タイの2つの伝統芸能・モーラムとルークトゥンの違いはどこにあるのか。
先日、筆者はラオの民族音楽モーラムについての背景に関して説明するブログ記事おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』を書いた。この文章は、当初ルークトゥンとモーラムの違いについて明らかにすることを動機として書きはじめた文章だった。
筆者は、日頃日本人のタイ文化ファンの方々から受ける質問や発言を眺めていて、多くの方々が、タイ中央の芸能音楽ルークトゥンとモーラムの違いがどこにあるのか、疑問を感じていることを感じている。
ルークトゥンとモーラムの違いは、何だろうか。この記事が書かれた2013年のタイの音楽シーンを見る限り、ルークトゥンの9割は実質モーラムだ。だがモーラムは決してルークトゥンと同じ音楽ではない。では何が違うのか。それを知るためには、ルークトゥン要素の入らない純粋なモーラムを知らなければならないのではないか、と筆者は考える。これが動機となり、筆者は、モーラムという音楽が持っている文脈・背景について説明したブログ記事おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』を執筆するに至った。
この記事は、純粋なモーラムをよく知れば必然的に純粋なルークトゥンもよく知る事にもなるという理論に基づき、飽くまでもモーラムをよく知ることを主眼として執筆した為、筆者はこの文章のタイトルにルークトゥンという固有名詞を入れなかった。だがこの文章の陰には、モーラムと表裏一体を成しているルークトゥンの存在が確固としてある。
ルークトゥンという言葉をタイトルに入れなかった結果、グーグルやヤフーなどの主要な検索エンジンで「ルークトゥン」というキーワードで検索しても、おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』が上位に表示されないという結果を招いた。このルークトゥンという単語を入れなかったのは、筆者のある種のこだわりがさせた行為だったが、筆者が思わなかった副作用を招いた。 この反省は、筆者に おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』 が背後に持っているルークトゥンの存在について言及しておく必要があるだろう、ということを感じさせた。
恐らくだが、この現在読者がお読みになっている当記事は、「ルークトゥン・モーラム・違い」というキーワードで検索した時、上位に表示されるだろう。つきましては、ルークトゥンとモーラムの違いについて興味がある方は、是非とも おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』 をご笑覧頂けたら幸いです。
余談だが、おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』の執筆には2ヶ月を要した。記事文章自体の執筆だけならず、その記事を書くためのテキスト整形システム設計、及びそのシステム上で動作する、クロスリファレンスを作るためのプログラムの作成も含まれる。おかあつ日記の数ある記事の中でも最大の力作と言える作業の量があった。
おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』で利用されている巨大なクロスリファレンスは、手動で管理する事はほとんど不可能と断言して良い。これが動機となり、独自に新たなシステムを開発するに至った。このクロスリファレンスを管理するシステムは、該当記事だけに利用可能なものではなく、汎用に利用可能な物だ。このシステムは、準備が整い次第、オープンソースのプログラムとしておかあつ日記githubで公開する。
なお近年、おかあつ日記の文章を真似して自分の文章として公開される職業的物書きの方がいらっしゃる様だ。筆者は、この行為を見て色々な事を考えさせられた。
筆者は、プロが他人の文章を参考にしたり、時には大々的にマネをしていわゆるパクリ行為をすることに関して、咎めるものではない。むしろ良いものはどんどんと取り入れ自分の能力を高めることに余談がない貪欲さは、良い物書きとして大切なことだ。
一般的には、文章を書く時に参考にした文章は、参考文献として示すべきとされる。参考にすることは悪いことではない。むしろ参考文献の多い文章ほど、良い文章だとも言われる。しかし、参考にしたのに参考にした文章へのリンクを示さなかった場合、それは一般的には盗作とみなされる。真似と盗作は、異なる。
筆者が盗作を発見した当初、一時は非常に腹を立てて糾弾することも考えた。だが筆者は色々と考えた結果として、この行為を寛大さを持って許すことにした。誰がオリジナルなのかは、いずれ時が明らかにしてくれることだ。
参照:
おかあつ日記『ラオの民族音楽モーラムについて』
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・関連記事表示の自動化を行った。(Wed, 27 Jan 2016 02:01:54 +0700)
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2022年5月15日更新: 裏拍が先か表拍が先か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその3
2022年5月11日更新: 頭合わせと尻合わせとは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその2
2013年5月15日水曜日
著者オカアツシについて
小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。
特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々
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