1.欧州のRPG
───場面は中世ヨーロッパ───深い森の中に石造りの建物が立ち並ぶ───石畳のひかれた小さな街での出来事だった ───ガシャッ、ガシャッ…と重々しい剣と楯を持つ男がやってきた───「俺の名はコナン。俺は戦士だ。バトルだったら負けやしねぇ。」──────「キャー助けてー!」「ヒャッハハハー!!水だ!その水をよこしな!」「なんだなんだ?若い女独りを相手に、そんな屈強な男が大勢で、穏やかじゃねぇな!」「うるせえ! めんどくせぇ、その薄手のブラウスを破り捨てて動きを止めな!」「ヘイ!バリバリ!」「アァッ!」「ちょっと待ちやがれ!」「何だオメェは邪魔するんじゃねぇよ!ウオッ!」───コナンは、その屈強な体をまるで駿馬の様にしならせて、男たちを後ろから締め上げた──かと思うやいなや、10人以上居た屈強な盗賊をまるで工場のベルトコンベアの上の部品を扱うように、次々にノックダウンしていったのだった。───「大丈夫かいお嬢さん。」
「危ない所を助けてくれてありがとう…だけど私も悪かったんだわ。彼ら脇が甘いから…見くびって少しだけ財宝を盗んでやったのよ…。だけどどうせ、町の人から暴力で巻き上げたものだし…そう、あたいは、盗賊よ。」 「そうかい。オメェも見かけによらず、世渡り上手なんだなぁ。 どうだい、俺はこれからダンジョンに入って、宝探しをするんでぇ。一緒にいかねぇかい?」「ええ、いいわ。」
「ちょっとまった!」突如そこに緑色の煙を巻き上げながら老人が現れた。「ウオッホ…ウオッホ…ウシャシャ…あんたがた、これからどこに行くんだね?」「どこに行こうと勝手だろう、爺さん。」「アンタこれからダンジョンに入るっていうなら、ワシを連れて行ってはどうじゃね?」「何だオメェ!立ち聞きしていたのか?」「これじゃよ…」───と、水晶玉を見せた。そこには先程の二人の会話がまるでメディアプレーヤーの様に表示されている───「ジジィ…おまえさん魔法使いなのか?」「その通りじゃよ。どうだね、一緒にくまんかね?」「いいだろう。」
ダンジョンの入り口は、墓場の脇の古井戸だった。古井戸を降りていくと、そこはダンジョンだった。だがそこに突如「クラーケン=大ダコ」が現れた。「キャーー」 女盗賊が悲鳴を上げた。クラーケンの触手が容赦なく女盗賊の足に絡まりついた。そこからヌルヌルとした触手が徐々に上へと伸びてくるのだった。「しまった!女盗賊が捕まったようじゃ!」「ここは俺に任せておけ!」───コナンはその屈強な体をまるで駿馬の様にしならせて、大ダコを締め上げた。だが大ダコは柔らかくその触手がコナンにも絡まりついた─── すると老人魔法使いが叫んだ!───「テクマクマヤコン♡テクマクマヤコン♡ 大ダコさんを子犬に変えてちょうだい!」──ピカピカ──「ワンワン!」
「じい様、とんだ命拾いだったな…ありがとうよ。」「いいんじゃよ。そのために一緒に来たのじゃからな…。」───すると大ダコから変化した子犬がダンジョンの入り口から少し入った所で、穴をほろうとしている。───「何をやってるんでい…おや?これは宝箱じゃねぇか!」 ───コナンは、箱を開けようとしたが、鍵が掛かっており開かなかった。「畜生!開かねぇぞ!鍵が掛かってやがる! ガシャガシャ! くそう! この奥にラッチがついてる様に見えるが…穴が小さすぎて指が入らねぇ!ガチャガチャ!くそう開かねぇぞ!」
