グルーヴの秘訣は『終わり良ければ全て良し』です!
グルーヴは終わりが始めよりも大切!
終わりにに意識を向けること!
今回はこれについて説明したいと思います。
終わりを意識する
- 音を出始める場所【よりも】音を止める場所が大切
- フレーズを始める場所【よりも】フレーズを終える場所が大切
- オンビート(2拍組みの初音)【よりも】オフビート(2拍組みの終音)が大切
世界一時間に正確と言われる日本人ですが、必ず決まった時間に会社に来ても実は帰る時間はあまり正確ではないようです。しかしどんなに酷い遅刻常習犯でも、会社から帰る時間は案外と正確なものです ─── これと同じことは音楽にも言えます。必ず定刻にやってくるリズムは人々に息苦しさを感じさせます。しかし必ず定刻にあがるリズムは人々に安らぎを与えるものです。
この女性はアリシアクルサーズ(Alicia Cruthirds)というゴスペルの女性ベーシストです。音を切るタイミングに注意して聴いてみて下さい。
オンビートで頭を上げる
ダンスなど体を使ってリズムを表現しようとするとき、日本人の多くの方々はオンビートで頭を下げているのではないでしょうか ─── もしオンビートで頭を下げていたら、これを逆にしてみましょう。アフリカや東南アジア起源の音楽ではしばしばオフビートを強調した演奏をします。
アフリカ・東南アジアの彼らはオフビートで頭を下げています。この動作は日本の方々の動作の逆になっています。オフビートで頭を下げるとオンビートで頭が上がります。
つまりオンビートで頭を上げることを意識すれば、自然にオフビートで頭が下がるようになります。
体の2つの部分を逆に動かす
アフリカ・東南アジアの人々は、体のある部分でオンビートを表現したら、別なある部分ではオフビートを表現します。この様にオフビートとオンビートの両方を違う部分で表現することでリズムが2倍あるような錯覚を起こすことでグルーヴを作り出します。
つまり体の各部分がしばしば逆に動いています ─── 右手が上がれば左手が下がる、足が開けば手は閉じる、手が開いたら足が閉じる…というように常に逆の動作をしています。これは案外と練習が必要な動作ではないでしょうか。
まとめ
- 音の終わりを意識する
- オンビートで頭を上げる
- 2つの部分を逆に動かす
これは全く違うことのように見えますが、実は全く同じことを言い表しています。
その『全く同じこと』のことを僕は『協力グルーヴ』と呼んでいます。協力グルーヴについてはまた稿を改めたいと思います。
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