですので、お子様向けコースになって。
ウドンも通過するかもしれません。
おかあつさん、何か持っていきましょうか?例の本の和訳とか?
どこに書こうかすごく迷ったんですけど、上の竹風鈴さんと同じ気分でここへ。
せっかくのマニアックなトピに、関係ない話題でホントすみません。

あ、言葉じゃなくて料理の話ですが、
かろうじて”ラオスとイサーンの違い”つながり、ということで一つ。
当時サワナケットに住んでた友達がイサーンに遊びに来て、
「河ひとつ渡っただけなのに、同じ料理でもイサーンの方がおいしい」と
悔しがってました。ラオスのほうが油の質が重い、と。
10年以上経った今では、変わりないかもしれませんが…
も一つ、今度は布の話。
”ラオス布”をよく、ムッダハンなんかで見ましたが、
木綿地に色とりどりの細かい刺繍で、美しいです。
[6]   おかあつ   2006年12月12日 03:40
サイさん、
>優しさや暮らしやすさなどこれからも続くのを祈っています。

僕も、すごくそう思います。 すごく心配です。 今は、うわさできくところ、大きな投資があったとかで、工事しているビルが沢山ありました。 そうやって都会っぽくなるとだんだん人も変るんですよね...。

車は古くて煙かったです。 あたまがクラクラしてきました。

でも実は、僕は、すごく懐かしかったのです。 というのは、僕の父などが若い頃に乗っていたような車───75年式スプリンターとかコロナとかそういう日本ではレトロ車になるような車───が現役で元気にバンバン走っているからです。 父が若い頃、僕をよくドライブに連れて行ってくれたことを思い出しました。

>イーサンはもう長い時代からラオスから離されて、どう変わったか、僕も知りたいです。

イサーンとラオスの違い ... って良く知っている人 意外と少ないんですよね...。 イサーン人ラオス人も含めて...。

是非手伝ってください! (^-^)


>竹風鈴さん
>専門的な話にはとてもついていけないけど、ラオスにとても行きたくなりました。

僕は、去年タイに来て、ずっとそのままなんですが ... タイで タイっぽいって言われているものの40%ぐらい(ひょっとしたらもっと?) は、ひそかに、実はラオスっぽいものなんですよね。 トムヤム・サイクロー・ゲンキヤオワーン・ソムタム・モーラム・ケーン … 実は、全部ラオスなんですよね...。

逆にタイっぽいものってナンだろう。

>ととさん
>(ムッダハンに橋ができたとか?)

なんか ... うわさでは出来たとか、僕もききました。
http://feeds.feedburner.jp/newsclipbe?m=1833
機会があれば是非見に行きたいです。

チョークチャイって... ナコンラチャシマー... だったでしょうか。

>おかあつさん、何か持っていきましょうか?
おぉ! (^-^ヾ 超、済みません! ありがとうございます! でも大丈夫です。 今月一度帰るかもしれないのです。
でも、ありがとうございます(^-^)

>ラオスのほうが油の質が重い、と。

そうかなぁ...(’o’) ラオスもおいしいと思うけど...。

今回、お魚を食べたんですが、メチャメチャうまかったです。
(1匹120バーツというのは高くて泣けてきましたが) ウドンの魚は例外無く養殖であんまり油がのってないんですが、ラオスは野生の川魚で、油がのっててうまかったです。

でも、僕もまだ、物珍しさから脱却出来てないので わからないです。



話しが ずれた、ついでなんですが、今回、ラオスのサウナに行ったんですよ。

地球の歩き方に書いてあった、ワットの中にあるサウナです。 混浴ですが、ラオス・イサーンの人が、良く普段着として体に巻いている布... 名前知らない... を巻いて入るので厳密には混浴とはちょっと違うような気がしました。 (ヨーロッパのサウナはモロ混浴らしいですが... )

木がいっぱい生えている綺麗なお寺の境内にある、古びた木で出来ている燻されたものすごい味のある建物で、下から火を焚くようになってるスチームサウナでした。 本に出ているのか 西洋人が沢山来ていました。 ラオス人も西洋人も混ざって老若男女集まってサウナに入っている感じですごく良かったです。