「下がって。私に任せてちょうだい。 この宝箱は、18世紀初頭に大量生産されたプロトタイプA2型だわ。これは無理にこじ開けようとすると毒針が出てくるセキュリティーシステムがある事で知られているの。私がやるわ…。…カチャ。開いたわ!。」「オメェ!やるじゃねぇか! やり方を知っていたのか?」「そう、知っていたわ。懐かしいわね。昔この型の箱をよく弄って遊んでいたわ。おじいちゃんがこの箱を家に持ち帰ると、決まってあたしが分解して開けてあげたものだったわ。そして中の毒を盗んで、友達のジュースに混ぜたりしてね。」 「俺たち、なかなかいいトリオじゃねぇか!」「ふふふ…」「そうじゃな!」
2.ニッポンのRPG
───場面は中世ヨーロッパ───深い森の中に石造りの建物が立ち並ぶ───石畳のひかれた小さな街での出来事だった ───ガシャッ、ガシャッ…と重々しい剣と楯を持つ男がやってきた───「わだすの名はコナン。戦士だべ。バトルだったら負けねぇど。」───とそこに若い女性の悲鳴が聞こえた───「キャちょっとやめてよー!」「ヒャッハハハー!!水だ!その水をよこしな!」「なんだべ? 若い女独り相手に、そぉんな屈強な男が大勢して、穏やかじゃねぇべ!」「うるせえ! めんどくせぇ、そのセーラー服を破り捨てて動きを止めな!」「ヘイ!バリバリ!」「キャ!ちょっとスケベ何すんのよ!」「やめれ!」「何だオメェは邪魔す るんじゃねぇよ!ウオッ!」───コナンは、その屈強な体をまるで駿馬の様にしならせて、男たちを後ろから締め上げたかと思うやいなや、10人以上居た屈強な盗賊をまるで工場のベルトコンベアの上の部品を扱うように、次々にノックダウンしていったのだった。───「おじょっさん、大丈夫だったが?」───「ちょ…オヂサン何すんのよ!」「…えっ?」「せっかく水をエサに金持ちイケメンを釣ってきたのに…あぁあ〜オヂサンみんなぶっ飛ばしてんじゃん。オヂサン、何様だと思ってんの? ヒーロー気取り? 今時流行んねーだろ。」「えっ?…えっ?!」「オヂサン、マヂでKYじゃね?」「えっ…えっ…いんや。」「ったくオヤヂはこれだから…。あ、オヂサンこれからダンジョン行くの? 宝探しでしょ? あ、じゃアタシも行く〜。 モンスター退治の方よろしく〜。」「あ、はい。」
「ちょっと待ってや!」突如そこに緑色の煙を巻き上げながら老人が現れた。「 …あんたら、これからどこに行くんや?」「あ、あぁわだすたつ、これからダンジョンさ行く所で。」「知っとる。だから声かけたんや。ま、あんさん、ほんまいうとな、街に居たら、自分の行き先を容易に知られない様せなあかんで。 街には色々なヤツが居るさかい。ま、えぇわ。わてな、魔法使いやねん。」「魔法なんかわだすでもでける。」───と言うや、老人はおもむろにファイヤーフィンガーの呪文を唱えた───タバコを取り出して火を付けて一服深く吸い込んだ───「プハー…まこれくらいは朝飯前やでー。」「んなこと呪文唱えるだけで誰でも出来っペ。」「まぁそないなこといわんと、一緒にダンジョン行かんか?」「わだす独りでも行ける。」「まぁそういわんと。」
ダンジョンの入り口は、墓場の脇の古井戸だった。古井戸を降りていくと、そこはダンジョンだった。だがそこに突如「クラーケン=大ダコ」が現れた。「キャ!」女盗賊が悲鳴を上げた。クラーケンの触手が容赦なく女盗賊の足に絡まりついた。そこからヌルヌルとした触手が徐々に上へと伸びてくるのだった。「キャ!マヂでキモ!!信じられない!オヂサン早くなんとかしてよ!聞こえてんの?ちょっと!」「あかん!女盗賊が捕まったで!」「わだすに任せろ!」───コナンはその屈強な体をまるで駿馬の様にしならせて、大ダコを締め上げた。だが大ダコは柔らかくその触手がコナンにも絡まりついた───「こんの大ダコ柔らかくてこんまるわ!」───すると老人はファイヤーフィンガーの呪文を唱えた───炎が伸びたかと思うと、クラーケンを焼いた───こんがり焼けた美味しそうなタコ焼きが出来上がった。女盗賊は、タコの触手から解放された。
