良いプログラムの矛盾
2006年03月15日13:37
今僕は、毎日こうしてタイの、扉、窓どころか壁もない木造の小屋で、飼い牛の首に下がっている大きなカウベルの乾いた音が響く中、空を眺めながらプログラムを組んでいる訳です。 インターネットはありません。 それどころか、電話もテレビもありません。 (かろうじて電気はあります。)
最初、こんな場所でプログラムを組むのはどうか、と思っていたんですが実際にやってみると、毎日家にこもってプログラムを組むよりも、はるかに効率よくプログラムが組める事に気がつきました。
実際、日本で組んでいたプログラムは8割方捨てて、新しく組みなおしてしまいましたが、大きさは半分以下で見通しもとてもよいプログラムになりました。
折角なので、世の中に見せびらかして自慢(^-^)ゞしたいのですが、ふとある考えにいたって、思いとどまっています。
前も、話したかもしれないですが、良いプログラムは 小さくて使い方が簡単です。 プログラムは説明書が必要ないほど短くて読みやすく、プロジェクトにあわせた改造も簡単で、流用が容易です。 作りこんだ後で目的が変わってきてしまった場合でも方向修正が容易です。
つまり、皮肉なことですが、こういうプログラムは盗用が非常に簡単なのです。
大きくて効率が悪く高価な商用のプログラムは、そもそも再利用性が低く利用価値が低いので盗用ということ自体が成り立たないのですが、生産性の高い小さなプログラムは、それこそ見ただけで盗用出来てしまいます。 出来の悪いプログラムが、逆にプロテクトの役割を果たしてしまうというのは実に皮肉な話です。
最終目的にもよりますが、苦労して何ヶ月もかけて100行程度に絞り込んだとしても、これでは意味がないと思ったのです。
ボーランドというソフトを作る会社があります。この会社のソフトウェア技術は素晴らしく、僕はこの会社が大好きです。 ソースコードも公開されています。(人間が読める形式のプログラムで、これを変換することで実際に実行できるコンピューター用のプログラムになる。これが公開されていると自由に修正改造できるため非常に有用なのだが、ほとんどの会社は盗用を恐れて公開していない。)
この会社は、プログラムを効率良く作るためのソフトを作ることを最大の目標としているのがよくわかります。 とても素晴らしい会社です。
...ですが、この会社の名前を聞いたことがある人が、どれくらいいるでしょうか。 ほとんどいないと思います。 実際、あまり商用的には成功していないからです。 素晴らしいのに...。 ちなみに、あのWinnyもこのボーランド製のソフトを使って組み立てられています。 世の中のフリーウェアはかなりの頻度でボーランド製のソフトを使って組み立てられているとおもいます。
正直、良いプログラムはコストが安すぎて、儲からないのです。
僕は、このことが世の中にもっと知られるべきだと思う。 このことがネックになって世の中におかしなソフトがあふれかえっていることに、世の人は気がつくべきだと思う。
僕が言いたいのは、いいプログラムを組むことが必ずしも成功につながるわけではない、ということなんです。 だから良いソフトはみんなが大切に守って大切に育てていかないとあっさり死んでしまうのです。
日本でも今にも殺されそうになっている有用なソフトがたくさんあると思います。
日本のコンピューターの会社を経営している人は本能的にこのことを見抜いているのでプログラマに良い仕事をさせたがりません。 だから、おかしなソフトがあふれかえっているのです。
(こういうとどこがおかしいんだ...?わからないな。と思われるかもしれません。 実は、コンピューターは本当はもっと便利なものなのです。)
だから、僕的にも、きちんと守るところは守らないと、そもそも、成り立たなくなってしまうのではないか。とそう思ったのです。
今、自分で作っているソフトに関して、日本とアメリカで特許をとろうと思っていて、これがすんだら、心行くまで自慢したいなと思います。
最初、こんな場所でプログラムを組むのはどうか、と思っていたんですが実際にやってみると、毎日家にこもってプログラムを組むよりも、はるかに効率よくプログラムが組める事に気がつきました。
実際、日本で組んでいたプログラムは8割方捨てて、新しく組みなおしてしまいましたが、大きさは半分以下で見通しもとてもよいプログラムになりました。
折角なので、世の中に見せびらかして自慢(^-^)ゞしたいのですが、ふとある考えにいたって、思いとどまっています。
前も、話したかもしれないですが、良いプログラムは 小さくて使い方が簡単です。 プログラムは説明書が必要ないほど短くて読みやすく、プロジェクトにあわせた改造も簡単で、流用が容易です。 作りこんだ後で目的が変わってきてしまった場合でも方向修正が容易です。
つまり、皮肉なことですが、こういうプログラムは盗用が非常に簡単なのです。
大きくて効率が悪く高価な商用のプログラムは、そもそも再利用性が低く利用価値が低いので盗用ということ自体が成り立たないのですが、生産性の高い小さなプログラムは、それこそ見ただけで盗用出来てしまいます。 出来の悪いプログラムが、逆にプロテクトの役割を果たしてしまうというのは実に皮肉な話です。
最終目的にもよりますが、苦労して何ヶ月もかけて100行程度に絞り込んだとしても、これでは意味がないと思ったのです。
ボーランドというソフトを作る会社があります。この会社のソフトウェア技術は素晴らしく、僕はこの会社が大好きです。 ソースコードも公開されています。(人間が読める形式のプログラムで、これを変換することで実際に実行できるコンピューター用のプログラムになる。これが公開されていると自由に修正改造できるため非常に有用なのだが、ほとんどの会社は盗用を恐れて公開していない。)
この会社は、プログラムを効率良く作るためのソフトを作ることを最大の目標としているのがよくわかります。 とても素晴らしい会社です。
...ですが、この会社の名前を聞いたことがある人が、どれくらいいるでしょうか。 ほとんどいないと思います。 実際、あまり商用的には成功していないからです。 素晴らしいのに...。 ちなみに、あのWinnyもこのボーランド製のソフトを使って組み立てられています。 世の中のフリーウェアはかなりの頻度でボーランド製のソフトを使って組み立てられているとおもいます。
正直、良いプログラムはコストが安すぎて、儲からないのです。
僕は、このことが世の中にもっと知られるべきだと思う。 このことがネックになって世の中におかしなソフトがあふれかえっていることに、世の人は気がつくべきだと思う。
僕が言いたいのは、いいプログラムを組むことが必ずしも成功につながるわけではない、ということなんです。 だから良いソフトはみんなが大切に守って大切に育てていかないとあっさり死んでしまうのです。
日本でも今にも殺されそうになっている有用なソフトがたくさんあると思います。
日本のコンピューターの会社を経営している人は本能的にこのことを見抜いているのでプログラマに良い仕事をさせたがりません。 だから、おかしなソフトがあふれかえっているのです。
(こういうとどこがおかしいんだ...?わからないな。と思われるかもしれません。 実は、コンピューターは本当はもっと便利なものなのです。)
だから、僕的にも、きちんと守るところは守らないと、そもそも、成り立たなくなってしまうのではないか。とそう思ったのです。
今、自分で作っているソフトに関して、日本とアメリカで特許をとろうと思っていて、これがすんだら、心行くまで自慢したいなと思います。
コメント一覧
矢本 2006年03月15日 20:41
わあー
タイでお仕事。
はかどりそうー。
タイでお仕事。
はかどりそうー。