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2006年3月12日日曜日

他者を発見する (mixi05-u459989-200603122354)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
他者を発見する
2006年03月12日23:54
前回の日記の返事でヤモトさんが

>「超能力者じゃないとだめなひと」っていうのは、
>「他者を発見していないひと」でもありますよね。

っていう書き込みをしてくださったのですが、これを読んで結構いろいろなことを思ってしまいました。 というのは、今こうやって外国にいていろいろなことを考えているんですが、思っていたことにぴったりな言葉だったからかもしれません。

だいたい、外国に来ると、言葉も違う、文化が違う、考え方も価値観も違う、という中で、劣等感を持ったり優越感を持ったりするんですが、結局いろいろ乗り越えてみると、一見奇妙に思える文化の中には我々とおんなじ等身大の人間が入っていて、大差はないんだな。という至極当たり前な事実に突き当たって、普通になるんですが、日本人って意外とそっちにいかないで、ずっと馬鹿にし続けたり劣等感を持ち続けたりする。(※1)

うーん...って思っていたんですが、そういうなかで「他人を発見していない」って言葉はものすごくぴったり来る。 日本人って非常に自閉症的で世界に自分以外の人間がいることを発見していない人、つまり「他人を発見していない」人がすごく多いのではないか。

日本人同士でさえそうなのだから、外国人だったらもっと難しい。 そんな「外国人の中にも我々と同じ人間がいる事実」を発見していない日本人って、結構いるような気がしていたからなんです。

日本にいると、ほかの国と比べて、どう考えても、強い閉塞感を感じる。 それは、なんなんだろう、なんなんだろう、といつも思っているけど、多分このこととすごい関連があるんだろうな、と思う。

でも、これ以上はまだ考えていないので、ここらで筆をおこうかなと思います。




(※1)
そういう例には枚挙に暇がないんですが、
http://mixi.jp/view_community.pl?id=44623
ここのコミュニティーで変なタイ英語を馬鹿にしているのを見かけたんですが、言ってる先から激しい変な日本英語を使ってるので、その滑稽さを指摘してあげたんですが黙殺されました。

タイにいる日本人がタイ人をバカにしているのは、見ていて恥ずかしいです。

この間も、飛行機でタイ人の添乗員に、英語で「あ、悪いんだけどこのカバン上げて頂戴」みたいに切り口上で命令している人をみて恥ずかしかったです。 英語が上手なのは確かにえらいけど、だからといって英語を話していれば何を言ってもいいというわけではありません。

アメリカ人と同じように振舞うのが国際化だと勘違いしているのも、結構恥ずかしいし、英語が世界中で通じるというのが幻想だっていうことに気がついていないのも、恥ずかしい。

思うことはいろいろあるんですが...
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出展 2006年03月12日23:54 『他者を発見する』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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