「ちょww!オヂサン、何やってたの?おっせんだよ!魔法使いが居なかったらアタシ、タコにヤラレっぱなしだっただろ!オヂサン、マヂで使えない男っつーか、サイテー。」「わだすだって一生懸命頑張ったで、もう少しで倒せたのが、こんのじっさま、余計なごどしでくれで、女盗賊の手前、面目丸つぶれでねが!」「…あぁそうですか。そらすんまへんでしたなぁ。まぁせっかくタコ焼きようけ出来たで、食べまへんか。」「いらね。」「まぁそないなこといわんと、食べまひょ。」「いらねどいっだらいらね!」「あぁそうですか。」
───ふと見るとタコ焼きの中に宝箱があった───「ほほぅ!こら宝箱ちゃいまっか? ガチャガチャ!あかへんわ。鍵かかっとる。あーお嬢さん、女盗賊なら、この箱ちょっと見たってや!」───女盗賊は突如ゆとりのない表情でけたたましく叫び始めた「もームリそんなの! もうホントに今日はいっぱいいっぱい。イケメンは倒されるわ、タコに絡まれるわ、もうホントに調子狂った。もう何もしたくない。」「ま、気持ちはわかる。気持ちはわかるが、仕事は仕事や。はよ仕事したってや。」「もう今日は何もしたくない。」「そんなこと言わんとたのんます。」「ムリムリムリ!もー絶対ムリ!」
「さよか…」───老人は戦士に向き直った───「戦士のオッサン、あんさん戦士なら、この箱を剣で壊すくらい出来るやろ、中身が壊れる事もあるが、それでもええわ。取り敢えずやってもらえへんか?」──戦士は突如不愉快そうに叫んだ──「あぁあぁ!そうやってワダスの事を見下すだ。」「は?」「そうやってワダスがファイヤーフィンガーの呪文が唱えられない事バカにすんだべ。」「んなことありまへんがな、そこは助け合いやで。」「もうわかっとる。」「そういわんと。」「そうやってすぐ空気が読めない事をバカにすんだべ。」「バカにはしてまへん。」「いーやわかってんべ。」 「もー取り敢えず、仕事だけ先に終わらせましょ。仕事が終わったら、話はなんぼでもききます。」「いんや、納得しなけりゃ仕事はすねぇ。」 ───そこに、女盗賊が加勢した。───「ちょっと〜オヂサン〜いいかげん、仕事しなさいよ。」「あぁあ!そーやってみんなでワダスをバカにするんだ。」「バカにはしてまへん。」
「だってさっき女盗賊が『使えないKY』っていっただ。」「アタシそんなこと、いってないわよ。」「いんや、いったで。」「いってないっていってるでしょ。」───老人は戦士から少し離れて女盗賊に耳打ちした───「盗賊はん、ここどやろ、ゆうたってゆって、オヂサンが納得すなら、ゆうたってゆってくれへんか。わしからもお願いしますわ。」「ヤダ、なんでそんなご機嫌取りみたいなことしなきゃいけないの?」「そこを何とか…。こんど魔法使い専用の水晶玉をあげるから…。」「えっ? あのレアモノの魔法使いの水晶玉を…? 手に入れられるの?」「簡単ではないんやが、話はつけられる。だからそこをなんとか。」
「オヂサン、さっきはKYって言いました。酷いことを言ってごめんなさい。」「いんや、その程度じゃ気がすまね。もっと頭下げてくんねど。」「本当に済みませんでした。ペコリ。」「ホントにそう思ってんか?」「思ってます。オヂサンの事をバカにして済みませんでした。だから宝箱を…。」「もし本当にそう思ってんなら、今度デートしてくれるか?」「えっ!」「デートしてくれるなら、宝箱を開げてやらねごどもねぇ。」
