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2011年3月25日金曜日

気づいたこと(昆明編2) (mixi05-u459989-201103251615)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
気づいたこと(昆明編2)
2011年03月25日16:15
僕は、今回3月8日から始まった中国旅行で、北京から天津・上海・深圳・広州と南下して来た。 昨日24日23:30 ついに僕にとって初めて来た中国の地であり、来て以降三ヶ月の間大変な苦労をして中国語を学んだ思い出の地である昆明に、三ヶ月ぶりに戻って来た。

昨日宿泊した如家酒店は、238元(3000円くらい)もする美しいスイートルームだったが、お湯が出ず苦労した。 値段の割に部屋の掃除が行き届いていないのも不満だった。


さっきぶらぶらしていて、前回昆明に居る時に知り合ったタイの人が住んでいたホテルの前を通りがかった。以前、この人とこの人のビジネスパートナーに呼び出されてこのホテルに入った事があったのだが、高層階にあって非常に綺麗な部屋だったことを思い出した。

僕の知り合ったタイ人の人は、非常に金持ち風情な人なのだが、実はこの人たちとしばらく付き合うなかで、案外とお金を持っていないということを悟っていたのだが、言葉には出さなかった。 それはともかくも、ということはつまり、ひょっとしてこのホテルの値段は、案外と安いのではないか、と思って入って聞いて見たところ、一泊120元(1500円程度)と言われた。 非常に安い。 これは僕がこれまでに泊まったホテルの中で最安値だ。

このホテルは、つまり分譲マンションを何部屋か買い取り、その部屋をホテルとして貸し出しているホテルで、他の部屋は人が住んでいる様だ。 一階に小さな事務所がある。 他の部屋にDSLでインターネットが設置されており、そこから窓越しに屋外を通ってLANケーブルが配線されているという気合の入ったシステム構成になっているところに好感が持てる。(一番右の写真) 客が少ないせいかネットが非常に高速で快適だ。

風通しがよく快適な部屋だ。 このホテルなら長期滞在しても構わないかな、と思った。

しかしラオスで、同じ値段を出したらもっと豪華かもしれない。200元≒150,000ラオスキップ(≒600タイバーツくらい)といったらかなり良い部屋に泊まれる筈だ。 40,000ラオスキップ(≒160タイバーツくらい)でも充分住める綺麗な部屋に住める。 一方、バンコクで600タイバーツだと近年の物価の高騰であまり良い部屋に住めないかも知れない。 僕が知っているバンコクの最安値で300タイバーツ(≒90,000ラオスキップくらい)だけどかなり場所が悪い。 一方、バンコクでアパートに住むなら3000タイバーツからある。 バンコクで長期滞在するなら即座にアパートに入った方がいい。

中国のホテルで綺麗なところだと200元くらいからだ。 タイバーツなら1000バーツ程度で、ラオスキップなら240,000ラオスキップくらいだ。 どちらも相当豪華なホテルに泊まれる。 中国の大都市は物価が高い。外人客が中国の都会で旅社に泊まろうとすると断られる事が多いみたいだ。 中国語がもう少し上手なら大丈夫なのかもしれないが、今の僕にはちょっと無理だ。

(この部屋は綺麗なところはよい。 だがふとこの部屋に暖房が無いことに気がついた。 昆明は他の街より海抜が高いので結構寒いのだが、何故かこの辺の人はあまり暖房を使わない。 お風呂のお湯が出ない事も普通だ。 だがこれは結構厳しい事だ。)



久しぶりに昆明に戻って街の人の話し方を聞いて思ったのだが、ジーチーシーがヅーツースーに変化しない人が結構多い。 広東省では、完璧にジーチーシーがヅーツースーに変化してしまう人が多いのだけど、昆明の人は結構はっきりとジーチーシーを発音している。 なんか早口で喋っている時など、うっかりすると、ヅーツースーに戻ってしまうみたいだけど、広東省の人みたいに、発音自体が出来ない/発音は出来るけどその発音が嫌い、という訳ではないみたいだ。 (nhat氏の指摘どおりだった) 単語によるのか、何によるのか、はっきりしない。 雲南省に20年以上住んでいる人に、雲南省でも出身が違うと話が通じないという話を聞いたが、地方によるのかもしれない。

僕が最初に中国語を勉強した華文学校の宿舎のおばさんの話す中国語はものすごく聞き取り辛かったのだが、あれは何だったのだろう。 このホテルの受付のおばさんもものすごく聞き取り辛かったが、だけど華文学校の宿舎のおばさんほどではなかった。 華文学校の宿舎のおばさんが話す中国語にはもっと謎めいた変な発音がたくさんあった。(この宿舎のおばさんの変な中国語は、本当に謎だ。ミャンマーの果敢族の人が話す中国語や、昆明人が話す君民話とも共通点があるらしいのだけど、僕には、何を言っているのかさっぱり聞き取れない。)

何というか、久しぶりに見て思うけど、街に居る人の民族構成の複雑さ加減が凄い。 何か「いかにも昆明人だなぁ」というタイプの人も居るように思うけど、そうじゃない人も無数に居る。 色黒で目がキョロッとしてて案外ジーチーシーがはっきりしていて語尾にガーガーつく人は多分昆明人じゃないか、と思うが、自信がない。 昆明に住むあるイ族の人に聞いたら、話し方などから、かなりはっきりと出身を見分けているという事を聞いたので、見分けるのはまったく不可能ではないんだと思うが、僕にには難しい。 こういう場所だと、普通語の有り難味がよくわかる。 無いと意思疎通にならない。 出来ればどこかの方言をひとつ学んでみたいけど...。



お茶を買いに行ってこよう。 雲南名物のプーアル茶は、利尿作用が強く、高いダイエット効果があるので、恐らく新陳代謝を活発にして体の中の老廃物を取り除く作用があるのだと思う。 ということは、放射線物質対策にも良いような気がする。 気休めかもしれないが、日本に送ろうと思う。

雲南省は、食べ物が安くて美味しい。 プーアル茶が激安で売られている。 さっき店先にプーアル茶の塊が売られているのを見たが、一塊40元という北京の半額以下の値段で売られていた。 北京のプーアル茶は高くてあまり美味しくなかった。味は昆明は本場だけあって断然良い。その場でミキサーで作ってくれる新鮮豆乳屋も無数にある。餌块もそこらにある上、無茶苦茶美味い。 上海も天津も広州も北京も、ご飯が美味しくなくてしかも高くて困った。何だか人が住む場所の気配がまったく無かった。 昆明はそこらじゅうに食べ物屋さんがあって、いい。

バンコクは、あれだけ近代化しているのに、人が住む場所の気配が消えていないところがいいと思う。 バンコクは人間臭い。 確かに中国と比べて汚くはあるけど、だけど居心地はバンコクの方がいい。


コメント一覧
nhat   2011年03月26日 01:50
昆明の鉄道の駅前に たしか一泊60元のホテルがありましたよ。 もちろん あたたかいお湯は出ませんが(笑)
nhat   2011年03月27日 17:52
>なんか早口で喋っている時など、うっかりすると、ヅーツースーに戻ってしまうみたいだけど

これは気付きませんでした
今度昆明に行った時には注意して聞いてみようと思います.
 
出展 2011年03月25日16:15 『気づいたこと(昆明編2)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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