人も親切で ... 薬草の入ったお茶を出してくれて、すごく良かったです。 いつまでもこういう素朴なラオスでいてほしいと思いました。

友情橋からサムローで20分ぐらいのところでした。

本当にいいサウナでしたよ!
[7]   ケい子   2006年12月13日 16:03
コラート(ナコンラチャシマ)に住んでいます!面白いコミュニィティに出会えて、感動しています。イサーン語とラオス語の違いまでわかるまでには全然到達していないですが、普通のタイ語とイサーン語の違いが今ひとつわかっていなくて、地元の言葉をそのまま理解してしまっています・・・。すみません、トピックと全然ずれてしまってます。これから楽しく参加させてもらいます。どうぞよろしくお願いします!
[8]   かつお   2006年12月17日 09:35
はじめまして。
ラオス在住者です。
おもしろそうなトピックなので、参加させてもらいました。

ラオ語とイサーン語の決定的な違いは、ご指摘のように文字だと思います。
ラオ語はもちろん丸いラオ文字ですが、イサーン語はタイ文字です。
イサーン人はラオ文字が読めません。

ラオスは南北に長いので日本のように方言があり、
ときには通じないこともあります。
ビエンチャンが標準語だとしたら、ルアンパバーンは京都弁、
パクセーは九州の方言だと言えばわかりやすいでしょうか。

先日、イサーンへ研修にいったラオ人も行っていたのですが、
パクセーの方言とよく似ているそうです。
アクセントが強く、ときには喧嘩しているように聞こえるとか。

あと、単語が違います。
たとえば、
ソムタム→タムマックフーン
ロンパヤバーン→ホンモー
そして語尾に“カップ(カー)”をつけるなど
など人にもよりますが。
イサーン語はタイ語の影響をかなり受けていると思います。

100年ちょっと前まではイサーンはラオス領で、同じラーオ族なので似ているのは当然だと思います。
いまだに、ラオ人はラーオ・イサーンと呼んでいる人もいますが、、。
[9]   おかあつ   2006年12月17日 13:26
初めまして(^-^)

>パクセーの方言とよく似ているそうです。アクセントが強く、ときには喧嘩しているように聞こえるとか。

そうなんですか! パクセーのアクセントと似ているというのは初めて聞きました。 パクセーに行ってみたくなりました。


>100年ちょっと前まではイサーンはラオス領で、同じラーオ族なので似ているのは当然だと思います。

そうですね。


>いまだに、ラオ人はラーオ・イサーンと呼んでいる人もいますが、、。

そうなんですか。 面白いですね。 タイのイサーン人はラオス国内と全く事情が違うので イサーン人が自分たちがラオス人である、ということはまずなさそうです。 (大変な事になる) でも、それなのに、イサーン語のことをイサーン語とは呼ばずにラオ語と呼んでいるところが、なんかすごく好きです。

──────────

ちょっと話がそれちゃうのですが、最近 ポンランサオーン をちょっとだけ見ました。 実は、すごく好きなんです。

※ポンランサオーン(発音自信無し) = イサーン式ドリフターズ見たいなバンド。 最近3枚目のVCDがでて凄く流行ってる。 このバンドが特殊なのは、イサーンだけでなくて、バンコクも巻き込んで流行っているところ。

それこそドリフターズの「おいっすー」みたいな感じで、「コンヌア!(チェンマイ人)」「ワー!」「コンクルンテープ(バンコク人)」「ワー!」 みたいな事をやっていたんですが、「コンイサーン(イサーン人)」にきたところで

「ワー!パチパチ!(ここだけなんか異様な盛り上がり方)」

「シー! もーやめなさい! あ~!ほら! やめなさい、イサーン人だってばれちゃうでしょ!」

というやり取りがあったのが、結構ツボにはまって面白かったです。(^-^;

イサーン人がタイでどういう風な立場なのか、さりげなく垣間見る感じのやり取りでした。
[10]   おかあつ   2006年12月17日 13:33
>ちゃい花様

返事遅くなって済みません。(^-^)

>コラート(ナコンラチャシマ)に住んでいます!
そうなんですか! いいところですよね!

>イサーン語とラオス語の違いまでわかるまでには全然到達していないですが、普通のタイ語とイサーン語の違いが今ひとつわかっていなくて...

僕は、イサーンが何なのかを全く知らずにここへ来たんですが、言葉がわからないのはタイ語の勉強が足りないからだ、というのが実はおーきな勘違いだと気づくまでに随分かかりました。
(^-^;
出展 2006年12月09日 02:19 『ラオス語とイサーン語の違い』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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