───盗賊はちょっと離れて老人に耳打ちした───「ちょっと!こんな話聞いてないわよ。なんでアタシがオヂサンとデートしないといけないのよ!」「…。まこれは聞いてみるだけですが、水晶玉2個に増額したらどうでっか?」「ちょwwww 冗談! 水晶玉5個貰ってもヤだわ、あんなオヂン。」「…そうですか。てかお嬢さん、もう元気そうやないですか。宝箱を開けてくれまへんか。」「…アイタタタタ。急にお腹が痛くなってきた…今生理中でちょっと貧血気味でムリっぽい感じ。」 「んなことゆうて、本当はピンピンしてはるのにな。ホンマは解錠能力ないんとちゃいますか?」「生理だって言ってるじゃないのよー。何でそうやって勘ぐるようなこと言うの?サイテー。」
───魔法使いは諦め顔で宝箱に向かった───「ま、取り敢えず自分でも開ける努力だけはやってみまひょ。ガチャガチャ…開かんわな。魔法使いが泥棒のマネなどようせんわ。ガチャガチャ…はー…。」──女盗賊が勝ち誇った様な表情で言った──「何よ、ダンジョンマスターのクセに、解錠すら出来無いっていうワケ? サイテー。」「わし、魔法使いやねん。」「魔法使いだろうと、ダンジョンマスターには違いないんだけど。わかってる? ダンジョンマスターなら鍵開けくらい出来て当然よね。そんなレベルでダンジョンマスター名乗って、マヂ恥ずかしくない?」「いや、わしも別に威張ってダンジョンマスター名乗ってるワケとちゃうんやし。」「なんでそうやって言い訳ばかりするの? 結局出来無い事にはかわりないでしょ?」「わしも色々事情があってん。学生時代、貧乏で貧乏で学校いけへんかったから、本屋で立ち読みして必死に呪文覚えたんやで!」「ダンジョンマスターなら、それ位の苦労するのが当たり前でしょ?」「わかった。もうわかったから、ダンジョンマスターの看板、下げる。だから頼む。宝箱の鍵開けたってや、ホンマ。後生やから。」「だから、今日生理だって言ったでしょ? なんでそうやって空気読めなワケ?」「空気読んどってゆってるんやがな!」「全然読めてないじゃない。」「わかったわかった。わかったわ、もうほんまにかなわんわ。」
───魔法使いは女盗賊に聞こえない様に言った───「戦士のオッサン!もうえぇわ。今度な!ツレの知り合いに18歳の女の子が居るんやが、前からダンジョンで屈強な男みつけたら紹介してくれいうてキカンのがおるんや。 興味あるか?」「いんや、そういう問題でねぇ。こんれは気持ちの問題。」「こんな性格の悪い女相手にしてもしょーもないわ、そう思わんか、戦士はん。わしはそう思うで。わしがいい女の子紹介したるから…。わしは見とったで。戦士はん、いい仕事してはる。」「そうか。そこまでいってくれるか。そういう話ならぎがねぇごどもねぇ。」
「さて、こんれが宝箱。ガツーーーン!ガツーーーン!こんれは固ぇど! ガツーーーン! ガツーーーン! カーーーン!パキーーン! 」「あー!剣折れたわ! こらしゃーないわな。その剣なんぼしますか? 宝箱開けたら中の金貨であとで剣を買い直しまひょ! 兎に角宝箱を開けんと話が進まんて。」「よっしゃ! ワタスの靴に短剣が残ってる、こんれを使って鍵をこずあければいいべ。」「それや!それでいきまひょ!」「ガチャガチャ…ガチャガチャ…。なかなか開かねぇべ。」
「ちょっとオヂサンたち、二人揃って何やってんの? 二人共ダンジョンマスターって看板出してんでしょ? それ位出来て当然じゃなかったの?」「いやワテら職業クラスが盗賊とちゃうねん。ホンマ言うと宝箱開けるのは盗賊の仕事やねんど!」「だからアタシ今日は生理だって言ったじゃないのよ、何でそうやって女性に対する優しさがないの? ツヴォルグの田舎モンもマヂで…」
