次の3つの動作:
一. 1拍3拍で足を踏む
二. 2拍4拍で頭を下げる
三.
8分音符裏拍で手を叩く
この動作はジャズの演奏の全ての基礎になる。
この動作は思いのほか非常に難しく感じるが、これは僕の『オンビート恐怖症』がそう感じさせるのではないか、と思う。
オフビート主体のリズムは、オフビートを強く演奏すれば良いという単純な問題では決してなく、全ての実音がオンビートでオフビートが1拍も実音として存在しなくても、オフビートが先と認識した世界で即興(作曲)されたリズムは全てオフビート主体のリズムになる。
1拍3拍で足を踏むのが難しい理由は、この現象と強い関係がある。
この三動作を行いながらオンビートのみのリズムを演奏する訓練がとてもよい訓練になる。これはオンビートをダウン・ビートとして演奏した場合でのオンビートと全く異なる。オンビートをダウン・ビートとして設定していると全ての音をオフビートとして演奏したリズムもオフビート主体として成立せず、オンビート主体のリズムに変化してしまう。
飽くまでもオフビート主体の演奏とは、飽くまでもオフビートにダウン・ビートを設定したリズムであり、オフビートだけを強調したりオフビートのみを演奏することではない。