───戦士が鋭く急激な反応を見せた───「いまなんて言った?」「ツヴォルグ地方って言ったのよ。」「ワタスはツヴォルグ地方人じゃねぇど。」「んなの隠したってすぐわかるわよ。」「ツヴォルグ人でねぇ!」「バカじゃないの?イナカモン。」「…ハハハハハ! 何をとぼけたこと言ってんだか、何言ってるんかわかんねが、ワダスはツヴォルグでねんだから、何も恥ずかしいことはねぇだ。」「…あのね。遠まわしに言ってもわからないなら、はっきり言わせてもらうけど、アタシ、ツヴォルグ人が大嫌いなの。田舎臭くて鍵開けも魔法も全然使えないし。バカばっかだし。筋肉力自慢でちっとも繊細さがないし。」「それを野性味があるって言ってぐれる人もいんだから、そういう良さも少しは認めてくんねぇど。いずれにせよワダスはツヴォルグ人じゃねんだから、何も言うごとはねんだけんどもよ。」「フン。とぼけて。ミエミエでバカみたい。」「なんで、そういうこというですか!」「バカにバカって言って何が悪いのよ、イナカモン。」「ワダスはツヴォルグ人でねって言ってるのに、何でそういう言い方するんですが。」「フン、筋肉バカが。」「あぁ〜何でそういう言い方するですか!」
「あんな可愛い顔してもこんな性格が酷いんじゃ、誰も相手にしねーべ。なぁ魔法使いさんよ。」「ちょっとー。聞こえてるんだけどー。オヂサンの性格が悪いんでしょ。自分の事よく見てみろっつーの。クソジジイ。」「クソジジイは言い過ぎでねが?ワダスまだ24歳なんだけんど。テレビ番組の『笑ってえぇども』だって見とったし。」「何それ? ツヴォルグの地方番組だろ、知らねっつーのそんなの。」「いんや全国で放送しとったと思うんだけど、なぁ魔法使いさんよ。」「あぁー!わかるわかる!わかるわー!…といいたいところなんやが、わしも世代がだいぶ違うから、最近のテレビ番組の話はようわからん。だいぶ古いが『ワテラひょうきん族』は見とったわ!」──女盗賊が飛びついた── 「あー!知ってるー!その『ワテラひょうきん族』!すっごい面白かった〜!あれが終わった時は寂しかったわー!」 「ワタス、その番組知らねがった。そんれはいつの番組なんじゃろか。」「あぁあれはいつやったかなあ…だいぶ前や思たけど…。」 ───魔法使いは、横目で、今まさに女盗賊から刺すような鋭い目付きで睨まれている事に気付いていた。───(…言ったら殺される…)───そんな微かな、だがはっきりとした死の臭いを、老人の本能は嗅ぎとっていた ─── 「最近や。最近やで。」 魔法使いは平然を装いつつ答えた。「えぇー最近の番組なら全部見てた筈なんだけんども…。」──すかさず女盗賊が戦士に追い打ちをかけた──「きっとツヴォルグ地方では放送してなかったんじゃねぇの? イナカモンは知らない番組っつーこと。」「そんなこどもねぇと思うんだが…。何でトゥルキ人は、性格がキツイっていうかぁ、ごうじょっぱりっていうかぁ、付き合いきれねぇ。」「なんでそうやってトゥルキ地方に引け目丸出しなの? そういうところがあるから、逆にイジメられるんだっつってんだろ?」「…。」
(いつまでたってもちっとも冒険が進まないまま、第2話に続く)
更新記録:
・(May 10,2013 2:04 AM+900) 公開。
・タイトル「ファンタジーRPGに於ける日本と欧米の人間関係の違い」を「日本独特な人間関係の面倒臭さ」に改定した。
・見出し説明文を変更した。